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 2019年2月16日(土)に政策学部の「政策実践・探究演習(国内)」守山プロジェクトのスタディツアーを実施しました。午前中は市内にある旧中山道周辺のまちあるき(写真1)を行い、3回生2名、2回生4名、1回生4名が参加しました。午後から、受講生7名(3回生3名、2回生4名)が、守山学区が主催するわがまちミーティングにおいて、各グループのワークショップの進行(ファシリテーター)、及びホワイトボードを利用し話し合いの流れが見えるよう記録(グラフィッカー)を担当しました。スタディツアーに参加した1回生4名も先輩たちの活躍ぶりを見学しました。
 学区のわがまちミーティングは、守山市まるごと活性化プランの取組の1つで、無作為抽出によって選出された一般市民の方たちがまちづくりについて話し合う重要な場です。受講生7名は、6月にファシリテーターとしての研修を受け、9月に福知山市の次世代交流ワークショップで経験を積み、守山市・守山会館の担当者の方とも何度も内容について打合せを行い、講義の中でも練習をするなどしてこの場に臨みました。
 主催者からの開会挨拶に続き、本プロジェクトの担当教員である只友教授が開会時に話し合いの意義などを市民参加者に説明し(写真2)、グループの話し合いはスタートします。そこから、学生と市民ファシリテーターの方がグループの話し合いの進行役を担い(写真3、4)、参加者に自己紹介を兼ねた発言をいただき初対面の参加者の緊張をほぐしていきます(アイスブレイク)。そこから約2時間、3つのテーマで話し合いは進行していきました。話し合いの進捗を参加者にわかりやすく記録するのがグラフィッカーの役目です(写真5、6)。最後に全体でグループでの話し合い結果を共有し、只友教授が全体講評を行いました。
 このような多様な世代の話し合いの場で参加者からうまく意見を出していただくには、ファシリテーターとしての高いスキルが必要です。受講生は、プロジェクト活動を通してミーティングの意義を学修しながら、最初はたどたどしい進行でしたが、こうして現場で回を重ねるごとにファシリテーションのスキルが向上しています。今後も、「政策実践・探究演習」の1つのプロジェクトとして、守山市・福知山市主催のワークショップに継続して関わっていく予定です。


旧中山道のまちあるき


趣旨説明と話し合いの意義について語る只友学部長


グループの話し合いを進行する3回生(受講2年目)


学生と市職員のペアでファシリテーター


話し合いの流れを記録するグラフィッカー


話し合いの進行をまとめたグラフィックレコード


2019年2月11日、龍谷大学 犯罪学研究センターは第7回「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」を、本学深草キャンパス 至心館1階で開催し、約10名の方が参加しました。
【イベント概要>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-3155.html

今回の研究会では、浜井浩一(本学法学部教授・犯罪学研究センター国際部門長・「政策評価」ユニット長)、による発表が行われました。2月2日に当センターで主催した国際シンポジウム「エビデンスは何をどこまで明らかにしたのか;キャンベル共同計画・刑事司法グループの成果」を振り返りながら、エビデンスに基づいた犯罪予防・再犯防止の方策について解説が行われました。
【>>関連記事】NEWS「国際シンポジウム「エビデンスは何をどこまで明らかにしたのか」を開催」
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-3212.html


まず、キャンベル共同計画とは、「政策立案者や実務家、研究者、そして一般的市民が、立案や評価するさいに、参照できるエビデンスを提供すること」を目的に掲げる、非営利の研究ネットワークです。刑事司法の分野の他に、社会福祉や教育、開発援助など、さまざまなグループが存在します。キャンベル共同計画の中核となる考えは、害を与えないということ(NO HARM)です。従って、刑事司法の分野でいえば、犯罪に対する司法(警察・検察・裁判所・矯正施設等)の介入が有害であってはなりません。社会に悪影響を及ぼさないように、政策や介入について、その効果を正しく検証し、レビューなど調査結果をネット上で公開しています。


浜井浩一(本学法学部教授・犯罪学研究センター国際部門長・「政策評価」ユニット長)

浜井浩一(本学法学部教授・犯罪学研究センター国際部門長・「政策評価」ユニット長)


浜井教授はキャンベル共同計画が作り出してきた犯罪防止や再犯防止といった、犯罪学分野における科学的エビデンス(系統的レビュー)を紹介しました。

効果があった政策や対策には、以下の特徴が挙げられます。
・ターゲットを正確に絞って、具体的な解決策をきちんと提示したもの
・厳罰、懲罰的な改善指導よりも、対象者の認知の歪みを修正したりや行動に直接働きかけるもの。
・アフターケアを完備した支援型プログラム
・地域を巻き込み市民の共感・協力を得た政策 ex.) 「Third Party Policing(第三者警察活動)」*1

反対に、あまり効果が見られなかった政策や対策には、以下の特徴が挙げられます。
・人を抑えつけようとする政策 ex.)「Boot Camp」*2
・漠然と規範意識を高めさせるもの ex.) 「Scared Straight」*3
・強制的な行動規制による行動変容を望むもの ex.) 未成年に対する夜間外出禁止命令(アメリカ)



いろいろなエビデンスを紹介した上で、浜井教授は「Third Party Policing(第三者警察活動)」を引き合いに出しながら「大切なのは、違う立場の人間が同じ価値観を持ち、同じ目線で話し合って、目的を共有することである」と述べました。そのうえで、「これまで日本では、刑事司法分野の、警察・検察・裁判所・矯正施設等の機関が再犯防止に向けた目標・目的を共有してこなかった。しかし、近年ようやく各機関が同じ方向を向き、議論する潮流が生まれつつある。エビデンスを活用する場は、国レベルだけでなく、地域のレベルで行っていくことも大切だ」と主張し、発表を終えました。

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「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」は、犯罪学研究センターに関わる研究者間の情報共有はもとより、その最新の研究活動について、学内の研究員・学生などさまざまな方に知っていただく機会として、公開スタイルで開催しています。

今後もおおよそ月1回のペースで開催し、「龍谷・犯罪学」に関する活発な情報交換の場を設けていきます。
次回は3/5(火)に開催予定【詳細>>】です。ぜひふるってご参加ください。

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【補注】
*1「Third Party Policing(第三者警察活動)」
警察組織のみが治安対策を行うのではなく、住民組織や地域の事業者、学校等と協働で問題の対応にあたる施策。
現在、キャンベル共同計画に携わるLorraine Mazerolle(ロレイン・マッツェロール)教授が系統的レビューを作成している。

*2「ブート・キャンプ(Boot-Camp)」
非行少年に対して、軍隊で新兵に対して行われるような、厳格な規律に基づいた集団生活と訓練を科す更生プログラム。主にアメリカで実施されている。

*3「スケアード・ストレイト(Scared Straight)」
非行少年および非行化するおそれのある少年を刑務所に訪問させ、犯罪傾向の進んだ成人受刑者と接触させるもの。「Sared(怖がらせて)、Straight(まっすぐさせる)」というプログラム名の通り、成人受刑者に少年を脅かしてもらうことで少年たちにショックを与え、刑務所には行きたくないと思わせ、非行をやめさせることを企図している。
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【>>関連ページ】
キャンベル計画 日本語版(龍谷大学 犯罪学研究センターHP内)
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/campbell/


春季国内体験学習プログラム(高島スタディツアー)『人と人、人と自然 ~エコツーリズムを通して“つながり”を学ぶ~』。2年目となる今年度は、2月22日(金)~25日(月)という日程で、学生15名が國實コーディネーターと共に滋賀県高島市へ行ってきました。
主なスケジュールは以下の通りです。

・1日目:2/22(金)
 朝8時に京都駅八条口に集合し、高島へ向けて出発しました。初日はマキノでの活動です。
 午前中はマキノ自然観察倶楽部の谷口さんより、エコツーリズムとは何か、マキノではどのような取り組みをしているか、等のお話をしていただきました。 観光資源がない場合はどうするのか?など、学生からの質問にも答えてくださいました。
 午後からはマキノの在原という地域へ移動し、スノーシュー体験をさせていただきました。マキノ高原で行う予定でしたが、今年はマキノでも雪がなく、標高が高いこの地域に変更となりました。 履き方のレクチャーを受け、片道約3キロの林道を歩きました。 雪の上を歩いたことがない学生もおり、疲れたものの良い経験になったようです。雪が多い地域ならではのエコツアーの体験ができました。


マキノ高原にてマキノ自然観察倶楽部の谷口さんよりエコツーリズムに関する講義


マキノの在原という地域でスノーシュー体験

・2日目:2/23(土)
 今津の椋川という集落での活動でした。山奥の集落で、通常なら1mくらいは積雪があるこの季節。しかし、今年は雪がほとんどありません。雪かきのお手伝いの必要もなく、雪があればできない炭焼き小屋の見学と、炭焼き用の薪割り体験をさせていただきました。炭焼きを生業にされていた時の話、獣害の話なども伺いました。その後、その地域で採れた大豆を使った豆腐づくりをし、集落の高齢の方が作ってくださった美味しい料理と釜戸で炊いたごはんとともにいただきました。
 食後は、わら細工体験で鍋敷きを作りました。昔からこの地域で作られているものを、集落の方に教えてもらいながら作っていきました。 完成後は囲炉裏を囲んでの交流会。椋川に移住してこられた是永さんや市役所職員、地域おこし協力隊、そして長年椋川で暮らされている高齢の方々と、お茶を飲みながらお話をしました。なぜ移住されたのか、地域の魅力は何か、交通手段はどうされているかなどについてお話を伺うことができました。


椋川にて、薪割り体験。お借りした交流館には囲炉裏があり、この薪を炭焼きした炭が使われていました。


丁寧に教えてもらいながらわら細工体験。鍋敷きを作っています。

・3日目:2/24(日)
 マキノの海津地区へ伺いました。まず、マキノの『フットパス』の取り組みについてのお話を伺い、午後からは民生委員さん、マキノ東小学校の児童、校長先生と一緒に海津のまちを歩きました。
 日本遺産に認定された琵琶湖とその水辺景観について、散策しながら説明をしていただきました。また、マキノ東小学校で取り組まれているカヤックの授業の話なども伺いました。マキノ東小学校は昨年の台風で琵琶湖に面した窓ガラスがすべて割れ、図書室の本にガラスが散乱した時に、子ども達のために地域の方がボランティアで来てくださったというお話もありました。まち歩きの後は、海津の古地図と現在の地図を重ねて歩いた道を辿るというワークショップをしました。高島市社会福祉協議会の方も来てくださり、学生からは海津のまちに関する質問だけでなく、地域福祉に関する質問など、多くの質問が出ていました。


海津のまちを歩く。琵琶湖とその水辺景観は、日本遺産に認定されており、海津も認定地域です。


まち歩きの復習。古地図と現在の地図と自分たちで撮影した写真などを比較してみる。

・4日目:2/25(月)
 最終日は、朝から琵琶湖の伝統漁法であるえり漁と競りの前の魚の選別作業の見学をしました。船で、えりのすぐ側まで行き、間近に見ることができました。水揚げされたのは、氷魚(ひうお)をはじめ、コアユ、ふな、スジエビ、イサザなどでした。その後、場所を移動し、滋賀県農政水産部水産課の方より琵琶湖の魚や漁についてのお話を伺いました。そして、調理体験では、漁師さんと一緒に魚を三枚におろしたり、コアユの佃煮やスジエビのかき揚げ、氷魚の釜揚げなど様々な調理法で魚たちを調理しました。たくさんの琵琶湖の恵みをおいしくいただきました。食後には漁師さんとの交流会を行い、グループにわかれていろんなお話を伺いました。漁師の仕事や生活、琵琶湖をはじめとした環境のことなど、興味深いお話を伺うことができました。その後、4日間の振り返りを行ってから帰路につき、18時に京都駅解散となりました。

 


琵琶湖の伝統的漁法であるえり漁を見学させていただく。たくさんの氷魚が水揚げされた。


琵琶湖の恵みを調理。刺身、佃煮、パスタ、釜揚げ、天ぷら、味噌汁など様々な料理ができた。

プログラム実施にあたり、本当に多くの方々にお世話になりました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
学生たちはこの4日間の貴重な体験を通じ、様々な人と出会い、多様な価値観に触れ、多くのことを感じ、考えました。事後学習会を経て、4月には報告会を実施する予定です。詳細は追って、センターFacebookやホームページ等を通してお知らせしますので、ぜひ、ご参加ください。


 2019年2月22日(金)に第6回グローカル人材フォーラムが京都国立博物館で開催され、政策学部「グローカル戦略実践演習」(企業連携型PBL科目)の受講生16名が参加し、口頭発表部門で京焼窯元陶葊チームがグランプリを受賞しました。
 第一部口頭発表部門では、「京焼をインバウンド観光客に知ってもらうにはどうすればよいか」という課題に対して、「空港に設置しているガチャガチャを使って販売してはどうか」という提案を行いました。審査員の講評の中で、若者らしいクリエイティブな発想と行動力とともに、外国人観光客を対象に自分たちでアンケート調査を実施したこと、グローバルな視点とローカルな視点の両方を融合したコンセプトも大いに評価されていました。
 第二部パネル発表部門では、大東寝具工業チーム、ティーヘッドチーム、山本本家チームがエントリーし、会場の参加企業・学生に対してプレゼンテーションを行いました。第二部には発表学生以外の参加学生も審査に参加し、パネル評価について企業と学生が議論する方式で実施されました。終了後は企業人と学生が直接話すことができる交流会も企画され、盛会のうちに終了しました。
 本フォーラムは、2012~16年に取組んだ大学間共同教育事業の成果として継続して実施されており、グローカル人材開発センターが企画し、本学のほか、京都府立大学、佛教大学、京都文教大学、京都橘大学、京都産業大学の学生たちがPBLの成果を発表する場として位置づけられています。京都の経済団体をはじめ、今年も60社を超える企業が参加され、学生の発表を評価してくださいました。こうした学びを活かした参加学生の今後の就職活動に期待するところです。

第6回グローカル人材フォーラム








 ボランティア・NPO活動センターの学生スタッフは、本学学生や教職員に向けてボランティアを促進するために、日々さまざまな活動を重ねています。また、年3回の合宿を通して自分たちの役割や活動上の課題、今後の運営などについて考えたり次の目標をたてたりしています。
 今年度も2月26日(火)・27日(水)の1泊2日で、深草学生スタッフ26名が京都府立るり渓少年自然の家にて春合宿を行いました。

・1日目:2/26(火)
 まず5~6人のチームになって話し合いながらストーリーを決め、8コマ漫画を作るというユニークなアイスブレイクを行いました。かなり盛り上がり、普段大人しい学生も積極的にアイディアを出しながら楽しそうに取り組んでいました。
 その後、徐々にセンターのトピックスに移行し、サイコロで当たったテーマでこの一年のトピックスを語り合ったり、学生スタッフであれば当然知っているべきセンターにまつわる知識(センターの創設は何年?から始まって、学生スタッフ企画で行った子ども向けのゲームについて説明するなど)を対戦形式で答えるなど、学生ならではの発想力で楽しみながらも多様な角度からセンターでの活動を振り返っていました。

・2日目:2/27(水)
 朝の清掃作業を済ませた後、1日目を更に深化させてこれからのセンターについて考えました。まずアイスブレイクとして、2つのテーマを班ごとに話し合いました。かなり深いテーマだったのですが、訪日観光客など多様な文化背景を持つ人や、LGBTへの配慮の視点も忘れてはいけないなど、このワークを企画したメンバーの意図通り、多様な意見が出ていました。
 また、学生スタッフとして「つなぐ」事の意味を考えつつ、今年度取り組んだ学生スタッフ企画の意味や自分たちの果たした役割について考えました。

 普段感じている課題や想いなどをたくさん語り合い、これからどのような事に取り組むのか、ボラセンとして達成していきたいことなどをじっくりと考えた2日間となりました。春合宿の企画メンバーの1人からは、「ものすごく達成感を感じた。やる気が出た」との感想があり、新年度もよりよいセンターづくりに向けて頑張ってくれることと思います。今後の学生スタッフの活動にご期待ください!


年度を締めくくる春合宿で、次年度へのモチベーションをアップ


センターの目的について、意見を出し合いながら考えています


参加した学生スタッフ一人ひとりが各自の目標を共有しました


ミーティングを重ねて内容を考えた春合宿の企画メンバーたち


充実した表情の学生スタッフたち


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