Need Help?

新着情報

新着情報の一覧

製品情報

ここにメッセージを入れることができます。

2024年3月10日、龍谷大学矯正・保護総合センター(龍谷大学深草キャンパス至心館)において、日伊少年司法シンポジウム(「イタリア未成年(少年)裁判所から日本の少年司法について考える」)が以下のとおりハイブリッド形式で開催され、研究者、実務家、マスコミ関係者など約60人が参加した。シンポジウムでは、龍谷大学矯正・保護総合センター長の浜井浩一(龍谷大学法学部教授)による企画趣旨と日本とイタリアの少年司法の制度的な特徴についての導入講義に続いて、イタリア共和国サレルノ未成年(者)裁判所長のDott.Piero Avallone判事による基調講演が、お茶の水女子大学の小谷眞男教授の通訳によって行われた。基調講演後に龍谷大学の村井敏邦名誉教授による指定討論が行われ、さらに参加者からの質疑を通してAvallone判事、浜井、小谷による解説が行われた。Avallone判事の講演概要は添付ファイルをご覧ください。

◆開催日時
  2024年3月10日(日)13:00~17:00
◆場所
  龍谷大学深草キャンパス至心館
◆当日のプログラム
 主催者挨拶(5分)
 1.  企画の趣旨・日伊少年司法の特徴(20分)
    龍谷大学矯正・保護総合センター長 浜井浩一
 2.「イタリア少年司法と未成年裁判所の役割」(100分)
    サレルノ未成年裁判所長 (Tribunale per i Minorenni di Salerno) 
     Dott. Piero Avallone判事
    (通訳 お茶の水女子大学教授 小谷眞男)
 休憩(10分)
 3.イタリア少年司法から日本の少年司法を考える
   (指定討論20分) 龍谷大学名誉教授 村井敏邦 
 4.質疑(20分)


ファイルを開く

Avallone判事による講演概要


日伊少年司法シンポジウムの様子①


日伊少年司法シンポジウムの様子②


日伊少年司法シンポジウムの様子③


2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の実現および30 by 30目標(2030年までに陸と海の30%以上を保全する目標)の達成に向け、環境省が「自然共生サイト※1」の認定を行っています。
この度、龍谷大学が所有する「龍谷の森※2」が自然共生サイトに認定されました(3月18日付)。これにより、「龍谷の森」の生物多様性の価値の維持や質の向上がより一層促進され、本学が長期計画「龍谷大学基本構想400※3」で掲げる持続可能な社会の実現に大きく寄与することが期待できます。


3月26日(火)に実施した「自然共生サイト」認定証交付式の様子
(左より:環境省近畿地方環境事務所 所長 関根 達郎 氏、龍谷大学 学長 入澤 崇)

「龍谷の森」は、本学瀬田キャンパスに隣接する水平面積約38haの里山林です。本学が1994年に本土地を購入してから整備を進め、現在では、学生向けのフィールドワーク実習の場や里山学研究センター※4の研究フィールドとして活用されています。土地取得以降、独自の生態系を有し生物多様性が維持されていることから自然共生サイト認定に至りました。

 3月26日(火)環境省職員により「自然共生サイト」の認定証の交付が行われました。入澤学長から挨拶、同省から選定理由の説明が行われたのち、先端理工学部環境生態工学課程の横田岳人准教授から「龍谷の森」についての説明が行われました。 交付式の後は同省職員が「龍谷の森」の視察を行い、横田准教授が龍谷の森実験室や森林観測タワーで行っている教育研究活動や自生している植物に関する説明を行いました。


【出席者のコメント】
本学は、自らを省みて他を利する「自省利他」の行動哲学を掲げ「仏教SDGs」を推進しており、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」実現に向けた行動は、本学が率先して取組むべき内容です。「龍谷の森」の「自然共生サイト」への認定が、先般、大学初として発出した「ネイチャーポジティブ宣言」の具現化だけでなく、社会全体のネイチャーポジティブ実現にも行動変容にも寄与することを願っています。 (龍谷大学 学長 入澤 崇)

「龍谷の森」は、希少種を含む里地里山に特徴的な動植物種が多く生息生育しており、大学の教育研究と連携した里山管理と里山保全がされている点を高く評価しています。また、大学教育だけでなく、小中高等学校の教育や社会人教育も含めて、サイト全域を環境教育の場として活用している点も高く評価できます。都市近郊に位置する里地里山として、引き続き大学教育と連携した生物多様性保全や、地域住民などとの連携した取組に期待しています。 (環境省近畿地方環境事務所 所長 関根 達郎 氏)


