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 社会学部『社会共生実習(多文化共生のコミュニティ・デザイン~定住外国人にとって住みやすい日本になるには?~)』(担当教員:現代福祉学科 准教授 川中大輔)では、受講生それぞれの関心や問題意識に沿ってチームに分かれ、コミュニティパートナーとなる受入先団体で活動しています。

 受入先のひとつであるNPO法人京都コリアン生活センター・エルファ(以下、エルファ)では、在日コリアンの方をはじめとした異文化に背景をもつ多様な方々への支援をされています。こちらで活動している受講生たちは、利用者の呉さんがキムチづくりを得意とすることを知り、呉さんを講師としたキムチづくり体験を企画しました。


講師の呉さん


呉さんのお手本を覗き込む学生


キムチづくりを体験する学生

 事前に教わっていた呉さんオリジナルレシピで材料・調味料を用意し、12月14日にはキムチの素(ヤンニョム)を一からつくり、白菜を塩漬け。香りに引きつけられて他の利用者の方々も関心を寄せる中、1日目の仕込みを終えました。
 翌12月15日にはヤンニョムと塩漬け白菜を混ぜ合わせて記念すべき第一号のキムチを完成させました。予想以上に塩辛くパンチのある仕上がりにはなりましたが、街中で食べるキムチにはない味わい深さが口の中に広がりました。


一日塩漬けした白菜


第一号のキムチとキムチの素(ヤンニョム)

 事前の聴き取りにおいてもキムチづくりに取り組んだ2日間において、呉さんのこだわりが端々で感じられるやりとりが続きました。キムチづくりの合間には呉さんのライフヒストリーの一端も伺ったのですが、そうしたこだわりの背景にあるものを感じ取ることにもなりました。こうして呉さんから聞いたことや教わったことを受講生は今後リーフレットにまとめていくこととなります。


聴き取りの様子


聴き取りの様子

 エルファ事務局長の南珣賢(ナム・スンヒョン)さんによると、ここ最近の呉さんはこの企画をとても楽しみにされていて、「あの子たちはちゃんと来るかな?」「14・15だね、覚えてるよ!」と楽しそうにお話されていたそうで、エルファでの活動にも活気が出ておられたそうです。

 エルファでは、様々な大学・学校や各種団体からの実習生受入を積極的におこなっておられるのですが、利用者の方の中には「また実習生か」と少し面倒に感じてしまっておられる方もいらっしゃるようです。コーディネーター役でもある南さんもこうした現実に気づいて、実習生と利用者の方とのマッチングの難しさも感じておられたとのこと。こうした中で今回のキムチづくり体験がおこなわれたのですが、講師を務めた呉さんのいきいきとした様子を受けて、「今までいろいろと難しく考えすぎていたのかもしれない。今回の企画のように、利用者さんの自信のあることや良いところ、少し頑張れば手が届くような目標にスポットを当てられるような企画をおこなって、自己肯定感や達成感を持ってもらうことで毎日のやりがい、強いては生きがいに繋げていっていただけばよいのではないかと思い至った。それに気づかせてくれてありがとう」と、感謝の意を表されました。


キムチづくり体験後のミーティング


南珣賢さん

 「社会共生実習」では、さまざまな連携先と、さまざまな社会課題に向かって受講生と地域の方々とが協働して解決を目指しています。今回の取材では、その「協働」の部分が南さんの気づきによって、くっきりと形づいたように感じました。

 今後、受講生たちは企画実施までに何度もエルファに通って利用者の方々と築いてきた「関係」についてレポートにまとめます。今までの活動を振り返って、受講生自身にも良い発見があることを期待しようとおもいます。


呉さんとの記念撮影

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


2022.12.19
保育士の活動の場は、保育所(園)だけではありません。児童養護施設などの児童福祉施設でも保育士は働くことができますし、必要とされています。そのため、保育士資格の取得のためには、保育所(園)に加え、児童養護施設などでの実習も欠かせません。でも、多くの学生にとって、児童養護施設は未知の世界です。施設や職員、そこでの実習のイメージをうまくつかめないことから、実習に行くことに不安を感じる学生もいます。
このことをどうにかしたい! と思ったこども教育学科の教員有志で、学内の「学部FD自己応募プロジェクト」に応募し、児童養護施設での実習前に視聴することのできる視聴覚教材を作成することにしました。視聴覚教材の内容については、児童養護施設で働いておられる職員(本学科卒業生も含みます)の方々からアドバイスをいただき、試行錯誤を重ねているところです。目指すは2023年度末の完成!!  写真のようなオンラインでのミーティングを何度も行い、実習教育の充実に挑んでいます。




