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【本件のポイント】

  • 学生参画研究の第一人者である筑波大学 准教授 田中正弘氏の講演で最新の取り組みを紹介
  • 田中正弘氏と龍谷大学・筑波大学の学生によるパネルディスカッションを実施し、教育改善に対する学生の意識や考えを発信
  • 「龍谷大学基本構想400」で掲げる「学び成長する主体としての学生」に通じる取り組み

 

【本件の概要】
 近年、日本の教育現場ではさまざまな課題が山積しており、とりわけ高等教育の現場では、教育の質保証や文理融合的な学びの充実、そして学生支援の充実などが期待されています。
 本学でも教育の質保証の観点から、授業アンケートや各種学生調査、学生による授業観察、学部連合学生会主催FDなど、さまざまな形で「学生参画」を実施しています。
 今回のフォーラムは、「日本における学生参画の現状と今後の可能性」というテーマのもと、あらためて日本の学生参画の進むべき道について考える契機とするため、高等教育研究者で学生参画研究の第一人者でもある田中正弘先生をお招きすることにしました。さらに、田中先生と筑波大学で学生参画について研究している学生、龍谷大学で学生参画に関わっている学生のパネルディスカッションを実施し、学生が教育改善に対してどのような意識や考えを持っているのかを直接共有する機会を設けます。
 このフォーラムを通じて、教職員が今後の教育活動や学生支援をより効果的に進めるための知見を得ることを目指します。

 


 開催日時: 2025年12月3日(水)13:30~15:00
 会  場: 龍谷大学 深草キャンパス 慧光館1階103教室+オンライン(ZOOM配信)
 内  容: 講演
        田中 正弘 氏 筑波大学 准教授
       パネルディスカッション
        田中正弘氏と筑波大学生、龍谷大学生によるパネルディスカッション
 対  象: 龍谷大学教職員・龍谷大学生・大学関係者

 

 

申込先:https://forms.office.com/pages/responsepage.aspx?id=l8XEpbA0Rk2t8jha_JU9uFdBPFE9DaRLs3Xh5WJA9utURDRaSlFVTU5VODc2MjRQOEREWDRaUTNZMyQlQCN0PWcu&route=shorturl

 


問い合わせ先:龍谷大学 学修支援・教育開発センター(教学企画部)
Tel 075-645-2163 dche@ad.ryukoku.ac.jp https://fd.ryukoku.ac.jp/index.php


11/22(土)午後に、国際法ゼミの2~4年生合同で報告会を開催し、16名が勉強の成果を報告しました。
テーマは以下のように多岐にわたります。

進化するドローンと、おいてかれそうな国際法
気候変動と国家責任
対ロシアとの北方領土問題
国際的な子の連れ去り問題
自立型致死兵器システム(LAWS)と国際人道法の適用
移民問題と国際法
MENA地域の水不足
ナイル川上流ダム建設をめぐる国家間の水資源対立
旅客機の領空侵犯について
日本は核武装するべきか
戦争責任について
文化財返還問題について
国連の機能不全
生成AIのフェイクニュースと国際社会
越境犯罪の規制
反グローバリズムと国際法

いずれもよく準備された明快なプレゼンで、大変充実した報告会となりました。報告会の後は学内で懇親会を開き、学年を超えて親交を深めました。

報告者の一人、石崎陽太さん(3年生)の感想です。

「「伝える」と「伝わる」とでは全然違うと感じました。「伝える」は、説明という行為だけで終わる。他方で「伝わる」には聞き手が理解し共感したかが大事で、説明しただけでは成立しない。今回の発表では、聞き手の顔を見て、理解してもらえているか、知識がない方にも伝わる言葉遣いができているかを意識しました。それにより大切な力を得られたと感じます。今後少なからず人前で発表する機会があると思うので、とても貴重な体験でした。」




 「現代社会と企業」(経営学科)と「ワークルール入門」(商学科)では、ワークルール教育を念頭においています。その一環で、2回の「労働問題・労働条件に関する啓発授業」(10月30日、11月6日)を行い、それを踏まえて、11月27日には、古住公義さん(民放労連京都放送労働組合)に「働く者の砦 京都放送労働組合の活動」のテーマで講演いただきました。


