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【本件のポイント】
・龍谷大学大学院実践真宗学研究科の公開シンポジウムを開催
・伝道を捉えなおし、これからの伝道を考え、そのあゆみを振り返るとともに宗教の果たすべき使命について考える

【本件の概要】
 龍谷大学大学院実践真宗学研究科は、関係者・修了生をはじめ、宗教者の実践活動に心を寄せる方々が一堂に会する公開シンポジウム「伝道を考える ~これまで・そしてこれから~」を開催します。
 パネリストとして、貴島信行(きしま のぶゆき)龍谷大学文学部教授に加え、直林不退(なおばやし ふたい)相愛大学客員教授、朝倉行宣(あさくら ぎょうせん)浄土真宗本願寺派照恩寺住職らをお招きします。
 この公開シンポジウムでは、「節談説教」※1や「テクノ法要」※2を通してこれまでの伝道を捉えなおし、これからの伝道を考えるきっかけとします。そのため、現代に求められる宗教実践における重要な視点や要素を、来場者の方々とともに考え、交流する時間を設けております。

※1 「節談説教」 : 巧みな話材を用いて、言葉に節や抑揚をつけて法義を談ずる法話。江戸時代に浄土真宗の法座で発達し広く親しまれた
※2 「テクノ法要」 : 従来から勤められてきた法要を、プロジェクションマッピング等で装飾し、テクノサウンドにアレンジして行う法要

1 日時: 2019年11月21日(木) 13:15~17:00

2 場所: 龍谷大学大宮キャンパス 東黌(とうこう)101教室
     (〒600-8268 京都市下京区七条通大宮東入大工町125番地の1)

3 内容:
【第1部】 提言
「浄土真宗における伝道の目的と課題」貴島信行(龍谷大学文学部教授)
「これまでの伝道を捉えなおす」直林不退氏(相愛大学客員教授)
実 演 「節談説教」杉本光昭氏(節談説教研究会理事)
「これからの伝道を考える」・プレゼン「テクノ法要」朝倉行宣氏(浄土真宗本願寺派照恩寺住職)

【第2部】 ディスカッション ~みんなで考える~
コーディネーターからの説明       葛野洋明(龍谷大学文学部教授)
「これまでの伝道を捉えなおす」について 院生から提言者へ
「これからの伝道を考える」について   院生から提言者へ
質疑応答                来場者から提言者へ
伝道の課題と期待            貴島信行(龍谷大学文学部教授)

4 主催:  龍谷大学大学院実践真宗学研究科

5 協力:  龍谷大学真宗学会、龍谷大学世界仏教文化研究センター


問い合わせ先 : 
龍谷大学文学部教務課(大宮キャンパス)   Tel : 075-343-3317


 実践真宗学総合演習Ⅱ、臨床宗教師総合演習の実習として「宗教間対話実習」を実施いたしました。実践真宗学研究科 葛野洋明先生より受講した院生の報告をいただきました。

 11月6日(水)、宗教間対話実習を行いました。NCC日本キリスト教協議会によるプログラムの一環で、ドイツからの留学生の方たちと、実践真宗学研究科の院生が共感・対話を行いました。
 はじめに本願寺にて御影堂を参拝し、書院を参観しました。留学生の皆さんは本願寺やその歴史について次々に手を挙げて質問され、熱意ある姿勢に背筋が伸びる思いでした。
 龍谷大学に戻り、宗教者が社会実践を行うことについて、両国の状況を比較しつつ、色々なテーマで話し合いました。もちろん背景が全く異なる国なので、社会が宗教に求めることや、宗教への一般的なイメージに違いを感じました。しかし、宗教者として社会問題に取り組む姿勢や、「相手の話を聞くことが大事」という一人一人への向き合い方は似ているように思いました。
 宗教を学ぶ同じ学生として、多くの新しい気付きを得た機会でしたし、まだまだ話し足りないという印象で、実習が終了した後も会話は続きました。
                                                 大学院実践真宗学研究科 1回生 小島かるな





2019年11月3日(日)、深草キャンパス紫光館4階法廷教室にて、「“コップの縁(ふち)から支える刑事司法”」をテーマに、課題共有型(課題解決指向型)円卓会議“えんたく”*1が行われました。学生や一般の方など、約50名が参加しました。
(主催:JST/RISTEX(社会技術研究開発事業)「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」領域「多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」ATA-net(代表・石塚伸一)|龍谷大学法学部 石塚伸一研究室 ATA-net事務局|龍谷大学ATA-net研究センター 共催:APS研究会|NPO法人マザーハウス 協力:犯罪学研究センター

【イベント概要>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-4259.html



刑事事件は、「加害者」と呼ばれる者とその関係者だけでなく、「被害者」にとっても、そして、無実なのに「加害者」とされた冤罪被害者にとっても、深い闇の底で強烈な渦に巻き込まれるような過酷な経験です。本来、刑事裁判は、これらの人びとにとっての「解決」や「救済」、すなわちトンネルを抜け出た先に光さす未来をもたらすものでなければならないはずです。しかし、現実の刑事裁判をめぐる制度はそのような機能を十分に果たすことができていません。
この「深いコップの中の嵐」の渦中にいる人びとを、「コップの縁」、すなわち制度の外縁部分からまなざしを注ぎ、ともに歩み、支えている人たちがいます。「コップの縁」で生きる人たちは、さまざまな立場で、さまざまな渦中の人とかかわり、日々の奮闘の中でときに歓喜し、ときに苦悩します。その姿そのものが、刑事司法をめぐる法や制度に課題を突きつけ、示唆を与えるのです。
「コップの縁」から中心を覗き、この国の刑事司法を考える場として、本シンポジウムは開催されました。

石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長、ATA-net代表)による開会の挨拶につづいて、鴨志田祐美氏(弁護士)が企画の趣旨説明を行いました。鴨志田氏は、自身が携わっている大崎事件*2の再審請求の体験談を用いながら「弁護活動で挫けそうになったとき、私や依頼人を支えてくれたのが『コップの縁』の人たちだった。本イベントで『コップの縁』の人たちが一同に介して話し合うことで、新しい『化学反応』を生み出すことが狙いである」と述べました。


石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長、ATA-net代表)

石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長、ATA-net代表)


鴨志田祐美氏(弁護士)

鴨志田祐美氏(弁護士)

“えんたく”のセンターテーブルには、鴨志田氏をはじめ、司会の森久智江教授(立命館大学法学部・本学犯罪学研究センター嘱託研究員)、阿部恭子氏(特定非営利活動法人 WorldOpenHeart代表)、五十嵐弘志氏(特定非営利活動法人マザーハウス 理事長)、山口由美子氏(西鉄バスジャック事件*3 被害者/不登校を考える親の会『ほっとケーキ』代表)、中本忠子氏(特定非営利活動法人「食べて語ろう会」理事長/元保護司)、が集まりました。はじめに、「『コップの縁』で生きる人たちを支える活動」と題し、登壇者がこれまでの活動報告を行いました。
登壇者が、団体や法人を立ち上げた経緯には共通点がありました。それは、自分の人生で巡り合った出来事から学んだこと得たこと、それらを大多数の人に還元し、力になりたいという想いです。また、活動を続けていくうえで、経済的な問題を抱えつつも「人脈」や「絆」などお金では得られない財産が何よりの支えになることを伝えました。


小休憩を挟み、登壇者とフロア参加者による意見交換が行われました。
この日の “えんたく”では、「刑事事件の加害者を生み出さない取り組み」、「被害者家族・加害者家族の支援の在り方」、「刑務所に対する理解の輪を広げる」がテーマに挙がりました。
人は誰しも生きづらさを抱えています。小さな問題やストレスの積み重ねで、刑事事件の加害者になってしまうことがあります。事件が発生すれば、被害者や被害者家族はもちろんのこと、加害者家族もが大きな困難を抱えて生きていかなればなりません。阿部氏、山口氏は自らが実践してきたことを交えながら、事件によって悩みを抱えた人に寄り添うこと、同じ悩みを抱えた人同士で問題を共有する大切さを説きました。


阿部恭子氏(特定非営利活動法人 WorldOpenHeart代表)

阿部恭子氏(特定非営利活動法人 WorldOpenHeart代表)

山口由美子氏(西鉄バスジャック事件 被害者/不登校を考える親の会『ほっとケーキ』代表)

山口由美子氏(西鉄バスジャック事件 被害者/不登校を考える親の会『ほっとケーキ』代表)

また加害者は、刑事手続きを終えたあと刑務所に服役します。刑務所のなかのことを我々はどれほど理解しているのでしょうか?私たちは、受刑者の生活や受刑者が事件を起こした背景に思いを巡らすことはほとんどありません。中本氏は、受刑者への賞与金(刑務作業をすることで支払われる賃金)が適切に支給されていないこと、等級によって受刑者が手紙を外部(家族や関係者など)に郵送できる回数に限りがあることを指摘。刑務所の現状を報告したうえで、受刑者への待遇改善を求めました。これを受け、五十嵐は刑務所のなかと社会の間に隔たりがあることを課題に挙げました。社会が刑務所に関心を向けることに加え、刑事事件の当事者である受刑者の声(刑務所での待遇、事件の背景、更生への想いなど)を社会に広げる機会を作ることを要望しました。


中本忠子氏(特定非営利活動法人「食べて語ろう会」理事長/元保護司)

中本忠子氏(特定非営利活動法人「食べて語ろう会」理事長/元保護司)


五十嵐弘志氏(特定非営利活動法人マザーハウス 理事長)

五十嵐弘志氏(特定非営利活動法人マザーハウス 理事長)

これらの話し合いを通じ、「一連の刑事事件を他人事ではなく、我が事として捉えることの大切さ」に関するコメントがフロアから寄せられました。鴨志田氏は、情報を発信する側に働きかけ、情報の受け手に共感を得られる媒体づくりをしてきたことを紹介。さらに、「日常生活の場でこのように語り合う場を作り続けることが、我が事として捉えることに繋がる」と参加者に呼びかけました。

“えんたく”の結びに、森久教授は「透明なコップの中(=刑事司法)は、見ようと思えば見える。しかし、人はなかなか中を見ないし、他人事のように外から眺めてしまいがちだ。だからこそ、今後も“えんたく”を通じ、刑事司法を考える場、人と人同士が繋がる機会を作っていきたい」と抱負を述べました。


森久智江教授(立命館大学法学部・本学犯罪学研究センター嘱託研究員)

森久智江教授(立命館大学法学部・本学犯罪学研究センター嘱託研究員)


さいごに、五十嵐氏、石塚教授による閉会の挨拶が行われました。五十嵐氏は「皆さんの発言や力がマザーハウスや受刑者の大きな励みになる」と述べました。石塚教授は「縁(ふち)は、縁(えん)とも読みます。今日、ここで出会った縁(えん)を大切にし、これから一緒に様々な問題を考えていきましょう」と締めくくりました。

今回の催しは、コップの中(刑事司法)の問題を共有することに加え、人の「縁」が繋がりあう有意義な機会となりました。

(※下記の画像は”えんたく”で述べられた意見や発言のまとめ)



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【補注】
*1 課題共有型(課題解決指向型)円卓会議“えんたく”:
“えんたく”は、依存問題の解決に際してどのような問題や課題があるかの共有を目的としている。アディクション(嗜癖・嗜虐)からの回復には、当事者の主体性を尊重し、回復を支える様々な人が集まり、課題を共有し解決につなげるためのゆるやかなネットワークを構築していく話し合いの「場」が欠かせない。ATA-net(代表・石塚伸一)では、この「課題共有型(課題解決指向型)円卓会議」を「えんたく」と名づけ、さまざまなアディクション問題解決に役立てることを目指している。
https://ata-net.jp/

*2 大崎事件:
1979年10月、鹿児島県曽於郡大崎町で起こった事件。農業・Kさん(当時42歳)が自宅の牛小屋の堆肥の中から死体で発見されました。警察は、近親者の犯行として、Kさんの兄・その妻の原口アヤ子さんら4名を逮捕。原口さんは無実を訴えたものの、裁判で有罪とされ、10年間服役した後に再審(裁判のやり直し)を請求した。2019年6月、第3次請求審が、裁判官5人の全員一致により最高裁判所で初めて再審取り消しが決定した。

*3 西鉄バスジャック事件:
2000年5月3日に発生した当時17歳の少年によるバス乗っ取り(バスジャック)事件。乗客3人を切りつけ、2人が負傷し女性1人が死亡した。日本のバスジャック事件において、人質が死亡した初めての事件となった。


伏木 亨 農学研究科長の任期満了(2020年3月31日)にともなう選挙を11月13日(水)に実施した結果、次期農学研究科長に伏木 亨 教授を再選出しましたのでお知らせいたします。

 

【龍谷大学農学研究科長】

任   期: 2020年4月1日~2021年3月31日

氏   名: 伏木 亨(ふしき・とおる)教授

生 年 月 日: 1953年1月13日(66歳)

 

【専門分野】

農芸化学、栄養化学

 

【最終学歴】

1980年3月 京都大学大学院 農学研究科 食品工学専攻 博士後期課程 指導認定退学

 

【学   位】

博士(農学)京都大学

 

【職   歴】

1980年  4月 京都大学農学部食品工学科助手

1988年  6月 京都大学農学部食品工学科助教授

1994年  4月 京都大学農学部食品工学科教授

1997年  4月 京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻教授

2005年  4月 京都大学農学研究科副研究科長(2009年3月まで)

2007年  4月 京都大学教育研究評議会評議員(2009年3月まで)

2008年11月 京都大学理事補(2010年9月まで)

2009年  9月 京都大学次世代研究者育成センター(白眉センター)センター長(2012年9月まで)

2015年  4月 龍谷大学農学部教授(現在に至る)

2018年  4月 龍谷大学農学研究科長・食と農の総合研究所長(現在に至る)

 

【研究業績】

『食と嗜好のサイエンス』 丸善出版、『だしの神秘』朝日新書、『コクと旨味の秘密』新潮新書、

その他専門分野に関わる欧文論文215編 ほか

 

【所属学会】

日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、日本生化学会、日本香辛料研究会

 

【そ の 他】

2009年 日本栄養・食糧学会賞

2012年 日本農芸化学会賞

2014年 日本味と匂学会賞

2014年 和食-京の文化特別表彰

2014年 紫綬褒章受章

2019年 日本農学賞

                                                            

問い合わせ先 :龍谷大学農学部教務課 担当:高橋  077-599-5601

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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丹羽 徹 法学研究科長の任期満了(2020年3月31日)にともなう選挙会を11月13日(水)に実施した結果、次期法学研究科長に 神吉 正三(かんき しょうぞう)教授を選出しましたのでお知らせいたします。

 

【龍谷大学法学研究科長】

任   期: 2020年4月1日から2022年3月31日まで

氏   名: 神吉 正三(かんき しょうぞう)教授

生年 月日: 1956年2月11日(63歳)

 

【専門分野】

商法、金融法

 

【最終学歴】

1999年3月 筑波大学大学院博士課程経営・政策科学研究科企業科学専攻修了

 

【学   位】

博士(法学)

 

【職   歴】

1978年4月  株式会社協和銀行(協和銀行、あさひ銀行を経て、現りそな銀行)入行

2001年1月  株式会社あさひ銀行退職

2001年4月  流通経済大学法学部専任講師

2005年4月  流通経済大学法学部助教授

2007年4月  龍谷大学法学部教授 (現在に至る)

 

【研究業績】

『金融機関役員の融資決裁責任』酒井書店(2005年)

『融資判断における銀行取締役の責任』中央経済社(2011年)

『銀行取締役の注意義務』筑波法政28号(2000年)97頁~132頁

『預金者の法的地位--銀行のコーポレート・ガバナンスの視点から』流経法学5巻2号(2005年)1頁~86頁

『協同組織金融機関の「地区」に関する考察』経済産業研究所policy discussion paper series.(2006年)06-P-001

『わが国の取締役会は監督機能を果たしてきたか』龍谷法学47巻1号(2014年)1頁~24頁

『シンジケート・ローンの組成過程における諸問題 : 中小企業を借入人とする市場の健全な形成に向けた政策論を中心として』龍谷法学50巻1号(2017年)1頁~72頁

 

問い合わせ先 : 法学部教務課 松原・鮫島(さめしま)  Tel 075-645-7896


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