入澤学長による挨拶


関根所長による説明


森林観測タワーでの視察の様子


龍谷の森実験室(森ラボ)での視察の様子


オカクズが入ったバイオトイレ


自生するシイタケ


トウカイコモウセンゴケ


リュウコクベニヒメタケ

※1 自然共生サイト:「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国(環境省)が認定する区域。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録される。
(詳細)https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/

※2 龍谷の森:約38haに広がり、コナラやアカマツが優占する針広混交林の二次林であり、近畿地方の典型的な里。
(詳細)https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/labo/

※3 龍谷大学基本構想400:龍谷大学が創立400周年を迎える2039年度を見据えた2020年度から2039年度までの20年間を計画期間とする長期計画。
(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/400plan/

※4 里山学研究センター:グローバルな自然共生型社会の実現に向けた文理融合型の研究機関として活動するセンター。
(詳細)https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/


 3月22日(金)に第6回REC BIZ-NET研究会&りそな中小企業振興財団 技術懇親会「ワイヤレス(無線)給電技術の更なる広がり ~空間伝送型ワイヤレス給電技術の最新動向~」をハイブリッド(対面+Web)にて開催しました。

 ワイヤレス給電はエネルギーの提供の形態に革新をもたらしています。例えば、私たちの生活の中心となっている、スマートフォンなど携帯端末では、低消費電力化や電池の大容量化が進む一方で、ワイヤレス給電機能を規格化、搭載することで、我々の生活を一層便利で快適にしています。
また、電気自動車の普及も進んでいますが、こちらも急速充電技術や電池の大容量化は進むものの将来に向けては走行中のワイヤレス給電が研究開発され、実証実験が進んでいます。
 今回の研究会では、これらのワイヤレス給電技術を支える最新の「マイクロ波技術」を取り上げ、研究開発動向や龍谷大学での取り組みをご紹介しました。
 
 なお今回は、公益財団法人りそな中小企業振興財団様との共催により実施し、冒頭には、同財団専務理事(事務局長)の山崎 常久様よりご挨拶いただきました。


山崎 専務理事

講演テーマ①
 「マイクロ波帯の電波を無線給電に活用する無線センサシステムの研究開発事例」
  龍谷大学 先端理工学部電子情報通信課程 講師 吉田 賢史
 マイクロ波帯のうち、5.8GHzの周波数を無線(ワイヤレス)給電に活用し、センサデータの無線通信にはワイヤレス給電と同じ5.8GHzか、別の周波数である2.4GHzおよび920MHzを用いるワイヤレスセンサシステムを開発し、実験的にシステム成立性を検証した結果について、今回の講演でご紹介いただきました。

講演テーマ②
 「無線電力伝送システムの研究・産学連携事例」
  龍谷大学 先端理工学部電子情報通信課程 教授  石崎 俊雄
 未来の生活を便利にする無線電力伝送の早急な実用化が強く期待されています。実現には、「高効率GaNパワーアンプ技術」「マイクロ波フィルタ技術」「ミリ波デバイス・回路技術」などの総合力が必要です。今回の講演では、これら最新の研究内容や産学連携の事例などをご紹介いただきました。


講演中の吉田先生


講演中の石崎先生

石崎先生の講演資料(一部)①


石崎先生の講演資料(一部)②

 最後には、対面参加の方を対象に講師およびりそな中小企業振興財団の方々との名刺交換、情報交換の場を設けました。講師への熱心な質問、意見交換される場面も多く、また終了後のアンケートへも多数質問が寄せられるなど、今回の研究・講演内容への関心・注目の高さが伺えました。同時に、今後新たな連携が期待できる研究会となりました。
 今後も引き続き、りそな中小企業振興財団様と連携した研究会も実施してまいります。


ファイルを開く

チラシ


 台湾の国立政治大学との研究交流会が,2024 年3 月23 日(土)に国立政治大学達賢図書館羅家倫講堂にて行われました.里山学研究センターからは谷垣岳人センター長(龍谷大学政策学部),村澤真保呂研究員(龍谷大学社会学部),鈴木龍也研究員(龍谷大学法学部),金紅美研究員(龍谷大学政策学部)の4 名が報告を行いました.


 まず初めに,戴秀雄副教授(国立政治大学地政学系)と谷垣センター長から開会のあいさつが行われ,第一セッションが開始されました.第一セッションは当センターの村澤研究員と鈴木研究員の報告であり,村澤研究員は「現代思想の観点から里山を位置づける試み:文化的価値の評価をめぐって」というタイトルで,近年の生物多様性の科学政策の変遷(主にIPBESについて)を紹介し,哲学的観点から見た里山学研究について報告が行われた.鈴木研究員は「所有者不明土地等関連立法と入会的里山の危機 ─表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化法を中心に─」というタイトルで,日本の森林管理の歴史の紹介と明治以降に行われた山の共同利用である入会をめぐる問題について報告しました.


村澤真保呂研究員(龍谷大学社会学部/里山学研究センター)


鈴木龍也研究員(龍谷大学法学部/里山学研究センター)

 第二セッションでは,国立政治大学の李明芝助理教授(地政学系)と戴副教授が報告をされた.李助理教授は,「台湾原住民族の自然資源権利と森林産物採集に関する法制度の問題点について:里山の観点から(日本語訳)」というタイトルで,原住民族がこれまで暮らしてき森が,国有林指定になったことによる弊害などについて報告がされ,戴副教授は,「台湾国土計画と里山を連携する問題点について(日本語訳)」として,台湾の国土秩序の歴史や体系を説明し,里山イニシアティブを用いた地方創生への考えについて報告をされました.


李明芝助理教授(国立政治大学地政学系)


戴秀雄副教授(国立政治大学地政学系)

 第三セクションでは,谷垣センター長が「日本の生物多様性保全型農業の現在と未来」,金紅実研究員が「日本の農業・農村の多面的機能の発揮と環境保全型農業補助金制度の研究」について報告を行いました.谷垣センター長は,生物多様性保全にとって重要な環境である水田において,生き物と共存できる生物多様性保全型農業の推進や現状について報告し,金研究員はその生物多様性保全型農業を推進するために国や地方が行う補助金や交付金の制度やその問題点について報告をしました.


谷垣岳人センター長(龍谷大学政策学部/里山学研究センター)


金紅実研究員(龍谷大学政策学部/里山学研究センター)

 第四セクションでは,国立政治大学の林郁芳助理教授と菅大偉教授が報告をされました.林助理教授は「里山イニシアティブとその実践:台湾農村発展政策について」として,台湾の農村の変化は国際政治経済の状況によって適応,変化してきたおり,現在は里山イニシアティブ行動戦略を用いて持続可能な台湾の農村を発展させていくとの内容でした.また管教授は「原住民知識及び空間プラン:台湾国土計画法施行からの反省と展望」として,これまでの原住民についての法律や国土計画法と原住民文化との対話を行うことより,研究を進めてこられました.報告では具体的な民族の例を挙げながら今後の原住民族空間プランが考察されました.


林郁芳助理教授(国立政治大学地政学系)


菅大偉教授(国立政治大学民俗学系)

 最後に総合討論として報告者全員が登壇し,報告者同士や参加者からの質問や感想が挙げられました.時間いっぱいまで有意義な討論が行われました.今後も国立政治大学と龍谷大学里山学研究センターとで協力し合いながら研究を進めていく予定です.







「龍谷ICT教育賞」とは、ICTを活用した授業運営・教育活動を行っている教員や、学生の学修意欲向上に努めている教職員を対象に優れた取組を称賛するものです。

藤田教授は「『データサイエンス・AI入門』の全学授業展開 -放送大学オンデマンド教材の利用とGoogle Meetによる学舎間教室中継-」という企画で、「データサイエンス・AI入門」という授業において,放送大学のオンデマンドコンテンツの利用と,深草キャンパスと瀬田キャンパスとをビデオ会議システムで結んだグループワークとコンピュータ実習という授業展開を,教職協働で行たことが評価されました.

奥 講師は「プログラミング演習科目における自動採点ツールを用いた自由進度学習」という企画で、ICTツールを用い、多様な学習スタイルでの受講を可能にしつつ、学生が能動的に自立して学ぶ力(自己調整学習力)を身につけられるよう「自由進度学習」を実現する取り組みが評価されました。

【関連リンク】
3月21日に深草キャンパス 紫英館 学長執務室おこなわれた表彰式の様子


表彰式で入澤 崇 学長と記念撮影をおこなう奥 講師(左)


藤田教授グループの表彰状


記念品


お電話でのお問い合せはこちら

電話番号: