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GARC Webinar シリーズ「コロナ禍と移民」の第2回となるウェブセミナーが8月8日に開催されました。当日は30名弱の参加者を迎え、4名の報告者に香港のフィリピン人家事労働者、英国のネパール人看護師、日本のフィリピン人介護福祉士へのコロナ禍の影響について事例報告をしていただきました。

 Valerie Yap氏は、香港で働くフィリピン人家事労働者の事例を紹介しました。
 Yap氏によると、家事労働者たちの中には、休暇などの理由で帰国する予定が叶わなくなり、フィリピンの家族の心配、職を失う心配、蓄えもなく帰国しなければならなくなる心配などを抱え、ストレスも蓄積している者も少なくないそうです。
 そうした状況の中で、オンラインでの社会的な交流(ソーシャルメディア、動画の視聴、グループチャットなど)や、健康維持の努力、そしてオンラインでのキリスト教の集会や祈りへの参加などによって、困難に対応しようとしているとのことでした。ただ、賃金不払いや突然の解雇などの権利侵害や、現金支給などの香港政府の救済措置から漏れてしまうことといった諸問題について、さらなる議論と解決の模索が必要だとも指摘されました。

 Radha Adhikari氏は、イギリスで働く移民労働者、特にネパール人看護師について報告を行いました。
 Adhikari氏は、イギリスでは以前より黒人、アジア人、マイノリティ(Black, Asian, Minority Ethnic, BAME)のケア労働従事者が職場での差別やハラスメント、賃金格差、などによって、白人のケア労働従事者よりも不利益を被りやすいと述べ、そのためCOVID-19の拡大に際しても、最も感染の危険の高い場所に配置されたり、十分な防護用品を確保できないなど、高いリスクに直面していると指摘されました。その中で、ネパール人ケア労働従事者たちは、同胞同士の情報共有と相互支援のネットワークを作り、互いのストレスや心配、恐怖を語り合い、対処法などを共有したり、またオンラインでのヨガや瞑想を企画するなどを行っていたことが報告されました。
 こうしたネットワークが今回のCOVID-19流行の中でも役に立ち、感染を避けるための情報共有などが行われ、ネパール人たちの連帯感の強化と孤立化の回避に貢献しているとの事でした。

 日本で介護労働者として働くMia Oplas氏には、現場の視点からコロナ禍の影響を話していただきました。
 Oplas氏の職場は年配者が多い環境のため、コロナ禍では消毒作業などでより一層神経を使うことになり、業務が増えて仕事も忙しくなる一方で、入所者だけでなく自身の健康管理にも気をつけなければならないことなど精神的な負担を感じる事が多いとのことでした。また、仕事外の生活への影響では、友人などに数ヶ月も会うことができないことやマスク着用からくるストレス、手洗いなどの増加による光熱費の上昇、特別手当が十分ではなく、心身への負担が多くなっているとのことでした。
 入所者たちもかなりのストレスと不安に直面しています。家族との面会や一時帰宅ができず、寂しさや不安で泣きだすこともあり、また施設では食事とテレビ以外にすることがなく生活が単調になってしまうなど、コロナ禍によって、入所者と介護士の双方が難しい状況に置かれているが報告されました。

 これに関連して、本学教授であるMa. Reinaruth Carlos氏は、日本で働くフィリピン人ケア労働従事者へのコロナ禍の影響について報告を行いました。
 Carlos氏からはまず、コロナ禍でほとんどのセクターの求人倍率は下がる中でもケア労働ではほぼ変化がない点、そしてケア施設側は外国人労働者を引き続き雇い入れたいと考えていることが指摘されました。
 次に、Carlos氏の行ったインタビューによると、コロナ禍でフィリピン人ケア労働者たちに生じた日常生活の問題として、フィリピンの家族や自身の健康についての心配や帰国できないことが多く挙げられ、また、就労・経済状況への影響としては、感染に対する心配や、業務が忙しくなったこと、収入が減ったことが挙げられたが、一方で特に影響がないと回答したものも少なくなかったそうです。その他、ストレスが発散できないことや残業の増加も聞かれました。一方でポジティブな影響としては、手当が出たことや施設内での助け合いを実感できたこと、マニュアルを再検討する機会になったことが挙げられたとのことでした。
 こうした調査から、フィリピン人たちが直面する困難や変化は日本人のケア労働者と大きな違いはないのではないか、また、彼らは日本にとって今後も重要な人材であると期待されている現状であるということがわかりました。
 しかし、調査によれば、彼らは将来的には日本で別の仕事に就きたい、もしくは別の国へ移動したいとの希望があると報告されており、今後の日本にとっての大きな課題となることは今後の課題であろうとの見解が示されました。

