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 2024年5月25日(土)~26日(日)に、「政策実践・探求演習(国内)」福知山プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生14名(2~4年生、修士1年生)、教員スタッフが、今年度第1回目となる地域フィールドワークを実施しました。

 発足から2年目となる福知山プロジェクトは昨年度に引き続き、福知山市中六人部地域と連携した山の自然資源を活かした地域活性化に取り組みます。今回のフィールドワークの初日は学生と地域の皆さんとの顔合わせの後、地域の活動紹介を受けました。お昼を挟んで、地域の方々のガイドで地域を歩きました。2日目は、谷垣先生によるガイドのもと福知山市街を散策し、明智光秀が築いた城下町の変遷、水害・治水の歴史などを学びました。
 快晴の下、学生たちは地域の皆さんや谷垣先生の説明を熱心に聞き、事前に配布された野帳(フィールドノート)にメモする姿が印象的でした。事前学習では得られることの無かった、現地の情報を収集することができ、学生にとって刺激的かつ実りある時間になりました。

 振り返りの意見交換では、中六人部地域の皆さんの優しさ、自然の豊かさのほか、中六人部地域づくり協議会(ミライト中六)の取り組みに関連して、空き家活用などの諸課題が挙がっていました。今後の活動にも活きる、重要な学びや気づきを共有し理解を深めました。


ミライト中六の役員の皆さんによる活動紹介


谷垣先生による動植物レクチャー


散策で見つけた動植物


森林組合の伐採現場を見学


グループごとで初日の振り返り


2日目の市街散策


福知山城石垣の転用石を見学


明智藪の中へ


福知山城天守閣前にて


本学先端理工学部吉井一倫講師、吉田賢史講師が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)において2020年度「創発的研究支援事業」として採択されたそれぞれの事業において、ステージゲート審査の結果、フェーズ2への継続が決定しました。ステージゲート審査結果は以下のリンクからご確認いただけます。
https://www.jst.go.jp/souhatsu/report/stage-gate.html

創発研究開始から3年が経過してのステージゲート審査で、吉井一倫講師の「光ファンクションジェネレーターで拓く光周波数エレクトロニクス」、吉田賢史講師の「災害時QoL維持のためのワイヤレス給電と情報提供システムの相利共生法」の2件が事業の継続支援を認められ、以降4年間の支援が可能となりました。

JSTは多数の学術研究費の配分を行っている組織で、その中のひとつである「創発的研究支援事業」は、一般的な公募制研究費の多くが3年程度(長くとも5年)であるのに対し、原則7年、更なる審査を経て最長10年間という長期的に支援を行っていただける事業です。

両名の研究概要は創発的研究支援事業のホームページに掲載されております。
https://www.jst.go.jp/souhatsu/research/researcher_ya.html

吉井一倫講師と吉田賢史講師,両名ともに創発で得られた知見をさらに発展すべく、大学、高専、企業様等との共同研究を模索しております。お気軽にお問い合わせください。

■問い合わせ窓口
吉井 一倫 講師
吉井講師紹介ページ
https://www.rikou.ryukoku.ac.jp/teachers/yoshii.html
問い合わせ先:yoshiiあっとrins.ryukoku.ac.jp

吉田 賢史 講師
吉田講師紹介ページ
https://www.rikou.ryukoku.ac.jp/teachers/yoshida.html
問い合わせ先:yoshida123あっとrins.ryukoku.ac.jp

先端理工学部電子情報通信課程 吉井一倫講師


先端理工学部電子情報通信課程 吉井一倫講師


吉井一倫講師 2020年度採択時の資料

先端理工学部電子情報通信課程 吉田賢史講師


先端理工学部電子情報通信課程 吉田賢史講師


吉田賢史講師 2020年度採択時の資料


 (この記事原稿の一部は、実習活動の一環で受講生が関係者にお話をお聞きした内容を元に執筆しています。)

 社会学部の「社会共生実習(農福連携で地域をつなぐ―「地域で誰もがいきいきと暮らせる共生社会に向けて」)」(担当教員:坂本清彦 准教授)では、6月1日に実習先の農福連携事業にとりくむ「おもや」(滋賀県栗東市)の利用者さん、スタッフの方々と、地元栗東市の大宝神社の「朝市」に参加しました。 

 農福連携事業とは、農業を通じて障がいを持つ方などの社会参加を促進する取り組みです。「おもや」では障がい者が農作業、農産物の出荷・加工・販売などを行うだけでなく、地域社会とのつながりを広げるさまざまな活動にも参加しています。その一環で地元栗東市の大宝神社が毎月1日に開催する月次(つきなみ)祭にあわせて、「朝市」にも参加されています。



 実習受講生も6月1日の朝市に参加して、おもやの農産物やコーヒーの販売や、たき火で沸かしたお茶の参詣者へのふるまいなどをお手伝いしました。朝市にはおもやとご縁のある方々や、大宝神社にお参りに来られる方など、さまざまな人たちが集まります。実習生は、そうした方々とお話をして地域社会の交流の輪を広げました。



                                                                        

 JR栗東駅近くにある大宝神社(だいほうじんじゃ)は701年に創建され、12世紀に制作された一対の狛犬(こまいぬ)が国の重要文化財に指定(京都国立博物館に寄託)されるなど長い歴史に彩られた美しい神社です。その一方で、多くの地元の人たちが参拝に訪れる「地域の神社」です。

 特に毎月1日に開かれて穢れのお祓いも行われる月次祭(つきなみさい)には、いつもより多くの人が集まります。土曜日だった6月1日にはおよそ30人とさらに多くの地元の方が集いました。参加者の方、みんなが積極的に月次祭のお手伝いをされていたことが印象に残っています。

 実習受入先の「おもや」が月次祭の朝市に来られるようになったのも、神社と地元のつながりから生まれた偶然からでした。宮司の荒井さんは地域との結びつきを大事にして、神社の行事で地元の農産物などを積極的に使っておられます。お祓いの時に知り合った「おもや」の杉田さんの農福連携事業を知り、月次祭で「おもや」の農産物などを売ってもらうことになりました。



 今回の朝市にも「おもや」と大宝神社のご縁でつながった多くの人たちが集まりました。

 立命館大学のラグビー部でコーチも務められた赤井さんは、耕作放棄地を復活させて作った新タマネギを売りに来られていました。中山間地の別の耕作放棄地も整えて蕎麦を作ったり、秋には「田んぼラグビー」*でも行う予定とのことで、わくわくするいろいろなアイデアを持っていらっしゃいました。

* 水を張った田んぼで、1チーム4人程度で行うラグビーで、激しい身体接触がなく、子どもも大人も女性も男性も泥まみれになって楽しめるスポーツ。

 赤井さんの指導する立命館大学ラグビー部の主務とマネージャーの方、同大学食マネジメント学部の赤井さんの知り合いの先生のゼミ生3人も、タマネギの販売をボランティアとして手伝いに来られていました。タマネギはこの学生さんたちも一緒に育てたものだそうです。



 生まれて間もない赤ちゃんを連れた若いご夫婦は今回初めて朝一に来られたそうです。栗東市内在住で、自分で食べる野菜などを育てたいと市内で場所を探していたところ、たまたま空いていた杉田さんの運営する貸農園を今年から借りることになったそうです。貸農園での交流の中で大宝神社のことをたまたま耳にされて今回朝市に来られたそうです。偶然がたくさん繋がって多くの繋がりができたとおっしゃっていました。


 交通事故での長期の入院から半年前に退院し、万が一怪我をして周囲に迷惑をかけるのが怖くて毎日の散歩以外に交流の機会の少ない高齢の女性も、たき火の前に座って受講生と長い間会話していました。外に出て人と話すのが数週間ぶりだそうでたくさん話せて嬉しそうでした。

 おもやで採れた作物を使った焼き菓子をお店で販売され、そのご縁がきっかけで朝市に訪れるようになった草津市でお店を経営する女性や、月始めに大宝神社への参拝を50年間続け、そのたびにご家族の生年月日を言い健康を祈っている男性にもお話をお聞きしました。この男性はおもやに近い小平井地区から来られ、おもやのこともご存じで知り合いがおられるそうです。数年前に荒井さんが宮司となってから月次祭が始まり、それ以降大宝神社に訪れる意義ができたのでうれしいと感じておられるとのことです。



 このように、農福連携事業を行うおもやは障がい者の就労支援や農業を行うだけでなく、大宝神社の朝市などの場を通じて、その活動は地域の人びとのつながりを作り広げることにもつながっています。
 
 社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


1年生の実習指導科目「保育実習指導Ⅰ」において、子どもの育つ多様な環境を理解する取り組みとして、認定NPO法人こどもの里の館長・理事長 荘保共子氏(本学客員教授)の講演会を開催しました。
龍谷大学短期大学部こども教育学科では「いのち」に焦点を当てながら、児童福祉施設、保育所、幼稚園、こども園での実習を通した体験的な学びにも注力し、共に育ち合ういのちへの理解を深めています。この取り組みの一環として、荘保共子氏をお招きして子どもたちが抱える生きづらさの現状と子どもや若者の意見表明の権利を尊重することの大切さについてお話しいただきました。
荘保氏による講演会の事前授業として、西成区釜ヶ崎にある児童館「こどもの里」のドキュメンタリー映画『さとにきたらええやん』を鑑賞し、子ども・養育者の尊厳、児童福祉と保育・幼児教育の意義と価値を学びました。
将来は児童福祉、保育・幼児教育にかかわる専門家としてはばたく学生たちが、子どもや子育て家庭の抱える困難に対峙するとき自分に何ができるのかを真剣に考える機会となりました。

【荘保共子氏 略歴】
認定NPO法人こどもの里 館長・理事長
龍谷大学短期大学部 客員教授
著作:「子どもたちがつくってきた包摂地域こども支援センター (特集 児童虐待の根っこを探る)」(『はらっぱ : 子どもの人権・反差別・平和を考える 』2020)ほか多数。




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