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2024年9月10日、先端理工学部 知能情報メディア課程の藤田和弘教授が一般社団法人電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ 編集長より、編集活動感謝状を授与されました。
本感謝状の贈呈は、電子情報通信学会 論文誌編集委員会 査読委員を長年務められたことによるものです。

【関連リンク】
一般社団法人 電子情報通信学会 基礎・境界ソサエティ



 龍谷大学は、学生の課外活動の応援・支援を目的に、学生団体による活動資金調達を行うイベント「Giving Campaign 2024」に10月11日(金)から20日(日)まで参加します。本イベントは、文部科学省の後援で、全国100大学で実施されます。
Giving Campaignは、2021年に始まったオンラインイベントで、今回が5回目の開催になりますが、本学は今回が初めての参加となります。学生たちが主体的に応援・支援活動に取り組むことで、チャレンジ精神を育成し、応援されるチーム作りを目指します。

参加する学生団体は、イベント期間中自らの活動についてSNSを発信し、応援と寄付を募ります。本イベントの特徴は、支援のハードルが低く、誰でも気軽に参加できることです。従来のクラウドファンディングとは異なり、「応援票」を送ることも学生の支援に繋がります。お手持ちのスマートフォンから特設サイトにアクセスして、ぜひ投票して応援してください。

①応援票を送る(企業からの協賛金)
特設サイトから、1大学につき1団体に投票することができます。(無料でできます。)
応援票の数に応じて、Giving Campaignを支えるパートナー企業からの協賛金が参加学生団体に配分されます。応援票を獲得すればするほど、活動資金を受け取るチャンスは増えます。

②寄付をする(個人からの寄付)
龍谷大学の1団体に投票を行った後、すべての団体に対して寄付を送ることができるようになります。
投票の有無にかかわらず、応援したい団体に直接寄付金を届けることができます。
寄付は1,000円から行うことができ、クレジットカードやApple Payがご利用いただけます。

【開催期間】10月11日(金)9:00~20日(日)21:00
「Giving Campaign2024」特設サイト https://www.giving-campaign.jp/
 龍谷大学の特設サイトページ https://ryukoku.2024.giving-campaign.jp/

【龍谷大学参加団体】 36団体 (順不同)
海外交流委員会
仏像研究会
劇団未踏座
茶道部釣寂会
書道部蟠龍会
吹奏楽部
陶芸部
邦楽部
マンドリンオーケストラ
交響楽団
プログラミング認定同好会Horizon
柔道部(女子)
相撲部
剣道部
硬式野球部
端艇部
陸上競技部
ソフトテニス部
山岳部
ボクシング部
男子バスケットボール部
男子バレーボール部
フェンシング部
バドミントン部
サッカー部
硬式庭球部
洋弓部
空手道部
ソフトボール部(男子)
ソフトボール部(女子)
アメリカンフットボール部
ヨット部
ハンドボール部(男子)
ラクロス部(女子)
バトン・チアSPIRITS
水上競技部

学生たちは目標に向かって日々研鑽を積んでいます。
各団体の活動を盛り上げていくために、ぜひ皆様の応援をいただければ幸いです。



【本件のポイント】

  • 高等学校2校・龍谷大学の3者による能登半島地震被災地でのボランティア活動を行い、住民同士のつながりを広げるきっかけ作りを行う
  • ボランティア活動の企画や内容は龍谷大学政策学部生と高校生で考え、当日の運営、実施までを担う
  • 高校生がボランティア活動を通じ被災地の現状を知り、防災意識の向上、防災活動の重要性を考える大学の専門教育を体験する数少ない活動

 

【本件の概要】
 10月12日(土)に龍谷大学政策学部石原ゼミ、京都市立開建高等学校、京都市立西京高等学校による能登半島地震被災地でのボランティア活動を行います。
 2023年度に本学と連携協定を締結している開建高等学校では、防災ボランティアリーダー(※)の活動を石原ゼミがサポートしており、かねてから交流を行っていました。また、西京高等学校も特別活動の一環で防災に関する活動を行っており、開建高等学校のボランティア活動に参加したいとの希望がありました。石原ゼミでは震災の翌月から田鶴浜地区を訪問し、田鶴浜地区の避難所や仮設住宅の支援など現地で必要とされるボランティア活動をこれまで何度も行ってきたことから、今回3者での活動が実現しました。
 本活動では、石川県七尾市田鶴浜地区の仮設住宅を訪れ、高校生と大学生が企画したイベントやサロン活動を実施します。人々の暮らしに安らぎを与え、住民同士のつながりを広げるきっかけ作りを行います。
 高大連携の一環として高校生、大学生が共同し、実際に災害地でボランティア活動を行い、被災地の現状を理解し、防災への意識を高めることを目指します。高校生が大学の専門教育を体験し、能力を伸ばす機会であり、数少ない貴重な取り組みです。