 経営学部の専攻基礎科目の一つである「現代社会と企業」では、ワークルール教育(「権利としてのキャリア教育」の一環)を念頭において授業を組み立てています。その一環で、12月15日に民放労連京都放送労働組合の古住公義副委員長にご講演いただきました。
 ここ数年、京都放送労働組合に講演をお願いしています。その理由は、まず京都放送の再建において労働組合が大きな(中心的な)役割を果たしたということです。そして、構内スタッフ(非正規雇用)の正規雇用化の取り組みにおいて先進的な取り組みを進めているということです。
ほとんどの受講生が「労働組合」という言葉は知っているのですが、実際の活動についてはよく分からないという場合が多いでしょう。そして、労働組合については、むしろ否定的な印象が強いかもしれません。そのようなもとで、「労働組合の可能性」について講演から学んでほしいと思っての開催です。
 古住さんは、京都放送労働組合の具体的活動として、生活と職場を守る、KBS京都の健全な発展をめざす、格差是正の闘い、組織拡大(働く仲間の参加促す)、市民との共同の取り組み、平和と民主主義の擁護の6点をあげられました。そのなかでも、KBS京都の再建、格差是正の取り組みについて詳しくお話しいただきました。報道機関で働くことの意義についても語ってくださいました。
 受講した学生たちの感想のいくつを以下に紹介します。



 労働組合がどのようなことを行なっているか、ちゃんと機能している組織なのかということを疑問に思っていたのだが、特に京都放送の労働組合は正社員だけでなく非正規で働いている方も参加して、賃金や労働環境などの要求を解決しているのだということがとてもよく分かった。私自身就職してから労働組合に入ることにあまり必要性や魅力を感じていなかったのだが、検討してみようと思った。

 今回の古住さんの講演を受けて、労働組合の活動や過去に行われた取り組みについて理解出来ました。古住さんの説明はとても分かりやすく、話の内容がすっと入って来たので、私でも理解できたと思います。労働組合の具体的活動を知り、平和や格差を無くすためといったように善意の目的で活動しているので、自分も労働者になる身としてもっと労働組合のことを深く調べたいと思いました。また、社会に出ても生きがい、働きがいを感じるために労働組合があることを知り、私が社会に出たら楽しいことは無いという感情を持ちそうで不安でしたが、今回の講演を聞いた後でその気持ちは無くなり安心に変わりました。私もできるだけ労働組合に入り、社会の平和を望む1人として生きていきたいと思いました。

 労働組合は日本国憲法と法律で保障されており、「まともな働き方」を実現するために不可欠な存在です。しかし、就職までにその存在や内容について知る機会は十分でありません。メディア等を通じて知る労働組合の活動は肯定的なものばかりではありません。実際の労働組合が問題を抱えていることも事実です。このようなことを含めて講義では学生たちに伝えたうえで、古住さんには講演していただきました。学生たちの卒業後にこの講演がいくらかでも役に立つことを願っています。
                          (文責 細川孝)



レポート課題や卒業論文、発表準備等で、多くの学生のみなさんにライティングサポートセンターをご利用いただいています。

気軽にお越しいただきたいのですが、できるだけ、充実した相談時間にしていただくためにも、時間に余裕をもって来訪してください。

ライティングサポートセンターの開室時間は、11:30~16:00。
受付は15:45までですが、16:00には閉室しますので、早めに来訪いただくと、焦らずに相談いただけます。
開室情報・利用方法は、こちら をご覧ください。

また、これから混みあう時期となります。キャンパスによっては、すでに混みあっています。2022年12月上旬の実績では、深草キャンパスの火曜・水曜、大宮キャンパスの水曜・木曜が比較的すいていますので、うまくご活用ください。
また、オンライン予約もご活用ください。


龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)は、2022年11月からシリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」をオンラインで主催します。
【>>お申込みフォーム(Googleフォーム)】
※申込期限:1/26(木)17:00


シリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」
第3回 デジタル・フォレンジックの「証拠保全ガイドライン」

【企画の趣旨】
今日、スマホやパソコンなど情報技術が私たちの生活に深く浸透し、利便性が飛躍的に良くなったものの、これを用いた犯罪も巧妙かつ多岐にわたるようになり、個人情報の流出や詐欺などが後を絶ちません。このような情勢のもと、政府は2021年9月にデジタル庁を立ち上げ、地方の警察はサイバー犯罪対策を進めていますが、この種の事件の裁判では、デジタル証拠の複雑性からその証拠調べや証拠の信頼性などの審議がどのようになるのか、手探りの状態であるようです。
こうしたサイバー犯罪捜査のための「デジタル・フォレンジック」とは、犯罪を裁くために法的な証拠を探し出す手続きや、それを実行する科学的調査手法・技術で、コンピュータやスマホなど各種デバイスを対象に実施するものです。今回企画したシリーズ勉強会「デジタル・フォレンジック鑑定と向き合うために」は、情報技術を用いた証拠試料の鑑定の知識を理解し、司法に適用する上でどのような理論的・実務的問題点があるかを考える全5回のシリーズ勉強会です。

【実施概要】
- 日時:2023年1月27日(金)18:00-20:00
- 会場:オンライン(Zoom) 定員:300名
- 参加費:無料 ※事前登録制
- 講師:大橋充直 氏(ヤエス第一法律事務所 弁護士/NPOデジタル・フォレンジック研究会
- 主催:龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)

【第3回 報告内容】
第3回の勉強会は、デジタル・フォレンジックの証拠保全や解析について、NPOデジタル・フォレンジック研究会でまとめられた「証拠保全ガイドライン」を基にご講演いただき、さらに「ハイテク犯罪捜査」に及ぶお話も予定しております。ただし、限られた時間内でのご講演のため入門程度の内容になるとのことです。
主なテーマは下記の通りです。
(1)犯罪に関連するパソコンやスマホなど情報機器の記録媒体の証拠保全と問題点
(2)記録媒体のデータやプログラムソフトの解析法と問題点
(3)トレーシングによる犯人特定の問題点

【第3回 講師紹介】
第3回勉強会の講師である大橋充直(おおはしみつなお)先生は、いわゆるコンピュータ犯罪捜査に精通された弁護士で、「ハイテク犯罪捜査入門」などの著書が多数あります。
幼少の頃からコンピュータに興味を持ちプログラム言語を操っていらっしゃったということで、昭和61年10月に司法試験に合格(41期)された後、平成元年4月に検事に任官され検察実務の傍ら、ハッキング・テクニックとウィルスプログラムの研究を重ねられました。
その後、警察大学校や東京高等検察庁でハイテク犯罪の外部講師(平成12年6月~)を務められ、法務総合研究所研究官(平成14年4月)を経て平成15年4月に検察庁の現場に復帰され、平成16年、NPOデジタル・フォレンジック研究会(IDF活動:Institute of Digital Forensics)に参加(ただし公務に就いておられたためIDF役員とはならず“裏理事”待遇)、通称“ハッカー検事”として精力的に活動中です。
令和3年12月、東京高検を最後に検事を定年退官された後、弁護士を開業され(第一東京弁護士会)、これまでと同様に「得意分野」のサイバーに関する原稿執筆や講演活動に加え、一般刑事事件やサイバー事件を取扱われています。
いずれは他のライフワーク研究である監査コンプライアンスやリスクス・マネジメント(過誤非行警備調査や社外監査役等)、特殊過失(船舶鉄道航空事故、労務・労災事故、工場災害事故、医療事故、山岳水上等訓練等事故ほか)にも業務を拡大する予定とのことです。

【これまでの実施レポート】
- 2022年11月19日開催 第1回レポート「司法におよぶ情報処理」

【次回以降の予定】
※時期や内容は変更することがあります。予めご了承ください。
- 2023年2月 第4回「音声・話者認識の現状」講師 :柘植 覚 氏(大同大学情報学部教授)
- 2023年3月 第5回「デジタル・フォレンジック鑑定の証拠能力」講師:徳永 光 氏(獨協大学法学部教授)


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