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 10月25日(月)から「10年間ふるさとなみえ博物館」巡回展を瀬田キャンパスRECホールで開催します。
 原発で避難した浪江町の小学生が10年間の地域学習の成果を博物館展示としてまとめたものです。
 今回瀬田キャンパスでの開催にあたっては、理工学部博物館学芸員課程の学生が展示に関わる実務を手がけます。また、社会学部コミュニティマネジメント学科「フクシマプロジェクト」の学生が広報活動の分野でお手伝いしています。
 ぜひご来場ください。

 浪江町立津島小学校は、東日本大震災による福島第一原発事故の影響で全町避難せざるを得なかった浪江町の北西部にあり、同町立浪江小学校などとともに、避難先・二本松市にある旧二本松市立下川崎小学校の校舎を使用してきました。しかし、最後の児童となった須藤さん卒業に伴い、避難先小学校は今年3月末で休校となりました。
 津島地区は、某テレビ番組で有名な『福島DASH村』のあった場所として知られています。

 避難先再開小学校では原発事故後、「子どもたちが浪江を忘れないように」という想いから、ふるさとの文化や伝統を学ぶ郷土学習「ふるさとなみえ科」が創設され、多くの子どもたちが本来のふるさとの浪江町と新しいふるさとともいえる二本松市について学んできました。
 「10年間ふるさとなみえ博物館」は、先輩児童を含めて10年間にわたった学びの様子や成果物などを須藤さんがたった一人でまとめ、今年2月から3月にかけて二本松市の避難先小学校で開催されたものです。
 今回、この「10年間ふるさとなみえ博物館」をまるごと浪江町から借用した巡回展が、関西の博物館学芸員ネットワークの企画で実現することとなりました。高槻市立自然博物館(9月18日から10月17日)での展示を皮切りにスタートしています。

 龍谷大学瀬田キャンパスでは滋賀県内での第一弾として、10月25日(月)~11月6日(土)の期間、RECホール1階展示スペースで開催します。瀬田では、二本松市での展示の様子を可能な限りそのまま再現することにしています。
 


チラシ(表面)


チラシ(裏面)


【ポイント】
・1998年7月に和歌山県で発生したいわゆる「和歌山カレー事件」の再審請求の中で最も重要な争点になってきたのは、有罪の決め手とされた「ヒ素の鑑定」の正確性と死因に関わる証拠
・河合潤教授は、本件の再審請求の段階でこれらの科学鑑定のデータを検討して意見書を提出し、これらの意見書をまとめて著書『鑑定不正―カレーヒ素事件』(日本評論社・2021年8月)を出版。河合教授は意見書、著書の中で本件における多くの「鑑定不正」を指摘
・第1回研究会では著書の内容紹介を含む本件の「鑑定不正」の実態を取り上げ、第2回研究会では参加者からの質問に回答

龍谷大学 犯罪学研究センターは、2021年9月17日18:00より「【河合潤教授(京都大学)に聞く】和歌山カレー事件と『鑑定不正』第1回研究会「河合潤『鑑定不正』の紹介」、2021年9月24日18:00より「【河合潤教授(京都大学)に聞く】和歌山カレー事件と『鑑定不正』第2回研究会「河合潤、読者の質問に答える」をオンライン上で開催しました。
一般の方、研究者、実務家、メディア関係者など、第1回、第2回研究会でのべ約220名が参加しました。
【イベント情報:https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-9184.html

実施概要:
■第1回研究会「河合潤『鑑定不正』の紹介」
日時:2021年9月17日(金)18:00-19:30
内容:
・企画の趣旨と著書紹介:石塚伸一(本学法学部教授、犯罪学研究センター長、弁護士)
・著者講演:河合潤(京都大学大学院工学研究科教授)
・質疑応答
※終了後にWEBアンケートを実施(本の感想と質問)
■第2回研究会「河合潤、読者の質問に答える」
日時:2021年9月24日(金)18:00-19:30
内容:
・経緯とアンケート紹介
・著者による回答
・総括



◆企画趣旨
まず石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長、弁護士)より企画趣旨の説明がありました。
和歌山カレー事件は、1998年7月、和歌山県の自治体主催の夏祭りで提供されたカレーを食べた住民のうち4名が死亡、63名が重症、後遺症が残った方もいた事件です。本件で被告となった林真須美さんは、2002年の和歌山地裁での第一審で死刑判決を受け、2005年の大阪高裁での第二審では控訴棄却、2009年の最高裁で死刑判決が確定しました。石塚教授は、これまで刑事司法における科学の役割に関する研究を行っており、林さんの弁護団には最高裁の段階から加わっています。

