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 2020年度第1回実践真宗学研究科FD報告会をオンライン(Google Meet)にて実施しました。実践真宗学研究科FD委員長 那須英勝先生から次のとおり報告いただきました。 

 2020年12月9日午前11時30分より約1時間の間、大宮学舎西黌2階大会議室において、「看護と仏教の連携を求めて 多死社会の終正期に看護者と仏教者は何をするべきか」と題して、実践真宗学研究科教授の中村陽子教授を報告者として、実践真宗学研究科FD報告会が行われた。
 
 本FD報告会では、12月17日に開催される公開シンポジウムに先駆けて開催され、 多死社会は、医療現場や在宅で医療・介護に関わるものにとって、多くの「死」に直面する社会である。また、看護者は常に生命と対峙し、倫理観を涵養しなければならない。医療と介護の連携が求められる現在であるが、その先にある死に関わる人たちとの連携も必要な時代となってきました。看取り時においては、亡くなられた患者のご家族に対するグリーフケアに加え、看護職に対する精神的ケアも必要であろう。
 また、「終生期(エンドオブライフケア)」をACP(アドバンス・ケア・プランニング )だけでなく看取り、デスカンファレンスまでと捉え、「周終生期」として考える。現場で常に「いのち」「死」に関わっている方々をお招きし、看護者と仏教者は今、何をすべきか、何ができるのか、どう連携すべきかを考える場としたい。多くの方に看護と仏教の連携について提言し、より意義あるものとしていくための方策について探る機会となればと考えている。

 以上のご報告を受け、参加者全員で積極的な意見交換が行われ、最後に鍋島直樹研究科長より、本日の報告を踏まえ、看護教育の分野と連携したな教育プログラムの新たな展開について、さらに具体的な検討を始めたいという方針が示された。
 また、那須FD委員長より次年度より臨床傾聴士教育プログラムが進められるとの報告がなされ、FD報告会を終了した。


12月22日(火)、23日(水)の2日間にわたり、付属平安高校と連携して農学を身近に感じてもらう取り組み「アグリカフェ※」を開催しました。

22日(火)は1年生を対象に「謎多き陸上の生物~姉川クラゲ~」、23日(水)は2年生を対象に「トウガラシのホットな旅~口から空まで~」をテーマにして、最新の研究を学びました。

1年生を担当したのは、資源生物科学科の玉井鉄宗講師と、食料農業システム学科の坂梨健太講師。
「姉川クラゲ」は、イシクラゲと呼ばれる陸棲ラン藻類の一種で、かつて姉川流域(滋賀県)で食用とされていたものを指します。過酷な環境状況でも生き延びることができる不思議な生物で、抗がん性、抗菌性、抗ウイルス性、紫外線吸収などの潜在能力を持っており、食料問題や環境問題の解決につながる可能性を秘めています。
玉井講師・坂梨講師から、このプロジェクトが4学科の学生・教員が学科の垣根を越えて集結し、この「姉川クラゲ」の魅力、価値を再発見をめざすものであると紹介されました。
1年生は文理選択を行う重要な時期であり、参加した生徒は農学部の学びの中で文系からのアプローチもあるということを学び、自身の進路選択のヒントになったようです。

2年生を担当したのは、植物生命科学科の古本強教授。
自身が出演したNHK「チコちゃんに叱られる」の撮影の裏話と自身の研究内容を説明されました。人間がトウガラシの辛さを感じるのは口の中にある受容体「TRPV1」の働きによるものです。本来 43℃以上の熱に反応し熱さや痛みの信号を脳に送るTRPV1ですが実は辛さの原因物質カプサイシンにも反応しています。そのためトウガラシを食べると熱さや痛みを感じた時と同じように危険信号が脳に送られヒトは「辛い」と感じているのです。
2年生は、テーマである「トウガラシ」にちなんだお菓子をつまみながら、辛いと感じる感覚を身に染みて感じていました。
古本教授からは、「研究は楽しいもの。熱中できるものがあることは、遠回りに見えて、実は一番近道。大学に入学するまでに自分がやりたいことを見つけてほしい」とメッセージが送られました。

今後も、農学部では、「食」や「農」に関する内容を実験や体験をとおして、中・高校生の研究や学びへの意欲を醸成する取り組みを行っていまいります。

※アグリカフェは造語です。カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う「サイエンスカフェ」に倣っています。

【参加者の感想】
<1年生の感想>
・理科系だけでなく文系の知識も使っていて、現地の人と話し、地域の課題を聞くなど人との交流ができるということを知って、農学部への関心が高まった。
・自分が持っていた農学部に対してのイメージとは違い、自分の興味をそそるようなことを学んでおり、学ぶ楽しさを知ることが出来そうで、進路選択にプラスになりました。
・龍谷大学農学部は4つの学科が連携して、活動を行っていることが他大学の農学部と違って新しいなと思いました。

<2年生の感想>
・農学部でこんなに深いところまで調べたり学べたりできると思っていなかったので、奥深い話を聞けて面白かったです。
・トウガラシについて新しい発見がたくさんあった。疑問に思ったことや面白いなと思ったことを研究するのが楽しそうだなと思いました。
・自分の興味の持ったことを進んで研究できる大学のスタイルがとても良いなと思い、早く自分の研究をしてみたいなと思いました。

【参考URLはこちら】 
姉川クラゲに関する記事はコチラ ← クリックください。
・古本 強 教授(環境生理学研究室)はコチラ ← クリックください。 
・玉井 鉄宗 講師(植物栄養学研究室)はコチラ ←クリックください。
・坂梨 健太 講師(熱帯農業・社会経済研究室)はコチラ ←クリックください。






小惑星探査機「はやぶさ」のように、宇宙から地球に帰還するためには、大気圏を飛行する必要があります。その飛行速度は最大で時速40000kmにも達し、音速を大幅に超えた速度で飛行します。その時に飛行体が受ける空気力と空力加熱に耐えるように飛行体を設計する必要があります。本実験では、その飛行環境を模擬できる超音速風洞(写真1)を使った実験を2020年11月16日〜20日にかけてJAXA 宇宙科学研究所 高速気流総合試験設備で本学の学生(写真2)と共に行いました。


超音速風洞(写真1)


実験参加学生(写真2)

実験内容は、再突入カプセル試験模型(写真3)まわりに発生する衝撃波の様子の観察(動画1)と、トーラス形状バルート試験模型(写真4)の飛行中の挙動(動画2)を調べるための実験を行いました。バルートとは、バルーンとパラシュートを組み合わせた造語で、バルーン(風船)のように内部にガスを注入し膨らませることによって、大きくて軽い柔軟構造体を再突入カプセル後方に展開し、空気力を利用して効率良く減速させることで、安全な再突入飛行を目指すための空力デバイスです。実験に使用する模型は、大学内の光造形3Dプリンタを用いて学生自身で作製しました(写真3,4)。


再突入カプセル模型(写真3)

 

 

 

 

 

 


バルート試験模型(写真4)

 

 

 

 

 

 

動画1からは、カプセルのまわりに発生する衝撃波が発生している様子がわかります。この衝撃波の形状によって、飛行体にかかる力が変わります。この衝撃波形状を事前に行ったコンピュータを用いた解析結果と比較し、その解析結果の妥当性の評価などを行い、最適な形状を探し、実際の設計に生かすことを目指しています。

動画2からは、バルートのまわりに発生する衝撃波の形状とその衝撃波によってバルートがどのように変形するかが分かります。バルートが変形することにより、再突入飛行体にかかる力が変わります。バルートの変形の様子が、バルートの形状や内部構造、支持方法などによってどのように変形するか、またどうすれば変形を抑制できるかを風洞実験と数値シミュレーションにより明らかにし、将来の宇宙飛行体の設計に役立てることを目指しています。

