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本学の学生たちはこのたび、University of Hawaiʻi at Mānoa の文化教育施設 Ka Papa Loʻi ʻo Kānewai(以下 Kānewai)を訪れ、ハワイの伝統的なカロ(タロ芋)栽培と ʻāina(大地)との関わりについて学びました。Kānewai は都市ホノルルの中で、水と土地、文化、共同体をつなぐ重要な場として機能しています。
本プログラムは「Social Civic Engagement(※1)」の授業の一環として実施されました。学生たちはまず、現地スタッフから、ハワイ文化におけるカロの歴史的・精神的価値、さらに ʻauwai(水路)と loʻi(水田)がつくる伝統的な水管理システムについて説明を受けました。小川に石を積み、流れを調整する方法や、水を loʻi に安定して届ける伝統技法について学び、ハワイの農耕文化が自然との調和の上に成り立っていることを理解しました。



続いて学生たちは loʻi に入り、成長しているカロの株元に泥を盛り、茎を支える作業を体験しました。カロは上へと伸びていく植物であるため、株の周囲に泥を重ねることで茎が倒れず、より健やかに育つよう助けることができます。この作業は、長く受け継がれてきた loʻi 管理の重要な工程です。
体験中、学生たちは泥の感触、水の冷たさ、カロの力強い姿など、五感を通してハワイの ʻāina の営みに触れました。授業で学んだ文化的背景や歴史が、現地の土や水の循環とつながり、教室では得られない“生きた学び”として立体的に理解できる機会となりました。



今回のフィールドワークは、ハワイの ʻāina と文化を尊重しながら地域とのつながりを体感する機会となり、学生たちが自然・文化・共同体の関係性をより深く理解する貴重な学びとなりました。

(※1)Social Civic Engagement:地域社会の課題やニーズを理解し、現地の人々と関わりながら「社会の一員として行動する力(Community Citizenship)」を育むことを目的とした授業。



■国内体験学習プログラム(福島)参加者募集説明会■
〇日  時:2025年 11月 12日(水)  12:40~13:15

〇実施方法:オンライン(Zoom)   ←終了しました

★国内体験学習プログラムへの申込をするには、募集説明会への参加が必須です。
リアルタイムで募集説明会に参加できなかった人は、必ず説明会の動画を視聴した上でご応募ください。


 動画で募集説明会を公開しました★

 

●動画内で説明していることから変更があります。
2月11日・12日の2日間宿泊予定にしていた『農家民泊いちばん星』ですが、先方のご都合により、当初予定しておりました宿泊及び南相馬市内のご案内について、ご提供いただくことが難しくなりました。つきましては、以下の通り、宿泊先および日程の一部を変更させていただきます。ご確認いただき、ご理解とご協力をお願いします。

●変更点
①宿泊先: 『農家民泊いちばん星』(複数人で一緒の部屋)→ 『ホテル西山南相店』(シングルルーム)

②食事: 2/11・12 朝夕食付 → 朝食のみに変更(夕食は各自手配。近隣に飲食店やコンビニがあります)
③2/12 フィールドワーク案内: 別団体へ変更

〇申込方法:Googleフォーム
〇募集期間:2025年11月12日~11月28日(金)16時まで
 

■国内体験学習プログラム・福島スタディツアー■ 

〇日  程:2026年2月10日(火)出発~2月13日(金)帰着  3泊4日

 ※上記の他、事前学習会・事後学習会等への参加も必須。詳細は説明会で案内します。

〇内  容:福島県の中通り~浜通りを訪問します。NPOや農家、福祉関係者からお話を聴いたり、震災遺構を見学、中間貯蔵施設のフィールドワークなどを行います。

〇対  象:本学に在学する学部生・短期大学部生

〇募集人数:15名

〇費  用:説明会でお知らせします。

国内体験学習プログラムとは?

学生が地域の住民やNPO/NGOとの交流を通じ、当該の地域が抱える問題に触れるとともに、ボランティア等の体験での学びにより、その地域の問題をより深く考え、その解決に向けて自身の問題として捉えることを狙いとしています。


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    国内体験学習プログラム募集要項修正版 ※宿泊先が変更になっています

〇注 意:
 ※保証人(保護者等)同意書の提出が必要です。
 ※出発から解散場所まで同一行動をとること。
 ※今回の活動は暑い中での作業もあります。体力に自信の無い方は、申し込みの前にボランティア・NPO活動センターへ相談してください。


震災遺構・請戸小学校の見学


俺たちの伝承館の見学

申込・問合せ
ボランティア・NPO活動センター
キャンパスマップはこちら 

 
E-mail:ryuvnc@ad.ryukoku.ac.jp
(深草・瀬田の共通アドレス)  


▶▶ボランティア・NPO活動センターのトップへ


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国内体験学習プログラム募集説明会チラシ


 2025年10月18日(土)~19日(日)に京都府福知山市中六人部(なかむとべ)地域において、福知山プロジェクト(指導教員 谷垣岳人准教授)の学生19名(2回生14名、3回生1名、4回生3名)と教員、サポートスタッフ合計20名が今年度第3回のフィールドワークを実施しました。政策学部PBL科目の「政策実践・探究演習」福知山プロジェクトのテーマは「里山の未利用自然資源の利活用」です。取組は3年目を迎えて中六人部地域での認知度も年々向上し、小さな成果も出始めています。
今年度の活動は、①生き物調査(地域の自然資源を発掘)、②マツタケ山整備、③フットパス策定(地域内外の交流)、④SNSで地域・活動の発信、を行っています。それぞれ、①いきものがかり②ててまる。③フットパス④広報の4つの担当チームが担い、現地での活動は全員でおこない、地域の皆さんとの連携、チーム間の連携を大切にしています。
 第3合宿では、キノコ観察会とマツタケ山整備作業のほか、11月の中六にぎわい秋祭りに向けた各チームの取り組みを中心に合宿を行いました。

■キノコ観察会(全体活動)
 昨年度に続き、京都府林業技術センターの藤田さん(専門はキノコ、学生たちはキノコ博士と呼んでいます)を講師に招き、地域の方とマツタケ山に入りました。時期的に少し早かったため、残念ながらマツタケはまだ見つけられませんでしたが、他の多様なキノコを観察することができました。


ベニナギナタタケ


ベニナギナタタケ


ムラサキホウキタケ


キノコの名前を図鑑から特定


分類して記録


観察会を終えて

■生き物調査(班活動:いきものがかり)
 班活動として大内川と竹田川での水生生物調査を実施しました。1日目に魚を調査するためのもんどり(仕掛け)を設置し、2日目の午前中に引き上げて観察をおこないました。
 竹田川では、ニホンスッポン、カマツカ、カジカの稚魚、オイカワ、カワムツ、ムツゴ(クチボド)、スジエビ、ヌマエビ、メダカなどの在来種のほか、外来種のアメリカザリガニが見つかりました。大内川では、在来種のドンコ、ドジョウなどのほか、外来種のウシガエルも見つかりました。


川の生き物観察


川の魚たち


スッポンも

■地域の素敵な場所を探す(班活動:フットパス)
 第1合宿では宮地区周辺、第2合宿では田野地区の笹場周辺でフットパスの候補ルートを散策しましたが、今回は地域の「素敵な場所」「景色のきれいな場所」をフットパスの立ち寄りスポットに、ということでミライトの北山会長の案内で候補地を探索しました。1日目はふれあいセンターの近くの妙見社を、2日目は田野新池など何か所かを回りました。調査結果をもとに、11月のお祭りで住民の皆さんから「その場所にまつわるエピソード」を書き込んでいただく予定です。


妙見社


長い石段を登る


神秘的な田野新池


道中で地域の方と交流

■昔の暮らしについての聴き取り(班活動:ててまる。)
 ててまる。班は、里山利用の調査の一環として、地域の高齢者の方々(80代中心)からガスが普及する前に薪などを利用してどのように生活していたのかについて、体験談を伺い記録する活動をおこないました。ご協力いただいたのは大内集落の堀宗一さん(写真左下)土家安子さん、吉田和子さん、山本弘子さん(写真右下 左から順に)です。学生たちは中六人部での生活全般に山の木を利用していたこと、かつてマツタケの一大産地であったこと、ガスが普及した当時の生活変化等を知ることができました。


堀さんへの聴き取り


女性の視点からの生活変化を聴く

■マツタケ山整備作業
 2日目の午後は、大内山田集落の財産区(共有地)で、マツタケ山整備作業を実施しました。この場所は前回整備した場所(尾根)のさらに上の山です。事前に森林組合にアカマツを残し不要な木を切ってもらった枝や落ち葉が集積している場所から、それを崖の下方向に運ぶ作業を中心におこないました。すっかり秋を感じる気候になり、地域からもたくさんの方が作業に参加くださり、楽しんで作業を進めることができました。
 今年度の整備活動はこれで終了し、次回は来年5月の予定です。


マツタケ山の整備


整備作業の参加者と学生

 2日間の活動を無事に終え、大学に戻り11月16日(日)の中六秋祭りへの参加を楽しみに発表準備を進めていきます。地域での生き物やキノコなどの調査結果の報告、川の生き物の生態展示、フットパスコース策定に向けた素敵なスポットの紹介などを計画しています。地域の皆さま、楽しみにお待ちください。(文責:榎並ゆかり)


2025年11月3日から7日まで、台湾において、仏教的価値を教育理念に取り入れている、世界16ヶ国52大学の学長他、研究者約140名が集い、「佛光山大学学長フォーラム」が開催されました。
11月4日に龍谷大学理事長・入澤崇氏は「一切衆生の利益安楽―古代インドから現代社会へ」と題して講演を行い、仏教文化学を専門とし、長年アジア各地で仏教遺跡の調査・研究に携わってきた入澤理事長は、仏教の西方伝播と「利他」の思想を軸に、現代社会におけるその意義を多角的に論じました。

・仏教の原点にある「利他」の精神
講演の冒頭で入澤理事長は、これまでに調査してきたアフガニスタンのバーミヤン遺跡や、トルクメニスタン、イランなどの事例を紹介しながら、「宗教や文化の違いを超えて重層的に遺跡が残っている。その痕跡は、人々が互いに影響を与え合い、共に生きてきた証です」と語りました。
また、釈尊が説法に立ち上がったことについて「多くの人々の利益と安楽のためにという思いこそ、仏教の原点にある“利他”の精神です」と述べ、「仏教は自己の悟りだけを目指すものではなく、他者の幸福を共に願う実践の宗教なのです」と強調しました。

・アショーカ王の「報恩の政治」
続いて、紀元前3世紀にインドを統治したアショーカ王の碑文を取り上げ、「アショーカ王は“法による統治”を掲げ、『一切衆生の利益安楽』という言葉を政治理念に据えました」と紹介しました。
さらに、「彼にとって政治とは民のために行う“報恩の行為”でした。そこには、自らの力を他者の幸福に向けるという仏教的発想が息づいています」と語りました。
入澤理事長はまた、明治期に大谷探検隊がアショーカ碑文を調査した歴史にも触れ、「龍谷大学の探求の精神は、まさにそこに源を持つ」と述べました。

・「一切衆生の利益安楽」を刻んだ菩薩像
インド・マトゥラー出土の菩薩像碑文に「一切衆生の利益安楽のために」と刻まれていることを示し、入澤理事長は「寄進者の祈りがやがて菩薩の誓願へと発展し、大乗仏教の“衆生救済”の思想が形づくられていきました」と解説し、「仏教は人々の素朴な祈りを包み込みながら成長してきた“開かれた宗教”なのです」と語りました。


・現代社会に生きる「一切衆生の利益安楽」
講演の後半では、「一切衆生」の理念を現代に生かす取り組みとして、龍谷大学の教育・研究活動を紹介しました。
入澤理事長は、「龍谷大学は、仏教精神に根ざした“社会に生かす学問”を目指しています」と述べ、2024年に掲げた「ネイチャーポジティブ宣言」では、生物多様性の回復を目指す研究を推進。環境DNA分析によるジュゴンの生息確認など、具体的成果を挙げています。
また、「仏教SDGs」「カーボンニュートラル宣言」などを通して、環境・福祉・教育を結ぶ新しい社会実装モデルを展開していることを報告しました。

・若者の力で社会を変える「仏教SDGs」
さらに、学生主体の取り組みとして、障がいのある学生と共に働くカフェ「樹林」や、社会課題をテーマにしたソーシャルビジネス「RE-SOCIAL」などを紹介。
「学生たちが“誰かのために”という思いで行動する姿は、まさに現代の“利他”の実践です」と話しました。
また、京都信用金庫や大阪ガス都市開発と連携して進める「共創HUB京都」についても触れ、「学生が生活しながら学び、社会課題の解決に取り組む場をつくることで、“学びと社会”をつなぐ新しい教育のかたちを目指しています」と述べました。

講演の最後に入澤理事長は、次のように語りました。
「“一切衆生の利益安楽”という言葉は、すべての存在が幸せであるようにという祈りの言葉です。
 この思いを胸に、他者を思いやり、社会のために行動できる人材を育てていくこと――それが、仏法の社会実装にほかなりません。」
そして、「龍谷大学は今後も、仏教の利他精神を礎に、持続可能で共生的な社会の実現を目指していきます」と結びました。


本講演に関して、佛光大学と台湾の報道機関も取材・報道を行っています。以下URLよりご覧いただけます:
•    佛光大学:「主題分享跨越古今的視野 入澤崇暢談佛教教育與永續發展的社會實裝之道」https://website.fgu.edu.tw/zh_tw/announcement/fgu/-41587814( 発稿時間:2025-11-04)
•  ENN台湾電報:「佛光山大學校長論壇 逾百位國際學者以佛學領航」https://enn.tw/660214/(発稿時間:2025-11-04)
•  人間通信社:「校長論壇專題演講 入澤崇暢談佛教教育與永續發展」https://www.lnanews.com/news/10/172568 (発稿時間:2025/11/04)
•  暢NEWS:「2025佛光山大學校長論壇登場 52校聚焦佛學教育與永續發展」 https://songnews.com.tw/202412/ (発稿時間:2025/11/05)
•  品観点:「佛光山大學校長論壇登場 全球137學者匯聚佛學與永續對話」https://www.pinview.com.tw/News/50978.html (発稿時間:2025/11/05 13:41:04)
•  中央社訊息:「跨越古今的視野 入澤崇暢談佛教教育與永續發展的社會之道」https://www.cna.com.tw/postwrite/chi/417839?utm_source=chatgpt.com (発稿時間:2025/11/07 11:27:25)


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