大学スポーツ・文化活動を通じた人間的成長を支援 ~龍谷大学の先駆的な取り組み~
【本件のポイント】
・龍谷大学では、課外活動を人間形成に役立つ教育の場と位置付け、様々な具体的施策を実施している。
・関西の大学スポーツ界では、「大学スポーツコンソーシアムKANNSAI」が設立され、大学スポーツに対する社会的な期待が高まっている。
【本件の概要】
龍谷大学では、「課外活動は、正課授業とあいまって大学教育の重要な一環である」という課外活動の基本方針を2007年度より掲げ、課外活動を人格形成・人間形成に役立つ教育の場、多様な人間性を有した集団生活の場、社会的訓練の場と位置付け支援を行っています。2018年度は柔道部が全日本学生女子柔道体重別団体優勝大会において関西勢として初優勝、バドミントン部が2年連続でインカレ女子団体準優勝を果たすなど、競技成績においても成果を残しています。
一方、大学スポーツ界では、2017年11月に関西の大学が中心となり「一般社団法人大学スポーツコンソーシアムKANNSAI(以下、KCAAと略記)」が設立され、また、大学スポーツを統括する全国的な組織「一般社団法人大学スポーツ協会(以下、UNIVASと略記)」が設立に向け準備が進められるなど、大学スポーツを取り巻く環境が大きく変わろうとしています。そこで、KCAA・UNIVASの動きに先んじて、本学が取り組んでいる課外活動を通じた学生の育成について、特徴的な3つの取り組みを下記に紹介します。
1.ライフスキルプログラム
課外活動学生を対象とした月1回のリレー講義形式のプログラムで、2013年度から本格的に実施。スポーツ、文化・芸術面だけでなく、コミュニケーション能力や自己管理能力の向上、他者への理解・尊重の精神など、広い視野をもつ人間の育成を目指している。本年度は目標設定の考え方やリーダーシップ・フォロワーシップ、栄養管理、コミュニケーションスキル向上を図るグループワーク等を実施。この取り組みは、付属平安高校の生徒向けにも実施している。
2.修得単位数不足による公式戦等の出場停止制度
本学の課外活動の基本方針の特徴を顕著にあらわした取り組みのひとつ。本制度は2008年度から実施しており、年度末に学生の修得単位数を確認し、規定の修得単位数に到達しない場合、次年度の公式戦等への出場停止措置をとる制度である。出場停止を目的とする制度では無く、事前に単位修得が芳しくない学生に対し「警告」をし、面談の実施等により正課授業と課外活動の両立を支援していくことがこの制度の狙いである。
3.コーチサミット
日々課外活動学生と接する競技指導者、トレーナー等を対象とした指導力向上プログラム。2010年度から毎年度実施している。本学にはバドミントンの「オグシオ」を育てた宮﨑 克巳監督(バドミントン部)や全日本代表で主将まで経験した後、大学進学を経て指導者となった江藤 直美監督(女子バレーボール部)、村田 斉潔HC(アメリカンフットボール部)等、数多くの著名な指導者が学生指導にあたっている。そのようなトップ指導者が競技の垣根を越え、知識等を共有し高め合い、自らも学び、成長していく本プログラムは、他大学には無い本学の特徴的な取り組みのひとつと認識している。今年度は、2019年1月18日(金)に実施予定。
日 時 : 2019年1月18日(金)16:00~17:30
会 場 : 龍谷大学深草キャンパス 和顔館4階 会議室2
問い合わせ先 :
龍谷大学 スポーツ・文化活動強化センター 担当:原 Tel 075-645-7889