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2019年11月25日(月)に滋賀県立草津東高校にて農学を身近に感じてもらう取り組みとしてアグリカフェ※を開催しました。

当日は、「果物の“香り”と“おいしさ”~鼻で味わう食べ物を~」をテーマにして、
匂いだけで試験管の中に入った果物の味を当てる課題に取り組みました。
各グループで、全く答えが違ったりして、実験中は大いに盛り上がりました。
答えを知り、意外な匂いの組み合わせだったと知ると、生徒からは驚きの声が上がりました。

最後にウェンダコーン S.K. 講師(資源生物科学科)から、香りと味の関係性について解説され、最新の研究などが紹介されました。

今後も、農学部では、「食」や「農」に関する内容を実験や体験をとおして、中・高校生の研究や学びへの意欲を醸成する取り組みを行っていまいります。

※アグリカフェは造語です。カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う「サイエンスカフェ」に倣っています。

【参加者の感想】
・香りだけで、果物や野菜を当てるのは難しかったけど、班で盛り上がって楽しかった。自身も積極的に参加して学ぶことができた。
・先生の話も分かりやすくて、内容もとても興味深かった。
・においは味をおいしく感じるためにはとても必要な要素なんだなと感じた。
・今まで「農学」にはあまり触れる機会がなかったの、今回関心が高まった。

【ウェンダコーン講師のコメント】
青果物の「香り」について一生懸命考えている高校生の姿がとても印象的でした。野菜や果物にはどんな香りがあるのか、目に見えないその香りがおいしさに影響を与えていること、特に香りが果物の品質向上につながることなどを伝えたかったです。アグリカフェを通して、農学・農業分野に興味を持っていただければうれしいです。

当日の様子が産経新聞に掲載されました。
https://www.sankei.com/region/news/191119/rgn1911190009-n1.html




犯罪学研究センター(CrimRC)の研究活動に携わる研究者について、気軽に知っていただくコーナー「犯罪学CaféTalk」。研究の世界に馴染みのない方も、これから研究者を目指す学生の皆さんにも、是非読んでほしい内容です。
今回は、中村 有利子氏(本学法学部教務課 ローライブラリアン/犯罪学研究センター法教育・法情報」ユニットメンバー)に尋ねました。
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Q1.ローライブラリアンという職業について教えてください。

「図書館には専門員として司書がいますよね。その図書館司書の中でも専門性をもった司書を『サブジェクト・ライブラリアン』といいます。その中の一つが法学に長けたローライブラリアンで、アメリカやオーストラリアは、ローライブラリアンの制度が発達しています。私は法学に詳しい図書館司書ですね。


現在、国内の他大学には専任のローライブラリアンは少ないと思います。法学資料室がある大学には存在していましたが、どんどん少なくなっていて、業務委託に変わっていきました。龍谷大学のように図書館に専門司書がいる大学は数校だと思います。一昔前までは、国内のロースクールごとに図書室が存在していましたが、ロースクールが閉校していったのに伴い、ローライブラリーの規模が小さくなったり、「法情報」の授業も少なくなっていると聞きます。私は法学修士号を持っていますし、かつ図書館司書の資格も持っています。学会や研究会等にも参加しています。そういった人は割と珍しく、中でも『ローライブラリアン』を名乗っている方は少ないので、先生方に貴重な存在だと言っていただいています(笑)」


Q2.ローライブラリアンの仕事内容とは?
「一番重要な仕事は『選書』です。図書館を支えるという意味でも要の業務です。教員と学生、両方の立場から必要とされる資料を『選書』して発注します。龍谷大学法科大学院時代(2005年4月〜2017年3月)は、法科大学院の学生が司法試験を受験するという前提がありますので、実務的な本に加えて、司法試験対策の本を入れていました。あとは持っていた方が良い辞典や事典類、特殊な法令集などを、インターネットを使って自分で選んでいました。また現在は法科大学院を修了した法務研修生向けの選書をしていますが、同じようにインターネットを使っています。通常は、図書館は書店から提案されたリストから選書します。ただ、このやり方だと抜けがあるんです。特に、記念論文集などは漏れているので、自分で情報を集めて独自リストを作成しています」
「もう一つは『レファレンス』です。例えば、憲法や民法、刑法の授業が始まるときに『資料が見つからない!』『どの本を読めばいいか分からない!』という学生がいます。レポートや卒論を書く時もそうだと思うんですけど、そのような学生の相談に乗る仕事です。主に図書館のカウンターで行います。法科大学院時代は、学期末に長期休暇があるので、『その間にどう勉強して良いのか分からない!』という相談も受けました。そこで先生方に依頼して、長期休暇中にこういう本を読んでおいたほうが良いよとか、次のセメスターに向けての必要な勉強方法とか、あるいはどういう本がオススメとかの情報を集めて、年2回ニュースレターを発行していました。また学生だけでなく先生方にも『レファレンス』をしています。具体的には、パソコンやデータベースの使い方を教えます。資料収集のお手伝いもします。データベースもすぐにアップデートされ、目まぐるしく変化していきます。なので、『中村さん、ちょっと教えてくれない?』と訪ねて来られると非常にありがたいです」
「また、私は学内向けですが、独自に『法情報』を発信してきました。今でも情報発信しているのですが、例えば、最高裁の判例が公表されたとニュースで流れると、ニュースのURLと共にこういう判決が出ましたよと、教員・学生にメールで発信するんです。他にも司法試験を受ける学生には、法務省の司法試験関係の情報、教員には文科省などから発信される法科大学院の情報に加え、大学を取り巻く社会の動きを発信していました。インターネットやメールが発達したからこそできた取り組みですが、どのローライブラリアンもやっていないことだと自負しています」


Q3.ここ数年、中村さんは、法情報研究会や法教育フェスタを通じて「市民」に向けて「法情報」を発信しているのが印象的です。そのきっかけや意義について教えていただきたいです。
「ロースクール生の法情報の授業のサポートをしていた時、法学部の先生に『法学部の1、2回生に法情報の授業をやってくれないか?』と依頼されたことがきっかけです。法情報の授業は法科大学院制度ができてから本格的に始まったのですが、私自身、学部生が法情報の授業を受けないで、どんどん大学生活が進んでいくことがもったいないと思っていました。正直、大学1、2回生って普通の子たちじゃないですか(笑) この前まで高校生で、法律や社会について分からない子たちばかりなので。学部生に授業をしているうちに『これって、法学部生だけの問題ではないんじゃない?』ということに気付いたんです。あまりにも、知られていないことがあって、『市民』にも勘違いされていることが結構多いんじゃないかなと思い始めました」


「よく言われる『情報リテラシー』という言葉がありますよね?私は『情報リテラシー』の中に生活に役立つ『法情報』を入れて『市民』向けに発信しています。そうした情報にふれる中で、新たに気付き、腑に落ちて、自分の身を守る手段を身に付ける。これを『護身術』と名付けています。以前、図書館で一緒に働いていた方から、民事訴訟の怪しいハガキが自宅に届いてお母さんがパニックになっているという相談があったんです。私なら『これは違うな』と瞬時に理解できるのですが、市民の方がいざ訴訟の当事者だといわれてしまうとびっくりして、詐欺に引っかかってしまうのかなと思いました。なので、『護身術』を身に付けることは、犯罪予防にもなります。市民に『法情報』を伝えることで、『情報リテラシー』が向上し、生活に必要な情報にアクセスできるようになったり、犯罪予防に繋がったりすることに意義を感じています」

Q4. 2019年12月1日(日)に「法教育フェスタ2019」が京都府立図書館で開催されます。今回の法教育フェスタの魅力や見どころを教えてください。
「まず、会場を京都府立図書館にした点です。市民が普段利用する公共図書館で行う。これは第7回目を迎える『法教育フェスタ』の中で初めての試みなんです。今までは、大学や知らないと行けないマニアックな場所で開催していたんです…。ですが、今後大学が社会貢献や生涯教育をやっていく立場だとすると、大学の外で多様な展開をすることが大事だと思います。今回は、幸いにも京都府立図書館で開催させていただけるということで、単発のイベントとして終わるのではなく、可能であれば提携して継続していきたいです。


次に内容ですが、第1講時『桃太郎の大罪』は石塚伸一先生の話術が本当に上手くて…(笑)毎回、市民の方に受けがよく笑いが絶えません。第2講時『法情報で身につけよう護身術』は私が担当します。先ほど、お話で挙げたように、市民の皆さんに『護身術』を身に付けていただきたいと企画しました。それから、私の授業で挙げたテーマを基に、京都府立図書館をどのように利用すれば良いかを職員の方が教えてくれます。ここがメインのコラボ授業ですね。

第2講時終了に行うオプショナルツアー『京都府立図書館見学』では、普段見られない貴重な館内の施設を解説付きで見学できます。ランチトーク『漫画で法学』は昼食付きでランチを食べながら行います。法律をキャラクターにした漫画を配るので楽しみにしてください。
第3講時『愉快な国際結婚のなぞなぞ』では、知っているようで知らない国際結婚について学びます。クイズ形式にしているので、市民の皆さんもきっと楽しめると思います。
さいごの第4講義『実践!THE模擬裁判』は要注目です。通常の模擬裁判では、シナリオがあってそれに沿って裁判が進んでいきます。しかし、今回はその場で事件が起きます。ドラマ『踊る大捜査線』で、『事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!!』という名台詞がありますが、まさに『事件は会議室で起きているんじゃない!その場で起きているんだ!!』なんです(笑)そして、その事件について参加者同士で話し合いながら審議していきます。模擬裁判担当の今井秀智先生はNHK『昔話法廷』監修者でもあるので、きっと面白い講義になると思います。また模擬裁判を通じて、目撃した事件の記憶がどれだけ正しいのかということも詳しく見ていきます。そのあたりは犯罪学研究センターで、普段先生方が研究されている内容を市民の方が学べる機会になります。ぜひ大勢の方に「法教育フェスタ2019」に参加いただけると嬉しいですね」
【>>EVENT情報】龍谷大学法情報研究会×京都府立図書館「法教育フェスタ2019」


Q5.さいごに、中村さんにとって「法情報」を伝えることとは?
「『道を切り拓く力』だと思います。まず前提として、法律は堅苦しく学ぶものではなく、楽しくで学んで欲しいです。私はそのための工夫や努力を日々行っています。そして、法律を学ぶことで、人生で起きる様々な障害や問題から自分を守るだけでなく、それらを打破することができます。これからも、ローライブラリアンとして、たくさんの方の学びの手助けをしていきたいです」



中村 有利子(なかむら ゆりこ)
本学法学部教務課 ローライブラリアン/犯罪学研究センター「法教育・法情報」ユニットメンバー
<プロフィール>
本学法学部教務課ローライブラリアン。立命館大学法学部・早稲田大学大学院法学研究科修士課程を経て現職に至る。
犯罪学研究センター「法教育・法情報」ユニットでは、主に法情報研究会の司会・進行を担当。
本学法学部生に「法情報」の講義を実施した経験を基に、「市民」向けに「法情報」を発信する試みを続けている。


11月12日(火)、龍谷大学瀬田キャンパス(大津市)にて、滋賀県酒造組合、滋賀県中小企業団体中央会、滋賀県食品産業協議会と連携し、~滋賀の地酒-酒学事始~を開催しました。

瀬田キャンパスが立地する滋賀県には、質の高いお米と豊富な水資源を活かしながら日本酒作りを行う酒蔵が多くあります。そういった滋賀の地酒を本学学生に知って、学んで、嗜んでもらうことを目的に本イベントを開催しました。

第1部では滋賀県酒造組合 会長の喜多 良道 氏(喜多酒造株式会社 代表取締役社長)から、日本酒の特徴、製造過程や滋賀の地酒について、ご紹介いただきました。
また、良いところばかりではなく、お酒が持つ恐さ等についてもお話いただきました。学生は、メモを取りながら熱心に講演を聞いていました。

