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2022年3月6日、「第4回ECCRN(犯罪・非行を研究する若手研究者ネットワーク)公開研究会」が本学深草キャンパス至心館とZoomのハイブリッド形式で開催され、当日は約50名が参加しました(犯罪学研究センター協力)。
【EVENT概要】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-9991.html

ECCRN(The Early Career Criminology Research Network of Japan)は、2018年にデイビッド・ブルースター氏と相澤育郎氏によって創設された、犯罪や逸脱、犯罪統制を研究している若手研究者のための学際的なネットワークです。ECCRNには、犯罪学研究センターの嘱託研究員をはじめとした若手研究者が数多く加入していることから、これまで犯罪学研究センターと協同でイベントを開催してきました*1。

今回の公開研究会では、ECCRNメンバーより各研究の進捗や成果が参加者に共有されました。
当日の司会は相良翔氏(埼玉県立大学・保健医療福祉学部・助教)が務めました。


相良 翔氏(埼玉県立大学・保健医療福祉学部・助教)

相良 翔氏(埼玉県立大学・保健医療福祉学部・助教)

報告1.【共同研究*2】心理学的知見に対する裁判官の評価:刑事裁判判決文の計量的研究
研究メンバーを代表して、福島由衣氏(日本大学・文理学部人文科学研究所・研究員)より共同研究の成果が報告がされました*3。近年、心理学者による「証⼈の供述の信⽤性」や「被疑者の虚偽⾃⽩」に関する実験や調査で得られた知見が、再審請求事件などの場合に裁判所に証拠として提出されることが増えています。しかし、いくつかの有名事件の裁判*4で、証拠価値が認められませんでした。そこで、本研究では、①「裁判所は心理学的知見の使用に消極的か」、②「心理学的知見に対してどのような理由付けで肯定・否定するのか」を検討するために、⼼理学的知⾒が利⽤された過去55件の刑事事件の判例を対象に、計量的な調査を実施。調査の結果、「⼼理学的知⾒に対する裁判所の判断は、その大半が否定的である(肯定的評価5件、否定的評価50件)」こと、そして「否定的判断をくだした理由の大半は、⼼理学的知⾒を導くために⽤いられた⽅法論、およびその知見を支える理論的背景に問題があると指摘している」ことが明らかになりました。
福島氏は今後の課題として「裁判では、心理学の科学性についてより明確にし、心理学者ではない人にも理解されるような証拠を提出する必要がある」と述べました。報告の後、「公判において弁護士・検察官双方が、どのような意図をもって鑑定を請求するのか」や「海外の司法における心理学的知見の利用」、そして「心理鑑定と他の鑑定(自然科学や医学鑑定)との差異」について、参加者と意見交換が行われました。


福島 由衣氏(日本大学・文理学部人文科学研究所・研究員)

福島 由衣氏(日本大学・文理学部人文科学研究所・研究員)

福島氏は、「科学的分析をめぐって心理学者同士でも対立がある。鑑定結果を証拠として採用するかどうかを判断する裁判官が、心理学的知見に対して実際にどのような認識を持っているのかを調査したい」と述べ、報告を締めくくりました。

報告2.【共同研究*5】犯罪からの離脱をめぐる文献レビュー研究
研究メンバーを代表して、竹中祐二氏(北陸学院大学・人間総合学部・社会学科・准教授)より、活動報告がされました。はじめに、竹中氏は「離脱(Desistance)は、犯罪学では伝統的であると同時に、近年注⽬を集めているテーマだ。しかし、離脱(Desistance)概念は、研究者によりさまざまで、その内実は必ずしも明らかにされてこなかった」と述べました。そこで、本プロジェクトでは、先⾏研究の傾向やそれぞれの差異を特定することを通して、『離脱』についてメタ的な知⾒を提供することを⽬的としており、、“SQLR”(Systematic Qualitative Literature Review)  を実施しました。
具体的には、研究メンバーは、2011年から2020年の期間に出版・投稿された英語文献を収集(5,989件)し、プロトコルをもとに選別を2度実施して、199件にまで絞り込んだうえで、データベースを作成しました。それを元に分析・検討した成果は、共同研究のメンバーと共に、ヨーロッパ犯罪学会のポスターセッションで発表*6しました。また、今後さらなる文献レビュー研究として“Metasynthesis”および“Scoping review” を実施予定であることが報告されました。