本件では、林さんが青色の紙コップに亜ヒ酸を入れて、それをカレー鍋の中に入れたとされました。林さんの夫が以前シロアリ駆除業者であったことから、確かに林さんの関連場所にはヒ素がありました。しかし、そのヒ素がカレー鍋に混入されたものと同一であるといえるのか、また同一だったとしても、林さんがそのヒ素をカレー鍋に混入したといえるのかを明確に示す証拠が必要です。そのため、①林さん関連のヒ素と用いられたヒ素が同一物であるとする鑑定、②林さんの毛髪から亜ヒ酸が検出されたとする鑑定が証拠採用され、③「林さんがコップを持って鍋に何かを入れたら湯気が出て、のけぞった」という証言からカレー鍋に混入した際にヒ素が頭髪についたことが認定され、有罪判決が下りました。
本件裁判のポイントとして、法律審である最高裁で事実鑑定にまで踏み込んでいる点があります。最高裁は、上記の証拠・証言から①カレー鍋に混入されたヒ素と組成上の特徴を同じくする亜ヒ酸が被告人の自宅等から発見されていること、②被告人の頭髪からも高濃度のヒ素が検出されており、その付着状況から被告人が亜ヒ酸を取り扱っていたことを推認できること、③夏祭り当日、消去法的に被告人のみがカレーの入った鍋に亜ヒ酸をひそかに混入する機会を有しており、その際、被告人が調理済みのカレーの入った鍋の蓋を開けるなどの不審な挙動をしていたことが目撃されていたこと、それらを総合することで合理的な疑いを差し込む余地のない程度に証明されていると認められるという事実認定を行いました。この①は、科警研の異同識別鑑定、中井泉教授のSPring-8による鑑定、谷口一雄教授・早川慎二郎助教授による職権鑑定という3つの鑑定、②は山内博助教授(当時)の鑑定、中井教授の鑑定という2つの鑑定によって、それぞれ裏付けられているとされました。
河合潤教授(京都大学大学院工学研究科)には本件の再審請求段階から協力を仰ぎ、この①と②の点について鑑定意見書の作成を依頼しました。
今回、河合教授が出版した『鑑定不正―カレーヒ素事件』には、この意見書の内容が紹介されています。

◆著者講演
つぎに河合教授より著書の内容に関する講演が行われました。

全体の構成 『鑑定不正』は、「カレーヒ素事件は不正な鑑定による冤罪事件だ」という結論を出した本です。林真須美死刑囚の存在は、司法やマスコミがこうした不正な鑑定についてどう扱っているのか、学会は真面目に取り上げようとしているのか、ということを判定するリトマス試験紙だ、と考えています。
本書は全8章構成で、1章は裁判の経過、2章は2017年の再審請求で亜ヒ酸の異同識別鑑定が信用できないものだと認められ、大きな転換を迎えた和歌山地裁決定を解説しています。
さらに、この点を詳しく述べたのが3章の「亜ヒ酸は同一ではなかった」です。科警研は鑑定のなかでいろいろなトリックを使っていました。しかも亜ヒ酸は希少なものではなく、同じ製造会社製の別のドラム缶を入手してそれを分析していたこともわかっています。この章では、実は科警研が林さん関連のものとカレー鍋から検出されたものを分析して「亜ヒ酸は同一ではなかった」ということを知っていたことを明らかにしています。さらにほかの鑑定人の用いた分析方法も、亜ヒ酸が同一か同一でないかを鑑定できるような精度がなかったということなど、トリックをひとつひとつ暴いています。
4章は「科警研鑑定と中井鑑定の関係」についてです。中井鑑定はSPring-8を使っての鑑定でしたが、これは鑑定可能な精度がなく、科警研鑑定をカンニングして鑑定書を作成したということを指摘しています。
6章は「林真須美頭髪鑑定の問題点」です。頭髪は聖マリアンナ医科大学の山内助教授(当時)と、東京理科大学の中井教授の2人が分析したところ、両方の鑑定結果が一致しました。この一致によって、確かに林さんの頭髪にヒ素が外部付着していて、それが林さんがヒ素を扱っていたという動かぬ証拠だと理解されました。しかし、山内鑑定には大きくいうと4つのごまかしがありました(このごまかしは後述)。また中井鑑定はX線分析を行いました。分析の際、X線が強く出る部分に鉛を貼っておくのですが、鉛のほうを測定してしまっており、さらにその誤りを選択励起、つまり故意に鉛をヒ素だとして鑑定したということを指摘しています。
3章と6章が少し難しい内容ですが、要は両方とも実は鑑定人による意図的な過失だったということを指摘しています。3章はこれまでにいろいろなところで紹介していますので、今回は6章を紹介します。

6章「林真須美頭髪鑑定の問題点」 大阪高裁が2020年3月24日に出した再審請求の即時抗告棄却の決定文には、「超低温捕集―還元気化―原子吸光法より林真須美の頭髪中砒素濃度を分析する際に頭髪中の5価砒素が3価砒素に還元されることはなく」と書かれています。3価のヒ素というのが亜ヒ酸、5価のヒ素というのがヒ酸ですが、私は意見書で、これは5価の砒素が3価の砒素に還元される分析方法であるから、3価が見つかったといっても、3価が頭髪に付いていたという証拠にはならないと述べました。ところが、大阪高裁は、「5価砒素が3価砒素に還元されることはなく」といって、3価が検出されたからには絶対、3価が付いていた、だから再審請求をする必要はないと、決定を出したわけです。還元気化というのは還元する分析方法です。確かに還元という言葉にはいろんな意味がありますが、もし違う意味であれば、その意味ではないということを書かなければならない。大阪高裁はその説明もなく、この分析方法では還元されないと断言しました。これでは、日本語が矛盾しています。
また分析する際、頭髪50mg(15cmの頭髪にすると50本程度)を水酸化ナトリウム溶液に溶かして、3時間加熱分解して、それを検液とした、と鑑定書には記載されていました。3価ヒ素は水酸化ナトリウムで煮て溶かしてしまうと、5価になります。仮に林真須美の頭髪に3価ヒ素が付着していたとしてもそれは、水酸化ナトリウムで煮てしまうと5価になってしまいます。つまり、何も実質的な分析をしていなかったっていうことがわかります。
さらに鑑定書のヒ素濃度は検出下限に達していませんでした。実は感度が不足していて、何も検出されていなかったはずなのです。

※第1回研究会の記録動画は、当センターのYouTubeチャンネルで公開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=4u86PMWLnlw


河合潤教授(京都大学大学院工学研究科)


石塚伸一教授(本学法学部)と河合潤教授(京都大学大学院工学研究科)

第1回の研究会の終了後、参加者にwebアンケートへの回答を求めました。このアンケートで寄せられた河合教授への質問は、2021年9月24に実施した第2回研究会「河合潤、読者の質問に答える」にて河合教授が回答しました。
参加者から寄せられた質問には、「鑑定に争いのある事件では、先生がなさったように、鑑定人による過去の論文等も含め、詳細に当人の主張をチェックする必要があるのだと理解しました。たとえば、今回の鑑定のような論文が科学雑誌に投稿されてきた場合、査読ではじかれる可能性は高いでしょうか?それとも、裁判では、特に詳細に調べる必要があるということになるでしょうか。今後、鑑定一般の評価にあたり、科学界の査読を想定しておけば大丈夫なのか、より深い検討が必要となるのか。」「科学的な証拠について専門的な知識を持たない裁判官や裁判員が不正な証拠に騙されないようにするためにはどうしたらよいか、お考えをお聞かせいただけると幸いです。」などがありました。
第2回研究会の記録動画も、当センターのYouTubeチャンネルで公開しています。詳しくはこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WbryrMBDOQQ


中井環境事務次官、三日月滋賀県知事、佐藤大津市長が
龍谷大学に一堂に会し、地域と大学の持続的成長を考えます。

これまでRECを支えていただいた皆様への感謝の気持ちを込め、
持続可能な社会実現のために大学と社会のありかたを考える機会を設けます。

龍谷大学REC設立30周年記念シンポジウムを開催
持続可能な社会創造のために大学ができること  ~仏教SDGs~
11 月7日(日)YouTubeによるオンライン開催(ライブ配信)※参加費無料