第3回のセミナーは「コロナ禍の最前線に立つフィリピン人看護師の現状と課題」をテーマとして、10月2日(金)に開催される予定です。


2020.9.7ページ作成
2020.9.28更新
2020.10.10更新

学生企画:インターネットラジオ よいかなよいかな

建学の精神に根ざした活動を支援する仏教活動奨学金(プロジェクト部門)に採択された学生による自主企画として、地域のつながりのなかで仏教を学ぶ「インターネットラジオ よいかなよいかな」がYouTubeで公開されています。「よいかなよいかな」は、尼崎市にある西正寺の住職の協力のもと、本学の学生が「仏教を学ぶ」ことをテーマにして、さまざまなゲストからお話を伺う活動です。コロナウィルスの感染防止をきっかけにインターネットでの配信がスタートしました。是非ご視聴ください。

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■インターネットラジオよいかなよいかな

・(序)  予告編的なおはなし 2020.5.7
 
・その1  曹洞宗の禅とは? ~禅と念仏の対話~ 2020.5.24

・その2  「悩み・苦悩を聞く宗教者」臨床宗教師の活動とは 2020.5.27

・その3  浄土宗のお念仏とは? 2020.6.7

・その4  おむすびをとどける「ひとさじの会」の活動とは? 2020.6.14

・その5  一年の半分をインドで過ごすお坊さんから見えるもの 2020.7.19

・その6  毎日「読経」をyoutubeでライブ配信! 2020.7.30

・その7  Pa'ina Wharfでふりかえってよいかなよいかな 2020.8.7

・その8  あーりーが泣いた 2020.8.13

・その9  お葬式について語り合ってみたよ 2020.8.24

・その9.5 お葬式について おしゃべりしたよ 2020.8.24

・その10 葬儀・お寺・お坊さん これからどうする どうなる? 2020.9.7

・その11 人をつなぎ、くつろぎの場となるお寺 2020.9.28

・その12 臨済宗の座禅と、お寺の再建「なつかしい未来」 2020.10.10

・その13 龍谷大学の「建学の精神」についてはなしてきたよ 2020.12.13

・その14 龍谷大学の「宗教部」さんのお話を聞きました 2021.3.2


■リンク:仏教活動奨学生



わたしたち、オンライン保育実習に挑戦中:Withコロナ時代の新たな学びを切り拓くpart.5

こども教育学科では例年この時期に保育実習Ⅰ(施設)を実施しています。今年も当初の予定では8/26(水)~9/5(土) の期間で、施設(乳児院・児童養護施設・知的障がい児・者施設など)にて配属実習を行う計画でした。
しかし、コロナ禍の状況について、学生、大学、実習施設のそれぞれの現状を冷静かつ慎重に見極め、全ての保育実習をオンライン実習プログラムとして実施することにしました。前代未聞の学びのプロジェクト第3弾の様子を少し紹介します。

全国的な緊急事態宣言の全面解除(5月25日)を横目に、私たちは最悪の事態を想定し、7~9月実施予定の各保育実習オンラインで実施する方針を決定しました。第1弾のプログラム開発に引き続き、今回もオンライン実習プログラムを教員が急ぎ企画・立案しました。プログラムのベースは厚生労働省が示している教授内容(シラバス)であり、10日間の実習プログラムの目標や課題に漏れなく反映させ、専門職としての保育士に求められる知識、技術、態度を獲得できるよう様々な工夫を更に重ねて構築しています。今回はこども教育学科2年生全員(123名)が参加しています。

何と言っても、今回の実習におけるグループワークは各学生が所属する15のクラスで展開されていることを強調しておきます。4月に発表された新クラスだったのですが、前期はオンライン上で数回だけ交流やグループワークをしただけで実質的に休眠状態でした。
ところが、卒業まで残り半年余りとなって、ようやく遅すぎた春が私たちにやってきたようです。立ち止まって考える時間、一緒にじっくり話し合える仲間、オンライン上であれ、空間という3つの間が共有される時、各クラスの個性がさまざまに発揮されています。かつて「芸術は爆発だ」(岡本太郎)という名言がありましたが、学生たちのグループワークもある種の爆発のようなものだと感じています。例えば、4日目午後の演習では事例研究の一環で子ども同士の喧嘩の仲裁場面をロールプレイで再現してみる課題に取り組みましたが、まとめの時間で報告を求めたところ、4つのクラスが自発的にロールプレイの実演を申し出て熱演してくれました。どのクラスも設定を細かく説明した上で、仲裁を進める際のポイントを明確に説明してくれ、深い観察とさまざまな可能性への配慮を示すものでした。
8月31日は実習5日目、折り返しの日となります。実習後半のさらなる学びの様子については改めてご紹介したいと思います。


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犯罪学研究センター 法教育・法情報ユニットの嘱託研究員である札埜和男准教授(岡山理科大学・教育学部)が、2020年9月27日(日)に「2020年大阪高生研(高校生活指導研究協議会)9月例会」で発表します。

札埜准教授は、前職の京都教育大学付属高校教諭の時から、模擬裁判を国語の授業として取り上げるという画期的な授業方法を考案し、かつ様々な場所、学校に赴いてそのメソッドを公開、指導を行っています。
近年は、森鷗外の小説『高瀬舟』を教材として模擬裁判を行うという授業実践を行い、8月には初の試みとなる第1回オンライン高校生模擬裁判選手権をZoomで開催し、検察側の高校生・弁護側の高校生が殺人か同意殺人かをめぐって白熱した議論を展開しました。

今回、国語的模擬裁判の授業実践に関して、研究会をオンラインで開催します。
当日は研究会の会員以外も参加可能。「事前申し込み制」で一般参加者を募集します。
※先着定員100名


2020年大阪高生研(高校生活指導研究協議会)9月例会
『高瀬舟』で模擬裁判~
「この時期にこの授業を受けられて良かったです」
人間・人生・社会を考える気宇壮大プロジェクト~(授業実践)


日 時:2020年9月27日(日) 13:30-17:00
場 所:Zoom
共同実践発表:
・札埜和男(岡山理科大学教育学部准教授)
・村上真理子(千葉県立A高等学校国語科教諭)

▼参加方法:
参加希望者は9月25日(金)までに、岡山理科大学教育学部・札埜研究室 [E-mail] fudano@ped.ous.ac.jp へ
龍谷大学 犯罪学研究センターHPで情報を閲覧した旨」を添えてお問合せ下さい。
運営担当者より、当日のID、パスワード、資料を返信いたします。

概要:(詳細は下記PDFを参照のこと)
「楽しかった!模擬裁判をやってる場合じゃないとか言ってる人が他クラスにいたようですが、私はそうは思いません」。
3年秋(2019年)、受験に特化した授業を行うべき進学校で、なんと2か月(10月~11月)に及び、“小説『高瀬舟』で模擬裁判を行う”という気宇壮大な授業が展開された。しかも実践者は模擬裁判を行うのは初めて。そして、4クラス同時進行!しかし実践者には、「模擬裁判には国語との親和性があり、小説の読みを深める手段となりうる」という確かな見通しがあった。やがて医師、弁護士、大学教員をゲストとして巻き込み、「国語」を軸としながら超えたデザインを持つ実践へ!結果的に「人間・人生・社会」について深く考えさせる「探究」的授業となり、「高校生にとって必要な学びとは何か」を考えさせる実践となった。
「この時期にこの授業を受けられて良かったです」受験生にこう言わしめたのは何なのか?どんな国語の読みが展開されたのか?探究的とは?そもそも授業とは?皆さんと議論していきたいと思います。


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2020年大阪高生研(高校生活指導研究協議会)9月例会_概要資料


関連情報:【第1回オンライン高校生模擬裁判選手権(2020/8/9開催)】
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-5897.html

関連情報:【龍谷大学法情報研究会(CrimRC 法教育・法情報ユニット)これまでの活動レポート】
>>2019年度第1回 龍谷大学法情報研究会 公開研究会
>>2019年度第2回 龍谷大学法情報研究会 公開研究会
>>2019年度第3回 龍谷大学法情報研究会 公開研究会
>>2019年度第4回 龍谷大学法情報研究会 公開研究会
>>「法教育フェスタ2019」を京都府立図書館で開催【犯罪学研究センター共催】


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