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犯罪学研究センターは、2023年度第2回CrimRC公開研究会を、下記のとおり開催します。
今回は、当センターが受託している寝屋川市「犯罪認知件数減少に向けた施策立案事業」にかかる研究事業をとりあげます。地域における犯罪状況の調査や犯罪学理論の活用について、研究チームが成果を報告したのち、参加者の皆さまと意見交換の場を設けます。
ぜひ奮ってご参加ください。

【>>お申込みフォーム(Googleフォーム)】
※お申込期限:7月21日(金)正午


2023年度・第2回CrimRC公開研究会

日時:2023年7月21日(金) 18:00-19:30(終了予定)
実施方法:ハイブリッド
会場:龍谷大学深草キャンパス 至心館1階オープンスペース & @ZOOM
  【→キャンパスマップ】 【→GoogleMap
   京都市伏見区深草塚本町67
  (最寄り駅:地下鉄烏丸線「くいな橋」駅/京阪本線「龍谷大前深草」駅/JR奈良線「稲荷」駅)
定員:対面会場25名/ZOOM会場100名 ※申込み先着順

■報告者:寝屋川市域安全・安心調査連絡会/研究チーム*1
■タイトル:犯罪不安調査を端緒とした地域防犯についての政策提言
■概要:
龍谷大学 犯罪学研究センターは、2020(令和2)年度より寝屋川市「犯罪認知件数減少に向けた施策立案事業」にかかる研究を受託し、犯罪学の知見に基づく防犯施策の推進に寄与しています。*1
さまざまなステークホルダーを嘱託研究員に擁する犯罪学研究センターの強みを活かし、寝屋川市に対して犯罪学に関する先行研究の紹介とエビデンスに基づいた政策提言を行っています*2。
今回の研究会では、過去3年間に行ってきた受託研究の取組を振り返るとともに、地域における犯罪・非行研究の課題を共有したいと考えています。
あわせて、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行など、昨今の犯罪状況の変化にも目を配りながら、地域防犯について皆さまと意見交換します。

[補註]
1.    参考記事
>>寝屋川市において監視カメラの実態調査および罪認知件数減少に向けた施策提言を実施【犯罪学研究センター】(2023.05.24)

2.    寝屋川市域安全・安心調査連絡会・研究員は下記のとおり
石塚 伸一 (龍谷大学/人間・科学・宗教総合研究センター/研究フェロー、龍谷大学名誉教授)
上田 光明(日本大学/国際関係学部/国際総合政策学科/教授)
竹中 祐二(摂南大学/現代社会学部/准教授)
津島 昌弘(龍谷大学/社会学部/教授、犯罪学研究センター長)
David Brewster(金沢美術工芸大学/美術工芸学部/一般教育等/講師)
西本 成文(龍谷大学/犯罪学研究センター/リサーチ・アシスタント)
丸山 泰弘(立正大学/法学部/教授)
森  丈弓(甲南女子大学/人間科学部/心理学科/教授)


1.越山先生ってどんな人?

Q1.越山先生は、学生時代どのような学生だったとご自身で思われますか。


結構、真面目に勉強はしていました。しっかり授業に出て勉強していましたが、友達たちと飲みに行くこともしていました。

Q2.越山先生はドイツの大学で法学博士号を取得されていますが、なぜドイツに行こうと思ったのですか?

これは高校時代まで遡って話さないといけないですね。(笑)もともと高校の頃は法学部に興味は無く、どちらかというと文学や考古学とかの方面をやりたいなと思っていたんです。でもある理由で、法律家を目指すようになったんです。高校の先生にもうるさく言われていたんですよね。(笑)まあそんな感じでついつい法学部に入学し、司法試験も受けたんです。だけど、当時の司法試験は今と比べてとても難しく、必死に勉強したんですけど、3年間落ち続け、燃え尽きてしまいました。そこでゼミの先生に相談したところ、他のことを考えたほうがいいと言われ、何をやろうか考えました。じゃあどうしようかなという事で、先生のすすめを受けて大学院に行ってみたんです。大学院では日本の法律について研究するんですけど、日本の法律は、明治時代以降ヨーロッパの法制度を元にして組み立てられているので、その元になっているヨーロッパの法制度から学ばないといけない、ということに気づきました。そこでドイツ語や英語を学び直しました。たまたまその時に、母校がドイツの大学と交流していて、後の私の師匠となる先生がドイツの大学から招待されたんです。それで本当に偶然なんですけど、私がその先生の日本滞在中にお供というかお世話をする係になったんです。1週間ぐらい滞在されたのですが、その時に師匠から「お前には随分世話になったから、お前がドイツに行きたいなら俺のところで勉強してもいいぞ。」というお話をいただいたんです。少しリスキーではあったんですが、論文や勉強で行き詰まっていたし、幸い奨学金も貰えたので、思いきってドイツに留学しました。師匠にとても親切にしてもらい、なんとかドイツ語で論文を書けるところまでになりました。それが1つの自信になりましたね。ドイツへの留学はほぼ全て偶然が重なった出来事ですね。カッコよく言うと出会いでしょうか。(笑)

Q3.ドイツに実際に行かれて、ドイツと日本の間にはどのような違いがありましたか?

ドイツ再統一の直後に行ったんですけど、実際に困ったことで一番特徴的だったのは、郵政などが民営化されていない中での、郵便、公共機関や役所の対応の悪さですかね。日本のサービス業の感覚でいくと、公務員であってもサービスをしっかり意識してますよね。まあ昭和時代はひどかったですけど(笑)。ドイツでの公務員の仕事ぶりは昭和時代の日本の役所以上にとんでもなくて、すごくびっくりしましたね(笑)。例えば窓口が10個ぐらいあるから全部開けてほしいと思うのに、3個ぐらいしか開いていなくて、並んでいるとお昼休みだからといってパッと閉めちゃったりして、すごい考え方だなって思いましたね(笑)。
日本でドイツの語学学校に行っていたから、ドイツ語は少しはできるだろうと甘くみていたことも大変でしたね。どこの国に行ってもそうなんですが、現地行って最初のしゃべりって大変で、最初の空港からフランクフルト市内に出たときに数字が聞き取れなかったんですよ。ドイツ語は二桁まではわかりやすいんですけど、三桁からが聞き取りがむずかしくて、たしか150マルク、当時はマルクだっただけれども、その150の100の部分がわからなくて、50?そんな安いか?と聞き間違いをしていましたね(笑)。自分はドイツ語をできるだろうとひどく過信していたので、それを打ち砕かれたことが一番大変でした。

Q4.越山先生は民事訴訟法を専門とされていますが、民事訴訟法を専門としたきっかけを教えてください。

民事裁判官をしている親の姿を見ていて、裁判手続きについての法律には関心や親しみみたいなものがあって、それで民事訴訟法のゼミを大学で選びました。

Q5.越山先生のご趣味は何ですか。

クラシック音楽を聴くのは好きですね。私の研究室に来ていただければわかるんですが、クラシック音楽のCDが何百枚あります。まあ、オーディオ装置はさすがに置けないので小さいものを置いています。CDは家に置けなくなったものを学校に持ってきているのですけどね(笑)。
それと、子供の頃から動物や植物を育てるのが好きで、マンション暮らしになってそれができなくなったので、ずっと諦めていましたが、最近になって、できることはやりたいなと思い植物を育て始めました。犬や猫は流石に飼えないので、数年前にメダカを飼ってみたんです。それが実に面白くて、去年は失敗したんですけど、今年の夏に30匹ほど増えました。メダカは繁殖が簡単にできて、面白いのでそれに一番はまってます。餌をあげると寄ってくるんですよ(笑)。趣味と言われるとその2つになりますかね。 


2. 越山ゼミってどんなゼミ?

Q1.越山先生のゼミの強みや特徴について教えてください。


民事訴訟法って3回生になって始めてやる科目なんですよね。でもゼミは2回生の後期から始まるので、ズレがあってやりづらいところがあるので、まず最初は、裁判の仕組みや組み立て方を理解するために、民法の問題をつかって、当事者はその事件で一体どういう利益を得たいと思っているのか、そのためにはどのような主張をする必要があるかを考えてもらっています。そして、その理屈を文章で表現することを目標としています。論理的な文章の組み立て方を学ぶことは、学生時代には定期テストで役立ちますし、世の中に出ても自分の考えを相手に伝え、まとめるときに役に立ちます。ゼミではそういった力がつくようにお手伝いしたいなと思っています。

Q2.ゼミには、どのような学生に来てもらいたいですか。

難しい質問だなぁ(笑)。勉強はできるかできないとかではなく、やればだれでもできるので、元気で明るくて真面目だったらそれが一番良いと思ってます。ぜひ、そういう人と一緒に勉強したいですね。

Q3.学生やゼミ生と関わる上で意識されていることはありますか。

学生さんが持っている力を見てあげて、その力を発揮できるようにお手伝いをすることが我々教員の役目だと思っているので、そこを強く意識して授業をしています。

Q4.学生やゼミ生に大学生活を通して、身につけてほしいことや成長してほしいことを教えてください。

私自身の学生時代の経験から言えることは、司法試験を受けたり、ドイツ留学をしたりと結構チャレンジングなことばかりをやってきたんですよね。(笑)あと、そもそも大学の教員になること自体が就職活動とは違う世界なので、超チャレンジングなものなんですよね。上手くいくか分からないことをずっとやってきました。もちろん失敗したものもあります。ですが、せっかく1回の人生ですから、何か目の前にチャレンジできるような事があるなら積極的にチャレンジして欲しいですね。上手くいくかはやってみないと分からないと思うので、最初から諦める人にはなってほしくないですね。失敗したって大したことないですよ。(笑)


3. 学生に向けて

Q1.龍谷大学の好きなところを教えてください。

3年前の夏のある日に、急にすごい雨が降ってきて、私は傘を持っていなくて、門の辺りで途方に暮れていたんです。そうしたら、なんと3人の人に「どうしたんですか?傘に一緒に入って、そこまで一緒に行きましょうか?」と言われて、これはこの大学の一番いいところで、みんな礼儀正しくて、優しい、親切っていう、そういう気持ちが大学全体に結構あるなとずっと思っていて、すごく気持ち良く仕事ができる環境だなと思っています。そこが一番いいところだと思っています。

Q2.学生に向けてメッセージをお願いします。

今、日本だけでなく世界全体が不安定な状況です。法学部で法制度や政治の仕組みの基本を学んだ上で、本当にこの仕組みのままでいいのか、本当にこれで世界を救えるのか、ということを最終的には考えて欲しいですね。また、皆さんが抱えている社会への矛盾や疑問を解決するための手がかりを法学部の学びの中で発見して欲しいと思います。


4.インタビューを終えて

当初、私たちはインタビューが上手くできるかどうか非常に緊張していましたが、越山先生の温かいご対応のおかげで、スムーズに進めることができました。また、実際に越山先生とお話をさせていただくことで私たち自身も多くの学びを得ることができました。
自分の可能性は無限。You, Unlimited.次回のインタビューも、乞うご期待ください。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
山本 真央(法学部3年)
砂川 さやか(法学部3年)
蓑方 稔人(法学部3年)


2023年7月5日(水)15:15-16:45、大宮キャンパスにて、本学で学んでいるウクライナ人留学生と、ウクライナの伝統的なお守り人形を制作するイベントを実施。ウクライナ人留学生4名が主催し、計16名の学生が参加しました。留学生が各テーブルに1人ずつ付き、テーブルごとに協力し合いながら、みんなで可愛らしい人形を作ることができました。カホウカダム崩壊の影響を受け、困難な生活を強いられている人々への寄付金も募っています。イベントに参加した学生は、グローバルパスポートのスタンプを得ることができます。

・学生のコメント(一部抜粋)
「ウクライナの文化や言葉も知ることができ、いい経験になりました。」
「丁寧に分かりやすく教えていただいたおかげで、楽しく作れました。」
「かわいいお守りの人形を作れて楽しかったです!」
「普段生活している中で知ることのないウクライナの文化に接することができて楽しかった。」
「世界に広めたい!」
「普段関わることのない人たちと一緒に作業できて楽しかったです。」
「勉強になったし、楽しかった!」

・グローバルパスポート
 グローバルコモンズでのイベントやランゲージスタディエリアを利用した学生にスタンプを押印し、24 ポイント貯まると、年間3 回を上限に、TOEIC等の受検料の一部補助(3000 円)をしています。今回の取り組みが、学生にグローバルパスポートの存在を知ってもらう契機にもななりました。








【本件のポイント】

  • 日本在来のタナゴ亜科魚類(以下、タナゴ類①))は絶滅危惧種であるにも関わらず、DNAの解析により他地域からの移入個体群であることが判明した事例もあり、移入種の分布状況の網羅的な把握が急務
  • 国内外来種の移入は、在来のタナゴ類へのマイナスの影響がある。ただし現状では、日本産タナゴ類はすべて絶滅危惧種であることから、駆除を決断することは難しい
  • 安易な放流に警鐘を鳴らすとともに、国内外来種が移入しないための予防策が重要


【本件の概要】
 龍谷大学 生物多様性科学研究センター②)の伊藤 玄客員研究員をはじめとする研究グループは、タナゴ類の意図的と思われる放流が日本各地で確認されていることに着眼し、在来タナゴ類の生息域内保全を目的として、国内外来種の分布情報や駆除事例、定着状況を文献から整理した論文を発表しました。この論文は、地域の生物多様性保全の基礎情報として役立てることを目的に、タナゴ類における国内外来種の確認情報を網羅的に取りまとめた初の試みです。
 このたび研究成果としてまとめた論文は、生態学およびその関連分野に関わる研究を推進する約3900人の専門家集団・(一社)日本生態学会が刊行する「保全生態学研究③)」に投稿・掲載されました。本稿では、国内外来種の定着の有無に関わらず、日本産タナゴ類の移入状況を把握するために文献情報に基づいて種別・都道県別に分布調査を実施(※別紙・表1参照)。調査対象の文献は、書籍や論文に加え、地方公共団体発行の外来種リスト、調査報告書、および外来魚情報交換会講演要旨です。
 タナゴ類は婚姻色の美しさから日本産淡水魚のなかでも人気が高く、多くのペットショップで販売されているだけでなく、インターネットオークションでの取引額が高いことも知られています。こうした背景が販売用放流(販売目的の観賞魚の増養殖を目的とした無許可での野外への意図的放流)や観賞用放流(観賞魚の野外鑑賞を目的とした無許可での意図的放流)、遺棄放流(飼育個体の遺棄を目的とした無許可での意図的放流)の要因だとされます。著者らは、実際にこうした放流事例を幾つか確認しています。
 タナゴ類は形態だけでなく、生態も多様です。「長い年月を経て育まれてきた地域固有の生物多様性を理解し、安易な放流は厳に慎まなければならい」という認識を高める上で、重要な論文です。


1.発表論文(和文)
標 題:文献情報に基づく日本産タナゴ亜科魚類における国内外来種の分布状況
著者名:伊藤 玄 1,2・北村 淳一 2, 3・谷口 倫太郎 4・熊谷 正裕 5
所 属:1龍谷大学生物多様性科学研究センター・2NPO法人流域環境保全ネットワーク・3三重県総合博物館・4岡山大学大学院環境生命科学研究科・5土浦の自然を守る会
雑誌名:「保全生態学研究」早期公開論文, 論文ID:2205
U  R  L :https://doi.org/10.18960/hozen.2205
※    2023年7月5日(水)Web掲載

 

2.用語解説
①  タナゴ類(タナゴ亜科魚類)
タナゴ類はコイ目タナゴ亜科魚類の総称で、小川、クリーク等の小規模河川に湖沼、ワンド等の止水域に生息し、一生を淡水で過ごす純淡水魚類。タナゴ類は、イシガイ目二枚貝類の鰓内に産卵し、孵化仔魚は卵黄を吸収し終えるまで貝内で過ごすという特徴的な繁殖生態をもちます。日本には在来種として3属16種類(11種8亜種)が知られていますが、そのすべてが環境省または地方版のレッドリストに掲載されており、各地域で保全活動が行われています。
 


(写真提供:土浦の自然を守る会・熊谷 正裕氏 | 種名:イチモンジタナゴ 採集地:熊本県)

②  龍谷大学 生物多様性科学研究センター
生物多様性科学研究センターは、これまで生物種の検出のみならず、種内の遺伝的多様性も「水から」の分析を可能にしてきました。近年では種の存在のみならず「生物の状態」まで知ることを狙い、環境RNA(環境中に含まれる生物の核酸で、DNA上の遺伝情報を有す)の分析も開始したことで、総合的な生態系情報の分析へと発展しつつあります。これによりDNAだけではわからない、繁殖活動や病原菌への感染といった情報まで得られるようになると期待されます。本学の研究グループは世界的にも最古参に近く、現在世界をリードする研究を推し進めています。

③  保全生態学研究
一般社団法人日本生態学会が定期的に刊行する保全生態学の研究・情報誌です。生物多様性の保全、健全な生態系の維持と再生、自然保護、地球環境問題、持続可能な資源利用など、広義の保全生態学に関係する多様な研究の成果を論文や総説として掲載するほか、保全に携わるあるいは関心がある人々に情報交換の場を提供することにより、保全生態学の発展と普及を図り、課題解決に貢献することを目的としています。
https://www.esj.ne.jp/esj/JJCE/

問い合わせ先:龍谷大学 研究部(生物多様性科学研究センター)
Tel 075-645-2154  ryukoku.biodiv@gmail.com   https://biodiversity.ryukoku.ac.jp/


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【別紙】表1 国内外来タナゴ亜科魚類の分布の有無


犯罪学研究センターは、矯正・保護総合センターと共催で、下記の通り公開研究会を開催します。今回は、久谷満香氏(ジャーナリスト&コンサルタント)をお招きし、「イタリアのソーシャルファームによる更生支援」についてご報告していただきます。ぜひ奮ってご参加ください。

【>>お申込みフォーム(Googleフォーム)】
※お申込期限:7月31日(月)正午


イタリア「食」を通じた更生支援プロジェクト
犯罪や非行から立ち直るためには何が必要なのか,を考える



日時:2023年8月1日(火) 18:00-19:30(終了予定)
実施方法:ハイブリッド
会場:龍谷大学深草キャンパス 至心館1階オープンスペース & @ZOOM
  【→キャンパスマップ】 【→GoogleMap
   京都市伏見区深草塚本町67
  (最寄り駅:地下鉄烏丸線「くいな橋」駅/京阪本線「龍谷大前深草」駅/JR奈良線「稲荷」駅)
定員:対面会場25名/ZOOM会場100名 ※申込み先着順

■司会・コメント:浜井浩一教授(本学・法学部、矯正・保護総合センター長、犯罪学研究センター「政策評価」ユニット長)
■報告者:久谷満香氏(ジャーナリスト&コンサルタント)*1
■タイトル:イタリアの「食」を通じた更生支援プロジェクト
■企画趣旨:
イタリア共和国憲法第27条は、刑罰の目的を「更生」と規定する。*2
罪を犯した人が更生するためには、まっとうに生きていくための選択肢「居場所」と「出番」が必要となる。イタリアでは、1万以上あるソーシャルファーム(社会的協同組合)が受け皿となり、職業訓練や就業など、更生に必要な様々なサービスを提供している。特筆すべきは、イタリアのソーシャルファームの多くが、卓越した商品と良質なサービスを提供することで市場を開拓し、顧客の信頼を得て、コロナ禍のなかでも力強く生き残っていることだ。
本研究会では、イタリアの「食」を通じたソーシャル・イノベーションを学ぶ食農教育プラットフォーム「abitatoアビタート」を立ち上げた久谷満香さんをお招きし、イタリアの「食」を活用した更生支援の取り組みについて紹介していただく。





ローマの刑務所ベーカリー「クッカリー」(画像提供:久谷 満香氏)

[補註]
1. 【講師プロフィール】
久谷 満香(ヒサタニ ミカ)
フードジャーナリスト&コンサルタント、
イタリア外国人ジャーナリスト協会会員、AISイタリア政府公認ソムリエ協会ソムリエ、ラッツィオ州公認ソムリエ
京都生まれ京都育ち。
1996 年よりローマ在住。
サントリーグループのワイン輸入商社のイタリア駐在員事務所マネージャーを経て、イタリアンフード&ワインのビジネスコンサルタントとして25 年以上にわたりイタリア全土の生産者や見本市を訪問。
イタリア食農業界に関する企業/ 自治体リサーチや現地アテンド、メディアへの取材&執筆多数。
ミシュランイタリアレストランガイドで 18年間3ツ星を維持するローマのレストラン「ラ・ぺルゴラ」 のシェフ、ハインツ・ベック氏の日本ビジネスアシスタント。
(同シェフは 2014 年 - 2020 年まで東京丸の内にオー プンしたレストラン「ハインツ・ベック」のグランシェフを務める。)
ミラノ世界万博 では京都府の食と酒のプロモーションのためのコーディネート・通訳を担当。
イタリアの【食】を通じたソーシャル・イノベーションを学ぶ食農教育プラットフォーム「abitatoアビタート」www.abitato.org を設立。
2021年 IES (International Education of Students Abroad) 国際プログラムにて千葉大学へのイタリア食文化の講義を行う。
2023年6月 福島大学『立ち直り支援と地域社会』学科にて「abitatoアビタート」の講義を行う。

著書:「イタリア野菜紀行」( 埼玉新聞社 、ISBN978-4-87889-465-7/2016)

2. イタリア共和国憲法第27条
「刑事責任は個人に属する。
 被告人は確定判決まで、有罪と見なされない。
 刑罰は、人道主義に反する措置であってはならず、受刑者の再教育を目的とすべきである。
 死刑は認められない。」

イタリアの憲法については、イタリア共和国上院議会である元老院(senato della repubblica)のHP(https://www.senato.it/istituzione/la-costituzione)にて、日本語訳が掲載されているので、参照されたい。
Motoko Nakajima「イタリア共和国憲法」(senato della repubblica)

〔参考資料〕
・浜井浩一『エビデンスから考える現代の「罪と罰」犯罪学入門』(現代人文社、2021年)
・浜井浩一「法律家のための犯罪学入門(第37回)イタリアの少年司法制度と実務」『季刊刑事弁護』98巻(現代人文社、2019年)147-155頁
・小谷眞男「子ども・家族・司法---日本の家庭裁判所とイタリアの未成年者裁判所を比較する---」『子ども学』8号(萌文書林、2020年)69-86頁


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