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 「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―)」(担当教員:社会学科教授 猪瀬優理、コミュニティマネジメント学科准教授 古莊匡義)では、前期の学びのまとめとなる活動として、7月に受講生たち自身がお話しを聞きたい方からの講演会、ご活動の現場を拝見させていただきたい寺院におけるフィールドワークを企画・運営しました。


 4月から実施してきた、ご僧侶による講演(浄土真宗本願寺派「子ども・若者ご縁づくり」推進室長・弘中貴之先生)、お寺でのフィールドワーク(訪問順に:浄念寺・西本願寺・一念寺・覚明寺)で得られた学びをもとに、各受講生が自分の関心に基づいてさまざまな活動をされているご僧侶、お寺について調査を進めました。受講生一人ひとりから提案された案をもとに全員で議論し、ご講演は兵庫県尼崎市にある浄土真宗本願寺派・西正寺のご住職・中平了悟先生に、フィールドワークは滋賀県草津市にある浄土宗・西方寺様に依頼することになりました。それぞれの企画を実施させていただくべく、受講生自身が依頼と日程調整を担当して企画・運営を進めました。双方とも、大変ありがたいことにご多忙の中、快く受講生からの依頼を受けてくださいました。


西正寺・中平了悟先生


ご講話を聞く受講生


 西正寺・中平了悟先生には、7月8日に龍谷大学・瀬田学舎にて、1時間半のご講演をいただきました。
中平先生は受講生の希望もあってご自身のご経歴からお話を始めてくださり、「お寺をお寺として、(僧侶を僧侶として)守っていきたい」というお寺における活動の根底にあるお考えをお伝えくださいました。この考えのもと、「無自覚な思想・価値観を相対化する試み」をしたいともお話され、これらのお考えが、西正寺で実施されている専門家の方をお呼びして、地域の方々と社会課題について語り合う「テラからはじまるこれからの、ハナシ(テラハ)」というご活動につながっていることを学びました。
現代社会においては、人が暮らしている地域社会を作る際に、宗教施設が必ずしも必要不可欠なものとはみなされなくなっている状況にあること、このような中、お寺の経営を継続していくことも厳しくなっている現実も改めて教えていただきました。その中で、お寺自体がこれまで担ってきた役割を守りながらも、新たな役割を見出し、担っていく必要性があるという認識を持っておられることを教えていただきました。

中平先生ご自身、地域において様々な活動に参加しその活動を通して、地域の人たちとのつながりを作り、地域の人たちからお寺に企画が持ち込まれる関係性を作ってこられたとのことでした。受講生が関心を持った「カリー寺」という取り組みも、すでに関係があった地域の若者が持ち込んだ話が発端であるということも伺いました。
ご講演を伺う前、受講生たちの関心は、西正寺で地域の方々と連携して実施されている「カリー寺」という一つの活動への興味が中心を占めていましたが、一つの活動の背景にお寺が地域の方々とはぐくんできた歴史やそのお寺を取り巻くより広い社会状況との関係について、改めて考えさせられる時間となりました。

今回の講演を受けて学生からは、以下の感想を聞くことができました。

「中平先生が考える「NPO法人とお寺の役割は似ている」という見方にとても納得しました。地域問題や地域活性化などの最前線で関わりを持ちながら課題を解決していくことも大切だと考えます。しかし地域についてなんらかの支援をしている人を増やすことで地域住民が少しずつ意識を変えて「一人ひとりの生活のなかで地域を助けること」ができるのではないか。見えやすい支援をすることがすべてではなく、目に見えない「思いやり」の支援を大切にしていきたいと考えました。今回の講演はお寺についてだけでなく、地域貢献や地域の課題、これから私たちが地域について考える時の一つの視点になりました。そして中平先生のユーモアのある講義はとても面白く、またお聞きしたいと思いました。」

「新たに様々なお寺の活動や可能性を知ることができました。その中でも、ニュータウンに関するお話がとても興味深く感じました。中平先生によれば、新しい町にとってお寺は必要なものから省かれていて、それはお寺への期待の変化が大きく関わっているとのことでした。そこで、お寺が積極的にお寺の外での活動に関わることで、地域の人にお寺を知ってもらい、お寺のイメージを明るく楽しいものにしていけるなど、さらに先を見据えたお話をされていて、様々な発見がありました。」