※京都市立開建高等学校では防災活動を行っているチームを防災ボランティアリーダーと呼んでいます。

 

 

1.日時 2024年10月12日(土)11:00~13:30
2.場所 石川県七尾市舟尾町第1団地・
     七尾市垣吉町第1団地 (田鶴浜多目的グラウンド)
3.参加人数 京都市立開建高等学校:生徒19名、教員6名
       京都市立西京高等学校:生徒5名、教員2名
       政策学部石原ゼミ:学生4名、教員1名
4.活動内容 11:00~12:30
       ・仮設住宅居住者と高校生、大学生との交流サロン
       ・高校生が企画した防災クイズを実施
       12:30~13:30
       ・石川県七尾市田鶴浜地区の町あるきを行う

 

 


問い合わせ先:龍谷大学 政策学部准教授 石原(ryoga@policy.ryukoku.ac.jp

 

 



 横浜市立大学木原生物学研究所 清水健太郎客員教授(チューリッヒ大学 研究所長・教授兼任)および北海道大学大学院地球環境科学研究院 佐藤安弘助教、龍谷大学農学部 永野惇教授(慶應義塾大学先端生命科学研究所 特任教授)らの研究グループは、磁石の相互作用の物理理論をDNA配列解析に適用する新手法Neighbor GWAS(*1)を開発し、それを用いて異なる遺伝子型の植物を混ぜて植えることによって、昆虫による虫害を減らすことに成功しました(図1)。本研究を農業に応用することで、環境保全や生物多様性保全などのSDGsや、農林水産省「みどりの食糧システム戦略」の推進に貢献していくことが期待されます。
 本研究成果は、国際科学誌「Nature Communications」に掲載されます(日本時間2024年10月7日18時)。

 

研究成果のポイント
・真夏の野外で6,400植物の上の昆虫を延べ52,007匹観察し、DNA情報と機械学習で虫害を予測。
・磁石の相互作用の物理理論をDNA配列解析に適用する新手法を使って、虫害を軽減できるゲノムの組み合わせを特定することに成功した。
・農業へ適用すれば、化学農薬の使用を減らすことで環境・生物多様性保全などSDGsの推進に貢献できると期待される。
 

図1:本研究で確立した方法。ランダムに配置された多くの遺伝子型から隣同士の相互作用をゲノム情報と機械学習で予測して(左)、混ぜて植えるペアを効率良く選ぶ(右)。


研究背景
 人間と同様、植物も周りの個体と相互作用しながら生きています。人間で考えてみても、周りの人間が感染症に弱ければ自分もうつされる可能性が上がりますが、周りの人間が病気に強ければうつされる可能性は下がると考えられます。植物も同様で、種内には遺伝的多様性があり、いろいろな遺伝子型(*2)の植物を混ぜて植えたときに、組み合わせによっては病虫害に強くなることがあります。これを連合抵抗性(*3)といいます。また、正の生物多様性効果(*4)ともいいます。しかし反対に、周りの植物個体の遺伝子型によっては、自分も病害虫にかかりやすくなるといった状況も起こり得ます。(図2)


図2:シロイヌナズナを加害するノミハムシの様子。実線の矢印は葉に開けられた穴(食痕)を示す。穴を空けた昆虫が破線矢印で示すノミハムシである。


 SDGsに挙げられる現代社会の課題として、食糧保障と環境・生物多様性保全は共に必須ながら、必ずしも相容れない困難な課題です。食糧保障にとって病虫害は深刻であり、農業の現場では殺虫剤などの化学薬品は重要です。しかしながら、殺虫剤は環境にとって重要な昆虫の生物多様性を減少させてしまいます。農林水産省の「みどりの食糧システム戦略」でも、化学農薬の使用料50%低減が掲げられています。そこで、連合抵抗性は、生物多様性を保全しつつ食糧生産を確保する新規手法として期待されます。
 しかし、どの組み合わせで混ぜて植えれば病虫害に強くなるのでしょうか。たとえば、199種類の植物系統から2系統をとって組み合わせをすると、組み合わせは19,701通りもあり、全ての組み合わせの結果を実験で確かめるのは非現実的です。そのため、これまでに遺伝子レベルから個体間の相互作用を解析する手法はほとんど開発されていませんでした。

