龍谷大学は、建学の精神を具現化する取り組みの一つとして、人間存在の意義を問う同和問題に関する調査・研究の推進を目的として、1974年に「同和問題研究委員会」を設置するとともに、1976年「同和問題に対する基本的姿勢」を表明して、人権の尊重・人権の啓発に関する研究や教育、研修などを行ってきました。また、ハラスメントの防止や障がい学生への支援など、さまざまな課題に取り組んできました。
しかし、その一方で、世界の各地での紛争や暴力、重大な人権侵害があとを絶たず、国内においても、ヘイトクライム・スピーチやセクシュアル・マイノリティの人に対する偏見をはじめとして、いままで気づかなかったさまざまな差別や新たな人権侵害が生じています。このことから、すべての人が平和に共存し連帯する社会を目指して、2016年に「人権に関する基本方針」を策定しました。この基本方針は、龍谷大学が人権問題に取り組む姿勢を明らかにするものであるとともに、すべての大学構成員にとっての指針となるものです。私たちは、一人一人の個性と尊厳を認めあい、人権を尊重するキャンパスを創造し、多様性を認めあう社会づくりにむけて貢献してまいります。
龍谷大学は人権問題に関する調査・研究を推進するための全学的な組織として、「人権問題研究委員会」を設置しています。また、人権に関する調査・研究を通して、人権課題の検証、提言、啓発などをおこなっています。
(1)人権問題研究プロジェクトの実施
(2)全学人権講演会・研修会、および学部別人権問題研修会の開催
(3)人権に関する啓発(人権学習誌「白色白光」の発行など)
(4)人権問題に関する提言や社会への発信
(5)京都私立大学人権問題懇話会への参画、人権団体との連携