本実験では、実際の風洞での作業について研究室の学生にがんばってもらいました(動画3)。これからも、このような貴重な経験を学生にも積んでもらう機会を多く提供したいと思っています。
本研究は、科研費の補助により行われています。

 

 

 

 

 

 

【関連リンク】
■研究関連
 Research map
 JAXA 宇宙科学研究所
 科研費データ


■学部関連
 大津 広敬教授の紹介
 先端理工学部スペシャルサイト
 機械工学・ロボティクス課程


里山学研究センター研究フェロー好廣眞一先生が社会とつながるアカデミック・カフェで
        31年間にわたるヤクザル調査隊の活動を報告


 森のある大学 龍谷大学里山学研究センターの研究フェロー・好廣眞一先生が、去る8月11日の午後13時30分より、社会とつながるアカデミック・カフェ(第60回)にて、「屋久島で若者たちが変り、育ったーヤクザル調査隊の31年」という表題で、講演を行いました。
 世界遺産の登録地域の1つである屋久島は、島内における標高差と人間の経済活動の違いにより、本州とは異なる多様な環境が存在し、そこには、多くのヤクザル(ヤクシマザル)が生息しております。しかしながら、ヤクザルの増加にともなって、多くの猿害が発生したため、1989年にヤクザル研究者たちが、猿害の多発に対して何ができるかを相談し、猿害多発地におけるヤクザルの分布を調査することを決めました。これが、ヤクザル調査隊の始まりでした。

 講演は、先ず、ヤクザル調査隊による島内のヤクザルの分布を確認する手法や調査を通して明らかになった個体や群の数、分布先の傾向と標高差との関係などを整理、説明し、次に、この調査隊に参加した多くの若者の声を紹介した上で、若者たちがこの調査隊を通して体験したこと、彼らが変るきっかけになったことや実際に変ったことを探究するという内容で進行しました。
前者の点について、好廣氏は、1989年から90年は調査手法の開発と確立(定点調査員によるヤクザルの群れの声の確認)、91年から92年は海岸域における猿害多発地の分布調査(4人1組の定点調査班による目視での群れの個体数及び構成の確認)、93年から97年は植生の垂直分布に応じたヤクザルの分布調査(例えば、海岸林帯では100頭以上/km2と極めて高い状態の一方でそれ以上の植生帯では30頭/km2と一定状態であることや山頂部では季節によりヤクザルの分布が変化していることなどの確認)を行ったこと、98年以降は植生のかく乱の相違や木々の伐採後の植生の変化に応じたヤクザルの活動の変化をみるために、自然林と伐採地が混在する島内の西部中高度域瀬切川上流(標高700mから1300m)の7.5 km2の地でヤクザルの分布密度及び個体数変動の継続調査を行っていることを説明し、現在に至るまでのヤクザル調査隊の活動を語りました。また、好廣氏は、この1998年以降の継続調査を通してヤクザルの群れの分布及び個体数を毎年、把握できるようになり、海岸林域と比較できるヤクスギ林帯におけるヤクザル調査地を確立できたことなどを指摘しました。
このように、ヤクザル調査隊の一連の活動は、ヤクザルの生態調査を軸にその土地の植生や利用の変化を的確に把握して緻密な分析を行うというものであり、本研究センターが進める自然共生型社会の実現に関わる研究活動にも視座を与えるものです。


<好廣眞一氏のプロフィール>
里山学研究センター研究フェロー
著書に『奇形ザル―野猿公苑からの報告―』(共著、汐文社、1979年)、『上部域のヤクザル―屋久島の冬―』(『モンキー』197-199、1984年)、『志賀高原のニホンザルⅡ 横湯川流域におけるオスザルの離群と入群(その2)志賀A群をめぐるオスザルの動態』(共著、『龍谷紀要』33(1)、2011年)、『森里川湖のくらしと環境―琵琶湖水域圏から観る里山学の展望―』(共著、晃洋書房、2020年)などがある。


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