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 文化遺産学という学問分野にとって、「モノ」を観るということは研究の基礎となります。そこで、文化遺産学専攻の授業では、そうした研究の基礎的姿勢を学ぶためにフィールドワークを取り入れています。

 12月8日(日)に、文化遺産学基礎演習B(イ)クラスが「世界文化遺産 古都奈良の文化財」に出かけました。このクラスでは、現在、文化遺産の保存と活用について学んでいます。文化遺産の保存や活用を行うためには、その背景に所有者や行政などの弛まない努力があるわけですが、それが形としてどのように現れているのかということを各自が確認するという目的です。当日は、建造物班、伝建(伝統的建造物)班、史跡班などに分かれて、奈良公園周辺や平城宮跡の文化遺産を見学しました。後期の後半の授業では、それぞれの文化遺産の保存と活用に関して、各班ごとにテーマを設定してその現状と課題などについてグループ発表します。フィールドワークは、グループ発表のための基礎作業の一つとして位置づけられるものです。



12月5日(木)に開催された、第15回 龍谷大学FDフォーラム2019「データサイエンス教育の展開-教育実践に向けて-」において、溝渕 英之 准教授(経済学部教務主任)が「龍谷大学経済学部のデータサイエンス教育」というテーマで、事例報告を行いました。

経済学部では、2020年度より経済学部における新しいデータサイエンス教育の展開を予定しており、それに係るカリキュラム、プログラム、特徴等が報告されました。

また、当日は武蔵野大学、兵庫県立大学、本学理工学部におけるデータサイエンス教育についての事例報告やパネルディスカッションも実施され、様々な形でのデータサイエンス教育について情報共有がなされました。


本学経済学部のデータサイエンス教育については、以下より、御覧いただけます。

〇経済学部で学ぶデータサイエンス

〇2020年4月、新カリキュラムがスタートします







 2019(令和元)年11月21日(木)、「伝道を考える ~いままで・そしてこれから~」と題して、公開シンポジウムが開催されました。
 浄土真宗は布教伝道を大切にしてきた歴史があります。口述による法話伝道を主としながら、多種多様な布教伝道が脈々と実践されてきました。
 実践真宗学研究科の宗教実践分野においても、法話や儀礼による布教伝道に関する様々な研究を蓄積してきました。それらの研究をふまえて、「伝わる」という質と「伝える」方法について、研鑽と試行がなされ続けなければなりません。
 本シンポジウムでは、これまでの伝道を捉え直し、これからの伝道を考えるため3名の講師をお招きし、参加者にとって、伝道における重要な視点や要素が明らかになる機縁となることを目指して実施されました。

-プログラム-
挨拶 鍋島直樹(龍谷大学大学院実践真宗学研究科長)
第1部 パネリストによる提言
提言1「浄土真宗における伝道の目的と課題」(実践真宗学研究科教授 貴島信行先生)
提言2「これまでの伝道を捉えなおす」(相愛大学客員教授 直林不退先生)
 実 演  「節談説教」(節談説教研究会理事 杉本光昭先生)
提言3「これからの伝道を考える」(浄土真宗本願寺派照恩寺住職 朝倉行宣先生)
 プレゼン 「テクノ法要」
第2部 ディスカッション ~みんなで考える~
質問者 実践真宗学研究科
     小西 益子さん、小島かるなさん、中村由人さん、三神龍堂さん
    来場の皆さま

■開会挨拶(実践真宗学研究科長 鍋島直樹先生)
 実践真宗学研究科の現役院生が、さまざまに実践を展開していることをご紹介され、この度のシンポジウムの開催趣旨を明らかにしてくださいました。

■第1部 パネリストによる提言
提言1「浄土真宗における伝道の目的と課題」(実践真宗学研究科教授 貴島信行先生)
 浄土真宗における伝道について、最も大切にすべきことをご提言いただきました。
「伝道とは本願の救済が私に「伝わる」こと、そして本願の救済を私が他者に「伝える」ことと浄土真宗の伝道がまさに「自信教人信」であることを、明確に示してくださいました。
 さらに、伝道の課題が様々あることをあげて、それらの課題を克服するために「一、伝道活動による寺院の可視化」「二、宗教的情操の涵養」「三、聴聞を中心とする法座の継続」と寺院における伝道を「広く」「深く」「正しく」と展開させることの重要性を提言くださいました。

提言2「これまでの伝道を捉えなおす」(相愛大学客員教授 直林不退先生)
 浄土真宗の布教伝道において、江戸時代に親しまれた「節談説教」を取り上げ、その課題や特色をご提言くださいました。一時期は負の評価をくだされていましたが、節談説教の特色の一つである「節付き」によって、難解な専門用語がスムーズに入りこみ、その専門用語が指し示す教えの核心が、共感とともに受け容れられることがあるとお聞きしました。
 実演 節談説教(節談説教研究会理事 杉本光昭先生)
  提言のみならず「節談説教」の実演が行われました。
  現代の私たちの身の回りにある物語を通して、阿弥陀如来の救いの尊さをお聞かせい
 ただきました。

提言3「これからの伝道を考える」(浄土真宗本願寺派照恩寺住職 朝倉行宣先生)
 現代のテクノロジーを用いた「テクノ法要」を展開されている先生から、テクノ法要の上映紹介をしていただきました。
 奇抜なことをすることが目的ではなく、その奥にある「様々な意見や刺激に対応できる感受性を持ち続け」、一人でも多くの方が、自由にお参りできることを目指すという思いを提言してくださいました。

■第2部 ディスカッション ~みんなで考える~
 前半は実践真宗学研究科の院生から、事前研究会を経て深く掘り下げた質問を受けて、各先生方に応答していただきました。
 後半は来場者の皆さまからのご質問に、応答をいただきました。
 「節談説教」と「テクノ法要」という、まさに両極端のように受け取られかねない伝道方法ですが、パネリストの先生方が相互に質疑応答してくださることを聞かせていただいていると、「自らが聞きよろこんでいるこの仏法を、なんとか解りやすく親しみやすく、一人でも多くの方が自由に聞きよろこべるように」という、伝道の根源とするべき思いが、見事に通底していることと実感しました。
 最後には、貴島信行先生が「多種多様な伝道方法があってよい。しかし何をしてもよいということではない、伝道の最も大切にしなければならないことを見落とさないことが大事」とまさに伝道を考えるもっとも大切なことを示してくださいました。

-コーディネーターをさせていただいて-
 単なる提言やディスカッションだけではなく、節談説教の実演、またテクノ法要のプレゼンなどもあり、ライブ感豊かななかで、伝道の多様性を実感することができました。そこには新たな課題も見えてきました。課題が明らかになったということは、新たな可能性も見えてきたということです。
 会場一杯の来場者のみなさんと、いままでの伝道をとらえなおし、これからの伝道を考えて、まさにいま「伝道を考える」ことができた、シンポジウムでした。
                                                  (コーディネーター 実践真宗学研究科教授 葛野洋明)


提言1 貴島信行(龍谷大学実践真宗学研究科教授)「浄土真宗における伝道の目的と課題」


提言2 直林不退氏(相愛大学客員教授) 「これまでの伝道を捉えなおす」


提言3 朝倉行宣氏(浄土真宗本願寺派照恩寺住職) 「これからの伝道を考える」


テクノ法要


節談実演:杉本光昭氏(節談説教研究会理事)



コーディネーター:葛野洋明(龍谷大学実践真宗学研究科教授)



閉会の挨拶:那須英勝(実践真宗学研究科長補佐、龍谷大学文学部教授)


12月6日(金)に文化庁において、石上智康理事長と田尻英三名誉教授が、令和元年度文化庁長官表彰を受けられました。

文化庁長官表彰とは、文化活動に優れた成果を示し、我が国の文化の振興に貢献された方々、又は、日本文化の海外発信、国際文化交流に貢献された方々に対し、その功績をたたえ文化庁長官が表彰するものです。

石上智康理事長は、永年にわたり、宗教者として活動し、日本宗教連盟の理事や全日本仏教会理事長を務めるなど、我が国の宗教文化の振興に尽力するとともに、宗教行政に多大な貢献をされたことにより表彰されました。

田尻英三名誉教授は、永年にわたり、日本語及び日本語教育の専門家として、日本語教育人材の養成・研修に尽力されるなど、我が国の日本語教育の発展に多大な貢献をされたことにより表彰されました。

田尻英三名誉教授のコメント
「この度、令和元年度の文化庁長官表彰を受けました。この十数年、外国人労働者の受け入れにあたって、日本語教育の面から発言を続けたことが評価されたのだと思います。また、国会議員と一緒に日本語教育施策を作ることもしました。私個人が表彰されたということよりも、この分野の活動が評価されたことの意味が大きいと考えています。」


石上理事長(前列左から4人目)、田尻名誉教授(前列右から3人目)


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