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 「社会共生実習(いくつになっても、出かけられる!~高齢者を元気にする介護ツアー企画~)」(担当教員:現代福祉学科 髙松智画)では、高齢者の方々を対象とした学生企画の介護ツアー実施を目指していますが、企画するためにはまず対象者のことを知る必要があります。そこで、学外実習をおこない、高齢者の方々とのコミュニケーションやインタビュー等を通して高齢者への理解を深めることとなりました。

 そうした学外実習を控え、去る10月16日(金)に、『株式会社どこでも介護』(https://www.dokodemo-kaigo.com/)の橋本英司氏に登壇いただき、日頃、高齢者と接する際に配慮していることやツアーを企画する際に必要なことなどをご講話いただきました。

 橋本氏は本学OBでもあり、本学のレンタルラボに事務所を構える『株式会社どこでも介護』の代表・大西友子氏がおこなっておられる介護・介助が必要な高齢者・障がい者の方をお孫さんの結婚式や家族旅行、旅行ツアーなどにお連れする活動を新聞で知り、感銘を受けられたことをきっかけに同会社に転職し、はや5年になるそうです。


講師 橋本英司 氏


ご講話の様子

 ご講話では、体調に不安やリスクを抱える高齢者向けにはどのような配慮が必要か、高齢者向けのツアー案内チラシになされている工夫とはなにか、お連れする方の状態によっては多目的トイレのような広いトイレを要する場合や階段を利用することが不可能である等の弊害があるためツアー経路の下見をすることが非常に重要であることなど、実際に実施したツアーの写真を交えながらお話くださいました。

 中でも特に印象的だったのは、
「障害物があるから無理」ではなく「手段を考える」
「お連れできる所へ行く」ではなく「お連れしたい所へ行く」
「行けない所だから行きたくない」ではなく「行きたい所に行く」
という考え方です。
 
 目的施設が車椅子の方の利用を懸念していたとしても、十分なバックアップ体制をとることで交渉がまとまりツアーを実施することができた例もご紹介いただきました。

 また、階段等の障害物に遭遇した際、車椅子の方を目的地までお連れすることの大変さも実際に担いでみることで体験させていただきました。


車椅子の介助体験


受講生の様子


受講生の様子

 本科目の受講生らは、今回学んだことを踏まえて次週以降にいよいよ高齢者の方々と直にコミュニケーションをとりながらどのようなツアーをおこなうか検討していくことになります。

 ツアーの実施は2021年3月を予定しています。どのようなツアー内容になるのか、今から楽しみです。



社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


【本件のポイント】
コロナ禍によって、さまざまな悩みに直面する学生への「心のケア」として、以下2つの取組を10月より実施いたします。
① 龍谷大学のキャンパス全てに「出張:なんでも相談室」を新設(事前予約不要)
② 基礎疾患を有する等様々な事情により通学できない学生にも、オンラインによる相談を実施

【本件の概要】
 コロナ禍によって、不自由な生活を強いられている学生たちが抱える悩みや問題が増加しています。龍谷大学(以下、本学)は、このような悩みを抱える学生に寄り添い、解決していくため「こころのケア」に取り組みます。本学は「浄土真宗の精神」を建学の精神とし、「まごころ~Magokoro~ある市民の育成」を掲げ「学生を誰一人として取り残さない」ために、これまでもさまざまな学生支援を展開しています(以下別紙参照)。

【具体的な取組】
 本学3キャンパス全てに「出張:なんでも相談室」を新設し、学生が日々、学修活動や学生生活全般において抱えている悩みや不安、不満などを、気軽に相談できる窓口(事前予約不要)を設けます。大学生活に関する基本的な問い合わせから、「対面授業の再開に伴い不安やストレスを抱えている」「友だち関係に悩んでいる」といったメンタル面にかかるものまで、悩みの深刻さや軽重に関わらず、学生が気楽に相談できる「ファーストコンタクト機能」を果たします。
 また、相談内容に応じて、より専門性の高い関係部署へ引き継ぐ役割も担います。相談内容から、重症度が高いと思われるケースについては、「こころの相談室」や「障がい学生支援室」などの専門部署へ引き継ぎます。相談対応は、教職員や派遣職員、専門職人材等が行う予定です。

「出張:なんでも相談室」開室概要
・ 深草キャンパス  10月 26日(月)開室 10:30~17:00 月曜日~金曜日
・ 瀬田キャンパス  10月 26日(月)開室 10:45~17:15 月曜日~金曜日
・ 大宮キャンパス  順次開室      10:30~17:00 月曜日~金曜日

 対面での相談に加え、基礎疾患を有する学生や様々な事情により大学に出てくることができない学生にもカウンセリングが受けられるよう、オンライン相談窓口を設置。電話、インターネットTV、メール、チャット等から相談を受け付けます。
 カウンセリングは、メンタルヘルスを専門に扱う企業に業務委託し、臨床心理士や精神保健福祉士、産業カウンセラーなどの有資格者が対応いたします。

本取組は、学生支援特別推進室(※)が中心となって行っています。
※これまでの取組は別紙「龍谷大学 前期の学生支援事業一覧」をご覧ください。
新型コロナウイルス感染症対応 学生応援特設サイト https://www.ryukoku.ac.jp/ma556_5en/


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問い合わせ先:学長室(広報) 
    Tel 075-645-7882 / Mail kouhou@ad.ryukoku.ac.jp


 10月20日(火)、農学部は、花背ブランディングラボ(京都市左京区)と食と農に関する教育・研究及び花背(はなせ)地域振興を目的として、連携・協力に関する協定を締結しました。

 2019年度より、農学部食品栄養学科 山崎 英恵 教授および資源生物科学科 吉村 大輔 農場技術専門助手、妹尾 拓司 農場技術専門助手が中心となり、農業技術指導や講演会など、京都花背地域での活動を実施してきましたが、この度、これらの活動を可視化するとともに、食と農に関する学術分野の総合的かつ多面的な学びを深める具体的な連携内容を取りまとめ、地域の課題解決に向けてさらに推進することを目的に協定締結に至りました。

 調印式当日は、現地視察後、ミシュラン星付きの料亭旅館「美山荘」において、大門 弘幸 農学部長と新谷 久利 花背ブランディングラボ理事長との間で、協定書への署名を行い、出席者間で、今後の具体的な取り組みなどについて話し合われました。懇談の中で、花背地域における商品開発を含めた地域ブランドの開発が話題に上がり、山ぶどうや、ふき、山椒、クロモジなど花背地域ならではの特産物の商品開発を行い、地域おこしを目指すことなどが確認されました。
 
 今後は、特産物の商品開発のほか、本学学生が中山間地域の持つ課題を学ぶ機会を創出したり、本学科の知的資源を活かした研究受託など、持続可能な地域活性化に取り組んでいきます。

(代表者コメント)
花背ブランディングラボ 新谷 久利 理事長:
過疎化が進む花背地域に若者が来ること、それだけでも活性する。大学生の若いエネルギーを地域に向けていただき、花背広河原らしい特産品を開発したり、花背の地で(儲かる)農業をやりたい人々の誘致につながることも期待する。

龍谷大学農学部 大門 弘幸 学部長:
「課題を解決する」というのが農学の学問。大学の実習農場ではできない経験(山ぶどうの剪定、山菜を作るなど)ができる教育を考えたい。トライ&エラーで地域の方々と共に取り組んでいきたい。

龍谷大学農学部 山崎 英恵 食品栄養学科教授:
6次産業化をゼロからスタートする本取り組みは、龍谷大学農学部生にとってどのように特産品を作っていくか、販売していくか、栽培していくか、など様々な現場の学びがあり、地域を活性化するアイデアを発信するモデルケースとしていきたい。 








 経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は龍谷大学・東洋大学学生交流プログラム(以下、ICAAP)を利用して東洋大学経営学部から龍谷大学経営学部の3年生に在籍している藤澤 啓太さんをご紹介いたします。

龍谷大学・東洋大学学生交流プログラム(以下、ICAAP)とは
 以前の経営人でも紹介した本プログラムは、東京と京都という文化、地理、風土も異なる地域、大学で学ぶことで幅広い視点からの学修を期待したプログラムです。学生は1年間、半年間の2つから選択でき、派遣先でゼミに所属できるなど正規学生と同じ扱いを受けることができます。また、龍谷大学に納める学費だけで、学費は他にかかりません。

東洋大学へ行こう(ICAAP)
https://www.ryukoku.ac.jp/about/outline/info_disclosure/information/coop_04.html


少しネガティブな側面!?でもいいのです。
 藤澤さんは東京生まれの東京育ちで、小中高と何の変化もなく、普通に暮らしてきたとのことです。東京といえば、日本の中心ですべてが最先端、おしゃれで若者の街といった印象を持ちますが、藤澤さんはいたってそんなことはないとのことで、「良くも悪くも人が多いですね。」とあっさりと一言。また「高校時代は渋谷や下北沢といったところに出かけましたけど、僕自身は東京だからといって何の特徴もない生活をしていたんじゃないでしょうか。」今まで様々な経営人を取材してきたので、向上心に溢れるコメントを期待するのですが、藤澤さんは謙遜なのかネガティブな返答にとまどいます。

東洋大学での大学生活は
 東洋大学への進学理由を尋ねたところ「オープンキャンパスで入った際に、きれいなキャンパスで憧れました。」また「数ある私大の中でも学食が有名ですよ。」と教えてくれました。また、経営学部を選んだ理由は、「高校時代に自動販売機のマーケティング戦略を聞いて面白いなと思ったのと、将来の夢が決まっていないので、幅広い選択肢がありそうな学部を選びました。」と、また一歩下がった答えをいただきました。
 それでも学生時代は楽しかったようで、サークルに所属してクラブボックスで友達と談笑したり、マーケティングのゼミに所属したり、それなりに充実していたといいます。またスーパーでのアルバイトを通し陳列や品出しして、大学で学んだ経営学を考える時間となっていたそうです。


東洋大の学食と思えない学食 ※東洋大学入試情報サイトより

国内留学のきっかけ
 藤澤さんの学生生活に変化が訪れたのが、経営学部2年生になった頃に大学からきたこの交換交流プログラムの通知でした。「当時、実家生活が続く中で自立しないといけないな、一人暮らしをした方がよいのではないか。」とぼんやりと考えていた藤澤さんは、これはチャンスだと思われたそうです。京都に親戚がいるわけでもなく何の縁もないとのことで、ご両親の説得は苦労されたそうです。「海外でなく、なぜ日本なの?東京でよくないか?」といった反応だったそうですが、何とか説得し、制度への申込をします。周りの友達にはびっくりされたそうですが、「藤澤ならやりそうだな。」と言ってもらって自分でも不思議に納得したのだとか。

東京から京都へ、そして初めての一人暮らし
 初めての一人暮らしを心配したものの、京都はちょうどよい街のサイズが自分に合っており、建物が低いので山が見渡せるのが好きとのことです。コンパクトなのに凝縮している印象で、京都の神社仏閣といった観光地や、繁華街はほとんど行って、満喫しており、一人暮らしはそれなりに順調とのこと。
 「龍谷大学での学生生活を訪ねると東洋大学がビルのキャンパスであったので、キャンパス内の芝生で寝ころんだのも新鮮な経験でした。」また東洋大学にない科目を積極的に選択し、ゼミには所属しなかったものの、「先生がフランクで距離が近くてよかったです。」と振り返られました。2020年度前期はコロナ禍でオンライン授業となってしまいましたが、それでも龍谷大学が実施していた食支援プロジェクトにスタッフとして参加したりと、楽しく過ごせたのことでした。


こういうスタンスありかも
 藤澤さんと話していると、とても自己肯定感の低いネガティブ学生を醸し出されるのですが、目をしっかり見つめ相手の話を聞く姿勢は、惹きつけられるものがあり、聞き手のはずの筆者もついつい喋ってしまいがちです。2020年前期で交換留学が終わったものの、東洋大学での授業がオンラインだそうで、今も京都に住み続けているそうです。「今後は就職活動が本格化するのですが、東京に戻ることもまだ決めていません。東京や京都という拘りはないので、全国どこでも幅広く探したいですね。」ここまで聞いて気づいたのが、藤澤さんはとても素直で、かつ流れに身をまかせている感じがしたことです。龍谷大学をはじめ数々の“ご縁”がこれからも彼を繋いでいく感じがしました。

最後に
 最後に一言もらえますか?と聞いたら「特にないんですけど…。」との返答でしたが、続けざまに「東京で実家暮らしの時は、何かとかりかりとしていた自分に気づきました。今は自分でもわかるくらいに落ち着いたと思います。具体的に何がとは言えませんが、東洋大生にも龍大生にもこのプログラムをおすすめしたいですね。」と話されました。
 学生交流プログラムの新しい利用の仕方、「まずは行ってみて、そして考える。」こういうスタンスありかもと思わせます。自分を変えたいと思う学生のみなさん、龍谷大学に入学して、東洋大学へ行ってみませんか。


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