「「近いけど当事者ではないこと、語れないことを言葉にできるように」というお話は、お寺という場所から始まる福祉活動ならではの視点と感じました。「地域の困りごとを解決する切り口をお寺で」や「問題が顕在化する前に火消しする」、「アンテナを張る」ということは、福祉で言えば中間支援的な役割を担っていると感じました。困っている人や苦しんでいる人がいても、またそれを助けようとする人がいても、両者を取り持つ人がいなければ繋がることはできず、本当に必要な人に支援が届きません。私自身福祉を学ぶ中で問題や困りごとがあっても、本当に困っている人に支援が届いていないのではないかということは、日ごろからもどかしく感じていた部分でもありました。お寺にそうした双方向のニーズをつなげる役割としての可能性があるということや、お寺を中心に据えることによる地域支援の活性化という力があることを中平先生のお話から考えることができ、大変有意義な時間となりました。」


西方寺・副住職の牧先生からのお話しを聞いている様子


本堂内に置かれているピアノ


 7月17日には、西方寺の副住職・牧哲玄先生・光美様ご夫妻より、西方寺で取り組んでおられる諸活動とその背景にあるお考え、また本堂や広大な境内をご案内いただき、各所に設けられている施設とそこに関わるご活動について教えていただきました。
912年開基というお寺の由緒からお話を伺い、その歴史の上に築かれた伝統をこれからの社会の中で継続し、守っていくために、積極的に行動しながらその具体的方法を模索しておられることが、お寺の各所に形として示されていることから、実感として学ぶことが出来ました。

これまでお寺主催でマルシェを開催、地域住民の方による学習塾やヨガ教室・絵画教室などを実施する場所の提供をされてきました。また、裏山のキャンプ場ではボーイスカウトが活動し、設置されているグラウンドゴルフのコースではお檀家さんだけではなく、近隣住民の方も楽しまれているとのことでした。裏山ではヤギも暮らしており、近隣の子どもさんたちの散歩コースともなっているとのことでした。また、誰でも弾くことのできるストリートピアノが、本堂内と本堂外、そして墓園の一角に建てられたテラス内と計3台設置されており、遠方からもピアニストが弾きに来られるとのことでした。フィールドワーク当日も大阪からピアノを弾きに来られている方がおられました。西方寺のストリートピアノの存在を広めるために、副住職が自ら都市部に設置されたストリートピアノを弾きに行き、訪れた人に名刺を配布したり、撮影した動画をSNSに投稿したり、といった活動もされているとのことです。

このような活動を通して、宗教や世代を越えた地域のつながりを作っておられることを学びました。時代に合わせたお寺のあり方を探っておられるとのことで、墓園においても石材屋さんや葬儀業者さんとも相談しながら合同墓やペット霊園など、人びとの希望に合わせた新たなかたちを提供されていました。


テラス内のピアノ


今回のフィールドワークを受けて、学生たちからは以下の感想を聞くことができました。

「印象的だったことはピアノの存在です。想像を超える可愛さとユーモアのあるお地蔵さんや建物でとても魅力に溢れていました。ピアノの設置のエピソードも興味深く面白かったです。お話の中で「田舎のお寺は足を運んでもらうための話題が必要」という言葉がありましたが、ストリートピアノという形で広告していることに感銘を受けました。様々な生活のニーズに合わせてお寺での供養や仏壇づくり、ペットのためのお葬式などお寺側が変化をもたらすことは檀家さんにとってもとてもありがたく、地域の方に寄り添った大切な視点だと思います。私たちがこれから活動をしていく中で大切なことは「相手のニーズに合わせた」計画だと感じました。」

「ピアノが調律不可能であっても「もうこのピアノは使えないな」と考えるのではなく、「それならホンキートンクピアノとして使おう!」という考えで設置されたのが素晴らしいなと思いました。たくさんのイベントを実施しておられる西方寺さんですが、そのためには檀家さんの理解や説得が必要で、それにしっかり向き合っておられることを学びました。」

「活動やイベントはもちろんですが、檀家様についてのお話についてもたくさんのことを聞くことができ、多くの発見があり印象に残っています。檀家様が積極的にイベントに参加してもらえる工夫をされていて、様々な発見がありとても驚かされました。」

