Need Help?

新着情報

新着情報の一覧

製品情報

ここにメッセージを入れることができます。

 2025年4月2日(水)、2025年度農学部・農学研究科の入学式が国立京都国際会館にて執り行われました。
 農学研究科に修士課程35名、博士後期課程7名が新たに入学しました。
 
 入学式前の4月1日(火)には、瀬田キャンパスにて履修説明会・キャリアガイダンスを実施しました。
 嶋田研究科教務主任より新入生へ祝辞が述べられました。その後、科目の紹介、履修説明、キャリアガイダンスを実施しました。
 みなさん、改めまして、ご入学誠におめでとうございます。これから龍谷大学大学院 農学研究科で、大いに学び大いに楽しんでください。

■ 参考
○学びにかんして
龍谷大学大学院農学研究科HP
大学院入試情報※随時更新されます
長期履修制度



神戸研究科長の祝辞


農学研究科新入生代表


新入生オリエンテーション(履修説明会)


嶋田研究科教務主任の祝辞



科目説明


キャリアガイダンス


2025(令和7)年度 入学式を、4月2日(水)に国際会館にて執り行いました。
龍谷大学では、昨年度から深草・瀬田キャンパスの全学部・全研究科の式典を同一日、同一会場にて3回に分けて挙行しています。

今年度は、学部生5,421名、留学生別科生13名、大学院生315名の新入生が入学しました。また、会場には4,000名を超える保護者も参加し、桜が開花し始めた国際会館の庭園にて記念撮影を行うなど、門出を迎える新入生の晴れ姿を祝いました。

式典では安藤新学長から式辞がのべられ、「セレンディピティ(serendipity)」という言葉が紹介されました。
この言葉は、素敵で幸運な偶然の出会いを意味し、新入生にとって龍谷大学で過ごす時間がセレンディピティに満ちたものになることを願う言葉として紹介されています。
式辞の最後に、「新入生が、充実した学生生活を送られ、それぞれの可能性を開花させる努力を惜しまず、持続可能な社会と世界平和の実現に主体的に貢献できるような人間に成長されることを念じます。」と新入生に期待のメッセージが送られました。

また、多くの学友会団体も協力し、一般同好会 華舞龍によるよさこい演舞、吹奏楽部、バトンチアSPIRITSによる演舞のほか、学歌斉唱時には一般同好会 応援リーダー部による力強いエールで歓迎ムードに華を添えました。

新入生は、4月7日までのオリエンテーション期間を経て、新たな道を歩みます。

なお、入学式の様子、安藤学長の式辞は

「卒業式・入学式 Special ページ」からフォト・ビデオギャラリーでご覧いただけます。
 https://www.ryukoku.ac.jp/special/livephoto/ ← こちらをクリックください。







龍谷IP事業について、2025年度分として採択された取組がスタートしました。

1.京都駅前新拠点を活用したアントレプレナーシップ教育プログラムの
  モデル開発と展開(龍谷エクステンションセンター)

2.龍谷大学だからこその3 キャンパス共通オンライン授業の展開【第2期】
  (ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンター)

3.ビジネスの手法を活用した社会課題解決のための教育プログラムの
  開発と展開【第2期】(経営学部)

過去の採択取組はこちらから確認できます。
https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/ryukoku_gp/ip_saitaku.html



国立台湾大学漁業科学研究所(龍谷大学 生物多様性科学研究センター客員研究員)の 鄭 琬萱博士と本学先端理工学部の三木 健教授をはじめとした共同研究チームは、環境中の細菌叢が担う生態系機能に着目し、「生態系の壊れにくさ=生態系レジリエンス」を定量的に診断・評価する技術を開発し、同研究成果を国際科学雑誌「Freshwater Biology」(Wiley社)において公表しました。

【発表論文】
英文タイトル:Advancing Marker-Gene-Based Methods for Prokaryote-Mediated Multifunctional Redundancy: Exploring Random and Non-Random Extinctions in a Catchment
タイトル和訳:細菌が担う生態系の多機能性冗長性評価のためのマーカー遺伝子を用いた新手法:ある流域におけるさまざまな絶滅シナリオを検討する