竹中氏は、コロナ禍における研究活動を模索する中、ECCRNに所属する他分野の若手研究者とオンラインで共同研究を行った意義について言及すると同時に、研究活動の基盤となる助成金獲得の困難さについても参加者と共有しました。そして、海外ジャーナルへの投稿計画を述べ報告を終えました。参加者からは、離脱研究をめぐる海外と日本の状況との比較や、研究手法について意見が交換されました。


竹中 祐二氏(北陸学院大学・人間総合学部・社会学科・准教授)

竹中 祐二氏(北陸学院大学・人間総合学部・社会学科・准教授)

つづけて、博士後期課程に在籍する2人のメンバーより、研究構想について報告がなされました。

報告3.【個人研究】Research notes:regarding interviews made to public officials working with post-carceral institutions in Costa Rica(研究ノート:コスタリカの社会内処遇施設や保護観察機関における公務員へのインタビュー)
コスタリカから日本に留学したDaniel GARCIA氏(広島大学大学院・人間社会科学研究科・博士後期課程)は、“Post-Carceral”をテーマにしたコスタリカにおける社会内処遇施設と保護観察機関について報告しました。ガルシア氏は、コスタリカのプンタレナス州の実務家に対して行ったインタビューをもとに、コスタリカでおこなわれている治療プログラムを紹介。プンタレナス州はコスタリカで最も貧困指数が高く、住民の主な関心事として、教育や就労機会の不足、犯罪や麻薬使用の増加、公共交通機関や道路整備の質の低下などがあげられます。
同州の社会内処遇施設は、3人のソーシャルワーカーと1人の犯罪学者によって、保護観察機関は、心理学者、ソーシャルワーカー、法律の専門家、そして2人のフォローアップスタッフで構成されています。ガルシア氏は両機関の業務の違いを説明した上で、「両機関ともに、なるべく刑務所への再収容を避けるために、さまざまなプログラムやサポートの提供が試みられている。その結果として再犯防止に一定の効果が認められる。しかし、予算が乏しく、人的資源や事務設備等の補充に苦慮している状況だ。また、業務で得た知見を全国的に共有する制度的基盤が整備されておらず今後の課題である」と述べました。参加者からは日本の更生保護および保護観察制度との比較を通した質問がなされました。


Daniel GARCIA氏(広島大学大学院・人間社会科学研究科・博士後期課程)

Daniel GARCIA氏(広島大学大学院・人間社会科学研究科・博士後期課程)

ガルシア氏は今後の研究課題として「調査対象の拡大と実態の精査、そして日本の保護観察や更生保護制度との比較」をあげ、報告を終えました。

報告4.【個人研究】「Carceral Aesthetics(監獄の感性学)に関する検討」
風間勇助氏(東京大学大学院・人文社会系研究科・博士課程)は、2020年9 ⽉ 17 ⽇から2021年4 ⽉ 5 ⽇までアメリカの MoMA PS1*7で開催された⼤規模な刑務所アート展《Marking Time: Art in the Age of Mass Incarceration》*8と、同展示のキュレーターを務めたニコル・R・フリートウッド氏の「Carceral Aesthetics(監獄の感性学)」概念を紹介し、⽇本の刑務所における​​芸術活動への応⽤可能性について参加者と意見交換を行いました。
風間氏はアートマネジメントを専門としています。これまで、受刑者・出所者の支援活動をしているNPO法人マザーハウスと協働しながら、日本の矯正施設(特に刑務所)における芸術・文化活動について、出所者や矯正職員にヒアリング等を行い、矯正施設の文化環境を調査しながら、刑務所でのアートプロジェクトを目指してきました*9。
風間氏は、フリートウッド氏の取り組みについて説明したのち、日本の状況についてもエピソードを交えながら紹介。プリズンアートを巡って、アメリカと日本の背景の違いに注意を促しました。参加者からは、日本における芸術の取り上げられ方、受刑者はいかにして芸術に関心を持つのか等について質問が寄せられました。

風間氏は、「刑務所では表現の機会はあるものの、コミュニケーションや学習の機会が奪われている。」として、芸術制作(文芸表現)や展示が、受刑者にどのように影響するのか、他者との関係性やコミュニケーションに着目する意義について述べ報告を終えました。


風間 勇助氏(東京大学大学院・人文社会系研究科・博士課程)

風間 勇助氏(東京大学大学院・人文社会系研究科・博士課程)

報告5.【共同研究*10】「テキストマイニングを用いた都道府県再犯防止推進計画の検討」
研究メンバーを代表して、向井智哉氏(東京大学大学院・法学政治学研究科・専門職学位課程法曹養成)より報告がされました。2016年に再犯防⽌推進法が施⾏され、再犯防⽌施策を実施する責務が、国だけでなく、地⽅⾃治体も担うこととなりました。再犯防止政策は、各自治体の特色にあわせて策定されているのかという疑問について、本共同研究は、2021年8月時点で策定された42都道府県の再犯防⽌推進計画の計量的な分析がこれまで⾏われていないことに着目し、分析手法にテキストマイニングを⽤いて検討しました。
今回の報告では、向井氏より、テキストマイニングの方法論や調査の実施手法についての説明がなされました。研究メンバーは、国が策定した再犯防⽌推進計画を基にコードを作成し、各都道府県の再犯防⽌推進計画に各コードがどの程度出現しているのか、各都道府県間で大きな相違があるのかを検証。調査の結果、①「出所者の特性に配慮した政策」を重視する「特性コード」および「機関相互間の連携推進」を重視する「連携コード」の出現頻度が⾼いこと、②京都・兵庫を例外として、その他の都道府県は概ね等質であったことが明らかにされました。


向井 智哉氏(東京大学大学院・法学政治学研究科・専門職学位課程法曹養成)

向井 智哉氏(東京大学大学院・法学政治学研究科・専門職学位課程法曹養成)

参加者からは、テキストマイニングの手法についての質問や、再犯防止政策の策定に関する地方の実情についての意見が出されたほか、地域の特色がどのように生まれるのか、また地域ごとに違って良いのか等をめぐって意見が交わされました。

最後に、ECCRNを代表してDavid BREWSTER 氏より閉会の挨拶が行われ、当日の研究会は盛況のうち終了しました。


David BREWSTER氏(金沢美術工芸大学・講師)

David BREWSTER氏(金沢美術工芸大学・講師)

ECCRNは、随時、新規会員・サポーターの募集をしています。
入会希望の方は、ECCRNのHPにアクセスし、登録フォームからお申し込みください。
ECCRNのHP:https://www.hanzaigaku.com/

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[脚註]
*1 参考記事
>> 2019.02.15 ディビッド・ブルースター × 相澤 育郎 対談「日本における犯罪学教育と若手研究者の現状」【犯罪学研究センター】
>> 2021.01.08 アジア犯罪学会 第12回年次大会 オンライン・プレイベントを実施【犯罪学研究センター】

*2 研究メンバー
福島由衣(日本大学・文理学部人文科学研究所・研究員)
向井智哉(東京大学大学院・法学政治学研究科・専門職学位課程法曹養成)
相澤育郎(立正大学・法学部法学科 助教)
入山茂(東洋大学・大学院社会学研究科・社会心理学専攻・博士後期課程)

*3 研究成果の詳細については、以下の論文を参照のこと。
福島 由衣、向井 智哉、相澤 育郎、入山 茂「心理学的知見に対する裁判官の評価 ──刑事裁判判決文の計量的研究──」『心理学研究』92 巻4号(2021年)278頁〜286頁

*4 例示された事件として、「飯塚事件」では、現実に起きたとされる事態を実験によって再現した検証を行い(再現実験)、目撃供述の信用性評価がおこなわれた。「大崎事件」では、関係者の供述の信用性判断に、供述者の言語的特徴に着目して信用性評価をおこなう供述分析が使用された。

*5 研究メンバー
鈴木政広(Central Queensland University College of Law, Criminology and Justice Lecturer in Criminology)
相良翔(埼玉県立大学・保健医療福祉学部・助教)
橋場典子(成蹊大学・法学部・法律学科・助教)
山脇望美(人間環境大学・心理学部・犯罪心理学科・講師)
竹中祐二(北陸学院大学・人間総合学部・社会学科・准教授)

*6 Trends in Desistance Research in the Last 10 Years:2011-2020
(21th Annual Conference of the European Society of Criminology)
Yuji TAKENAKA, Sho SAGARA, Masahiro SUZUKI, Noriko HASHIBA, Nozomi YAMAWAKI

*7 MoMA(The Museum of Modern Art, New York)は、ニューヨーク近代美術館の略称。MoMA PS1は、1971年にAlannaHeissによって設立されたInstitutefor Art and Urban Resources Inc.によって、 ニューヨーク市で放棄され活用されていない建物(Public school 1)をアーティストスタジオや展示スペースにしたもの。2001年からMoMAと提携し、同美術館の分館として現在に至る。
https://www.moma.org/ (MoMA)
参照:
塩津友里「アートが地域を変えるP.S.1」『公共R不動産のプロジェクトスタディ』(2015.04.23)
Wikipedia(EN)「MoMA PS1」

*8 Marking Time: Art in the Age of Mass Incarceration

*9 当センター協力のもと、2021年度に全3回の研究会を主催。
参照>>「第1回 刑務所と芸術研究会」開催レポート【犯罪学研究センター】
日本の矯正施設における芸術活動を阻む壁は何か


*10 研究メンバー
向井智哉(東京大学大学院・法学政治学研究科・専門職学位課程法曹養成)
David BREWSTER(金沢美術工芸大学・講師)
高橋有紀(福島大学・人文社会学群・行政政策学類・地域政策と法コース・准教授)
竹中祐二(北陸学院大学・人間総合学部・社会学科・准教授)
鈴木政広(Central Queensland University College of Law, Criminology and Justice Lecturer in Criminology)
相良翔(埼玉県立大学・保健医療福祉学部・助教)
相澤育郎(立正大学・法学部法学科 助教)



瀬田キャンパスに新たに開設した「STEAMコモンズ」にはシステムキッチン を備えた「Global Lounge & Kitchen」エリアがあります。
食を通したコミュニティースペースとして、5月12日から利用を開始しました。

初めての利用者は、農学部食品栄養学科 食品生理学研究室(指導教員:山崎 英恵 教授)が、株式会社西村食品(滋賀県大津市公設地方卸売市場内)と連携して実施している、「龍大びわこバーガー」の開発プロジェクトでした。
学生は魚のさばき方を教えていただいたり、レシピのアドバイスをいただきながら、バーガーの完成に向けて試行錯誤しながらメニューを開発していました。



本施設は、所属キャンパス、学部関係なく利用が可能です。学生による商品開発や、「食」を通じて地域と連携・協働する場としての活用を期待しています。
詳細はこちらから!


 2022年5月7日(土)、滋賀県庁にて「地域の脱炭素社会の実現に向けた環境省と滋賀県によるシンポジウム」が開催され、第2部:「環境政策にかかる全国行脚(滋賀県)意見交換会(環境省主催パネルディスカッション)」に、地元団体を代表して、龍谷大学から深尾 昌峰 副学長(社会貢献・SDGs担当)が登壇し、龍谷大学の取り組みを紹介しました。

 「意見交換会」では、大岡 敏孝 環境副大臣(滋賀県選出衆議院議員)がコーディネーターをつとめ、三日月 大造 滋賀県知事、佐藤 健司 大津市長、龍谷大学 深尾副学長、滋賀県商工会議所連合会長、地元企業役員などが参加し、脱炭素に係る意見交換が行われました。その後、大岡副大臣から総括が述べられ、その中で、「大学は毎年多くの若者を社会に輩出している。脱炭素社会の実現に向けた取り組みを数多く実践し、教育している龍谷大学には、これからの社会を担う人材の更なる育成に期待している」とのコメントをいただきました。

 当日は、市民の会場参加も募られ、感染対策を講じたうえで約70名の方が来場されました。参加者からも多くの質問があり大岡副大臣や出席者が応答されるなど、今回のテーマに対する関心の高さが感じられました。

 龍谷大学は、2022年1月に「龍谷大学カーボンニュートラル宣言」を発出し、2039年(遅くとも2050年)までに各キャンパスのカーボンニュートラルを実現し、「ゼロカーボンユニバーシティ」を目指すこととしています。2022年4月には、環境省との間で「地域脱炭素の推進に関する協力協定」を締結し、地域脱炭素社会や地域循環共生圏の実現を担う「グリーン人材」の育成や、環境省の支援のもと滋賀県・大津市と協働し、地域脱炭素及び地域循環共生圏に取り組む連携体の構築に着手する予定です。

 今後も、環境省、滋賀県、大津市などとの連携を更に深め、「龍谷大学だからこそ」取り組める、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進します。


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地域の脱炭素社会の実現に向けた環境省と滋賀県によるシンポジウム(プログラムはこちら)





Ryu-SEI GAP(龍谷大学 政策学部 Glocal Action Program)の「はうすまいる」チームが、健康長寿のまち・京都いきいきアワード2021大賞を受賞し、1月24日にオンラインで表彰式が行われました。

「はうすまいる」は、かつては活気があったものの現在は世帯数が減少し 住民同士のつながりも希薄化してしまっていた京都市伏見区桃陵団地において、住民同士のほっとけない関係づくりを目指し、住民とのイベントの共同開催や情報発信を行ってきました。
コロナ禍においても“会わない交流”の機会を創出するため,全戸配布されている団地通信をブラッシュアップして配布を継続することや団地住民のスマホユーザー向けに「はうすまいる」の公式 LINE を作成するとともに月1回の団地体操を開催するなどの活動が評価され、今回の受賞につながりました。
はうすまいるのメンバーについては以下のとおりです。

(はうすまいるメンバー)
政策学部4年生 
南條 海成(ナンジョウ カイセイ)
塩見 友輝(シオミ トモキ)
細井 辰哉(ホソイ タツヤ)

表彰式については、以下のとおりYoutube上で配信されていますので、ご覧ください。
【URL】https://www.youtube.com/watch?v=wiv0JPbfgKw


表彰式の様子(オンラインで開催)


表彰式の様子(Youtube上の映像)


【本件のポイント】

  • 龍谷大学犯罪学研究センター(CrimRC)1)は、戦争という「犯罪」も研究の対象とし、その被害からの救済と根絶に正面から取り組むことを目指して公開研究会を実施
  • コーディネーターはジャーナリストの舟越美夏氏がつとめ、戦場ジャーナリストや研究者、NPO活動家などを講師に招いて各地の最新状況や課題について報告
  • 全5回の公開研究会・シリーズはオンライン開催。研究者・実務家に限らず広く市民に参加をよびかけ、戦争犯罪の状況や刑事政策のあり方をグローバルな視点で共に考える機会に


【本件の概要】
 龍谷大学 犯罪学研究センター(CrimRC)は、世界で後を絶たない戦争犯罪について広く一般に周知するため、2022年5月16日(月)から公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」をオンラインで共催します。同企画は、元共同通信の記者で、国家による犯罪を告発してきたジャーナリスト・舟越美夏氏(本学・犯罪学研究センター嘱託研究員)によるものです。
 犯罪学の観点からも、戦争という人類最大の「犯罪」とそれに関連する被害者の問題は、見過ごすことのできない大きな問題です。昨今のロシアのウクライナ侵攻に始まる一連の戦争報道において、軍隊や兵士の残虐行為が「戦争犯罪」「ジェノサイド(大量虐殺)」などと呼ばれ、通常犯罪とは異なる処理をすべきであると主張されています。
 第1回目は、ジェノサイドの問題を長年研究してきた前田朗氏をお招きして、ハーグ(オランダ)の国際刑事裁判所(ICC)における戦時下の犯罪を処罰する制度とその現状課題についてお話しいただきます。テーマは、「国際社会は“戦争犯罪”を処罰できるのか?」です。また、第2回目以降は、アフガニスタン、ミャンマー、カンボジアなどの戦争犯罪について、戦場ジャーナリストや研究者、NPO活動家などを講師に招いて各地の最新状況や課題を共に検討していく予定です。