「お話を伺いながら感じたことは、お寺に対する危機意識のようなものがかなりはっきりとあり、それをどうにかするために活動をされているということです。目を引くような社会貢献活動だけでなくお墓にも様々な種類があったことをみて、地域社会のさまざまなニーズをキャッチしたうえで、そのニーズとお寺を関連させるような活動、結果的にお寺の存続につなげられるような活動を考えてされているのだなと感じました。また、自分たちがアンテナを張っているというよりは、アンテナを張っている人を呼び込むというお話が面白いなと感じました。地域社会で必要とされていることを敏感に察知できる人をお寺に呼び込むことによって、地域の中でお寺が一つの交流拠点となることが期待でき、お寺の価値を高めることに繋がっているのではないかと思います。」


お寺の敷地内を案内していただいている様子

自分たちの手で企画した講演とフィールドワークを通じて、事前調査や「相手のニーズを知る」ことの重要性にも気づくことができたようです。中平先生、牧先生ご夫妻に温かくご指導いただいたことで、受講生たち自身が後期から取り組む活動に向けた意欲も高まってきました。
後期からは、受講生自身がお寺と連携した活動を考え、実践していくことになります。そのためのヒントもたくさん与えていただいたご講演とフィールドワークとなりました。


裏山のキャンプ場(ボーイスカウトの活動場所)


社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


 8月19日(金)、文部科学省が主催する大学教育のデジタライゼーションに関するオンラインイベントで、「低炭素社会の実現に向けた食料システム構築のための「アグリDX」人材育成」と題した本学の取り組みについて、大門農学部長が発表いたしました。
 この取り組みは、農学部における「作物生産、農耕地保全、食品加工に関する実習」と先端理工学部における「クラウドコンピューティング等のデジタル技術や、データ分析手法に関する実習」を相互に補完しあい、「食と農」に関わる産業のデジタル化の駆動力となる人材を養成することを目的としています。   
 なお、本件の発表は、文部科学省補助事業「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」および「デジタルを活用した大学・高等教育高度化プラン」の採択校から本学を含む4大学が担当しました。

当日の映像は下記URLから視聴できます。
https://youtu.be/sFe8FhJ97fk



【本件のポイント】

  • 古来、仏典や仏教関連文献にみられる性的マイノリティの存在に着眼し、仏教が想定してきた「性」に迫る連続ワークショップを開催
  • 全6回のワークショップはハイブリット開催。多様な分野の研究報告と語り合いを通じて、「社会的・文化的な性差」であるジェンダーについて共に考える機会に


【本件の概要】
 龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)は、ジェンダーの視点で仏教をみつめる連続ワークショップ「性なる仏教」を9月10日(土)から全6回にわたり開催します。
 近年「性」は身体的な特徴には限らないことが知られ、LGBT+の様々な性のありようが認められています。性的マイノリティは、現代において突然表出してきたわけではなく、古来ずっと存在してきました。仏典や仏教関連文献を紐解くと、そうした人々は現出しているものの、あまり注目されてこなかったのです。第1回ワークショップでは、いわゆる「性転換」した人物に焦点を当てます。また、第2回以降のワークショップでも、仏教学・歴史学・美術史学など分野を越えた若手・中堅研究者が集まり、各自のフィールドに出現した女性や性的少数者、あるいは子どもなど、仏教史上のマイノリティの活躍を示す資料を紹介し合い、語り合います。
 当センターは、国連が目指すSDGsおよび本学の推奨する仏教SDGsの実現の一端を担うべく、仏教をはじめとする宗教研究の知見から、ジェンダー平等の実現に取り組むことを目的としています。

1.実施概要
- 名称:連続ワークショップ「性なる仏教」
- 日程:2022年9月10日(土)から月1回、全6回開催 - 参加費:無料 ※事前申込制
- 会場:①本学大宮キャンパス(20名程度・先着順) ②オンライン(Zoom)
- 主催:龍谷大学 ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)
- 共催:浄土宗総合研究所 浄土宗の平等思想とLGBTQプロジェクト
龍谷大学世界仏教文化研究センター(応用研究部門)・花園大学人権教育研究センター

