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<5月20日(火)〜6月4日(水)まで龍谷大学大宮キャンパスに展示。観覧自由>

 

【本件のポイント】

  • 近代日本において仏教界が子どもの情操教育にどのように関わってきたのかを振り返るパネル展を開催。子どもをとりまく環境が複雑・困難化する今、豊かな心の育成について思案する契機を提案
  • 近代仏教の膨大な史料を対象とした多年の研究をもとに、2023年6月から「仏教と災禍・病苦」や「本願寺派の北米布教」などのテーマごとに開催してきたパネル展の5回目となる開催
  • 5月26日(月)17:00~、担当教員が展示解説を行う「研究セミナー」を実施。参加者には、パネルで紹介した近代における仏教少年教化の貴重な史料の原本を公開

 

【本件の概要】
 仏教では、人々に教えを説き、善に導くことを「教化(きょうけ)」と呼びます。一般に、「教育」が知識や能力の育成を目的とするのに対し、「教化」は価値観や行動様式を内面化させることを目的とする場合が多く、情操に関わるものだとされます。近代の仏教少年教化事業※1は、明治10年代に廃仏毀釈からの仏教復興の機運の高まりを受けて始動。さらに明治20年代には欧化全盛の風潮下でのキリスト教の教勢拡大に対抗して、「少年教会」として全国に広まりました。こうした仏教少年教化事業においては、童話や雑誌、カード、紙芝居などの多様な教材が盛んに開発されており、史料から当時の子どもの情操教育の一端を知ることができます。
 このたび、世界仏教文化研究センター基礎研究部門「仏教史・真宗史総合研究班」(研究代表者:中西直樹・文学部教授)が、明治期から昭和初年の史料を整理したパネル展示「仏教少年教化の世界」を開催します。また、同展の開催期間中には、「仏教少年教化の世界―パネル展示に寄せて―」と題し研究セミナーを開催し、パネルで紹介した史料(原本)を一部公開するとともに、時代背景についても解説します。
 

 

【本企画の開催にあたって】


中西 直樹 教授(本学文学部 歴史学科 仏教史学専攻)(専門:日本仏教史)
 スウェーデンの社会活動家のエレン・ケイは、1900年に『児童の世紀』を著し、その影響を受けて、日本でも大正期に児童中心主義的教育活動が盛んとなり、仏教日曜学校もその一端を担いました。しかし、今日では、幼少期から受験競争に追われる子どもがいる一方で、児童虐待・ネグレクトを受け十分な教育を受けることができず、貧困の連鎖を断ち切る展望を描くことのできない子どもも数多く存在します。
海外へ目を向ければ、戦争や飢餓で生命の危機に迫られた子どもも少なくありません。閉塞感が強く殺伐とした現在は、「児童受難の世紀」と言えるかもしれません。こうした状況の打開のため、仏教者は何ができるのでしょうか―。過去の取り組みを振り返ることを通じて、皆さんと少しでも問題意識の共有ができればと考え、このパネル展示を企画しました。

 

<参考>本学が運営する仏教SDGsウェブマガジン「ReTACTION」のインタビュー記事
https://retaction-ryukoku.com/1833

 

【イベントの概要】
①パネル展示「仏教少年教化の世界」
  日時:2025年5月20日(火)〜6月4日(水)9:00~17:00 ※6月1日(日)を除く
  場所:龍谷大学大宮キャンパス 東黌(とうこう)1Fロビー

②研究セミナー「仏教少年教化の世界―パネル展示に寄せて―」
  日時:2025年5月26日(月)17:00~18:00 ※15:30より同場所で史料を紹介
  場所:龍谷大学大宮キャンパス 西黌(せいこう)2F 大会議室

 ※いずれも参加無料・申し込み不要・一般参加歓迎

 所在地:京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1(龍谷大学大宮キャンパス内)
 主 催:世界仏教文化研究センター(基礎研究部門「仏教史・真宗史総合研究班」)
 後 援:本願寺派教学助成財団
 協 賛:龍谷大学文学部歴史学科仏教史学専攻

 

研究セミナー・担当教員の取材を希望される場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

 

【補足(※1):近代の仏教少年教化事業のあらまし】

年代         主な動き

明治10年代   廃仏毀釈からの仏教復興の機運の高まりを受けて、近代の仏教少年教

(1877-1886)  化事業がはじまる。 
        先駆的な事例として、明治14(1881)年、博多萬行寺(真宗本願寺派)

        に七里恒順が設立した「教童講」がある。教童講では、6歳から14歳を

        対象とし、父母孝養・世間人道の大旨、真宗教義などが講話された。
        また明治18(1885)年には東京・本願寺派築地別院内に「築地少年教

        会」が設立され、全国の少年教会の牽引的役割を果たす。

 

明治20年代   欧化全盛の風潮下でのキリスト教の教勢拡大に対抗して、「少年教会」

(1887-1896)  として全国に広まる。

        明治22(1889)年に「築地少年教会」から雑誌『少年』が刊行。京都

        でも仏教書出版社「顕道書院」から数冊の少年教会用の講話集が刊行

        された。

 

明治30年代   明治35(1902)年頃から、キリスト教の日曜学校の教材・経営方法を

(1897-1906)  積極的に採用した「仏教日曜学校」が設立されるようになる。

        なかでも、明治38(1905)年5月に西本願寺門前の六条学会の学生が

        設立した「求道日曜学校」の活動はめざましく、讃仏歌集やカードを

        作成し、唱歌指導・歌劇・仮装狂言・母の会・子守学校など多彩な

        活動を展開した。

 

明治40年代   ハワイ・北米でのキリスト教の日曜学校を視察した開教使らが中心と

(1907-1911)  なり、教材開発・経営方法の改善がすすめられる。
        明治44(1911)年、仏教学者・高楠順次郎により『統一日曜教案』が

        刊行される。この書は、仏教の教義を段階的に学修する教案を示した

        画期的なもので、その後の教材発展に大きな影響を与えた。

 

大正時代    児童中心的な教育的風潮の勃興を受けて、仏教童話・日曜学校カード

(1912-1926)  ・紙芝居など、新たな教材が次々に作成され、口演童話・児童劇・

        ボーイスカウトなどの方式も採用されるようになる。
        また、昭和初年にかけて、少年教化のための雑誌も多数創刊される。

 

【史料の例】


出典:「カード帖日記」真宗本願寺派本願寺学務部(大正12年度・表紙と5月ページ)
月ごとに1見開きページで構成。各月の行事・時節・標語の紹介と日記記入欄に、出席の際に配布されたカードを添付する仕組み。冊子冒頭の「日記のつけ方」の解説では、《◆嬉しかった事、悲しかった事、面白かった事、一番よけいに感じた日曜日のことをお書きなさい。 ◆先生のお話で忘れてはならぬ事は録して置きなさい。》などのポイントが示されている。


出典:「ルンビニ」仏教大学(現・龍谷大学)(大正11年刊行物・表紙)
本学内にあったルンビニ社から発行された少年教化雑誌「ルンビニ」(大正9年2月創刊)。京都市本願寺派尊徳寺の出身で、明治45年に仏教大学(現・龍谷大学)教授に就任した宇野円空により発行された。ルンビニとは、ブッダ生誕の地とされる場所。表紙は大正期の児童文学興隆を感じさせる画風で、誌面は童話を中心に聖話や和歌、綴方などで構成されている。

 


問い合わせ先:龍谷大学 世界仏教文化研究センター
Tel 075-343-3812 cswbc2@ad.ryukoku.ac.jp  https://rcwbc.ryukoku.ac.jp/
 


「スマートシティハッカソン」集合写真


2025年5月10日(土)、ソフトバンク・大津市との連携事業「スマートシティ ハッカソン」のSTEP1が、瀬田キャンパスにて行われました。

4月10日(木)に行われた説明会から約1週間の応募期間を設けておりましたが、先端理工学部・先端理工学研究科・農学部・農学研究科の多くの学生から参加応募がありました。
その中から30名の学生が集い、全4回の「スマートシティ ハッカソン」のスタートが切られました。
30名は、応募時に回答した自身のスキルや志望動機などとのマッチングで、チーム分けがなされました。
各チーム、学生種別(大学院生・学部生)や所属学部などがバラバラのメンバーで構成されており、このチームで約2か月後の最終審査会まで活動を続けます。
なお、各チームには、ソフトバンクのエンジニアと本学の教員がサポートに入っており、随時相談できるように体制が整えられています。


オリエンテーションの様子


オリエンテーションの様子


【STEP1のプログラム】
9:15~ 全体オリエンテーション(ソフトバンク)
9:30~ 大津市の取組み紹介(大津市)
    ・政策調整部企画調整課
    ・建設部地域交通政策課
    ・農林水産課
    ・大津市こども未来部こども・若者政策課
    ・DX推進室
10:25~ 休憩
10:30~ 発想ワークショップ
12:00~ 昼食休憩
12:50~ ミニ講座(Azureなどのツール講座)・STEAMコモンズ説明
13:35~ アイデアソン
16:35~ 発表会

午前中は、ソフトバンクの担当者から「スマートシティ ハッカソンについて」「アイデアソンについて」など、ハッカソンを行うためのオリエンテーションが行われました。
また、大津市からは様々な部署から説明が行われ、多角的な視野から大津市の取り巻く環境を考える機会となりました。
さらに、「発想のワークショップ」の中では、「第一原理思考」「クロスポリネーション体験」など、今後のアイデアソンやハッカソンに必要となる発想の基礎となる思考法が紹介され、チームで考えたり、体験する時間が設定されました。


大津市からの説明


大津市からの説明


大津市からの説明


発想ワークショップの様子


発想ワークショップの様子


午後からは、DS.INSIGHTなどのハッカソンで使用できるツールの使用方法の説明や、STEAMコモンズの説明がなされました。
そしていよいよ複数の大津市の課題から1つのテーマを決め、チームごとに決定し、アイデアソンを行いました。チームでは、熱い議論が繰り広げられました。

次回は2週間後にSTEP2のハッカソンが行われます。
学生達はSlackなどを利用し、次のハッカソンに向けて考えを深めていく予定です。


STEAMコモンズでの説明


STEAMコモンズでの説明


アイデアソンの様子


アイデアソンの様子


アイデアソンでソフトバンク社員と学生が話す様子


アイデアソンで大津市職員と学生が話す様子


▶2025年度「スマートシティ ハッカソン」のスケジュール
STEP1:5/10(土)瀬田キャンパス
STEP2:5/24(土)瀬田キャンパス
STEP3:6/7(土)  瀬田キャンパス
STEP4:6/27(金)28(土)ソフトバンク竹芝本社

▶2024年度「スマートキャンパス ハッカソン」の取り組み
2024年度に実施したハッカソンの詳細は、特設ページからご確認ください。
また、参加学生へのインタビュー動画を制作しました。学生たちの生の声を是非ご覧ください。


▶ハッカソン(Hackathon)
「ハッカソン(Hackathon)」とは、プログラムの改良を意味するハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語です。
IT技術者がチームを組み、与えられたテーマに対して、定められた期間に集中的にソフトウェアやサービス、モノを開発し、アイデアの斬新さや技術の優秀さなどを競い合うイベントのことです。

▶ソフトバンク株式会社との包括連携協定
龍谷大学は2023年12月15日に、本学のDX(デジタルトランスフォーメーション)への連携・共創を推進する目的で、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)と包括連携協定を締結しました。
社会課題解決や人材育成を支援する場として整備される龍谷大学京都駅前新拠点の構築などで連携―龍谷大学・ソフトバンク株式会社・LINEヤフーの3者の包括連携協定を締結―

▶今後の情報発信について
今後の情報発信は特設サイトはもちろん、瀬田キャンパスInstagramでも発信していきますので、是非フォローしてください。
⇩瀬田キャンパスInstagramのプロフィールはこちらの画像をクリック⇩



 ゴールデンウィークが終わり、留学生寮も再びにぎやかな日常が戻ってきました。連休中は晴天にも恵まれ、多くの留学生たちも日本各地で思い思いの時間を楽しんだようです。その様子をレジデント・サポーター学生がレポートします。
留学生たちのゴールデンウィークは、「友達と温泉に行ってリラックスできました」、「初めて富士山を見て感動しました」といった声があり、とても思い出に残る連休になったようです。
 そして迎えた5月11日(日)、私たちレジデント・サポーター主催でBBQのイベントを開催し、留学生40名の参加がありました。曇り空ではありましたが、美しい川の流れと緑に囲まれながら、みんなでワイワイ楽しいひとときを過ごしました。お肉や野菜をグリルして、冷たいドリンクで乾杯!美味しい食事とともに、笑顔が絶えない時間が続きました。今回のBBQも、京都市の河川敷利用に関する条例をしっかりと確認し、ルールを守った上での開催となりました。ゴミの持ち帰りや火の扱いにも十分注意し、参加者全員がマナーを意識して行動できたのが印象的でした。自然の中で過ごす時間って、本当に贅沢ですね。
 そして、気温もぐんぐん上がり、日中は半袖で過ごせる日が増えてきました。街ではアイスクリームを楽しむ人の姿や、サンダル姿の学生たちも見られ、いよいよ夏が近づいていることを感じさせます。これからの季節、日本ならではの夏祭りや花火大会など、楽しいイベントも盛りだくさんです。初めて日本の夏を体験する留学生の皆さんにとって、ワクワクが止まらない季節になりそうですね!




 社会学部の「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―」)」(担当教員:猪瀬優理教授、古莊匡義准教授)は、お寺の社会活動に参加しながら、地域におけるお寺の役割と可能性を考えるプロジェクトです。

 例年、前期には教員の企画でいくつかのお寺に行き、お寺の活動を実地で学ぶ実習を行っています。その一環として、5/10(土)に滋賀県草津市にある浄土宗 治田山 西方寺花地蔵まつりに実習生がスタッフとしても参加させていただきました。

 雨が降るかもということで、屋内仕様の花地蔵まつりとなりましたが、キッチンカーや屋内での駄菓子屋や絵本の読み聞かせなど多様な出店、本堂でのコンサートなど盛りだくさんの内容で多くの訪問者でにぎわっていました。


かわいいキッチンカーが出店していました


花御堂に安置された誕生仏に甘茶を注ぎました

 実習生にとっては初めての甘茶かけを体験させていただき、仏教の教えに触れるひとときともなりました。

 実習生は駐車場警備と最後の抽選会のくじ作り、お祭り終了後のお片付けのお手伝いをさせていただきました。

 屋内で、丁寧に淹れた美味しいコーヒー店を出店されていたゆに先生からは「お寺には可能性しかない!」という心強いお話を聞かせていただき、実習生にとって大変よい刺激と学びになりました。


美味しいコーヒーをいただきました


最後は会場の片付けもお手伝いしました

 強い雨が降ることもなく、大変有意義な実習の時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

 実習を通して、開かれたお寺の活動が多くの方々を集め楽しみを提供している現場を学べただけでなく、お寺の可能性や地域との関わり方を考えるための視点を広げることができました。

 本プロジェクトでは、後期に受講生それぞれの興味関心に合わせてグループをつくり、お寺の新たな可能性を見出すべく、さまざまなお寺とともに企画を実施したり、探究活動を深めていきます。今回の実習での学びを生かして、今年度の受講生がどのような活動を展開してくれるのか、楽しみです。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】​をご覧ください。


おおさか市町村職員研修研究センター「マッセOSAKA」が主催する「令和6年度市町村職員公募論文・エッセイ(論文部門)」において、本研究科の修了生2名が優秀論文賞を受賞されました。

受賞された論文は以下のとおりです。

「処分通知等オンライン化に係る課題の検討―相手方への到達に係る課題を中心に」
 茨木市 企画財政部DX推進チーム(※) 中橋 晃季さん(2019年度修士課程修了)
 ※所属先部署名は受賞当時のもの。

「地域住民主導による子育て応援活動に関する考察」
 八尾市 人権ふれあい部高安出張所 黒田 哲夫さん(2021年度修士課程修了)

(参考)
「令和6年度市町村職員公募論文・エッセイ概要」
https://www.masse.or.jp/masseosaka/kennkyujigyo/kennkyukiyo/1366351033239.html

お二人は、政策学研究科の「地域公共人材総合研究プログラム」における「協定先推薦入試」を通じて入学され、自治体職員として働きながら1年間で修了に必要な単位を取得し、修士論文を執筆されました。
今回の受賞は、実務と学術を融合させた学びの成果が社会的に高く評価されたものといえます。お二人の今後のさらなるご活躍が期待されます。

(受賞者コメント)
中橋 晃季さん
「政策学研究科での先生方による修士論文のご指導のおかげで、今回の受賞に至ることができたと感じております。改めて心より感謝申し上げます。政策学研究科で修士号を取得後も、実務と学術の両面から地方自治体における行政のあり方を検討していきたいと考え、今回、論文という形で整理することができました。今回の受賞を励みに、引き続き精進してまいりたいと存じます。」

黒田 哲夫さん
「政策学研究科での学びが人生の転機になりました。“自分の気持ちにコミットする”という白石先生の言葉が心に残っています。学んだことを社会で活かし、研究し、学術に貢献していく。これが実務家研究者の使命であり、自分の使い道だと考えています。修了後も学会誌への研究論文投稿、マッセOSAKAの研究員、他自治体での講演など幅広く研究活動を続けています。1mmでも社会を良い方向に進めていくために、自己研鑽し邁進していきます。」


優秀論文賞を受賞した黒田 哲夫さん


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