Need Help?

新着情報

新着情報の一覧

製品情報

ここにメッセージを入れることができます。

図書室を利用した生徒の活動について熱心に聴く学生

 文学部開講科目「読書と豊かな人間性」では、児童生徒の発達段階に応じた読書教育の理念と方法について学んでいます。学校図書館を教育に活用する要としての司書教諭を目指して履修し、資格を取得できる学校図書館司書教諭課程の必修科目です。

 2019年1月22日には、授業の総括として、付属平安中学校・高等学校の図書室を見学しました。図書館長の三上先生が、図書室の取り組みについてご説明くださいました。特徴ある所蔵資料や図書室を利用した授業など詳しく伺うことができました。さらに、図書室に関するクイズをご用意くださり、学生は所蔵資料を確認しながら挑戦しておりました。

 龍谷大学へ進学する「プログレスコース」では、大学から出される課題図書を図書室に所蔵し、生徒が自由に読めるように環境を整えておられます。その他、読書大会の様子、読書感想文コンクール受賞の話など多岐にわたり、お話しくださいました。司書教諭の松村先生は、所蔵図書の配置の仕方について具体例をお話しくださいました。

 参加した学生は、貸出統計の取り方や図書室の授業利用の仕方など熱心に質問をしておりました。実際の図書室を見学できたことで、教室で学んだことの振り返りとして大変勉強になりました。


学生の質問にご対応くださる三上先生


所蔵図書の配置についてご説明くださる松村先生


【本件のポイント】
・2018年度龍谷大学里山学研究センターのシンポジウム「SDGsと里山モデル~持続可能社会に向けて~」を開催
・里山学研究センターでは、文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の採択を契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索
・緑と水と生きものたちの豊かな持続可能社会に資する指針を構築するために議論を行う

 龍谷大学里山学研究センターは、2004年度に文部科学省オープンリサーチセンター整備事業として採択されてから、人と自然との共生をめざした「里山学」を掲げ、里山の保全再生に向けたプロジェクト研究に取り組んできました。また、2015年度文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業に採択されたことを契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索しています。今回は、ピアザ淡海(滋賀県大津市)において、里山学研究センターシンポジウムを開催いたします。
 「公正な持続可能社会」の実現は、わたしたち人間の究極の課題といってよいでしょう。国連の環境と開発に関する世界委員会(1987年)や地球サミット(1992年)によって「持続可能な開発(発展)」という理念が提訴され、2015年には、「住み続けられるまちづくり」や海と陸の持続可能な生態系の維持及び回復などを目標とするグローバルな17のSDGs(持続可能な開発目標)が国連総会で採択されました。いま世界各地でこの取り組みが行われつつあります。
 「里山」はかつて人が自然に働きかけて持続可能な生活を営んできた場所です。グローバルな課題を前にして、ローカルで身近な里山における人と自然の関わりを見つめなおすことにより、自然と共存し、持続可能な社会を実現するための「里山モデル」を考えたいと思います。緑と水と生きものたちの豊かな持続可能社会への指針を見つけるために共に議論します。

【シンポジウム概要】

1.開催日時 : 2019年3月9日(土) 13:00~17:15
         (開場/ポスターセッション開始 12:30)
2.開催場所 : ピアザ淡海 ピアザホール
         (滋賀県大津市におの浜1-1-20)

3.プログラム:
 第0部 <ポスターセッション> 
 「里山にかかわる多様な研究・取組みのポスター展示」

 第1部
 <主催者挨拶> 牛尾洋也(龍谷大学里山学研究センター・センター長)
 <講演Ⅰ> 「SDGsと地域社会の挑戦」
 野田真里 氏(茨城大学人文社会科学部社会科学領域・准教授)
 「持続可能社会の里山モデル」
 丸山徳次 (龍谷大学・名誉教授 センター研究フェロー)

 第2部
 <講演Ⅱ> 「里山の生態系サービス:その歴史変遷と将来」
 湯本貴和 氏(京都大学霊長類研究所・所長 
 社会生態研究部門生態保全分野・教授)
 「順応的な環境ガバナンスのあり方を求めて」
 宮内泰介 氏(北海道大学大学院文学研究科・教授)

 第3部
 <ポスターセッション> 「里山にかかわる多様な研究・取組みのポスター展示」

 第4部
 <パネルディスカッション> 「持続可能社会への指針を求めて」
 パネリスト
  野田真里 氏/丸山徳次/湯本貴和 氏/宮内泰介 氏
 コーディネーター
  田中滋(龍谷大学社会学部・教授)
 <閉会挨拶> 村澤真保呂(龍谷大学里山学研究センター・副センター長)

4.その他 : 入場無料、事前申し込み不要 (一般来聴歓迎)

