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<行政や金融、民間企業の登壇者を迎え、3月14日(金)13:00より龍谷大学大宮キャンパスにて>
 


【本件のポイント】

  • 2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の世界目標が定められ、それに向けた行動が企業活動においても求められているのが現状
  • ネイチャーポジティブには生態系の機能を保全し育てることが必要だが、「地域固有のもの」である生物多様性を適切に評価することが重要
  • 龍谷大学生物多様性科学研究センターの研究者のほか、㈱地域環境計画、㈱ダイフク、滋賀県、滋賀県立琵琶湖博物館、滋賀銀行、(公財)東近江三方よし基金の関係者が登壇する産官学金連携のシンポジウム

 

【本件の概要】
 私たちの生活は、さまざまな生き物たちが築くネットワーク=生物多様性に支えられていますが、開発や乱獲などの影響により、そのバランスが崩れつつあるのが現状であり、近年多くの企業・団体が生物多様性の保全や回復に関する取り組みを始めています。また、上場企業を中心にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)レポートの開示が進むと同時に投融資の判断材料となるなど、企業活動の基盤となる自然を守り回復させることに国際的な関心が高まっています。
 本シンポジウムは、龍谷大学 生物多様性科学研究センターで取り組む環境調査の報告や環境保全にかかる行政や企業の取り組み事例の報告、そして、産官学金の多様な立場の登壇者によるパネルディスカッションで構成します。シンポジウムを通じて、ネイチャーポジティブを取り巻く現状について参加者と共に考え、新たな知の融合をめざします。

 

【イベントの概要】
-名称:シンポジウム「ネイチャーポジティブへの挑戦 ー

               生物多様性の喪失は誰の問題で誰がどう解くのか」
-日時:2025年3月14日(金)13:00〜17:00(12:45開場)
-場所:龍谷大学大宮キャンパス 東黌(とうこう)101教室

   (京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1)
-参加:無料・専用フォームからの申込制(先着順)

   ※申込フォーム https://forms.gle/Kqr81juJevWHhcEa7
-URL:https://biodiversity.ryukoku.ac.jp/events/250314/ 
-主催:龍谷大学 生物多様性科学研究センター    協賛:東洋紡株式会社

 

【プログラム・登壇者】※報告テーマ、各所要時間は変更となる場合があります。
・第1部(13:00〜14:50):生物多様性に関する調査や取り組みの報告
・第2部(15:20〜17:00)保全のための社会システムの構築に向けた 

 パネルディスカッション
 

 

時刻         コンテンツ        登壇者・テーマ等
13:00-13:05    開会あいさつ    深尾 昌峰 教授(本学政策学部/副学長)
13:05-13:25    報告①(20分)

                            山中 裕樹 教授(本学先端理工学部/生物多様性科学研究センター長)
      「ネイチャーポジティブをどう解くのか:

                                                                               難問の共有から小さな成功例の発信へ向けて」
13:25-13:45    報告②(20分)    

                           増澤 直 氏(㈱地域環境計画 生物多様性推進上席マネージャー/
                                                                              NPO法人地域自然情報ネットワーク 副理事長)
                         「地域のネイチャーポジティブ実現に、企業はどう貢献できるか」(仮題)
13:45-14:05    報告③(20分)    

                            山口 美知子 氏((公財)東近江三方よし基金 常務理事兼事務局長)
                         「人と人、人と自然をつなぐ市民コミュニティ財団の可能性」
14:05-14:20    報告④(15分)    

                            三好 順子 氏(㈱ダイフク サステナビリティ推進部 環境品質グループ)
                         「ダイフクの環境の取り組み」(仮題)
14:20-14:35    報告⑤(15分)    

                           奥村 浩気 氏 (滋賀県琵琶湖環境部 環境政策課企画・環境学習係)
                         「ネイチャーポジティブ×地方創生:自然と共に生きる地域づくり」
14:35-14:50    報告⑥(15分)    

                            今田 舜介 氏 (滋賀県立琵琶湖博物館 学芸員)
                          「資料を未来に引き継ぐ博物館のこれまでとこれから」(仮題)

 

14:50-15:20    【小休憩】    

 

15:20-16:05    パネルディスカッション①(45分)    

                            テーマ:「生物多様性調査の仕組みづくりと維持、その価値について」
                            モデレーター:山中 裕樹 教授(本学先端理工学部)
                            パネリスト     :増澤 直氏(㈱地域環境計画)今田 舜介 氏(滋賀県立

                                                           琵琶湖博物館)、奥村 浩気 氏 (滋賀県琵琶湖環境部)、

                                                           岸本 直之 教授(本学先端理工学部)
16:05-16:50    パネルディスカッション②(45分)    

                            テーマ:「生物多様性データを基軸とした

                                                                                     保全のための社会システムの構築に向けて」
                            モデレーター:深尾 昌峰 教授(本学政策学部)
                            パネリスト     :山口 美知子 氏(東近江三方よし基金)、三好 順子 氏

                                                        (㈱ダイフク)、山本 卓也 氏(滋賀銀行 総合企画部)、

                                                          只友 景士 教授(本学政策学部)
16:50-16:53    コメント    東洋紡株式会社
16:53-17:00    閉会あいさつ 等    

                            山中 裕樹 教授(本学先端理工学部/生物多様性科学研究センター長)

 

 

【本企画の開催にあたって】


山中 裕樹 教授 

 (本学先端理工学部 環境生態工学課程)
  (専門:生物多様性科学、環境DNA学)
 2017年開設の生物多様性科学研究センターは、先端的環境モニタリング技術を活用し生物多様性情報の可視化と、その情報に基づく地元企業や行政に対するインセンティブの創出を進め、保全行動にヒトや資金が継続的に流れるシステムの構築をめざしています。
 今回のシンポジウムを通じて、企業が「なぜネイチャーポジティブに取り組むべきか」や「社内資金をどう使うか」を学べる場を作りたいと考えています。特に、地元の生物資源と直接関わっていない企業には生物多様性保全への理解が得られにくい状況があります。どのように保全予算を内部化するのかという経営上の検討点について、京滋エリアの先進事例を共有いただき、行政や金融機関の担当者を交えて、議論を深めていきます。


問い合わせ先:龍谷大学 研究部(生物多様性科学研究センター)
Tel 075-645-2154 seibutsu-jimu@ad.ryukoku.ac.jp  https://biodiversity.ryukoku.ac.jp/


先端理工学部機械工学・ロボティクス課程渋谷恒司教授と、大学院修了生の西田大輝さんとの共著博論文が、国際学術誌(Journal of Robotics and Mechatronics, Impact factor 0.9)に掲載されました。

この論文では、柔軟な素材を利用したバイオリン演奏ロボットの右ハンドの開発とその制御手法について論じています。
バイオリン演奏では右腕による弓使いで音を生成しますが、バイオリンに対して弓がかける力(弓圧)を目標値に調整することが必要です。
本研究で開発された右ハンドを使い、弓圧を目標値に調整する手法を提案しています。

掲載論文はこちら


 

 

ジェンダーの課題は人権の課題です。
3月8日は国際女性デー。女性差別をなくし、性別にかかわらず平等な社会参加が実現できる環境を整備し、女性の権利を守る取り組みを広く呼びかけることを目的として、1975年に国連で提唱されました。2025年の今年は50年の節目となります。また、すべての女性の平等と平和の目標を推進することを決意し、教育・経済・政治・暴力防止などの課題を提起した「北京宣言及び行動綱領」(世界女性会議)が採択されて30年となります。

 

この間、さまざまな分野で女性の社会参加が進み、環境の改善が図られてきました。とはいえ、その進捗は遅く、まばらであり、改善されることなく放置されている課題が山積しています。いや、むしろ昨今の経済格差の増大や、他者を排除する風潮から、これまでの取り組みが否定され後退しているのではないかという危惧すら覚えます。SNS等で、「女性の権利を認めることは男性への逆差別」、「日本の伝統的な家庭を守る」といった「正しさ」を装って、ジェンダー平等を否定する発言が繰り返されるのはその最たるものです。私たちは女性の権利を守ることが女性以外を排除することではなく、すべての人の権利を守ることであることを、明確に認識する必要があります。

 

龍谷大学は、「本学に関わるすべての人が差別やハラスメントなどの人権侵害を受けることなく学び、働き、関わり合えることを保障する」という人権に関する基本方針を掲げています。近年では「仏教SDGs」を推進し、諸制度の整備に加え、男女トイレ数のアンバランスの解消や生理用品の無償提供、性別にかかわらず利用できる「だれでもトイレ」の拡充、LGBTQ+などの性的少数者をとりまく課題の解決に向けた取り組み等、環境の整備に努めてきました。
しかし、残念ながら、龍谷大学においてジェンダー平等に向けた取り組みはまだ途上にあり十分ではありません。とりわけ、教員・研究者におけるジェンダーバランスの改善は喫緊かつ重要な課題です。女性教員が少ないことは、我々自身が無意識のうちに女性の選択や成長の機会を制限し排除してきたことによるものにほかならず、学長として忸怩たる思いです。

 

学長任期がまいりましたので、私はこの3月末をもって学長職を退きますが、ジェンダーの課題は新学長が受け継いでくれることになっています。龍谷大学は、公平なキャリア形成の機会を確保し、誰もが安心できる環境を整備し、人権を擁護し互いに認めあう文化を醸成すべく、強い決意とスピード感をもって取り組んでまいります。

 

                     2025(令和7)年3月3日
                         龍谷大学・龍谷大学短期大学部
                           学長  入澤 崇
 

■関連リンク

生理用品の無償提供等に関する取組

 https://retaction-ryukoku.com/837

 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-12743.html

だれでもトイレ、LGBTQ+に関する取組

 https://retaction-ryukoku.com/138

 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-14609.html

 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-15674.html

龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター

 https://retaction-ryukoku.com/508

 https://retaction-ryukoku.com/2200


政策学部では2025年度から、アジアプログラムとして台湾PBL(担当:金紅実准教授)を開講しました。「地域社会におけるお宮の役割」「茶産業」「里山との共生」をテーマに3班に分かれて活動し、事前学習では日本の現状を調べました。2025年3月1日〜8日、連携大学である台湾・国立政治大学との国際交流プログラムに、19名の学生(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。

滞在中のレポートをお伝えします。


3月2日(日)

午前は、国立政治大学経済学系 王信實副教授から、今回の国際交流プログラムの目的と訪問先フィールドについて説明がありました。そのあと、両大学の学生が3班に分かれ、自己紹介を通して交流を深めるグループワークを行いました。

龍谷大学と国立政治大学は2018年から連携を開始し、これまで研究を中心に相互訪問を重ねてきました。コロナ禍に準備を続けてきた学生交流をようやくスタートすることができました。

台湾ではいま、地方創生の観点から大学の社会的責任(USR)が注目されています。国立政治大学では以前から、大学のリソースを通じて地域社会との交流を促進してきました。今回はそのうち木柵市場や猫空などを訪問する予定です。


王先生の説明


自己紹介の様子


午後は、台湾PBLの学生が事前学習の成果として、お宮の地域社会における役割、茶産業の発展と課題、森の京都」構想を発表しました。

両大学のPBLが発展することを期待し実りのある国際交流になるよう、陳樹衝副学長から挨拶がありました。


発表の様子


陳樹衝副学長から挨拶


以下、受講生の報告です。

〈午前〉
今回の台湾PBLでは、台湾の国立政治大学がある文山区の現状を知ることが出来ました。国立政治大学は文山区と地域の結びつきが少なく、交流の進行化を図っていることがわかりました。文山区の中には、発展が遅れている安康という地域があり、そこに住んでいる人々をどうやって支援するかについて考えているそうです。最終的には文山区全ての地域が、交流できるようにすることが国立政治大学の目標だそうです。

グループワークでは、自己紹介や意見交換をして、交流を深めることが出来ました。中国語が全く分からなかったのですが、留学生に翻訳してもらいながら、共通の話題を見つけて、楽しむことが出来ました。中国語か英語のどちらかが出来たらよかったと後悔したので、勉強しようと思いました。

(政策学部 2回生 中尾藍士)


グループワークの様子


昼食の様子


〈午後〉
まず、事前学習として日本で取り組んだ内容を、政治大学の先生と学生の前で班ごとに発表しました。発表のあと学生から質問をいただき、有意義な交流ができました。

その後は、キャンパス内を案内してもらい、解散後は各班ごとに政治大学の学生と観光地に行ったり、夜ご飯を食べたりしました。今日一日の交流を通じて、双方の文化や日常生活・大学生活についての理解を深めることができました。明日以降の活動でも、政治大学の皆さんとコミュニケーショをとって、多文化や共生といったキーワードについて、フィールドで多くのことを学びたいと思います。


(政策学部 2回生 西田知輝)


事前学習の発表の様子


キャンパスツアーの様子


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