 

研究内容
 清水客員教授、佐藤助教、永野教授、チューリッヒ大学 清水(稲継)理恵グループリーダー、Bernhard Schmid名誉教授、龍谷大学 武田和也 研究員(当時)のグループは、まず日本とスイスの野外圃場で2年にわたり大規模な植物栽培実験を行いました。世界中で収集されたモデル植物シロイヌナズナの199種類の系統については、すでにゲノムDNA情報が使用可能です。そこで、199系統それぞれ約32個体の全てをランダムに混ぜて植えて、計約6,400植物個体を観察しました。真夏の炎天下で、延べ52,007個体の昆虫を観察して虫害の度合いを記録する大変な野外実験を実施しました。
 これまで、どのようなゲノム領域が、連合抵抗性など隣り合う植物個体間の相互作用に重要か解析する手法はありませんでした。そこで、本研究グループでは、新たな解析手法Neighbor GWASの開発を進めてきました。これは、物理学で磁石の相互作用の解析に使われるイジングモデル(*5)を、近くの植物個体同士の相互作用に適用して、どのような遺伝子DNA配列を持つ個体同士が隣り合った場合に虫害にどのように影響するかを、実際の野外実験の結果から解析する手法です。この解析の結果、ある植物個体の虫害の度合いは、その個体が持っている遺伝子DNA配列のみならず、周りの個体が持っている遺伝子DNA配列にも影響を受けることが示されました。この結果は、ヒトと同様に、植物の病虫害の度合いも集団内の他の個体に影響を受けることを意味します。
 この新手法Neighbor GWASの解析から、数多くの遺伝子が周りの個体との相互作用に関わっていることが示されました。そこで、機械学習の手法であるLASSO回帰(*6)を用いて、ゲノム配列多型情報から虫害の予測(ゲノミック予測)を行いました。その結果、遺伝子型を2種類ずつ組み合わせて混ぜて植えた場合、96%の組み合わせでは虫害が悪化してしまいますが、4%の組み合わせでは連合抵抗性によって虫害を減少させることができる、と予測されました。
 そこで再び2年間かけて野外圃場で約2千植物個体を植えて、連合抵抗性を検証する大規模野外実験を行いました。1つだけの系統を植える場合に比べて、2つの系統を混ぜて植えることで、虫害を18-30%も減少させることができました。つまり、Neighbor GWASの解析により連合抵抗性によって虫害を減少させる組み合わせを発見することに成功しました。言い換えると、種内の遺伝的多様性を利用した正の生物多様性効果によって、虫害を減らすことができました。

 

今後の展開
 近年、コムギやイネなど農業的に重要なさまざまな種についてゲノム情報が整ってきているため、新手法Neighbor GWASで連合抵抗性に有効な遺伝子型を予測し実証することが現実的になっています。
 過去の研究で、特定の異なる植物種を混ぜて栽培すると病虫害を減らせることは知られており、南アメリカの伝統的農法ミルパなどでは実際に実践されてきました。しかし機械を用いる近代大規模農業では、異なった種を混ぜて栽培すると収穫などの管理が難しくなり、現実的ではありません。本研究では1つの種の中の遺伝的多様性に着目し、種内の異なる系統を混ぜて植えることで連合抵抗性を実現しました。さらに本研究では、収穫期がほとんど同じ 2系統で実証しており、農業的に重要な種でも同様に、既存の農業設備・手法を用いて栽培できる可能性が期待されます。
 ヨーロッパ諸国などでは、生物多様性・環境保全の観点から、化学農薬の使用を制限する法律がすでに施行されています。その結果、農業の現場で病虫害が防ぎきれなくなることが懸念されます。日本の農林水産省の「みどりの食糧システム戦略」でも、化学農薬の使用料50%低減が掲げられていますが、食糧安定生産と生物多様性・環境保護を両立させるのは容易ではありません。本研究は、二重の意味で生物多様性の重要性を示しています。まず、作物自身の生物多様性(種内の遺伝的多様性)を利用することで虫害を減らすことができ、さらに、農業の現場での殺虫剤の使用を低減することで昆虫などの生物多様性保全につなげられます。
 さらに本研究は、基礎研究の観点からみて、植物個体間の相互作用研究のランドマークともいえます。本研究で扱った虫害に対する連合抵抗性は、おそらく植物間のコミュニケーションの氷山の一角です。生殖や資源をめぐる競争などの観点からも、新手法Neighbor GWASを用いることで、植物個体間の相互作用の重要性が今後ますます明らかにされていくと期待されます。本研究でも、揮発性物質の生産を駆動する植物ホルモンであるジャスモン酸(*7)に関わる遺伝子群を通じて、揮発性物質を介した植物同士のコミュニケーションが関わっている可能性が示されました。植物同士の相互作用のメカニズムには、揮発性物質の他にも、根を介したコミュニケーション、太陽光の避陰、昆虫を介した間接的相互作用など様々な可能性があります。これまで植物の遺伝子研究はほとんど実験室内の制御環境下で行われてきましたが、本研究のように野外圃場環境で研究することによって、未知の植物のコミュニケーションメカニズムの発見につながることも期待されます。

 

研究費
本研究は、文部科学省科研費学術変革領域研究(A)「挑戦的両性花原理」、「植物気候フィードバック」、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業JPMJCR16O3、JPMJCR15O2(CREST「環境変動に対する植物の頑健性の解明と応用に向けた基盤技術の創出」)、さきがけJPMJPR17Q4(さきがけ「フィールドにおける植物の生命現象の制御に向けた次世代基盤技術の創出」)、京都大学生態学研究センターの共同利用・共同研究事業、スイス科学財団などの支援を受けて実施されました。

 

論文情報
タイトル: Reducing herbivory in mixed planting by genomic prediction of neighbor effects in the field
著者: Yasuhiro Sato, Rie Shimizu-Inatsugi, Kazuya Takeda, Bernhard Schmid, Atsushi J. Nagano, Kentaro K. Shimizu
掲載雑誌: Nature Communications
DOI: 10.1038/s41467-024-52374-7



用語説明
(*1) ゲノムワイド関連解析(GWAS):ある生物種の多数個体のゲノムDNA全体の遺伝
          子多型情報と形質情報をもちいて、その形質(たとえば連合抵抗性など)と関連

      する遺伝子多型を探索する手法。ヒト疾患遺伝子や有用植物の農業形質関連遺伝
      子の探索に用いられる。
(*2) 遺伝子型:ある生物の個体が持っている遺伝子の組み合わせのタイプ。
(*3) 連合抵抗性:周囲に自身と別の種もしくは遺伝子型の植物が生育していると、

      ある個体に対する虫害の度合いが軽減する現象。
(*4) 正の生物多様性効果:特定の場所における種や遺伝子型の多様性が高いほど、
          生態系機能が高くなる効果。生態系機能の例としては、収量の増加や病害虫の
          抑制など、我々にとって好ましい様々な要素があてはまる。
(*5) イジングモデル:磁石などの磁性体の性質を表す統計力学のモデル。N/S極の2
          つの状態をとるスピン(格子点)から構成され、隣接するスピンの状態が相互
          作用と外部から与えられた磁場の力によって更新される。生物学では、表皮の
          模様や森林の更新など、様々な空間パターンの解析に応用されている。
(*6) LASSO回帰:Least Absolute Shrinkage and Selection Operatorの略。機械学
          習による基本的な回帰分析の1つ。たくさんの説明変数に対して変数選択と係
          数推定を同時に行うことができる。
(*7) ジャスモン酸:重要な植物ホルモンの1つ。果実の着色や病害虫に対する防御
          応答などを制御する。


知能情報メディア課程・曽我研究室で開発した小袖試着システムが、国立歴史民俗博物館で展示されています。小袖の写真データをもとに3Dモデルを作成し、実際には着ることができない江戸の小袖をバーチャル空間で「まとう」ことができるようにしたものです。

展示の詳細はこちら


国立歴史民俗博物館 企画展示「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」
2024年10月8日(火)~12月8日(日)
場所:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B


江戸をまとう-小袖仮想試着-


小袖の3Dモデル


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