 科目担当者(細川)は、厚生労働省の委託事業である「啓発授業」を2017年度から導入しています。それは、過労死・過労自殺の深刻な実態に触れるものであり、働くことのリアルさを知る機会であります。そこでは、ワークルールを身につける重要性を実感できますが、「プラス・アルファ」が必要と考えました。そこで、翌年度から「労働組合の可能性」を学ぶという趣旨で、古住さんに講演いただくようになりました。
 労働組合はワークルールの重要な構成要素です。働く(働かされる)際にもルールがあるということを知るとともに、労働組合を通じて自分たちの労働条件を改善していくことが出来ることを実感することが大切です。高等学校の教科書で「労働組合」という言葉を目にすることはありますが、なかなか実態を学ぶ機会はありません。
 京都放送の労働組合が注目されるのは、二つの理由からです。まず、京都放送の再建において労働組合が大きな(中心的な)役割を果たしたからです。そして、構内スタッフ(非正規雇用)の労働条件の改善において全国的にみて稀有な(先進的な)取り組みを進めているからです。古住さんによれば「当たり前の活動」ですが、受講生にとっては驚きの連続となりました。
 以下に、古住さんの講演を聞いた学生たちの感想を紹介します。

 今回の講義を通じて、労働組合は財産であり、働く人にとって大きな財産になるものだと学びました。今まで労働組合は、労働条件の維持や改善することや働く人の経済的・社会的地位の向上するということが主な目的だと思っていました。それだけでなく、京都放送労働組合は地域で問題とされていることや市民の声を守り、しっかりと伝えていくことが他の労働組合と異なる点であると知り、前回の講義からより理解が深まりました。
 振り返ってみると、昔と比べ労働者の立場が弱いと感じており、声をあげる様子を見ることが少ないと感じていました。何も意思を提示しないのではなく、要求をあげ、団結して解決をしようとする行動が活発に行う事が大切であると感じました。またそうすることによって労働組合の姿がしっかりと見えてくるのではないかと思いました。
 労働組合の役割などこれまで意識していなかったが、働く人の生活や命を守るために存在し、自分を守るためにも必要であると見つめ直すことができました。

 今まで労働組合というのは自分にとってどこか遠い存在のように感じていましたが、市民による署名活動の例や労働組合が社会にとって本質的に必要な仕組みであるというお話を聞き、今まで思っていた距離がグッと縮まったような気がしました。とくに、最後の質問会でおっしゃっていた、「要求を勝ち取ることに執着心がある。そのために取り続けていく。」という言葉が印象的でした。単なる権利の主張ではなく、働く人の生活や尊厳を守るために続けられてきた努力なのだと分かり、その姿勢がとてもかっこよく感じられました。

 労働組合は日本国憲法と法律で保障されています。しかし、学生たちが就職するまでに実際の姿を知る機会はほとんどありません。メディア等を通じて知る労働組合の活動は肯定的なものばかりではありませんし、実際の労働組合が問題を抱えていることも事実です。
 そのようなもとで、古住さんの講演をお聞きしたことが、学生たちの卒業後にいくらかでも役に立つことを願っています。 
    ※ この最後の部分は、昨年と同じ内容ですが、偽らざる心境です。
                                (文責 細川孝)
 




講義室で学芸員が展覧会の見どころを解説します。

日 時:2026年1月24日(土)13:30 ~ 14:15
会 場:龍谷ミュージアム101講義室
解説者:龍谷ミュージアム学芸員
事前申込不要/聴講無料/先着50名/観覧券必要(観覧後の半券可)

※詳細は、シリーズ展 特設サイト をご確認ください。

【龍谷ミュージアムへのアクセス】
 ・JR・近鉄・地下鉄烏丸線「京都」駅から徒歩約12分
 ・京都市バス(9・28・75系統)「西本願寺前」下車徒歩約2分





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