            記

1 日  時  2021年11月7日(日) 13:00~16:45
2 開催方法     Youtubeによるオンライン開催(ライブ配信)
3 内  容  
  1) 基調講演 中井環境事務次官 
         「持続可能な地域社会の構築に向けて」
 気候変動と新型コロナウイルスという2つの危機の克服に向け、持続可能な社会
を構築する必要がある。そのために環境省では、脱炭素社会、循環経済と分散型
社会への「3つの移行」を通して、経済社会をリデザイン(再設計)することを
目指しており、その取組の具体化として地域循環共生圏の創造を推進していく。

  2) 特別講演 入澤崇龍谷大学学長 
          「地球環境と仏教」
 人間をはじめとする「命あるもの(衆生)」の営みは地球環境の中でなされ、衆
生は地球環境に依存している。ところがいま、人間の営みが地球環境に危機を招
いている。人間という存在を厳しく見つめる仏教に照らして、環境問題を考える
糸口を見出したい。

3) 特別講演 木村 睦 龍谷大学RECセンター長
         「エクステンションのこれまでとこれから」

4) 事例報告(社会課題解決型ベンチャー)
 ①    (株)RE-SOCIAL 代表取締役 笠井 大輝 氏
 ・2019年11月 創業 (当時大学4年生)ジビエ肉狩猟・加工・販売
  地域の課題解決に取り組む本学政策学部ゼミの学生3名が、京都北部の獣害対
  策の現場を見に行ったことから起業
 
 ②    (株)革靴をはいた猫 代表取締役 魚見 航大 氏
 ・2017年3月創業(当時大学4年生)靴磨きサービス、靴磨き研修・講演
  深草キャンパスカフェ樹林で働いていた学生3名が、学生と障がいのある若者
  が共に成長する飲食業だけでなく、多様な仕事に挑戦すべきだと考え起業

5) パネルディスカッション
 「仏教SDGs×三方良し~地域と大学が持続的に成長するために~」
持続可能な社会実現のためには地域と大学には何が必要であるのかを、仏教SDGs
・地域と大学の連携 、大学の新たな価値創造・社会連携、コロナ禍をきっかけと
する社会変革・カーボンニュートラル等を踏まえ、龍谷大学ならではのエクステ
ンションやREC設立30周年を顧みながら考える。

パネリスト
 環境事務次官 中井    徳太郎 氏
 滋賀県知事 三日月    大造 氏
 大津市長 佐藤    健司 氏
 龍谷大学 学長 入澤    崇
 龍谷大学RECセンター長 木村    睦           
モデレーター
龍谷大学 学長補佐 深尾    昌峰

4 申込方法 参加費は無料。
締切日:2021年11月3日(水祝)        
       こちらのサイト からお申し込みください。
        https://event.rec.seta.ryukoku.ac.jp/30th_anniversary_symposium/

5 その他       配信は龍谷大学瀬田キャンパスから行う予定です。
                                  以上


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【本件のポイント】

  • 『持続可能な社会創造のために大学ができること~仏教SDGs~』をテーマに、中井環境事務次官、入澤龍谷大学学長、木村龍谷大学RECセンター長による講演。
  • 引き続き、三日月滋賀県知事、佐藤大津市長も加わり地域と大学の持続的成長を考えるパネルディスカッションを開催。
  • 龍谷エクステンションセンター(以下、REC)は大学の「エクステンション」活動を担う拠点。この度、REC設立30周年を記念して、シンポジウムを開催。


【本件の概要】
 龍谷エクステンションセンター(以下、REC)は龍谷大学が重要な使命として位置付ける「教育」「研究」にならぶ「エクステンション」活動を中心的に担う拠点として、1991年に滋賀で設立されました。以来30年にわたり、大学のもつ知的資源を地域に普及・還元するとともに、地域の人材や資源、あるいは課題を大学に取り込み、本学の教育研究に活用し、その成果を地域に還元してきました。今回の「REC設立30周年記念シンポジウム」では、『持続可能な社会創造のために大学ができること~仏教SDGs~』をテーマに、中井環境事務次官、入澤龍谷大学学長、木村龍谷大学RECセンター長による講演、続いて、三日月滋賀県知事、佐藤大津市長を加えてパネルディスカッションを行います(モデレーター 深尾龍谷大学学長補佐)。
 さらに、龍谷大学発の社会課題解決型ベンチャーとして社会からの注目も高い「㈱RE-SOCIAL(ジビエ肉狩猟・加工・販売)」、「㈱革靴をはいた猫(靴磨き・靴修理)」の代表者による事例報告を実施します。
 これまでRECを支えていただいた皆様への感謝の気持ちを込め、持続可能な社会実現のために大学と社会のありかたを考える機会を設けます。


1 日  時  2021年11月7日(日) 13:00~16:45 

2 開催方法     Youtubeによるオンライン開催(ライブ配信)

3 内  容   
1)基調講演 中井 徳太郎環境事務次官 
「持続可能な地域社会の構築に向けて」
 気候変動と新型コロナウイルスという2つの危機の克服に向け、持続可能な社会を構築する必要がある。そのために環境省では、脱炭素社会、循環経済と分散型社会への「3つの移行」を通して、経済社会をリデザイン(再設計)することを目指しており、その取組の具体化として地域循環共生圏の創造を推進していく。

2)特別講演 入澤 崇龍谷大学学長 
「地球環境と仏教」
 人間をはじめとする「命あるもの(衆生)」の営みは地球環境の中でなされ、衆生は地球環境に依存している。ところがいま、人間の営みが地球環境に危機を招
いている。人間という存在を厳しく見つめる仏教に照らして、環境問題を考える糸口を見出したい。

3)特別講演 木村 睦 龍谷大学RECセンター長
「エクステンションのこれまでとこれから」

4)事例報告(社会課題解決型ベンチャー) 
①(株)RE-SOCIAL 代表取締役 笠井 大輝 氏
・2019年11月 創業 (当時大学4年生)ジビエ肉狩猟・加工・販売
 地域の課題解決に取り組む本学政策学部ゼミの学生3名が、京都北部の獣害対策の現場を見に行ったことから起業
 
②(株)革靴をはいた猫 代表取締役 魚見 航大 氏
・2017年3月創業(当時大学4年生)靴磨きサービス、靴磨き研修・講演
 深草キャンパスカフェ樹林で働いていた学生3名が、学生と障がいのある若者が共に成長する飲食業だけでなく、多様な仕事に挑戦すべきだと考え起業

5) パネルディスカッション
「仏教SDGs×三方良し~地域と大学が持続的に成長するために~」
 持続可能な社会実現のためには地域と大学には何が必要であるのかを、仏教SDGs・地域と大学の連携 、大学の新たな価値創造・社会連携、コロナ禍をきっかけとする社会変革・カーボンニュートラル等を踏まえ、龍谷大学ならではのエクステンションやREC設立30周年を顧みながら考える。

パネリスト 環境事務次官 中井    徳太郎 氏
      滋賀県知事 三日月    大造 氏
      大津市長 佐藤    健司 氏
      龍谷大学 学長 入澤    崇 
      龍谷大学RECセンター長 木村    睦           
モデレーター 龍谷大学 学長補佐 深尾    昌峰
  
4 申込方法 参加費は無料。
 締切日:2021年11月3日(水祝)        
 こちらのサイト からお申し込みください。

https://event.rec.seta.ryukoku.ac.jp/30th_anniversary_symposium/

5 その他  配信は龍谷大学瀬田キャンパスから行う予定です。

 

問い合わせ先 : REC滋賀(籔田)Email:rec@ad.ryukoku.ac.jp       Tel:077-544-7291 

 


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【チラシ】龍谷大学REC設立30周年記念シンポジウム


2021年10月5日(火)、6日(水)の2日間にわたり国際会議「‘Life Imprisonment in Asia: Law and Practice' Online Conference」*1 がオンラインで開催されました。本大会は、アジアにおける終身刑を議論するもので、イギリス・ノッティンガム大学法学部(School of Law, University of Nottingham)やベトナム・国立ハノイ大学法学部(School of Law, Vietnam National University Hanoi)などが中心となって催し、各国の研究者や実務家が多数参加しました。本会議では次のテーマについて、各国から報告が行われ、議論が展開されました。
・終身刑の導入(誰が、何のために、どのように終身刑を導入するか)
・終身刑囚の処遇(統治、環境、社会復帰へのアクセス)
・終身刑囚の釈放(条件付き釈放、場合によっては刑務所への再収容を含む)
・終身刑に対する国際人権基準の適用
・終身刑囚の人口統計


本大会の演題集(表紙)

本大会の演題集(表紙)


本大会のHP(ノッティンガム大学内)

本大会のHP(ノッティンガム大学内)

終身刑(Life imprisonment)とは、刑事上の有罪判決を受けた人を、終身、つまりその人が刑務所で死ぬまで拘禁する権限を国家に与える刑罰です。しかし、終身刑が継続的に行われており、今後も拡大する可能性があることを考えると、このような制裁による潜在的な人的コストを最小限に抑える環境を整備することが重要な課題となっています。ここ数十年の間に、国際的、地域的、国内的な人権基準が、虐待や無期懲役を含む一種の苦痛や治療から被収容者を守るための重要な手段として浮上してきました。
また、国際的には終身刑(Life imprisonment)の用法は多義的で、仮釈放制度の有無による整理(LWP:仮釈放のある終身刑/LWOP:仮釈放のない終身刑)や、制度が存在する場合はその運用実態による整理など、その実態は多様です。
下図は、Dirk van Zyl Smit教授(ノッティンガム大学法学部)が作成したもの*2を、日本語に訳したものです。



大会初日の10月5日(火)、「Introducing Life Imprisonment in Asia(アジアにおける終身刑の導入)」と題したテーマセッションに、石塚伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)が報告者として登壇し、日本の状況について報告しました。
※報告タイトルおよび概要は下記の通りです。

■石塚伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)による報告

Title:
A Choice by Lawmakers and Lawyers in the Retentionist Country: Which is more Cruel and Unusual, Life in Prison without Parole or the Death Penalty?
タイトル:
拘留主義国の法律家と弁護士の選択:仮釈放のない終身刑と死刑、どちらがより残酷で異常なのか?

Introduction (extracts) :
Japan is one of the few democratic countries, along with the United States of America, that has the death penalty. In recent years, an increasing number of states in the United States have abolished or placed a moratorium on the death penalty, and many jurisdictions have now abolished or suspended the death penalty, either legally or de facto. In Japan, by contrast, both the government and the Diet have retained the death penalty because of the dominant public opinionvits retention, and abolitionists are in the minority on the right.
I will examine how, if LWOP (life without parole) is to be introduced into Japanese criminal justice, the treatment scheme can be improved to make the punishment less unusual, even if still cruel. For the purposes of this paper, the order of consideration is as follows. The legal status of life sentenced offenders de jure; the real situation of life imprisonment de facto; Life of Lifers in penal institutions; Fixed and static treatment and the "Dynamic Treatment Scheme for Lifers".

導入(一部抜粋):
日本は、アメリカ合衆国と並んで、死刑制度を持つ数少ない民主主義国の一つです。米国では、近年、死刑を廃止または一時停止する州が増えており、多くの国では、法律上または事実上、死刑を廃止または一時停止しています。一方、日本では、死刑制度を維持する世論が圧倒的に多いため、政府も国会も死刑制度を維持しており、死刑廃止派は右派で少数派です。
日本の刑事司法に仮釈放のない終身刑が導入されるとしたら、その処遇スキームをどのように改善すれば、たとえ残酷さが残るとしても、異常性の少ない刑罰にすることができるのかを検討したいと考えています。この報告論文では、次の順序で考察しています。事実上の終身刑者の法的地位、無期刑の実情、刑事施設における無期刑受刑者の生活、固定化され(既に)定着している処遇、そして「無期刑受刑者にとって機能的な処遇スキーム」です。

石塚教授は、はじめに日本における死刑制度の是非に関する世論調査を紹介し、日本政府は「世界でもっとも安心・安全な国」と自負しながらも死刑制度を維持し、毎年のように死刑を執行している現状を報告。そして、日本国憲法や市民的及び政治的権利に関する国際規約を引き合いに出しながら、無期刑受刑者の法的地位について、石塚教授は「日本の無期刑については、かつては、『不定期刑説』が通説だった。ほとんどの教科書で、仮釈放があり終身刑でないので憲法36条の残虐な刑罰には当たらないとする説明が書かれていたため、多くの裁判官もそのように解しているのではないか。法務省も同様の意見だったが、1990年代に仮釈放を厳格化し、仮釈放までの期間が長くなり、2000年頃には無期刑受刑者の平均の服役期間が30年になった。また、無期釈放の数も減少していき、ついには年間一桁になった*3。このような実態を踏まえ、法務省は見解を改め、無期刑は一生涯の刑罰であり、仮釈放になったとしても、死ぬまで保護観察や資格制限が付く刑罰という風に見解を変更している。未だ、有権解釈というには根拠が脆弱だが、形式は、判決の宣告時には不定期刑(life sentence=indeterminate sentence)であるが、実態は終身刑(life imprisonment)に近いと言えるだろう」と説明しました。

つづいて、1989年〜2019年の30年間の「死刑判決と無期刑判決の数」や「無期刑受刑者の釈放数」についてグラフを参照し、結果として、懲役期間が長期化し、無期刑受刑者のうち、最低勾留期間である10年を経過していない者は8%に過ぎず、10年〜20年が38.2%、20年〜30年が18.4%となっていること。そのうち半数以上が仮釈放の対象となっているものの、現実には釈放されていないこと。さらには、受刑者の10%以上が30年以上刑務所に収容されており、その大半が70歳を超えていること、刑務所で人生を終える人が増えていることに言及しました。つまり、日本の無期刑は、判決時においてはindetreminate sentence(不定期刑)だが、執行段階ではlife imprisonment(終身拘禁)という意味合いを持っているのです。

石塚教授は報告の結論として、「『終身刑は死刑よりも残酷だ』と言う研究者や、『将来の見えない終身刑の被収容者の処遇は難しい』と言う矯正関係者がいるものの、仮釈放の可能性がない受刑者(マル特無期=Special Lifer)に仮釈放の可能性があると思わせるのは、あまりにもお節介で迷惑な話ではないか。むしろ、人生の最期を自分でデザインするという個人の自己決定権の侵害だ。自分のことは自分で決める、というのが時代のニーズではないか」と述べました。


石塚教授の報告のようす

石塚教授の報告のようす


日本の無期刑受刑者が高齢化していることをグラフで説明

日本の無期刑受刑者が高齢化していることをグラフで説明

今回のテーマセッションでは、他に「世界から見たアジアの終身刑の現状」や「インドにおける終身刑と司法制度」、「ベトナムにおける終身刑と改革の必要性」に関する報告が行われ、160名を超える参加者が集いました。また、続いて行われたテーマセッションでは、マレーシア・シンガポール・インドネシア・バングラデシュ・韓国の終身刑制度について報告が行われ、各国の現状と課題が明らかになりました。

10月10日の「​​世界死刑廃止デー」*4に際して、日本でも死刑廃止と終身刑導入の是非をめぐる議論が耳目を集めています。日本では、2017年から3年連続で再審請求中に死刑が執行されています。議論の終着をまたず、再び日本政府によって刑が執行される可能性があり、国際的な人権保障を考慮した司法制度の改革が喫緊の課題となっていることを再認識する機会となりました。

────────────────────────────
補注:
*1 本会議の公式サイトは、英国・ノッティンガム大学法学部(School of Law, University of Nottingham)HPを参照のこと:
https://law.unimelb.edu.au/centres/alc/news-and-events/life-imprisonment-in-asia-law-and-practice-online-conference
本会議は、下記の機関が共催した。
School of Law, University of Nottingham https://www.nottingham.ac.uk/law/
School of Law, Vietnam National University Hanoi http://vnu.edu.vn/home/
International Organization of Educators and Researchers Inc. (IOER) https://www.ioer-worldresearch.org/
Asian Law Centre, Melbourne Law School, The University of Melbourne https://law.unimelb.edu.au/centres/alc

*2 Dirk van Zyl Smit教授(ノッティンガム大学法学部)による資料:
本会議のために作成資料は下記を参照のこと。
https://law.unimelb.edu.au/__data/assets/pdf_file/0010/3919249/van-Zyl-Smit_Dirk-and-Appleton_Catherine.pdf

*3 日本における無期釈放の数:
法務省による無期刑受刑者の仮釈放の運用状況等については、下記ページを参照のこと。
https://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo21.html

*4 世界死刑廃止デー:
世界死刑廃止デーは、世界死刑廃止連盟(WCADP、本部=パリ)が、2003年に定めたもので、毎年、この日を中心に、世界各地で死刑廃止のためのイベントや死刑廃止国政府からメッセージの発信が行われる。


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