5.主催  : 龍谷大学里山学研究センター

6.後援  : 滋賀県

7.補足  : 
詳細は以下のURLもしくは右のQRコードからご確認ください
https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/news/2019/02/2018.html


シンポジウム案内HP

問い合わせ先 : 龍谷大学里山学研究センター 中平  Tel 075-645-2154


【本件のポイント】
・10学部の学生・教員が研究内容や、自分たちの挑戦する姿を高校生に向けてTED※形式の発表を実施
・今年度は初の試みとして、付属平安高校の学生に向けて発表を実施

【本件の概要】
 本学の全10学部の各代表学生10名が、自身の研究内容や学部の学びを背景に、未来に躍動する自分たちの挑戦を、付属平安高校の学生に向けてプレゼンテーションします。
 このスペシャルイベント「You, Challenger Project」は、各学部(全10学部)から選出された学生が、エンターテインメント型の5分のプレゼンテーションを通じて、自分たちの活動で未来を拓いていく姿を高校生に伝えようとするものです。大学での学びや研究が未来や社会にどのように繋がっていくのかを紹介するとともに、これから大学に進学する高校生たちに未来の自分(大学生)をイメージしてもらう企画となります。各学生の課題テーマは全て異なり、例えば「会計情報と株式銘柄の選択」、「子供の権利について」、「植物の不思議を科学する」、「防災を伝える」等、多岐にわたっています。
 当日は、TED※形式の特設ステージを組むことでイベントを一層盛り上げます。また本内容については動画編集し、後日YouTubeで配信予定です。
※ TED・・・ 価値のあるアイデアを世に広めることを目的とするグループで、TED (テッド)という名称は、テクノロジー、エンターテインメント、デザインが一体となって未来を形作るという考えに由来。1984年に米国で始まり、プレゼンテーションを収録した「TEDトークス」が無料公開され、「広める価値のあるアイデア」を世界中で共有しています。

1.開催日時:  3月7日(木) 14:00~16:00

2.開催場所:  龍谷大学付属平安高等学校  3階講堂

3.プログラム: <14:00~16:00> (予定)
 スピーカー  文学部、経済学部、経営学部、法学部、理工学部
         短期大学部、社会学部、国際学部、政策学部、農学部

4.そ の 他 :特設HP  https://www.ryukoku.ac.jp/challenger/




問い合わせ先 : 龍谷大学学長室(広報) 担当:今井 Tel 075-645-7882


 アモルファス金属酸化物半導体薄膜デバイスは、材料・構造・製造などをカスタマイズすることによって個々の要求に対して優れた性能を発揮することができるため、現在も広く利用されており、今後もさまざまな用途にも有望と考えられています。低コストで大面積に作製することも可能です。特に、アモルファスGa-Sn-O(α-GTO)薄膜デバイスの研究は、薄膜導電膜だけでなく、薄膜トランジスタや他のアプリケーションに対する応用にも期待されています。また、Inのようなレアメタルを含まず、資源枯渇と供給不安に関する産業上の問題を解決することができます。
 一方、メモリスタは電荷履歴に対して電気抵抗が変化する受動素子であり、最近では抵抗変化型ランダムアクセスメモリ(ReRAM)、ニューラルネットワークなどに使用されています。しかしながら、従来のメモリスタは、高価な材料・デバイス構造・製造プロセスを必要としていました。

 本研究では、α-GTO薄膜デバイスのメモリスタ特性を発見しました。そして、本論文では、デバイス構造と製造プロセスを示し、メモリスタ特性を紹介し、様々な特性を分析し、そして動作メカニズムを議論しています。驚くべきことは、このような一般的な材料、単純な構造、および容易な製造によってメモリスタ特性を実現できることです。Inに比べてGaは地殻埋蔵量が8倍以上もあり、産出地も偏在していないことから、材料の資源枯渇や供給不安の課題を解決できます。単層のα-GTO薄膜をアルミニウムで挟んだだけの単純な構造です。製造方法も室温のスパッタであり、きわめて容易です。これらの特長を活かして、今後のReRAMやニューラルネットワークへの活用が期待できます。

◆ 発表論文について
英文タイトル : 
Memristive Characteristic of an Amorphous Ga-Sn-O Thin-Film Device

和訳: 
アモルファスGa-Sn-O薄膜デバイスのメモリスタ特性

掲載誌: 
Scientific Reports(Nature Springer社)

著者: 
杉崎 澄生、松田 時宜(龍谷大学)、上沼 睦典(NAIST)、生田目 俊秀(NIMS)、中島 康彦(NAIST)、今井 崇人(龍谷大学)、曲 勇作、是友 大地、古田 守(高知工科大学)、木村 睦(龍谷大学) 

