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 11月15日に慶應義塾大学主催でオンライン開催された第27回多文化間精神医学会総会のシンポジウム(B「病いは物語である」)にて、シンポジストとして本学里山学研究センターの村澤真保呂センター長が「地球環境問題と精神疾患—里山研究から—】という主題で、自然環境領域と精神医学領域の結びつきについて発表しました。
 
 多文化間精神医学は、文化と精神疾患の関連を扱う精神医学で、医療人類学と深いつながりをもって発展した学術領域です。シンポジウムでは、ナラティブセラピーの第一人者であり多文化間精神医学の権威である江口重幸氏(武蔵野病院)の基調報告にくわえ、大佛次郎論壇賞の受賞者として話題の気鋭の若手カウンセラーである東畑開人氏(十文字学園女子大学)、統合失調症の分子生物学研究の世界的権威である糸川昌成氏(東京都医学総合研究所)とともに、「物語(ナラティブ)」をキーワードとして、精神医学と他の学術領域を架橋する主旨でそれぞれ発表をおこないました。
 村澤センター長は、里山学研究センターの研究内容を紹介したうえで、近年の環境政策において採用されている「ナラティブ・アプローチ」を取り上げ、文化精神医学の「ナラティブセラピー」とのあいだの歴史的・理論的関係について整理し、持続可能社会に向けて地球環境問題が直面する課題と文化精神医学が直面する課題のあいだの共通性とその関連、学術的意義について論じました。
 
 主催者によればシンポジウムはたいへん好評で、議論の継続を望む声が高かったようなので、新たな主催のもとで早ければ来年度にも実現するべく、現在検討が進められています。



龍谷大学 犯罪学研究センター(Criminology Research Center)では、犯罪をめぐる多様な〈知〉の融合と体系化を目的とし、現在13のユニットでの研究活動が行われています。
その一つである「政策評価」ユニット*1では、浜井 浩一 ユニット長(本学法学部教授)のもと、犯罪学(犯罪防止)における科学的エビデンスの構築と共有を目的として、2000年に国際研究プロジェクトとして始まったキャンベル共同計画(Campbell Collaboration: C2)*2に協力しつつ、政策評価研究が行われています。


https://campbellcollaboration.org

https://campbellcollaboration.org


今回、キャンベル計画 日本語版WEBサイトにて「抄録(Plain language summary)」を中心として、計9ファイル(刑事司法3・国際開発4・障害2)をライブラリへ追加、更新しました。

■キャンベル計画 日本語版 TOP
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/campbell/index.html

■キャンベル共同計画ライブラリ TOP
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/campbell/library/index.html


今回、新たに加わった「抄録」は、キャンベル共同計画の数々の成果報告を広く一般に周知するために簡潔にまとめられた英語版のパンフレット(Plain language summary)を日本語に訳したものです。この「抄録」を通して、各調査研究が何を目的とし、どのような結果が得られたのかを端的に理解することができます。
さらに、この「抄録」を端緒として「レビュー」や「プロトコル」などの調査報告書を読み進めていくことで、エビデンスについて考える機会や成果を活用する機会が増える一助となることを期待しています。

<今回の更新内容>

▼「刑事司法」分野
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/campbell/library/crimejustice.html
【>>PDF Link】焦点をしぼった抑止策は、中程度の犯罪削減につながる
【>>PDF Link】ホットスポットポリシングは、犯罪の減少と関連している
【>>PDF Link】コミュニティと問題解決型の戦術による無秩序の取り締まりは、犯罪の減少と 関連しているが、積極的な秩序維持のアプローチの結果はそれとは異なる

▼「国際開発」分野
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/campbell/library/international.html
【>>PDF Link】低・中所得国の青年期の予防的栄養介入に関するエビデンスは乏しい
【>>PDF Link】コミュニティベースのアプローチは、栄養不良の5歳未満の子どもたちに 利益をもたらすことができる
【>>PDF Link】複数の教育はHIVと自己効力感のアウトカムを改善するが、経済的アウトカムへの 効果はまちまちである
【>>PDF Link】金融包摂の介入は、その影響が非常に小さく、一貫性のないものである
【>>PDF Link】大規模駆虫プログラムは、集団レベルでの栄養状態と認知の発達に対してほとんど効果がない

▼「障害」分野
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/campbell/library/disability.html
【>>PDF Link】多面的な介入は、障害のある成人のコミュニティ参加への影響が限定的であることを示している
【>>PDF Link】自閉症スペクトラム障害の生徒の不安に対する認知行動療法の介入は不安を軽減することができる


【補注】:

*1犯罪学研究センター「政策評価」ユニット:
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/org/science.html

*2 「キャンベル共同計画(Campbell Collabolation: C2)/英語サイト
社会、行動、教育の分野における介入の効果に関して、人々が正しい情報に基づいた判断を行うための援助することを目的する国際的な非営利団体です。
https://campbellcollaboration.org/


【本件のポイント】
・放置竹林×気候変動×農業振興に寄与する亀岡カーボンマイナスプロジェクト※1(以下、亀岡CMP)の市民普及のため、学生と農家が共同でクルベジ®※1を使った商品開発にチャレンジ(2019年度〜)
・本年4月から亀岡市の2地域(東本梅町、河原林町)の活性化に向けた活動を展開
・今回、共同商品づくりの成果、都市と農村の共生の大切さと課題を知る機会として開発商品の販売を実施

 龍谷大学政策学部の学生が授業として取り組む「クルベジ®を使用した学生・農家共同商品開発プロジェクト(政策学部専門科目「政策実践・探究演習(国内)※2」)」では、亀岡市のクルベジ®生産者とともに加工食品のレシピをブラッシュアップしてきました。今回開発した商品を販売する&MARKETは、オーガニックを中心とした食品や生活雑貨を扱ったお店で、環境や健康に意識の高い消費者に知られています。そこでの商品の販売は、活動の成果発表の機会であるとともに、都市と農村の共生の大切さとその課題を広く知っていただく機会としても位置づけています。
 当日は学生が店頭で商品や亀岡CMPをPRするほか、今後のマーケット調査のため、店頭訪問者へのアンケート等を実施予定です。

1.日 時・場 所
 2020年11月22日(日)11時00分〜15時00分頃予定(在庫がなくなり次第終了)
 &MARKET“SIMPLY FOOD by HELP × mumokuteki”
(京都市中京区式部町261 ヒューマンフォーラムビル 2F)

2.参加者(予定)
 龍谷大学政策学部学生16名、大石尚子(政策学部准教授)

3.販売予定商品(商品、商品名は変更される可能性があります)
 ・クルベジ®を使った「ホクホクおやき」
 ・クルベジ®を使った蒸しパン「おかあぱんといっしょ」
 ・クルベジ®を使ったどらやき「どら秋(あき)」
 ・クルベジ®を使ったパン「たべてや もちもちしとるパン」
 
4.補足
 ・当日の予定は変更になる可能性があります。
 ・前日(11/21土曜日11時〜)は本学政策学部大石尚子准教授(ソーシャル・イノベーション、農村地域開発、食糧政策)のゼミ生が左京区大原で自ら育てたオーガニック野菜、カレーの販売もあります。

5.用語説明
※1 クルベジ®とカーボンマイナスプロジェクト
 亀岡市は2008年から「亀岡カーボンマイナスプロジェクト(亀岡CMP)」に取り組んでいます。このプロジェクトは大学、地元農家、小学校・高校等が協働で、亀岡の農業を元気にしつつ、CO2を削減して地球温暖化防止を目指す活動です。2008年から放置竹林から造った竹炭を堆肥に混ぜ農地に散布する「炭素隔離農法」の実証実験、その圃場(ほじょう、田畑の意)で栽培された野菜を「クールベジタブル(クルベジ®)」と認定し、6次産業化も含むブランド戦略、クルベジ®を使った食育・環境教育、クルベジ®認証システム構築、生産・流通の拡大、クールライスを使った日本酒オーナー制度、ソーラーシェアリングを使った実証実験、小学校・高校での食農教育などへ、活動は広がりを見せています。

※2 政策実践・探究演習(国内)
 龍谷大学政策学部の専門科目「政策実践・探究演習(国内)」では、4プロジェクト(福知山、守山、洲本、京丹後、亀岡)を各20名程度が受講し、専門知識・理論の他、プロジェクト現場での体験をベースにより深く実践・探究(アクティブ・ラーニング)をすすめています。地域での実践を通じた学生の学びの目標は、①地域社会の課題解決の現場において、自分の役割を見つける、②気候変動の緩和などグローバルな課題と地域活性化などのローカルな課題の両面(グローカルな課題)の解決に資する企画を考えること、③プロジェクトの成果や課題を社会に発信すること、④明確な将来像を描き、継続的な地域との連携の仕組みを構築すること、です。

 亀岡プロジェクトは本科目の中に2017年度から開講されました。
 本プロジェクト独自の目標は、市民協働・多世代交流を通した「カーボン・マイナス」の普及、定着のための社会モデルを、実践を通して提案することです。2019度から、クルベジ®を使い、幅広い層に訴求できる商品開発に、クルベジ®生産農家と共同で取り組んでいます。2020年度からは、農家だけでなくその地域の活性化も視野に入れました。コロナウイルス感染拡大のため4月からオンライン授業、商品企画を続けてきましたが、8月末から少人数による現地訪問、調査、商品試作を開始し、11/1には亀岡市内の朝市で試験販売を行うなど、商品企画やレシピのブラッシュアップに取り組んでいます。

6.参考サイト
 龍谷大学亀岡プロジェクトのブログ https://ameblo.jp/ryukokukameokapj/
 同インスラグラム「Recal」 https://www.instagram.com/recal_ryusei_0515/


亀岡市内での試験販売で完売しました(2020.11.2)

問い合わせ先…龍谷大学 政策学部 准教授 大石尚子
                    風岡宗人 
       政策学部教務課 山川・石倉 Tel 075-645-2285


先端理工学部 電子情報通信課程 の松室 尭之助教が、2020年10月24日に羽田イノベーションシティにて開催された第4回マリンテックグランプリ(主催:リバネス)
に出場しました。
マリンテックグランプリは、持続可能な海とビジネスの両立を実現するべく、海の業界に「新人」の活躍の舞台をつくり、開かれた現場実証と海のフロンティアへの探究に取り組むためのイベントです。
松室助教は、「再生可能エネルギー拡大に向けたマイクロ波送電技術」というテーマで発表し、ファイナリスト12名の中から「フォーカスシステムズ賞」に選ばれました。


受賞時の様子(撮影:MIYOGRAPHY)

【概要】
長距離大電力のビーム型マイクロ波送電は、宇宙や海洋に存在する大量の再生可能エネルギーを導入可能にするポテンシャルを持っています。これまでの研究において、安全な電力の伝送に必要な技術の見通しが得られてきました。そこで今後は、システムの社会実装に向けて産業応用を念頭に入れた研究開発を加速する必要があります。特に海洋において、ワイヤレスで電力を伝送することにより様々なアプリケーションが実現可能になるのではと考え、本講演において審査員の企業様に対し、共同研究や実用化のアイデアを広く募集しました。

【用語解説】
・マイクロ波送電
「マイクロ波送電」とは、アンテナから電波を空間に放射することによってエネルギーを伝送する無線電力伝送の一種です。電池レスセンサなど比較的低電力の応用や宇宙太陽発電の実現に向けた研究が進められています。


【関連リンク】
■研究関連
 Research map
 宇宙太陽発電学会
 ワイヤレス電力伝送実用化コンソーシアム
 海洋インバースダム協会


■学部関連
 松室 堯之助教の紹介
 先端理工学部スペシャルサイト
 電子情報通信課程


コロナ禍の影響で今年度は開催できていなかった第1回REC BIZ-NET研究会を11月17日(火)にオンラインで開催いたしました。今回の研究会では、第一線で薄膜デバイスとその応用を研究している木村睦教授(本学先端理工学部電子情報通信課程)が、これまでの研究から最新の研究までを紹介しました。参加者からは、参加してよかったというお声をたくさんいただくことができました。
 1.日時   2020年11月17日(火)  15:00~17:00
 2.テーマ   薄膜デバイスと成膜技術の最新研究
         -センサ・医療・環境発電・人工知能への応用-
 3.講演者  龍谷大学 先端理工学部 電子情報通信課程 木村 睦 教授



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