その後の第2部では、滋賀県内の10種類の地酒と琵琶湖ホテルから提供いただいた滋賀の地酒に合う料理(うろり佃煮と法蓮草浸し、近江牛と玉葱すき煮)を用意し、交流会を開催しました。参加した学生は、味、香りの違いを楽しみながら、試飲、試食していました。

終了後に実施したアンケートでは、「知らないことばかりでとても勉強になった。」、「滋賀の地酒について、もっと知りたい。」等の感想がありました。

今後も龍谷大学RECでは、滋賀県酒造組合、滋賀県中小企業団体中央会、滋賀県食品産業協議会との連携の可能性を検討いたします。


滋賀県中小企業団体中央会 日爪専務理事からの挨拶 


滋賀県酒造組合 喜多会長の講演


滋賀の地酒(10種類)


琵琶湖ホテルから提供いただいたうろり佃煮と法蓮草浸し


琵琶湖ホテルから提供いただいた近江牛と玉葱すき煮


11 月 17 日(日)、本学が地域連携協定を締結している和歌山県日高郡印南町の地域交流イベント「第11回印南かえるのフェスティバル」に参加しました。
同町とは、「龍谷ソーラーパーク」の設置を縁として2014 年に連携協定を締結して以来、毎年、本フェスティバルに本学の学生を派遣しています。

今年度は野外活動部が子どもたちを対象とした工作ブースを出展し、「動く紙コップおもちゃ」を100名を超える子供たちと作った他、農学部から学生広報スタッフが参加し、「食の循環実習」で栽培、収穫した新米や野菜の販売を行い、地元の方々との交流を楽しみました。
また、本学マスコットキャラクターのロンちゃん、ロン君も会場をねり歩き、ゆるキャライベントに出演したり、和歌山県出身の吉本住みます芸人「わんだーらんど」の二人がブースに来て龍谷大学の宣伝をしていただくなど、地元の祭りを大いに盛り上げてくれました。


参加した学生の感想
「事前に印南町のことを学習して、このフェスティバルに参加したが、鰹節や真妻わさび発祥の地だと知って驚いた。また、印南町は農業が盛んで、特産物も多いが、過疎化や後継者不足が進んでいる。今回参加したことで、印南町の地域課題を考えるきっかけになった。」
「昨年も参加して、地元の方との交流が楽しかったので今年も参加した。印南町の方に龍谷大学が年々受け入れられていると感じた。」
「農学部のフェスティバル参加は2回目だが、温かく迎えてくれた。昨年は新米だけだったのでなかなか販売できなかったが、今年は野菜のサービスやニンニクのつかみ取りなどを加え交流しながら楽しく販売できた。来年は加工品の販売などもっと工夫したい。」







2019年11月21日(木)2講時「日本・京滋の食料と農業」にて、滋賀県農政水産部農政課 企画・財産係 課長補佐兼係長 今井清之氏、滋賀県農政水産部農政課 主席参事 世界農業遺産推進担当 青田朋恵氏をお招きし、ご講演いただきました。

<今井氏:「滋賀県の農業と農業政策について」>
滋賀県の農業の概要について、全国の中での位置づけをみながらその特徴を浮き彫りにする解説がありました。また、滋賀県の農業政策について、とくに先進的に取り組まれている環境保全型農業の推進を中心にお話いただきました。
 
<青田氏:「世界農業遺産に向けた滋賀県の取り組みについて」>
滋賀県の面積の6分の1を占める琵琶湖は、近畿の飲用水を供給する水がめであり、多数の固有種がみられる水産資源豊かな湖であることを紹介されました。そして、森林と農業が連動して水質と生物多様性を維持してきた「琵琶湖システム」についての解説があり、それを世界農業遺産に登録する取り組みについても紹介されました。

学生からは、「滋賀県の農業の全体像がよくわかった」、「森林と水田が琵琶湖の魚業とつながっていることは新鮮な驚きだった」などのコメントが出て、滋賀県にある農学部で学ぶ意義や価値を感じることができました。







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