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2025年3月1日〜8日、台湾・国立政治大学との国際交流プログラムに、台湾PBLの受講生19名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。
3月5日(水)
午前は、台北市内からタクシーに乗って新北市石碇にある茶及び飲料作物改良場北部分場へ行きました。蘇分所所長から、台湾茶の種類、年間の生産量と販売量、若者に受ける製品の開発など茶産業をめぐる話を聞きました。生活様式の変化に伴い、台湾では茶葉からお茶をいれる家庭が減っています。そのため、小中学校での食育教育や大人むけの講座など啓発活動に力を入れています。
国立政治大学でも、若者の関心を高めるために茶の品評について学ぶ授業を開講しています。受講生には初級品評士の資格が付与されます。この日私たちも品評の一部を体験し、テーブルに並べられた10種類以上の茶の香りや味を比べました。
そのあと工場に移動し、茶葉の加工工程を見学しました。
午後は、そのまま永安地域に移動し、廃校を活用した環境教育活動のフィールドを見学しました。
以下、受講生の報告です。
〈午前〉
メルセデス・ベンツのタクシーに乗って山の上にある新北市石碇に行き、台湾に4つあるうちの1つである飲料作物改良場北部分場でお茶の現状について学びました。
茶産業が抱える課題はいくつかあり、ひとつは高齢化が進んでいることです。手間と労力がとてもかかるうえ経験による蓄積も必要で、若手が育つのに2〜3年かかるそうです。細かいことまで身につけるには更に時間を要してしまいます。
お茶を作る工程は複雑で、機械を入れることが難しく、そのためコストカットがなかなかできません。その結果お茶の値段が高くなってしまい、若者に手が届きにくく消費量が減っています。
もうひとつは、茶を飲む習慣が茶飲料に奪われ、現代の生活リズムにあっていないため台湾全体の消費量が減っている現状を学びました。そうした課題を克服するために、様々なことを行っています。お茶に関する賞を作りブランド化や付加価値を生み出すことや、猫空の職員などが国立政治大学に出向いてお茶の品評の授業を開いたり、お茶を身近に感じてもらうために小中学校や施設で講演会を開いています。
また、高価格帯の伝統茶葉と安価な輸入品が二極化しているため、中間層の値段を狙った製品を生み出そうとしていることなど、様々な対策を行っていることがわかりました。新種の茶葉の品種改良には21年もの長い年月がかかるそうで、根気よく長い目でお茶の消費量を戻していくことが重要だと思いました。
現状について知った後には、実際に行われている品評会を疑似体験し、今までは分からなかったお茶の繊細さを感じることができました。その後、茶葉が生産される過程を工場見学のような形で学び、聞くだけではなく目で直接見ることで、生産されている情景が浮かびお茶への見解がより深まりました。
(政策学部 2回生 浦出慎二、中村優太)
擬似品評会の様子
台湾の学生と乾杯
茶葉の生産工程について学ぶ様子
〈午後〉
永安地域で昼食を食べた後、永安小学校を訪れました。廃校となった永安小学校は、地域の環境教育センターとして活用され、藍染め体験などの文化活動も展開していることを学びました。地域住民とともに小学校の歴史を学びながら、地域の再生について考える機会となりました。
実際に学校の周りを案内してもらいながら、フィールドワークを行いました。台湾PBLを受講している中国の留学生に住民の話を通訳してもらいました。台湾語と中国語で大きな差があり、両言語を理解できる国立政治大学の学生があいだに入り、言語の難しさを肌で感じる機会になりました。
その後、護安宮というお宮を訪れ話を聞きました。
福建省泉州市安溪からの移民が築いた文化的基盤について伺い、深く共感しました。お宮が永安のコミュニティ形成に重要な役割を果たしてきたという話は興味深く感じました。
楊府元帥は、台湾や福建省を中心に武運長久・悪霊退散・家内安全・商売繁盛の神として信仰されています。特に、盗賊除け・害虫除けの神として、山間部の農村や茶産地で崇拝されることが多く、現代の永安でも、祭礼や信仰活動が世代を超えて継承され、地域の結束力を高めている点は、文化遺産が持つ「つなぐ力」の強さを実感させられました。お宮の内装は煌びやかで神秘的なオーラが素敵でした。
(政策学部 2回生 田中琥月、張文博、カシンテイ)
2025年3月1日〜8日、台湾・国立政治大学との国際交流プログラムに、台湾PBLの受講生19名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。
3月4日(水)
午前は、台北市文京区にある木柵市場を通って忠順廊へ行き、国立政治大学宗教学科林副教授から、道教のお宮について話を聞きました。
忠順廊は、猫空と呼ばれる山岳地の茶産業と深いつながりがあり、茶農家や地域住民によって支えらてきたお宮です。日本の神社と共通点が多く、農業や産業、人々の暮らしを守る役割を果たしてきました。レクチャー後の質疑応答では、お宮の影響力は農村と都市で違いがあるのか、日本と同じように若者離れの傾向があるのか、という問い投げかけられました。
午後は、ロープウェイに乗って猫空山頂へ移動。猫空青年農会の方から、伝統的な茶葉の製造工程を教えてもらったあと、帰郷青年による茶産業の継承、茶葉以外の製品を開発する六次産業について話を聞きました。夜は、農家レストランで歓迎会を開いていただき、学生と教職員が皆で笑いあう楽しい時間を過ごしました。
以下、受講生の報告です。
〈午前〉
お宮に行く道中の木柵商店街を散策しました。この商店街には、国立大学政治大学のUSR(University Social Responsibility=大学における社会的責任)事業で立ち上げられたお店があります。ここで100%純正にこだわった茶種油が販売されていました。店内には商品開発の過程を記載したポスターが掲示され、商品に対する努力と大学連携の軌跡を知ることができました。私の班員も商品を購入し、店員さんの熱心な説明を受け、台湾の方のあたたかさを感じました。
日本においても、大学の役割は学びの場の提供だけでなく、地域社会への貢献が求められています。その一環で龍谷大学ではRECが設置されています。自分たちの通う学び舎と比較しながら、互いの文化に好影響をもたらすヒントを得られるよう学びを深めていきたいと思います。
(政策学部 3回生 一谷美里)
今日の学びを通じて忠順廟の起源について知り、台湾の宗教について大まかに理解しました。忠順廟は1762年に福建省から陳姓の人々によってもたらされ、その後皆で祀るようになりました。宗教のタイプは、自発的なものと義務的なものの二つに分けられます。また、一つの廟には多くの神が祀られており、仏教の神、道教の神、さらには自然の神も含まれています。紹介を聞いた後、台湾と日本の神社の違いの一つは、台湾の神社が政治と関連していることだと分かりました。
(政策学部 院生 賀宇帆)
忠順廟は台湾に数多くある伝統的な廟の一つで、地域の信仰や文化の中心として重要な役割を果たしています。この廟は特に義と忠誠を重んじる精神を象徴しており、歴史的な背景を持つことから、地元の人々に深く信仰されています。
台湾の廟は単なる宗教施設にとどまらず、地域社会の交流の場としても機能している点が興味深いです。特に忠順廟では祭典や伝統行事が頻繁に行われ、参拝者が祈りを捧げるだけでなく、地域住民同士の絆を深める機会にもなっています。こうした場は、都市化が進む現代において、地域のアイデンティティを維持するうえで重要な役割を果たしていると感じました。
また、廟の建築や装飾には、細かな彫刻や鮮やかな色彩が施されており、台湾の伝統美術を体現している点も魅力的です。忠順廟は信仰の場であると同時に、文化遺産としても価値が高く、訪れることで台湾の歴史や精神文化を深く理解できる貴重な場所だと感じました。
(政策学部 院生 范伯淳)
〈午後〉
台北郊外の木柵区、そして格頭山の南西側に位置する猫空山頂にある茶葉宣伝センターを訪れました。そこで、貓空青年農会の張欣柔さん、張恩沛さん、張安如さん、張依平さんの4名に、茶産業の現状と課題について伺いました。
この地域の茶産業は伝統的な家族経営が多く見られ、茶の栽培から販売までの作業を一貫して行い続けるために、次世代への継承が重要になっています。しかし、製造・加工過程の多い茶産業を引き継ぐには、多大な時間を要します。
そのため、新たにお茶を使ったスイーツなどの商品開発やネット上でのお茶の販売、消費者のニーズへの対応など、時代の変化がある中で、伝統的な茶産業を引き継ぐための工夫をしていました。茶葉の消費が低迷している中で、各農家それぞれのこだわりや戦略を持って、愛され続けるお茶作りを目指しておられる様です。
その後、質疑応答の時間も設けて頂き、より理解を深めることができました。
(政策学部 2回生 農業美弥子、2回生 角美妃)
「龍谷講座」は、“現代社会の要請に応え、龍谷大学における研究の成果を地域社会に還元し、大学の社会的使命の一端を果たすことを目的とする”市民を対象にした無料の公開講座で、1977(昭和52)年から開講しています。本講座は主に本学教員が講師を担当し、時代のニーズに応じたテーマで講座を開催しています。
今般、以下のとおり開催いたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
◆仏教の歴史と環境問題-1200年前から受け継ぐ未来へのバトン-◆
▷概要:
時は平安時代。「植物は生命をもたないので伐採しても問題ない」という立場が仏教界のグローバルスタンダードだった時代に、「植物は人間と同じく生命をもつ存在ではないか」と疑問をもった人々がいました。今から約1200年前の日本で、なぜ植物の生命や殺生の問題がクローズアップされたのでしょうか。
本講座では、本学心理学部の野呂 靖 准教授が、平安時代から紡がれてきた日本人の環境に対する考え方について講演します。続いて、本学経営学部の眞鍋 邦大 准教授も登壇し、食と農業の観点から現代の環境問題等について紹介するとともに、過去から紡いできたバトンを未来へどう託していくのか、本学の建学の精神でもある「浄土真宗の精神」も踏まえながら対談します。
▷講師:
・野呂 靖<龍谷大学心理学部准教授>
専門分野は、仏教学の「華厳思想」。中世の寺院で行われていた「論義」や「談義」とよばれる相互のコミュニケーションを重視した学習方法を研究。2011年度に龍谷大学講師に就任。2017年度から准教授、2023年度から心理学部へ。有志とともに「認定NPO法人、京都自死・自殺相談センター“sotto”」を設立、理事をつとめる。
・眞鍋 邦大<龍谷大学経営学部准教授>
東京大学経済学部、東京大学大学院 卒業後、リーマン・ブラザーズ証券など複数の外資系金融機関を経て、2012年に小豆島(香川県)へUターン移住。同地で起業し、地域資源の活用をテーマに「四国食べる通信」の立ち上げや地域活性化事業などに携わった。神戸大学の特命講師を経て、2022年4月より龍谷大学経営学部へ。学位は博士(農学)で、食・農・ローカルの領域に研究と実務の両面からアプローチすることをライフワークとしている。
▷日時:2025年3月29日(土)15:00~16:30
▷会場:龍谷大学深草キャンパス(申込者に詳細を案内いたします。)
▷受講料:無料
▷詳細・申込:https://peatix.com/event/4333425/view
<お問い合わせ先>
龍谷大学龍谷エクステンションセンター(REC)
Tel:075-645-7892
E-mail:rec-l@ad.ryukoku.ac.jp