1.実施概要
- 名称:公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」
〜いま世界各地で起きている戦争と犯罪について考える〜
- 日程:2022年5月16日(月)から不定期開催(全5回・隔週月曜夕方を予定)
- 会場:オンライン(Zoom)※後日、編集映像をYouTube配信予定
- 参加費:無料 下記URLから事前申込制
- 主催:一般社団法人刑事司法未来   共催:龍谷大学 犯罪学研究センター
- コーディネーター:舟越 美夏 氏(ジャーナリスト・本学犯罪学研究センター嘱託研究員)
- 司会進行:石塚 伸一 教授(本学法学部・一般社団法人刑事司法未来 代表)

【第1回 公開研究会】
- 日時:2022年5月16日(月)18:00-19:30
- 講師:前田 朗 氏(東京造形大学 名誉教授)
- テーマ:「国際社会は“戦争犯罪”を処罰できるのか?」
- 内容:①趣旨説明(10分)②講師による報告(50分) ③質疑応答(30分)

2.プロフィール
【コーディネーター】舟越 美夏(ふなこし・みか) 氏
元共同通信社記者。2000年代にプノンペン、ハノイ、マニラの各支局長を歴任し、その期間に西はアフガニスタン、東は米領グアムまでの各地で戦争、災害、枯葉剤問題、性的マイノリティーなどを取材。東京本社に帰任後、ロシア、アフリカ、欧米にも取材範囲を広げ、チェルノブイリ、エボラ出血熱、女性問題なども取材した。著書「人はなぜ人を殺したのか ポル・ポト派語る」(毎日新聞社)、過酷な日々を生き抜いた人々の愛と死を描いた「愛を知ったのは処刑に駆り立てられる日々の後だった」(河出書房新社)、トルコ南東部のクルド人虐殺「その虐殺は皆で見なかったことにした」(同)。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員。

【第1回講師】前田 朗(まえだ・あきら)氏
朝鮮大学校法律学科講師。日本民主法律家協会理事、国際人権活動日本委員会運営委員、日本友和会理事、救援連絡センター運営委員。1990年、東京造形大学専任講師、同助教授、教授を経て、21年、同名誉教授。主著に『戦争犯罪と人権』(明石書店)『戦争犯罪論』『ジェノサイド論』『侵略と抵抗』『人道に対する罪』『9条を生きる』(以上、青木書店)『市民の平和力を鍛える』(K.I.メディア)『軍隊のない国家』(日本評論社)『旅する平和学』(彩流社)『ヘイト・スピーチ法研究序説』『ヘイト・スピーチ法研究原論』『ヘイト・スピーチ法研究要綱』『ヘイト・スピーチと地方自治体』『憲法9条再入門』『黙秘権と取調拒否権』(以上、三一書房)『刑事法再入門』『500冊の死刑――死刑廃止再入門』(以上、インパクト出版会)などがある。

3.詳細・申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-10373.html
(第1回研究会 申込期限:5/16(月)17:00)

4.用語解説
1)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。同センターは、2016年6月に発足し、同年11月に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択されました。これまで建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする龍谷大学ならではの犯罪学の創生に向けた研究と社会実装活動を展開してきました。

問い合わせ先:

 龍谷大学 犯罪学研究センター  Tel 075-645-2184 Fax 075-645-2240
 E-mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp   URL  https://crimrc.ryukoku.ac.jp/


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