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2021年7月11日(日)法務省が主唱する「第71回“社会を明るくする運動"~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~伏見地区大会」*1が、本学深草キャンパス紫光館2階201教室で開催されました(犯罪学研究センター共催)*2。
当日は2部構成となっており、第1部では「再犯防止と"つまずき"からの"立ち直り”の支援」をテーマに、石塚伸一教授(本学・法学部、犯罪学研究センター長)による講演と、龍谷大学深草BBS会から活動報告が、第2部では、露の団姫氏による落語と講演が行われました。


第1部「再犯防止と"つまずき”からの"立ち直り"の支援」


石塚伸一教授(本学・法学部、犯罪学研究センター長)

石塚伸一教授(本学・法学部、犯罪学研究センター長)


京都府『 “つまずき”からの“立ち直り”を支援するためのハンドブック』表紙

京都府『 “つまずき”からの“立ち直り”を支援するためのハンドブック』表紙

石塚教授は、はじめに伏見区保護司会に寄贈した京都府『“つまずき”からの“立ち直り”を支援するためのハンドブック』を紹介しながら「法務省では、『居場所(住居支援)』と『出番(就職支援)』に力を入れている。私たち犯罪学研究センターでは、これにもう一つ付け足す要素があると考えている」と問題提起をしました。つぎに石塚教授は、自身の祖母の思い出話を紹介しました。祖母は東京に憧れて上京し、東京にとどまりたいので結婚したこと、しかし戦争でパートナーが亡くなり一人で子どもを育てて大変苦労したこと。その祖母から石塚教授は2つのことを教わったと言います。①夜寝るときは台所に包丁を出したままにしないこと、②玄関の靴はちゃんと揃えること、です。①の理由は、泥棒が家人に見つかった際、近くに刃物があったらそれを使ってしまうおそれがあり、使ってしまうと泥棒が強盗になってしまうこと(罪が重くなってしまう)、②の理由は、泥棒は玄関の様子からその家の特徴を分析していること(玄関が乱雑だと泥棒に狙われやすくなる)です。石塚教授は「泥棒に説教することや改心させることも大事かもしれない。だけど、少しの心がけで罪をおかす機会を与えないことができる」と述べ、つづけて裁判傍聴で出会った高齢女性の窃盗事件のエピソードを紹介しました。
「スーパーで万引きをした罪で起訴され、法廷で土下座をしながらひたすらに謝罪を続けるその高齢者は、厳しい環境での生い立ちもさることながら、一人暮らしで周囲に誰もサポートをしてくれる人がいなかったのだろう。このような人がいま刑務所にいっぱいいる。なんて寂しい国なんだろうか。孤立から罪をおかした高齢者が刑務所から出て、再犯を繰り返さないようにするにはどうすれば良いのか、難しい課題だ」と述べました。

さいごに石塚教授は「悪いことをした人がもう一度悪いことをしない社会とは、寂しい人が悪いことをしなくても、その人にとって優しいサポートができる地域社会のことである。再犯防止のシステムが出来ている地域社会とは、子どもの非行や困っている人たちへの関わり方が違う。『情は人のためならず』というが、再犯防止は、罪をおかした人のための施策というだけではなく、地域社会のすべての住民のための福祉活動だ。先に紹介した『“つまずき”からの“立ち直り”を支援するためのハンドブック』は、WEB上で閲覧可能であるだけでなく、いろいろなところに配布されており、徳島刑務所の受刑者から感想の手紙をもらった。手紙には『あと七ヶ月で出所できるが、僕の帰る場所はあるでしょうか。僕と付き合ってくれる人はいるでしょうか』と書いてあった。居場所や出番については国が一生懸命取り組んでいる。あとは仲間、支える人のネットワークを地域社会全体に根付かせることが大事だ」と述べ講演を終えました。


龍谷大学深草BBS会・会長による報告

龍谷大学深草BBS会・会長による報告


つづいて、本学の一般同好会である「深草BBS会」*3より、「少年たちと同じ目線の高さでともに考え、学びあう」をモットーにした、近隣の小学校における活動が紹介されました。深草BBS会が行っている主な活動は2つあり、1つは週3回、14時から17時の間に小学校の教室を借りて行っている「放課後学び教室」。この活動では放課後の小学生を対象に、保護者が迎えに来るまでに宿題を済ますことができるよう学習補助をしています。もう1つは小学校高学年の授業に参加し、支援を必要とする児童の学習補助をするボランティア。どちらの活動も子どもの自主性を伸ばすためのサポートに重点をおき、より良い関わり方を日々模索しています。さいごに、「私たちの方が子どもたちから教えられることが多い。これからも地域の方と協力しながら子どもたちと共に学んでいきたい」と述べ、報告を終えました。


第2部:落語と講演「善・悪よりも、善・不善」


露の団姫氏(落語家・天台宗僧侶)

露の団姫氏(落語家・天台宗僧侶)


第2部では露の団姫氏が古典落語の演目「お血脈(おけちみゃく)」を演じ、場内を大いに沸かせました。その後の講演では、露の団姫氏が2021年7月7日に「道心寺」*4を開山して住職になったことに触れ、その想いを次のように話しました。「自死を防ぐためのお悩み相談や、子どもたちの心の育成を地域でしたいと思い開山した。天台宗・比叡山延暦寺は社会に貢献できる人材の育成を目的としている。犯罪の被害にあわれた方を癒やすことも大切だが、犯罪をおかさないような心づくりこそが仏教にできること、仏教に求められていることではないか。また、仏罰という言葉があるが、神様、仏様は私たちに苦しんでほしいから罰を与えるのではなく、考え方を改めるきっかけを与えてくださる。みんなが正しい道、善い道にともに進むことを願っていると考えるのが仏教である。講演タイトルにもあるように、「善・悪」、この人は悪だと断じるのではなく、「善・不善」、善くないことは少し改めれば善くなる、善くないことを認め、前向きに一緒に善い方向を目指すのが肝要だ」。

さいごに、露の団姫氏は「生命は、人や動物わけへだてなく平等である」という仏教の理念から、差別の問題についてとりあげ、「お経の中にも『差別(しゃべつ)』という言葉が出てくる。ものごとそのものの違いを明らかにする『区別』、その区別をもとに不当に低く取り扱うことが『差別(さべつ)』である。仏教用語の差別(しゃべつ)は、区別によって物事を正しく認識した上で、生きづらさを抱えている人へのサポートの必要性を示す言葉である。こちらの意味での差別(しゃべつ)が、今の我々や社会に求められている姿勢ではないか」と述べ、講演を終えました。

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【補注】
*1「社会を明るくする運動」:
すべての国民が犯罪や非行の防止と罪をおかした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動で、2021年で71回目となる。
http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo06.html
※伏見地区ブロックは、コロナ禍のため2020年第70回大会を中止。2021年第71回大会は当日の来場参加者を限定して開催した。

*2当会の主催共催は以下の通り
主催:第71回“社会を明るくする運動”伏見地区推進委員会
共催:京都洛南ロータリークラブ、京都鳥羽ライオンズクラブ、龍谷大学深草BBS会、
龍谷大学 矯正・保護総合センター、龍谷大学 犯罪学研究センター、伏見地区更生保護女性会、伏見地区保護司会

*3「BBS運動」:
Big Brothers and Sisters Movementの略。日本の青年ボランティア運動。法務省所管の更生保護制度における民間協力者(更生保護ボランティア)の一つに位置付けられる青年ボランティア。「犯罪や非行のない明るい社会の実現」を理念に掲げ、非行をはじめ社会適応に悩む多くの少年少女を対象としたメンタリング活動などを行っている。
日本BBS連盟  http://bbs-japan.org/
龍谷大学 深草BBS会 (@BBS_Ryu) | Twitter https://twitter.com/bbs_ryu

*4 道心寺プロジェクト(露の団姫氏 公式HP)
https://www.tuyunomaruko.com/doshinji/


【関連ニュース>>】
京都府『“つまずき”からの“立ち直り”を支援するためのハンドブック』の発行に協力【犯罪学研究センター】(2021.04.19)
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-8272.html
「第69回“社会を明るくする運動”伏見地区大会」を開催【犯罪学研究センター共催】(2019.08.05)
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-3893.html



ボランティア体験に参加申込みをされたみなさんへ

先日、希望調査をとったボランティア体験先について調整をし、決定しました。
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7/21(水)までに、当日の引率担当コーディネーターより学籍番号のメールアドレス宛にメールが届きますので、必ず確認し、返信するようにしてください。
また、感染拡大の状況によっては、体験が中止となることがあります。
予めご了承ください。

問合せ
ボランティア・NPO活動センター
メール:ryuvnc@ad.ryukoku.ac.jp


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ボランティア体験決定者一覧


【本件のポイント】

  • 特定の災害種別に限定した活動や時間帯を限定した活動等、消防団の活動を補完、補助することで消防団の充実強化を目的とする制度
  • 今年度新たに大津市が制度発足し、本学学生5名が入団。本制度に入団する学生は龍谷大学生が大津市では初めて
  • 学生団員は、学内においても消防防災に関するサークルに参加し、活動を広げる予定

 

 

【本件の概要】

 龍谷大学と大津市は2005年3月23日に「大津市と龍谷大学との協力に関する協定書」を締結したことを契機とし、防災の分野では社会学部が大津市消防局の指導や協力を得て、各種訓練や救命講習といった実践的な防災教育を展開してきました。

 これらの取り組みを経て、大津市が新たに制度発足する機能別団員(学生団員)に本学学生5名が入団することになり、本日龍谷大学瀬田キャンパスRECホールにおいて、入団式を挙行いたしました。本制度に入団する学生は龍谷大学生が大津市では初めてとなります。

 

本日の入団式の様子


本日の入団式に出席した大津市消防団機能別団員(学生団員)の学生たち

 入団式では、学生団員は機能別団員ベストを着用し、大津市消防団団長より辞令交付を受けました。その後、学生団員を代表して本多塁さんが、法令を遵守し、良心に従って忠実に消防の義務を遂行することを宣誓しました。続いて、本学副学長の松木平淳太及び大津市消防局局長の安井達治氏から挨拶がなされました。

 学生団員は、大規模災害時には避難所等において消防団本部分団の活動を支援し、平常時には各種訓練、研修等に参加する予定です。また、学外の活動だけでなく、学内においても新たに発足される防火防災に関するサークルに参加し、活動を広げる予定です。

 

出席者のコメント

龍谷大学は、誰一人とり残さない社会を目指す「SDGs」と摂取不捨という仏教の考え方に共通点を見いだし、「仏教SDGs」という独自の視点で様々な取り組みを展開している。機能別団員として地域に貢献することや、新たにサークルを立ち上げて学内の防災意識向上について活動することは、まさしく「仏教SDGs」の理念に合致した取り組みであると考えている。

 (龍谷大学 副学長 松木平淳太)

 

・消防団の団員数は年々減少しており、自然災害が頻発している現況において、大津市の消防防災体制の備えは喫緊の課題である。そのため、若い力を特に大規模災害時に発揮してもらい、市民の安全確保に尽力してもらうため、機能別団員制度を新たに取り入れた。

(大津市消防局 消防局長 安井 達治氏)

 

・私は社会学部で社会福祉の学びを通じて、防災の重要性を感じた。女性だからこそ気付けるものがあると思うので、学んだ知識を生かせるようにしっかりと活動していきたい。 自身は4年生なので、今後は後輩たちにも引継ぎながら、社会人になっても活動を続けていきたい。

(学生団員(社会学部 現代福祉学科 4年生) 香美 薫さん)


機能別団員への辞令交付の様子

龍谷大学 松木平淳太副学長からの挨拶の様子

機能別団員制度とは

 消防団の充実強化(消防団の加入促進)に向けた取り組みとして、国が示す制度であり、能力や事情に応じて特定の活動にのみ参加する消防団員のことです。特定の災害種別に限定した活動や時間帯を限定した活動等、消防団の活動を補完、補助する役割が期待されています。

 

問い合わせ先:龍谷大学瀬田事務部      Tel 077-543-7713

       大津市消防局消防総務課    Tel 077-525-9901


 龍谷大学と大津市は2005年3月23日に「大津市と龍谷大学との協力に関する協定書」を締結したことを契機とし、防災の分野では社会学部が大津市消防局の指導や協力を得て、各種訓練や救命講習といった実践的な防災教育を展開してきました。

 これらの取り組みを経て、大津市が新たに制度発足する機能別団員(学生団員)に本学学生5名が入団することになり、7月16日(金)に龍谷大学瀬田キャンパスRECホールにて、入団式を挙行いたしました。本制度に入団する学生は龍谷大学生が大津市では初めてとなります。

 

入団式当日の様子


入団式に出席した大津市消防団機能別団員(学生団員)の学生たち

 入団式では、学生団員は機能別団員ベストを着用し、大津市消防団団長より辞令交付を受けました。その後、学生団員を代表して本多塁さんが、法令を遵守し、良心に従って忠実に消防の義務を遂行することを宣誓しました。続いて、本学副学長の松木平淳太及び大津市消防局局長の安井達治氏から挨拶がなされました。

 学生団員は、大規模災害時には避難所等において消防団本部分団の活動を支援し、平常時には各種訓練、研修等に参加する予定です。また、学外の活動だけでなく、学内においても新たに発足される防火防災に関するサークルに参加し、活動を広げる予定です。

 

出席者のコメント

龍谷大学は、誰一人とり残さない社会を目指す「SDGs」と摂取不捨という仏教の考え方に共通点を見いだし、「仏教SDGs」という独自の視点で様々な取り組みを展開している。機能別団員として地域に貢献することや、新たにサークルを立ち上げて学内の防災意識向上について活動することは、まさしく「仏教SDGs」の理念に合致した取り組みであると考えている。

 (龍谷大学 副学長 松木平淳太)

 

・消防団の団員数は年々減少しており、自然災害が頻発している現況において、大津市の消防防災体制の備えは喫緊の課題である。そのため、若い力を特に大規模災害時に発揮してもらい、市民の安全確保に尽力してもらうため、機能別団員制度を新たに取り入れた。

(大津市消防局 消防局長 安井 達治氏)

 

・私は社会学部で社会福祉の学びを通じて、防災の重要性を感じた。女性だからこそ気付けるものがあると思うので、学んだ知識を生かせるようにしっかりと活動していきたい。 自身は4年生なので、今後は後輩たちにも引継ぎながら、社会人になっても活動を続けていきたい。

(学生団員(社会学部 現代福祉学科 4年生) 香美 薫さん)

 

機能別団員制度とは

 消防団の充実強化(消防団の加入促進)に向けた取り組みとして、国が示す制度であり、能力や事情に応じて特定の活動にのみ参加する消防団員のことです。特定の災害種別に限定した活動や時間帯を限定した活動等、消防団の活動を補完、補助する役割が期待されています。


機能別団員への辞令交付の様子

龍谷大学 松木平淳太副学長からの挨拶の様子


関係者での記念撮影


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