<研究の背景>
 アモルファス金属酸化物半導体薄膜デバイスは、材料・構造・製造などをカスタマイズすることによって個々の要求に対して優れた性能を発揮することができるため、現在も広く利用されており、今後もさまざまな用途にも有望と考えられています。低コストで大面積に作製することも可能です。特に、我々は、新規材料のアモルファスGa-Sn-O(α-GTO)薄膜デバイスを発見し、研究開発を進めています(T. Matsuda, M. Kimura, et al., Rare-Metal-Free High-Performance Ga-Sn-O Thin Film Transistor, Scientific Reports 7, srep44326, 2017)。Inのようなレアメタルを含まず、資源枯渇と供給不安に関する産業上の問題を解決することができます。以降、この材料は、さまざまな研究機関で検討され、薄膜導電膜だけでなく、薄膜トランジスタや熱電変換素子などの他のアプリケーションに対する応用にも期待されています。
 一方、メモリスタは電荷履歴に対して電気抵抗が変化する受動素子であり、最近では抵抗変化型ランダムアクセスメモリ(ReRAM)、ニューラルネットワークなどに使用されています。しかしながら、従来のメモリスタは、たとえば酸化チタン(TiO2)や酸化タンタル(Ta2O5)では特性向上のため高温アニールが必要とされたり、レアメタルであるハフニウムの酸化物(HfOx)との積層構造が必要とされたり、高価な材料・デバイス構造・製造プロセスを必要としていました。

<研究の結果>
 本研究では、α-GTO薄膜デバイスのメモリスタ特性を発見しました。そして、本論文では、デバイス構造と製造プロセスを示し、メモリスタ特性を紹介し、様々な特性を分析し、そして動作メカニズムを議論しています。驚くべきことは、このような一般的な材料、単純な構造、および容易な製造によってメモリスタ特性を実現できることです。Inに比べてGaは地殻埋蔵量が8倍以上もあり、産出地も偏在していないことから、材料の資源枯渇や供給不安の課題を解決できます。単層のα-GTO薄膜をアルミニウムで挟んだだけの単純な構造です。製造方法も室温のスパッタであり、きわめて容易です。
 これらの特長は、α-GTO材料の特徴に起因しています。すなわち、n型半導体のSnOとp型半導体のSnO2の混合のアモルファス材料であり、電圧印加によりそれらの比を変化させることによりコンダクタンスが制御されていることが、さまざまな評価実験から示唆されています。また、追加の製造プロセスなしに、アルミニウムの表面が参加することも、うまく利用しています、これらの幸運な偶然から、単純な構造と容易な製造によってメモリスタ特性を実現できています。具体的には、1万回以上の繰返特性などが得られています。

<研究の意義と今後の展開>
 一般的な材料、単純な構造、および容易な製造によってメモリスタ特性を実現できることから、今後のReRAMやニューラルネットワークへの活用が期待できます。抵抗変化型のデジタルメモリであるReRAMへの応用については、今後のさらなるオンオフ比の改善が必要ですが、アナログメモリであるニューラルネットワークのシナプス素子への応用については、むしろ上記の特長が有用で、薄膜積層構造による3次元集積化LSIの可能性がみえてきます。これは、Society 5.0で提唱されているエッジコンピューティングにおいて、コンパクト・低パワー・低コストの人工知能チップにもつながる成果です。

<参考図>


アモルファスGa-Sn-O薄膜デバイス


メモリスタ特性

<研究に関する問い合わせ先>
 龍谷大学 理工学部 電子情報学科 教授  木村 睦
 研究室Tel: 077-543-7407
 E-mail: mutsu@rins.ryukoku.ac.jp


 文学部教員は、学内外で様々な活動を行っています。その活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部真宗学科 鍋島直樹先生(実践真宗学研究科長)が本日(2019年2月26日)毎日新聞朝刊「岐路の風景」に掲載されましたことを報告いたします。

 本日の毎日新聞朝刊では、死への不安や死別の悲しみに対する仏教の救済観の研究を続けている鍋島直樹先生を取り上げて、苦悩や悲嘆があふれる現場で、宗教者には何ができるのか。東日本大震災の被災者らとの関わりの中で見えてきたその役割について、掲載されています。以下は、WEB版ですがご案内いたします。毎日新聞朝刊には詳細が掲載されていますので、是非ご覧ください。

-------------------------------------------------------------------------------------  
毎日新聞WEB版:毎日新聞朝刊「岐路の風景」(2019年2月26日)    
------------------------------------------------------------------------------------- 


a

龍谷大学 You, Unlimitedの記事一覧

お電話でのお問い合せはこちら

電話番号: