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経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学部 1年生 木村 圭汰さん(大阪府出身)をご紹介します。
毎日新聞にキャンパるというコーナーがあります。「学生記者がキャンパスのみならず、街へ、企業へと縦横無尽に取材。学生ならではの発見をリポートします。」(出典:毎日新聞社Webサイトより)同紙面で学生が書いた記事をとりあげているコーナーです。
今回、この記事を見ていた読者から「『塩狩峠(三浦綾子著)』に興味を持っている学生がいて、文章がきれいであり共感する。記念館に展示したい。」といった旨の連絡を大学に寄せて頂いたことが、木村さんに話を聞くきっかけとなりました。
どんな学生なのか、取材をさせて頂きました。
高校から読み続けた『塩狩峠』の感想がキャンパるに
取材にきてくれた木村さんは落ち着きがあり口調も穏やかで優しそうな印象です。理由を説明し、お話を伺いました。新聞は以前から読んでおり、過去には毎日新聞に自分が読書好きであることを記事にしてくれたこともあったそうです。記者とはその時の縁もあり、同世代が日常の出来事などを記事にしているキャンパるのコーナーに興味を持っていた木村さんは、この塩狩峠について投稿してみようと、記者に相談したのだそうです。
本の楽しさに気づかせてくれた幼少期
そんな木村さん、読書のきっかけをくれたのが祖母でした。小学校2、3年生の頃にプレゼントしてもらった本がきっかけだったそうです。文字を読み進めるのに苦労したが、内容は楽しめたとのこと。中学受験のため通った塾での国語の先生も木村さんを本好きにさせた一人であり、最初は怖い存在だったそうですが、熱い先生だったそうです。中学受験の国語は小説から抜粋されることが多く、冗談交じりに教えてくれる先生のお陰で国語が好きになり、さらに小説に興味を持つようになったそうです。
中高一貫校で学んだキリストの教えと文庫の出会い
木村さんは中高とカトリック系の学校で、キリスト教について学んできました。ご自身はキリスト教を信仰している訳ではないのですが、学校で自己犠牲、無償の愛といったキリストの教えを学ぶにつれ、キリスト教の軸となる考え方は自然と身についたのだそうです。
また高校時代に国語の先生から『「私」をつくる-近代小説の試み(岩波新書)』という文庫を頂いたのも、本をさらに魅力的にさせたそうです。それは小説に出てくる「私」を通した文章の読み方を講じる本だそうで、文章の違った読み方、より深く読む方法があるのだと気づかされたそうです。
課題図書で出会う『塩狩峠』
『塩狩峠』とは高校での課題図書でに出合います。キリストの教えと、今までに会得してきた本の読み方を備えた木村さんは、それらが相まって塩狩峠は興味深く読み進められたそうです。実際、今回の毎日新聞の記事を見ると、木村さんが『塩狩峠』を読むたびに、違う視点で読み進められること、そしてその都度、自身の今までの経験と照らし合わせ感じた思いが書かれており、成長する木村さんの姿が、読み手を惹きつけます。
なぜ龍谷大学経営学部なのか
ここまで聞いていると、文学部に入学するのが自然なようですが、なぜ龍谷大学経営学部を志願したのかを聞くと、「親のすすめもあり、実学である会計を勉強したかったですね。またキリスト教を知れたので仏教も勉強したい。これをかなえるのは龍谷大学の経営学部だけです。」と答えてもらいました。ある意味合理的です。
資格もとりながら、本も読み続けたい
そのような木村さん、実は小学校から高校生までサッカーを続けており、実はスポーツもこなす文武両道です。「サッカーで忙しい日々でしたが、行き帰りの道中や休日の自宅で読書は続けました。」と話します。大学生になった今はサッカーは趣味程度で続けているそうですが、読書ももちろん続けていきたいとのことでした。
最後に
龍大生にメッセージをと聞くと、「自分は1年生なので、何も…。」と言いつつも、実は『孤高の人』を題材にした文章をキャンパるに応募しているそうです。新たな木村さんの評論が近々読めるかもしれません。
以上
10月25日(月)から「10年間ふるさとなみえ博物館」巡回展を瀬田キャンパスRECホールで開催します。
原発で避難した浪江町の小学生が10年間の地域学習の成果を博物館展示としてまとめたものです。
今回瀬田キャンパスでの開催にあたっては、理工学部博物館学芸員課程の学生が展示に関わる実務を手がけます。また、社会学部コミュニティマネジメント学科「フクシマプロジェクト」の学生が広報活動の分野でお手伝いしています。
ぜひご来場ください。
浪江町立津島小学校は、東日本大震災による福島第一原発事故の影響で全町避難せざるを得なかった浪江町の北西部にあり、同町立浪江小学校などとともに、避難先・二本松市にある旧二本松市立下川崎小学校の校舎を使用してきました。しかし、最後の児童となった須藤さん卒業に伴い、避難先小学校は今年3月末で休校となりました。
津島地区は、某テレビ番組で有名な『福島DASH村』のあった場所として知られています。
避難先再開小学校では原発事故後、「子どもたちが浪江を忘れないように」という想いから、ふるさとの文化や伝統を学ぶ郷土学習「ふるさとなみえ科」が創設され、多くの子どもたちが本来のふるさとの浪江町と新しいふるさとともいえる二本松市について学んできました。
「10年間ふるさとなみえ博物館」は、先輩児童を含めて10年間にわたった学びの様子や成果物などを須藤さんがたった一人でまとめ、今年2月から3月にかけて二本松市の避難先小学校で開催されたものです。
今回、この「10年間ふるさとなみえ博物館」をまるごと浪江町から借用した巡回展が、関西の博物館学芸員ネットワークの企画で実現することとなりました。高槻市立自然博物館(9月18日から10月17日)での展示を皮切りにスタートしています。
龍谷大学瀬田キャンパスでは滋賀県内での第一弾として、10月25日(月)~11月6日(土)の期間、RECホール1階展示スペースで開催します。瀬田では、二本松市での展示の様子を可能な限りそのまま再現することにしています。
◆企画趣旨
まず石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長、弁護士)より企画趣旨の説明がありました。
和歌山カレー事件は、1998年7月、和歌山県の自治体主催の夏祭りで提供されたカレーを食べた住民のうち4名が死亡、63名が重症、後遺症が残った方もいた事件です。本件で被告となった林真須美さんは、2002年の和歌山地裁での第一審で死刑判決を受け、2005年の大阪高裁での第二審では控訴棄却、2009年の最高裁で死刑判決が確定しました。石塚教授は、これまで刑事司法における科学の役割に関する研究を行っており、林さんの弁護団には最高裁の段階から加わっています。
本件では、林さんが青色の紙コップに亜ヒ酸を入れて、それをカレー鍋の中に入れたとされました。林さんの夫が以前シロアリ駆除業者であったことから、確かに林さんの関連場所にはヒ素がありました。しかし、そのヒ素がカレー鍋に混入されたものと同一であるといえるのか、また同一だったとしても、林さんがそのヒ素をカレー鍋に混入したといえるのかを明確に示す証拠が必要です。そのため、①林さん関連のヒ素と用いられたヒ素が同一物であるとする鑑定、②林さんの毛髪から亜ヒ酸が検出されたとする鑑定が証拠採用され、③「林さんがコップを持って鍋に何かを入れたら湯気が出て、のけぞった」という証言からカレー鍋に混入した際にヒ素が頭髪についたことが認定され、有罪判決が下りました。
本件裁判のポイントとして、法律審である最高裁で事実鑑定にまで踏み込んでいる点があります。最高裁は、上記の証拠・証言から①カレー鍋に混入されたヒ素と組成上の特徴を同じくする亜ヒ酸が被告人の自宅等から発見されていること、②被告人の頭髪からも高濃度のヒ素が検出されており、その付着状況から被告人が亜ヒ酸を取り扱っていたことを推認できること、③夏祭り当日、消去法的に被告人のみがカレーの入った鍋に亜ヒ酸をひそかに混入する機会を有しており、その際、被告人が調理済みのカレーの入った鍋の蓋を開けるなどの不審な挙動をしていたことが目撃されていたこと、それらを総合することで合理的な疑いを差し込む余地のない程度に証明されていると認められるという事実認定を行いました。この①は、科警研の異同識別鑑定、中井泉教授のSPring-8による鑑定、谷口一雄教授・早川慎二郎助教授による職権鑑定という3つの鑑定、②は山内博助教授(当時)の鑑定、中井教授の鑑定という2つの鑑定によって、それぞれ裏付けられているとされました。
河合潤教授(京都大学大学院工学研究科)には本件の再審請求段階から協力を仰ぎ、この①と②の点について鑑定意見書の作成を依頼しました。
今回、河合教授が出版した『鑑定不正―カレーヒ素事件』には、この意見書の内容が紹介されています。
◆著者講演
つぎに河合教授より著書の内容に関する講演が行われました。
全体の構成 『鑑定不正』は、「カレーヒ素事件は不正な鑑定による冤罪事件だ」という結論を出した本です。林真須美死刑囚の存在は、司法やマスコミがこうした不正な鑑定についてどう扱っているのか、学会は真面目に取り上げようとしているのか、ということを判定するリトマス試験紙だ、と考えています。
本書は全8章構成で、1章は裁判の経過、2章は2017年の再審請求で亜ヒ酸の異同識別鑑定が信用できないものだと認められ、大きな転換を迎えた和歌山地裁決定を解説しています。
さらに、この点を詳しく述べたのが3章の「亜ヒ酸は同一ではなかった」です。科警研は鑑定のなかでいろいろなトリックを使っていました。しかも亜ヒ酸は希少なものではなく、同じ製造会社製の別のドラム缶を入手してそれを分析していたこともわかっています。この章では、実は科警研が林さん関連のものとカレー鍋から検出されたものを分析して「亜ヒ酸は同一ではなかった」ということを知っていたことを明らかにしています。さらにほかの鑑定人の用いた分析方法も、亜ヒ酸が同一か同一でないかを鑑定できるような精度がなかったということなど、トリックをひとつひとつ暴いています。
4章は「科警研鑑定と中井鑑定の関係」についてです。中井鑑定はSPring-8を使っての鑑定でしたが、これは鑑定可能な精度がなく、科警研鑑定をカンニングして鑑定書を作成したということを指摘しています。
6章は「林真須美頭髪鑑定の問題点」です。頭髪は聖マリアンナ医科大学の山内助教授(当時)と、東京理科大学の中井教授の2人が分析したところ、両方の鑑定結果が一致しました。この一致によって、確かに林さんの頭髪にヒ素が外部付着していて、それが林さんがヒ素を扱っていたという動かぬ証拠だと理解されました。しかし、山内鑑定には大きくいうと4つのごまかしがありました(このごまかしは後述)。また中井鑑定はX線分析を行いました。分析の際、X線が強く出る部分に鉛を貼っておくのですが、鉛のほうを測定してしまっており、さらにその誤りを選択励起、つまり故意に鉛をヒ素だとして鑑定したということを指摘しています。
3章と6章が少し難しい内容ですが、要は両方とも実は鑑定人による意図的な過失だったということを指摘しています。3章はこれまでにいろいろなところで紹介していますので、今回は6章を紹介します。
6章「林真須美頭髪鑑定の問題点」 大阪高裁が2020年3月24日に出した再審請求の即時抗告棄却の決定文には、「超低温捕集―還元気化―原子吸光法より林真須美の頭髪中砒素濃度を分析する際に頭髪中の5価砒素が3価砒素に還元されることはなく」と書かれています。3価のヒ素というのが亜ヒ酸、5価のヒ素というのがヒ酸ですが、私は意見書で、これは5価の砒素が3価の砒素に還元される分析方法であるから、3価が見つかったといっても、3価が頭髪に付いていたという証拠にはならないと述べました。ところが、大阪高裁は、「5価砒素が3価砒素に還元されることはなく」といって、3価が検出されたからには絶対、3価が付いていた、だから再審請求をする必要はないと、決定を出したわけです。還元気化というのは還元する分析方法です。確かに還元という言葉にはいろんな意味がありますが、もし違う意味であれば、その意味ではないということを書かなければならない。大阪高裁はその説明もなく、この分析方法では還元されないと断言しました。これでは、日本語が矛盾しています。
また分析する際、頭髪50mg(15cmの頭髪にすると50本程度)を水酸化ナトリウム溶液に溶かして、3時間加熱分解して、それを検液とした、と鑑定書には記載されていました。3価ヒ素は水酸化ナトリウムで煮て溶かしてしまうと、5価になります。仮に林真須美の頭髪に3価ヒ素が付着していたとしてもそれは、水酸化ナトリウムで煮てしまうと5価になってしまいます。つまり、何も実質的な分析をしていなかったっていうことがわかります。
さらに鑑定書のヒ素濃度は検出下限に達していませんでした。実は感度が不足していて、何も検出されていなかったはずなのです。
※第1回研究会の記録動画は、当センターのYouTubeチャンネルで公開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=4u86PMWLnlw
河合潤教授(京都大学大学院工学研究科)
石塚伸一教授(本学法学部)と河合潤教授(京都大学大学院工学研究科)
第1回の研究会の終了後、参加者にwebアンケートへの回答を求めました。このアンケートで寄せられた河合教授への質問は、2021年9月24に実施した第2回研究会「河合潤、読者の質問に答える」にて河合教授が回答しました。
参加者から寄せられた質問には、「鑑定に争いのある事件では、先生がなさったように、鑑定人による過去の論文等も含め、詳細に当人の主張をチェックする必要があるのだと理解しました。たとえば、今回の鑑定のような論文が科学雑誌に投稿されてきた場合、査読ではじかれる可能性は高いでしょうか?それとも、裁判では、特に詳細に調べる必要があるということになるでしょうか。今後、鑑定一般の評価にあたり、科学界の査読を想定しておけば大丈夫なのか、より深い検討が必要となるのか。」「科学的な証拠について専門的な知識を持たない裁判官や裁判員が不正な証拠に騙されないようにするためにはどうしたらよいか、お考えをお聞かせいただけると幸いです。」などがありました。
第2回研究会の記録動画も、当センターのYouTubeチャンネルで公開しています。詳しくはこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WbryrMBDOQQ
中井環境事務次官、三日月滋賀県知事、佐藤大津市長が
龍谷大学に一堂に会し、地域と大学の持続的成長を考えます。
これまでRECを支えていただいた皆様への感謝の気持ちを込め、
持続可能な社会実現のために大学と社会のありかたを考える機会を設けます。
龍谷大学REC設立30周年記念シンポジウムを開催
持続可能な社会創造のために大学ができること ~仏教SDGs~
11 月7日(日)YouTubeによるオンライン開催(ライブ配信)※参加費無料
記
1 日 時 2021年11月7日(日) 13:00~16:45
2 開催方法 Youtubeによるオンライン開催(ライブ配信)
3 内 容
1) 基調講演 中井環境事務次官
「持続可能な地域社会の構築に向けて」
気候変動と新型コロナウイルスという2つの危機の克服に向け、持続可能な社会
を構築する必要がある。そのために環境省では、脱炭素社会、循環経済と分散型
社会への「3つの移行」を通して、経済社会をリデザイン(再設計)することを
目指しており、その取組の具体化として地域循環共生圏の創造を推進していく。
2) 特別講演 入澤崇龍谷大学学長
「地球環境と仏教」
人間をはじめとする「命あるもの(衆生)」の営みは地球環境の中でなされ、衆
生は地球環境に依存している。ところがいま、人間の営みが地球環境に危機を招
いている。人間という存在を厳しく見つめる仏教に照らして、環境問題を考える
糸口を見出したい。
3) 特別講演 木村 睦 龍谷大学RECセンター長
「エクステンションのこれまでとこれから」
4) 事例報告(社会課題解決型ベンチャー)
① (株)RE-SOCIAL 代表取締役 笠井 大輝 氏
・2019年11月 創業 (当時大学4年生)ジビエ肉狩猟・加工・販売
地域の課題解決に取り組む本学政策学部ゼミの学生3名が、京都北部の獣害対
策の現場を見に行ったことから起業
② (株)革靴をはいた猫 代表取締役 魚見 航大 氏
・2017年3月創業(当時大学4年生)靴磨きサービス、靴磨き研修・講演
深草キャンパスカフェ樹林で働いていた学生3名が、学生と障がいのある若者
が共に成長する飲食業だけでなく、多様な仕事に挑戦すべきだと考え起業
5) パネルディスカッション
「仏教SDGs×三方良し~地域と大学が持続的に成長するために~」
持続可能な社会実現のためには地域と大学には何が必要であるのかを、仏教SDGs
・地域と大学の連携 、大学の新たな価値創造・社会連携、コロナ禍をきっかけと
する社会変革・カーボンニュートラル等を踏まえ、龍谷大学ならではのエクステ
ンションやREC設立30周年を顧みながら考える。
パネリスト
環境事務次官 中井 徳太郎 氏
滋賀県知事 三日月 大造 氏
大津市長 佐藤 健司 氏
龍谷大学 学長 入澤 崇
龍谷大学RECセンター長 木村 睦
モデレーター
龍谷大学 学長補佐 深尾 昌峰
4 申込方法 参加費は無料。
締切日:2021年11月3日(水祝)
こちらのサイト からお申し込みください。
https://event.rec.seta.ryukoku.ac.jp/30th_anniversary_symposium/
5 その他 配信は龍谷大学瀬田キャンパスから行う予定です。
以上