2.第1回ワークショップ
(1)実施概要
- 日 時:2022年9月10日(土)12:00-16:00
- テーマ:「性の超越と仏教」
- 趣 旨:第1回のワークショップでは、仏教関連文献にみられる、いわゆる「性転換」した人物に焦点を
当てる。これらの文献は、これまで身体的特徴の変化に言及するものと一律に解釈されてきた。しかし丹念に資料を読んでいくと、そうとは限らないことが浮き彫りになってくる。
前近代の人々が想定している「性転換」がどのようなもので、たとえば出家修行者が「性転換」した場合はどうなるのか、「性転換」が語られることが意味するものは何だったのか、若手研究者の資料紹介などをもとに、仏教が想定してきた「性」に迫る。

(2)報告内容
■ サッチャーナンディ(龍谷大学大学院文学研究科)
報告タイトル:律蔵に記載される「性転換」した人々 ―上座部の比丘尼僧伽復興に関連して―
プロフィール:ミャンマー出身のティーラシン。上座部では仏教の女性出家者「比丘尼」の系譜が断絶したため女性出家者は正式には存在しないとされるが、ミャンマーでは「ティーラシン」と呼ばれる八戒あるいは十戒を受持する女性修行者が出家として公式に認められている。現在、龍谷大学大学院文学研究科で、諸律蔵の比丘尼犍度における女性出家を中心とする研究を続けている。主要な論文に「ミャンマー国家総統委員会編『比丘尼についての裁定資料』(Bhikkhunīwinissaya Sardan)翻訳と注解」(『龍谷大学佛教学研究室年報』25-26、2022年)などがある。

■ 岸田悠里(龍谷ミュージアム リサーチ・アシスタント)
報告タイトル:転変する性
プロフィール:2016年龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学後、2019年博士学位(文学)取得。経典の解釈を通じて、それがどのように絵画表現されてきたのかに関心を持ち、研究を続けている。2016年から龍谷ミュージアムでRAとして勤務し、『ブッダのお弟子さんー教えをつなぐ物語』(龍谷大学 龍谷ミュージアム・京都新聞・朝日新聞社、2022年)の図録執筆などを行う。代表的な論文に「宗祐寺所蔵仏涅槃図と『小涅槃経』」(『龍谷大学大学院文学研究科紀要』39、2017年)がある。

■ 大谷由香(龍谷大学特任准教授/ワークショップ主催者)
報告タイトル:鎌倉時代の転女比丘尼
プロフィール:2006年龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学後、2009年博士学位(文学)取得。2017年度から本学特任講師、2020年度から現職。東アジアの仏教戒律思想の変遷を専門とする。単著に『中世後期泉涌寺の研究』法藏館(2017年)、論文に「越境する戒律問答」(2022年)などがある。

(3)詳細・申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。

https://grrc.ryukoku.ac.jp/news/news-115/

3.次回以降の予定 ※時期や内容は変更することがあります。予めご了承ください。
-    2022年10月1日(土)13:00-16:00   第2回「仏典を生きる女性たち」
-    2022年11月12日(土)13:00-16:00 第3回「浄土真宗で語られる女性」
-    2022年12月10日(土)12:00-16:00 第4回「ルッキズムな仏教」
-    2023年 1月14日(土)13:00-16:00 第5回「中世日本の女性の救い」
-    2023年 2月11日(土)13:00-16:00 第6回「中世日本の僧と家族」

問い合わせ先:
龍谷大学 ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)  Tel 075-343-3458
E-mail grrc@ad.ryukoku.ac.jp   URL  
https://grrc.ryukoku.ac.jp/ 


2022年8月8日、9日の両日、卒業生の社会福祉士国家資格取得支援のための社会福祉士受験支援講座を開催しました。
14人が参加してくれました。
コロナ禍で2年間開催できませんでしたが、卒業生の「開催しないのですか?」というお問合せに、今年ことは開催しなければ! という思いで臨みました。

2日間で約12時間、しっかりと勉強しました。
会場には懐かしい顔ぶれが集まり、現在の仕事のこと、勉強の進み具合等の情報交換も行われました。
当日は受験対策講座のテキストを販売している出版社の方にもご協力をいただきました。

あと半年、頑張って「合格しました!」というお便りをお待ちしています。





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