著者:Wan-Hsuan Cheng1 3, Takeshi Miki2 3, Motohiro Ido4, Kinuyo Yoneya5 3, Kazuaki Matsui6, Taichi Yokokawa7, Hiroki Yamanaka2 3, Shin-ichi Nakano8
所属:1 国立台湾大学漁業科学研究所, 2 龍谷大学先端理工学部, 3 龍谷大学 生物多様性科学研究センター, 4 龍谷大学理工学部(2019年所属当時),5 近畿大学 農学部, 6 近畿大学 理工学部, 7 国立研究開発法人海洋研究開発機構 超先鋭研究開発部門, 8 京都大学生態学研究センター

掲載誌:Freshwater Biology, Volume70, Issue3, March 2025, e70020(Wiley社)
DOI:10.1111/fwb.70020 ※オンライン掲載日:2025年3月16日
研究資金:住友財団環境研究助成(2018年度)、日本学術振興会科学研究費(19H05667、19H03302、19H00956、23H00538)、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団奨学金

微生物は、地球の生態系を支える重要な存在であり、特に細菌は膨大な量のカーボン(炭素)を保持しています。しかし、人間の土地開発によって細菌の多様性が失われるリスクが高まっています。

本研究では、環境DNA技術と細菌のゲノムデータを活用し、細菌叢は環境中でどのような機能を担っているのか(細菌叢の担う生態系機能)を推定しました。そして、独自のシミュレーションモデルによって、「生態系の壊れにくさ=生態系レジリエンス」を診断する新しい方法を開発しました。
具体的には、生態系の機能低下を、細菌叢が持つ機能遺伝子の減少という視点で評価し、生態系の「レジリエンス指数」を算出する手法を提案しました。


図1 生態系の壊れやすさをどのように診断するか?

図1 生態系の壊れやすさをどのように診断するか?

共同研究チームが、琵琶湖とその流入河川である姉川・愛知川・日野川・野洲川でこの手法を試したところ、琵琶湖は最も壊れやすい生態系である(=レジリエンスが低い)ことが分かりました。この技術は、地域ごとの生態系の壊れやすさを評価し、保全の優先順位を決めるのに役立てることが期待できます。


図2 レジリエンス指数の琵琶湖及び流入4河川間の比較。無作為(ランダム)絶滅シナリオという最も基本的な設定下での生態系シミュレーションの結果による。

図2 レジリエンス指数の琵琶湖及び流入4河川間の比較。無作為(ランダム)絶滅シナリオという最も基本的な設定下での生態系シミュレーションの結果による。

→詳細は《プレスリリース(2025年4月4日配信)》を参照してください。

 
今回の研究成果に関して、三木 健教授(本学先端理工学部/生物多様性科学研究センター兼任研究員)のコメントを紹介します。

 人間が自然を利用したり、開発を進めたりする中で、生態系のパフォーマンスがどれだけ保たれるのかを評価する技術を、早く実用化することが重要だと考えています。
 生物多様性の保全が世界共通の課題となる中、動物や植物のように目立つ生きものや、人の健康や農業に関わる微生物についても関心が高まっています。特に細菌などの微生物は、地球上でもっとも長い進化の歴史を持つおかげでもっとも多様な機能を獲得したグループです。そして、どんな生態系にも欠かせない存在でありながら、ふだんはあまり目立たない、まさに“縁の下の力持ち”のような存在です。そうした無数の微生物の重要性にも、多くの人に気づいてもらいたいと思っています。
 今回の研究では、目立つ生きものだけでなく、目立たない生物までもが失われてしまうような厳しいシナリオを想定し、それでも生態系のパフォーマンス(機能)がどの程度維持されるのかを数値として示すことができました。数値化することで、壊れやすい場所と壊れにくい場所の比較が可能となります。
 今後は、生態系絶滅シミュレーションで得られた予測結果の確かさを検証するために、同じような状況を実験室内で再現し、生態系がどれくらい壊れやすいのかを評価する研究を進めていく予定です。こうした取り組みによって、今回提案した新しい診断方法の信頼性を高め、社会の中でこの技術が役立つようにしていきたいと考えています。


三木 健教授(本学先端理工学部/生物多様性科学研究センター兼任研究員)

三木 健教授(本学先端理工学部/生物多様性科学研究センター兼任研究員)
専門:定量生態学・理論生態学

 
→関連Interview:生態系の変化を天気予報のように予測する未来を拓き、人間社会の進歩と動植物の営みの調和をめざす。(Academic Doors)


a

龍谷大学 You, Unlimitedの記事一覧

お電話でのお問い合せはこちら

電話番号: