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ハマス―イスラエルの紛争が世界的な関心事となっていることを受け、国際福祉実習の事前事後指導を行う「社会福祉実習指導」のクラスでは、当初の予定を変更してこの紛争についての授業を2023年10月19日に実施しました。
国際福祉において、紛争・戦争、平和の問題は非常に重要なものであるため、この紛争の現状やこれまでの歴史を学ぶとともに、どうすればこの紛争を止められるのか、どうすれば平和な世界を構築することができるのかについて受講生一人一人が考え、その考えを基にディスカッションしました。
怨み、憎しみではなく愛による平和的解決、自省利他の行動哲学、国際法に基づく解決、対話・交流による相互理解、人間の安全保障の推進、知ること、発信することなどが重要であると学ぶことができました。

《ハマス―イスラエルの紛争に対する声明》
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-13590.html


ハマス―イスラエルの紛争についての授業


ハマス―イスラエルの紛争についての授業


はじめに
今回LeD’sの顧問である畠山先生がこの團藤プロジェクトの代表ということもあり取材させていただきました。法学部に所属していますが恥ずかしながら團藤先生のお名前は存じていただけで具体的な活躍までは知りませんでした。
私は法学部に入学して早いもので3年目になりました。授業では刑法、民法、憲法、刑事訴訟法などなど様々な法律を学びました。法学部に入るまでは「この法律はおかしい」「何でこんな法律にしたの?」と思うことがありました。皆さんもそのような経験はないでしょうか。ですが、授業を受けているうちにその条文に狙いを理解できるようになりました。もちろんすべてを理解できたわけではありませんが、少しずつではありますが成長したなと自分で感じます。
さて、それぞれの法律はそれぞれの狙いがあって作られています。このインタビュー記事は團藤重光先生の展示会についてのものです。團藤先生は刑事訴訟法を作られた方であり、日本の法学界に大きな影響を及ぼした方です。この展示会では團藤先生のメモなどから先生の考えの一端が垣間見ることができ團藤先生が何を思い、何を願ってこの法律を作られたのかを知ることができます。
今回の展示会は終了していますがもし、次に開催されたときは法律に興味がある人はもちろん、法律をあまり深くかかわってこなかった人にもぜひご来場していただければと思っています。

團藤展・團藤プロジェクトとは
東京大学法学部教授や、最高裁判事などを務め、日本の法学界に多大な影響をもたらした團藤重光先生が制定に関わった立法資料(審議会などに関する各種資料)や最高裁判事として関与した事件に関するメモなど多種多様なコレクション(以下「團藤文庫」という)が、現在本学矯正・保護総合センターにおいて所蔵されています。
同センターでは、團藤先生より團藤文庫を寄贈されて以来、團藤文庫研究プロジェクト(以下「團藤プロジェクト」という)を立ち上げ、調査研究活動を遂行しています。
團藤プロジェクトでは、團藤文庫の所蔵史料を社会に広く公開することや教育に役立てることを社会的使命として掲げ、史料の公開と発信を続けています。團藤プロジェクトでは上記史料の公開と発信の一環としてこれまで都合3回の展示会(團藤展)を開催しています。(今回は3回目の展示会になります)。
今回、インタビューを引き受けてくださったのは、龍谷大学 矯正・保護総合センター リサーチ・アシスタント(團藤プロジェクト・アーカイブズ系担当)、法学部 非常勤講師を務める太田宗志先生です。先生の研究テーマは「法学者・團藤重光の人物研究、團藤重光の旧蔵資料「團藤文庫」)の研究」で、現在は複数の研究者と協力しながら團藤文庫の研究を進めています。2021年には国立公文書館が創設した「認証アーキビスト」に認証され、研究と同時に資料の保存やデジタル化などを行っていらっしゃいます。

今回の團藤展について
Q. 團藤展は過去に2回行われていましたが、今までと今回の展示会のテーマの違いは何ですか。
A. 1回目はですね、2014年に開催しました。寄贈を完了したのは2012年で、團藤先生がお亡くなりになったのがその年の6月なので、6月以降に資料をこちらの方に移転していただいて、その際に資料の全部を見るということになりました。受贈いただいたということで、まず社会の人々にお見せして團藤先生が何を目指していたのかを知っていただかなければと考えました。遺した資料を見て、2次利用して活用してもらうということを原資料の所蔵者として團藤先生は望まれていました。ですから、資料の公開と・発信を推進していくというのが、團藤プロジェクトの目的の1つだと思っています。
1回目はそもそも團藤重光という人がどういう人なのかを知ってもらうということで、團藤先生のライフコースにフォーカスを当てた展示を行いました。2回目の展示は2015年に行い、その時は「いのちといのり」というテーマを決めて1回目よりは小規模に3日間だけ開きました。「いのちといのり」ですので、團藤先生の宗教に関わる資料などを展示しました。仏典など様々なものがありますが、書物には赤線が引いてあったりして調べたりした痕跡があって、とてもよく勉強されていたことがわかります。また、「いのち」に関わるものとして戦時中のものなども展示しました。

人気の展示は?
Q. 今回の展示で、見学者に人気な展示物は何ですか。またどんな方が見学に来られますか。
A. やはり「雑記帳」ですね。NHKでの團藤先生の事件ノートの放送を見て実物があるということで、足を運んでくださっている方や、親子で雑記帳を見に来られた方もいらっしゃいました。
また、お話した人の中で、「しっかりと見たかったけど、老眼鏡忘れてしまって滲んでよく分からなかったので、また来ます」と仰っていた方もいらっしゃいました。
他にも、大阪空港公害訴訟を番組を通じて知り、圧力を示唆するようなものがあることや司法権の独立について考えて、ここまで足を運んでくださる方もおられます。そもそも團藤先生の存在を知っていたけど忘れてしまったが、番組で思い出して、「こういう人だったんだ」という風に見に来てくださる方もおられました。あとは、当時弁護団に参加していた方やそのご家族など團藤先生との関わりが実際にあった方もお越しになっていました。彼を取り巻いた人々、もしくは彼を通じて色んな思いを持った人々が、日々訪れてくださって嬉しかったですね。展示会場でたくさんの方とお話して私自身様々な思いをしたし、すごく力づけていただきました。
このような展示をして発信することで、色んな方が来てくださるというのもわかったので、来て下さる方の期待に応えていけたらと思います。それも大学の使命の1つだと思っています。

イチオシの展示
Q. イチオシの展示品は何ですか
A. 難しいですね…。でも、やはり思うのは、写真をああいった形でコラージュしたものを貼り付けていることも、1つの売りじゃないけど、こちら側からの見てほしいところではあります。あれ実は、会期中に追加で貼り付けていて、最後に成長する展示を目指しているんです。まだちょっと力及ばず、展示品の入れ替えが一部入れ替えできていないですけれども、色々見ていただきたいなと思います。生まれてから晩年に至るまでの写真の流れから團藤先生がどういった人生を歩んできたのかっていうのをちょっとわかってほしいというか、伝えたいというのがあります。写真資料がたくさんあるので、それをみなさんに見ていただきたいなと思いました。


今回のインタビューは非常に長いものとなったため今回は一度ここまでにしたいと思います。実はインタビュー前に團藤展の展示会場で太田さんに解説していただきながら回るというとても贅沢な時間を過ごしました。ただ見るだけではなく理解しながら見ることはすごく大事だと思いました。
近日中に続編を公開するのでぜひ期待していてください!!

【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
伊藤 千夏(法学部3年)
川上 桃佳(法学部3年)
鈴木 啓太(法学部3年)
山本 真央(法学部3年)


龍谷大学と国際交流一般協定を締結しているシンガポールのナンヤン・ポリテクニック(Nanyang Polytechnic)の学生・教員(教員2名、学生14名)が、2023年10月2日から来学し、1週間の短期留学プログラムを。ナンヤン・ポリテクニックは2014年以来、双方の短期プログラムやバーチャルイベントなどを通して、活発なパートナーシップを築いてきました。

今回のプログラムに参加したナンヤン・ポリテクニックの学生は、全員ビジネスマネジメント学部でメディアを学んでいることから、日本の放送局である毎日放送本社へ訪問しました。
毎日放送へ訪問した学生と教員の感想をご紹介します。

ナンヤン・ポリテクニック学生のコメント(一部抜粋)
「企業訪問は大変興味深く、MBSでは生のラジオ放送が実際に行われているのを見ることが出来て興奮しました!スタジオもすごくかっこよかったです。」
「将来のキャリアに向けて理解が深まり、より明確になりました。」

ナンヤン・ポリテクニック教員のコメント(一部抜粋)
「MBS訪問は、教員と学生の両方にとって目を見張るものでした。私たちは日本で最も古いラジオ放送を始めた民間放送局で、日本の放送業界の活気を見る機会を得ました。有名な日本のラジオパーソナリティがトークショーを行う姿を見ることは、私たちにとって、とても興味深かったです。スタジオツアーも興味深く、スタジオや技術に関する理解がより深まりました。」

当プログラムでは他にも、京都市防災センターの訪問、関西地域に拠点を置く広告代理店への訪問、グローバルコモンズ(深草キャンパス)での日本語入門講座・日本のビジネス関連講義、本学の学生バディとの交流など、多彩なプログラム内容となっています。学生バディとの交流ではシンガポールに関するプレゼンテーションを聞いて、学生間でディスカッションした後、ナンヤン・ポリテクニック一行を錦市場と清水寺に案内しました。
なお、2024年春休みを利用して、龍谷大学生がナンヤン・ポリテクニックで実施する「グローバル人材育成プログラム」を予定しています。
(2023年度春期の実施については、2023年10月下旬頃に開始予定です。)




【本件のポイント】

  • 龍谷大学生が、各地域の森林や街並みをありのままに楽しみながら歩く「フットパス」を通じて、地域の関係人口増加を推進する取組を実施。
  • 11月11日(土)と11月18日(土)、東近江市2エリアを舞台にフットパスイベントを開催。
  • 今後も継続的にフットパスイベントを開催し、官公庁にイベント成果をもとにした政策提言を行う予定。

 

【本件の概要】
 フットパスとは、イギリスを発祥とするウォーキングイベントの一種で、対象のエリアにある森林や街並みなどをありのままに楽しみながら歩くものです。近年では、日本においても各地域の特徴を活かしたフットパスコースが整備され、地域活性化の一端を担うまでになっているものもあります。また、地域の景観や歴史・文化の保全にも繋がるものとされています。
 龍谷大学法学部生有志で結成された「龍谷フットパスプロジェクトHAT」は、フットパスを通じて地域の魅力を伝えることで地域の関係人口増加を目的としており、本学の学生活動支援制度「龍谷チャレンジ」に採択され、これまで活動を進めてきました。
 このたび、循環共生型町づくりを推進している滋賀県東近江市で、エコツーリズムの一環としてフットパスイベントを開催します。また、学生たちは今後も継続的にイベントを開催し、その成果をもとにした地域の関係人口増加を推進する政策を官公庁に提言する予定です。
 地域や社会と接点を持つことで、新たなアイデアが生まれ、多様な価値の創出や課題解決に繋がり、社会に貢献していくことを期待します。

【イベント詳細】
・11月11日(土)9:30~14:30
 君ヶ畑歴史自然コース・和南パノラマコース 参加費4,000円(マップ代、食事代、保険料を含む)
・11月18日(土)9:30~14:30
 杠葉尾渓流コース・杠葉葉町中コース 参加費4,000円(マップ代、食事代、保険料を含む)
(主催)龍谷フットパスプロジェクトHAT(後援)東近江市エコツーリズム推進協議会・日本フットパス協会

※    龍谷チャレンジ
龍谷大学では、学生の自主活動や社会連携活動(いずれも正課以外)を支援する「龍谷チャレンジ」制度を設け、支援金の付与をはじめとする学生活動のサポートを行っています。2023年度は「自主活動部門」、「社会連携・社会貢献活動部門」、「スタートアップ部門」の3部門を設け、各部門の趣旨に沿う学生の取組みを採択しました。URL https://www.ryukoku.ac.jp/campus_career/activity/smap.html



問い合わせ先:龍谷大学REC事務部(京都)    
Tel 075-645-2098 rec-k@ad.ryukoku.ac.jp https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/index.php


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【チラシ】フットパスイベント 東近江を味わうフットパス


ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)グローバル・アフェアーズ研究センター(GARC)は、2023年10月4日(水)13:30~15:00、深草学舎 顕真館 講堂において、社会活動家 幾田 桃子氏をお招きし「美しい未来のために『生きる』をデザインする」と題した特別講演会を開催しました。
SDGsという言葉がまだなかった2001年、大学在学中に、古着から子ども服を作るブランドをアメリカで立ち上げた幾田氏。以来、ファッションやアートを通じて命の大切さを訴え、性暴力をなくすための活動を展開されています。
本講演会は幾田氏の活動に賛同し、本学が推進する仏教SDGsとの共通点に注目した、ジェンダーと宗教研究センター研究員の水尾文子教授(本学文学部)が同センター長の岩田真美准教授(本学文学部)に相談したことがきっかけで実現。当日は会場(本学関係者限定)とオンライン(一般の方も視聴可能)のハイブリッド形式で開催し、172名が参加しました。(会場参加:81名・配信視聴:91名)
→イベント概要】【→プレスリリース

理念を体現した衣装で登場
前半の部では講演と聴講者向けの質疑応答が、後半の部では入澤崇学長との対談が行われました。

進行役を務める水尾教授の紹介で登場した幾田氏。身にまとう物はすべて自らのブランドの信念と同じ「持続可能な」手法で製作された物を選ぶという幾田氏は、今回もご自身でデザインした黒いドレスと、トレードマークであるヘッドドレスを身に着けていました。壇上に上がると、幾田氏はスクリーンに数々の写真を投影しながら、これまでの半生をご紹介くださいました。


幾田桃子氏

幾田桃子氏

世にあふれる不条理を知った幼少期
「私は3月8日、国際女性デーに生まれました」という語りから講演をスタートさせた幾田氏。ご自身の幼少期を「いつも社会の不条理を考える子どもだった」と振り返りました。
差別やいじめ、戦争があること。うつろな目をして働く大人のこと。「男の子だから、女の子だから」という言葉に募る理不尽な思い。「どう行動すれば社会の不条理を変えていけるのかが関心事でした」と話し、中学時代には不登校になった同級生を教員と共にサポートしたエピソードを披露しました。


高校留学での衝撃から大学進学、起業まで
つづいて、話題は高校生時代へ。
「アメリカに留学してひどく驚いた」と幾田氏は言います。理由は、人種・性別・性的指向などによる差別が当然のごとく存在したこと。カフェが白人エリアと黒人エリアに分かれていたり、ドイツ人生徒のロッカーにナチスマークが落書きされたり、同性愛者の教員を生徒がバカにしたり。自身も “アジア人女性”として差別を受けた経験を語り、「差別に憤りを感じ、社会活動に参加するようになりました」と活動の原点が鮮明に語られました。

さらに話題は、社会活動を本格化させた時代の話へ移ります。
アメリカの大学で国際関係学と女性学を学んでいた幾田氏は、授業を通じ、愛するファッション業界が“環境汚染産業ランキング”の上位だと知りました。さらに汚染原因が「洋服の作りすぎ」「作る過程での環境汚染」だと分かると、「大好きなファッションを起点に社会問題に取り組みたい」と考えたそうです。


幾田桃子氏の講演風景

幾田桃子氏の講演風景

そして大学在学中の2001年、社会問題をデザインで解決することを目指すべく起業。「古着や廃棄予定の素材を新品よりも美しく魅力的なドレスに生まれ変わらせ、ファッション産業の新たなスタイルを示したい」と、子ども服を作る会社をスタートさせました。

「SDGs」がなかった時代から持続可能性を追求
起業から20年以上、ずっと持続可能な美しい社会の実現を目指し行動してきた幾田氏ですが、その道のりは平坦ではありませんでした。
特にブランド設立は、SDGsという言葉が生まれるよりずっと前のこと。持続可能性が社会課題として浸透しておらず、「会社の理念を理解してもらうこと自体が難しかった」と当時の苦労を語ります。
ですが、活動を続ける中で幾田氏が掲げるコンセプトに注目・賛同する人々は着実に増えたそう。フランスを代表するハイジュエリーブランドとのコラボレーションや、アメリカの老舗高級百貨店で商品が取り扱われたエピソードなどが披露されました。
そして帰国して2003年に立ち上げたブランド『ル・シャルム・ドゥ・フィーフィー・エ・ファーファー』では、「セールをしない/在庫消化率99%/ゴミを増やさない/職人を守る/美を育む/知的交流の場を作る」という5つの理念を掲げていると紹介。
トレンドサイクルの早いファッション産業にあって、幾田氏のお店では20年間一度もセールをしておらず、売れ残った在庫はデザインを改めて販売する努力を継続。また職人の地位向上への尽力や、美意識を育むための“値札のない販売手法”にもふれられました。


社会活動と信念について
続いて、自身のファッションブランド以外での活動が紹介されました。
三菱電機製の携帯電話のデザイン・監修を担当した際には、女性向けの生理周期管理アプリ、性犯罪防止機能を世界で初めて搭載し海外からも注目を集めたこと。また東京都の女子校の制服をデザインした際には「そのままが可愛い」と学生が着崩すことなく着用し、制服の着こなし指導に頭を悩ませていた教員から感激されたことなどが示され「デザインの重要性を再認識した」と語られました。
さらに、幾田氏の社会活動は児童への性教育にも及びます。2013年には、命の大切さを伝え性被害をなくしたいと、性教育絵本Doctor Peach Sex Educationを出版。
公私ともにパートナーである千々松由貴(ちぢまつ ゆたか)氏の存在にふれ、「私たち夫婦は子どもに恵まれなかったが、その分、世界中の子どもを愛し、正しいことを楽しく学べる環境をつくっていきたい」と信念を語りました。その思いがかたちになった一例として紹介されたのが、2022年にトヨタ自動車と協働制作した、命の大切さと性を学ぶためのトレーラー「りぼん号」。
誰もが平等の立場になる茶室をイメージした入口には廃棄予定だった木材が活用されており、地球の誕生をイメージした全体デザインは、中に入ると絵本の中にいるような体験ができる空間になっているそう。幾田氏は、スクリーンに浮かぶりぼん号を示しながら「本当に大切なものを心に留めてもらうには、美しい視覚情報と内容をリンクさせることが効果的だ」と自身の考えを披露しました。


「人間とは、自分とは?」講演は最終章へ
講演も終盤にさしかかった頃、幾田氏は会場に問いかけました。「私たち人間は、地球や他の生き物にとって優しく美しい存在でしょうか?」。
続けて、今あふれている社会問題――戦争や環境破壊、差別など――は、すべて人間の欲望に端を発していると指摘。「これまで地球に優しくなかった私たち人間は、地球上で最も脳が発達した生き物だからこそ、頭を使って問題を解決していかなくてはいけない。美しい未来をデザインしていくのは私たちです」と声に力を込めました。

そして最後に、命の尊さを訴えました。「自分」とは先祖からの血の繋がりだけでなく、その時々に生きた人々の繋がり、コミュニケーションがあったからこそ生まれた“奇跡の存在”であると話し、「嬉しいときは命に感謝し、つらいときには自分が奇跡の存在であると思い出してほしい。そして困っている人がいたら、勇気を出して行動してください」。その行動一つが、社会課題を解決していく輪を作っていくのだと会場に向けて語りかけ、講演を締めくくりました。

質疑応答は熱のこもった質問が続出
大きな拍手が鳴り止んだ後は、聴講者を対象とした質疑応答に移りました。


質疑応答は幾田氏が自らフロアに降りて実施

質疑応答は幾田氏が自らフロアに降りて実施

参加した学生からの「子どもの不登校や自殺増加に接し、私たちは何ができるでしょうか」との問いかけには、「皆が心のエネルギーを取り戻せる場所があるといいですね」と居場所づくりの大切さを説き、質問者から「自分もそんな居場所づくりに貢献したい」と意欲的な言葉を引き出した幾田氏。
また「SDGsは話題の規模が大きすぎて実感が湧かない。個人はどのように取り組むべきか?」という相談には、「興味を持ち、考えている時点で素晴らしい取り組みである」と学生を称え「SDGsは、身近な一歩を踏み出すことが社会の大きな力になる」と語りました。
はじめこそ緊張の面持ちだった学生たちですが、幾田氏の優しく力強い語りから自然と会話のキャッチボールが生まれ、有意義な質疑応答の時間になりました。


参加学生との質疑応答の様子1

参加学生との質疑応答の様子1


参加学生との質疑応答の様子2

参加学生との質疑応答の様子2

「幾田さんと仏教SDGsは相通じる」入澤学長との対談
休憩を挟んでスタートした後半の部は、SDGsを推進する入澤 崇学長との対談が実施されました。


幾田桃子氏×入澤崇学長による対談風景

幾田桃子氏×入澤崇学長による対談風景

入澤学長は幾田氏への謝辞を述べた後、氏の活動が社会における“さまざまな繋がり”を重んじる点にふれ、「幾田さんのお考えは、本学の推進する“仏教SDGs”と非常に響き合うものがあり大変嬉しく感じる」と述べました。
そして、入澤学長は「関係性を重んじる考え方は日本文化の中心でもある」と続け、「抽象的になりがちな社会課題も、ファッションのように身近なことから考えると具体性が増す。それがとても重要だ」と見解を述べたところ、幾田氏も「小さな点を結んでいくことが、より良い社会を作っていくと考えます」と応え、さらに、自らに自然と積み重なってきた“日本人ならではの感覚”の存在を示し、「皆が自国の素晴らしさを持ち寄ることができれば、文化を学び合うことで世界が円満に繋がれるのではないか」と語りました。

この話を受け、入澤学長はSDGsで誓われる「誰一人取り残さない」の理念に仏教の考えが含まれることを示し、SDGsと仏教SDGsとの繋がりを指摘。これに幾田氏が強く同意し、「新しい社会を築いていくには、西洋の良いところも引き継ぎつつ、東洋の思想が大切になるだろう」と応え、時間いっぱいまで盛り上がった対談は終了しました。


入澤崇学長

入澤崇学長

前後編のプログラム終了後、最後に水尾教授が挨拶を行い、幾田氏に改めて大きな拍手が送られ講演会は閉会に。
舞台を降りた幾田氏に感想を伺ったところ、「私のメッセージに皆さんが熱心に耳を傾けてくださり、とても嬉しい。話の折々で、気付きを得たような反応がうかがえて感動しました」と笑顔で語ってくださいました。
また進行役を務めた水尾教授は、「特に学生に、自身と社会の繋がり、大学で学ぶ意味を考えるきっかけが提供できたのではと手応えを感じている」と講演会を総括しました。


幾田桃子氏と入澤崇学長

幾田桃子氏と入澤崇学長


会場:深草キャンパス・顕真館

会場:深草キャンパス・顕真館

ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)では、今後も国連が目指すSDGsおよび本学が推奨する仏教SDGsの実現の一端を担うべく、社会課題とその解決法について皆さんと考える機会を設けていきます。


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