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【本件のポイント】

  • 培養実験と数理モデルを用いて琵琶湖の淡水シジミの挙動解析を行った結果、水温の上昇に伴って夏季のシジミの肉質部分の消耗速度が大きくなるとともに消耗期間が長くなり、シジミの生育に負の影響を与えることが明らかになった。
  • セタシジミに代表される淡水シジミは琵琶湖の重要な水産資源の一つ。しかし、その漁獲量は最盛期の1%程度まで激減しており、資源量の回復が重要な課題となっている。
  • 琵琶湖では20年で1℃程度の水温上昇が起こっていることから、琵琶湖南湖からより水温の低い琵琶湖北湖へ生息地を移動させるなどの温暖化適応策の必要性が指摘される。
  • 本研究の成果は、5月10日公開の『水環境学会誌46巻3号』に掲載された。


【本件の概要】
 龍谷大学岸本 直之 先端理工学部環境生態工学課程教授(龍谷大学生物多様性科学研究センター①)兼任研究員)と、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター②)の古田 世子・藤原 直樹・井上 栄壮 研究員、東レテクノ株式会社③)の馬場 大哉・武井 直子 研究員との共同研究により、湖沼温暖化が琵琶湖の淡水シジミの生育に与える影響を評価しました。培養実験と数理モデルを用いて琵琶湖の淡水シジミの挙動解析を行った結果、水温の上昇に伴って夏季のシジミの肉質部分の消耗速度が大きくなるとともに消耗期間が長くなり、シジミの生育に負の影響を与えることが明らかになりました。
 平均水温1℃の上昇でシジミの成長量は10〜20%程度低下することが予測されます。琵琶湖では20年で1℃程度の水温上昇が起こっていることから、琵琶湖南湖からより水温の低い琵琶湖北湖へ生息地を移動させるなどの温暖化適応策の必要性が指摘されます。
 なお、本研究は環境省琵琶湖保全再生等推進費の援助を受けて行われたものであり、本研究の成果は、岸本 直之 教授を筆頭著者として、5月10日公開の『水環境学会誌46巻3号④)』に掲載されました。


1.発表論文(和文)
標 題:琵琶湖産淡水シジミ(Corbicura sp.)のろ水速度および生育可能条件の評価
著者名:岸本 直之1, 2・古田 世子3・藤原 直樹3・井上 栄壮3・馬場 大哉4・武井 直子4
所 属:1 龍谷大学先端理工学部環境生態工学課程、2 龍谷大学生物多様性科学研究センター、3 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、4 東レテクノ株式会社
掲載先:水環境学会誌46巻3号   URL:https://doi.org/10.2965/jswe.46.69
DOI:10.2965/jswe.46.69

2.用語解説  
①)龍谷大学 生物多様性科学研究センター
2017年度開設の生物多様性科学研究センターは、これまで、生物種の検出のみならず、種内の遺伝的多様性も「水から」の分析を可能にしてきました。近年では種の存在のみならず「生物の状態」まで知ることを狙い、環境RNA分析も開始したことで、総合的な「環境核酸分析」へ発展しつつあります。これによりDNAだけではわからない、繁殖活動や病原菌への感染といった情報まで得られるようになると期待されています。本学の研究グループは、国内では最も早くから研究を始めており、世界的にも最古参に近いグループで、現在も世界をリードする研究を推し進めています。
公式HP https://biodiversity.ryukoku.ac.jp/

②)滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
センターの前身である琵琶湖研究所、衛生環境センターの環境部門および森林センターが進めてきた数々の重要な調査研究を受け継ぎ、2005年に設立。琵琶湖の水質調査をはじめ、大気や地下水等の調査による環境監視、シミュレーション等の研究成果をもとに琵琶湖流域の水環境や生態系の保全・再生にかかる提言を行うなど、多くの実績を積み上げています。 公式 HP https://www.lberi.jp/

③)東レテクノ株式会社
1986年3月、東レ株式会社の研究開発部門から独立して発足。その源流は公害対策に始まり、琵琶湖を始めとする湖沼・河川や生活環境での環境保全・再生やバイオマスの利活用などに関する領域で、環境調査・分析の専門家集団として経験を積み重ねてきました。
近年の地球環境問題への対策がより一層重要となってきた今、「新しい価値の創造を通じて持続可能な社会の実現に貢献します」という理念に基づき、豊富な経験と高度な技術で皆様方のお役に立つべく日々研鑽を積んでおります。 
公式HP http://www.toraytechno.co.jp/

④)水環境学会誌
公益社団法人日本水環境学会が発行する、水環境分野のさまざまな課題を扱う学術専門誌。同学会は、水環境に関連する分野の学術的調査や研究、知識の普及、健全な水環境の保全と創造への寄与、学術・文化の発展への貢献を活動目的としています。学術・技術の情報発信ツールとしての学術雑誌の発刊、会員相互の闊達な意見交換の場としての日本水環境学会年会と日本水環境学会シンポジウムの開催、次世代を担う人材育成や水環境文化活動の普及を目指した各種表彰活動、国際交流・国際協力を目的とした英文学術雑誌の発行、国際会議などの開催や表彰活動、最新の情報を普及するためのセミナーの開催などを行っています。 公式HP https://www.jswe.or.jp/

3.問い合わせ先 
:龍谷大学 研究部(生物多様性科学研究センター)
 Tel  075-645-2154 E-Mail  ryukoku.biodiv@gmail.com 
:滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
 Tel  077-526-4800 E-Mail  de51200@pref.shiga.lg.jp
:東レテクノ株式会社
 Tel  077-537-5150 E-Mail  infodesk.ttk.mb@ttk.toray

https://doi.org/10.2965/jswe.46.69
DOI:10.2965/jswe.46.69


2021年度から、ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンターは「RYUKOKU CINEMA」と題し、社会的なテーマを題材にした映画と、龍谷大学の先生方や外部の講師の方による、テーマに関連したミニレクチャーで学ぶイベントを開催してきました。

今般は、社会課題解決を目指す教職員の部署横断型ワーキンググループの企画で、男性監督によるドキュメンタリー映画「LOOKING FOR THAT」の上映と監督の講演会を開催します。本映画の上映と監督の講演会を通して、「アレ(=生理)」と言わなくても良い社会になる一助となれば幸いです。(本学学生・教職員の他、一般の方もご参加いただけます。)


・日時:2023年5月25日(木)17:30 ~ 19:00

・会場:深草キャンパス-成就館4階 Main Theater

瀬田キャンパス-8号館 103教室

・対象:本学学生、教職員の他、一般の方もご参加いただけます。

・申込方法:参加をご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。当日参加も可。

     ※講演会はオンライン

      https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSctjDT_fBrPWfJl6MKAN_1sCxyoyvGJvY27pTkvgn2oeiswqg/viewform


・映画「LOOKING FOR THAT」概要

日常でよく聞く「アレ(=生理)」という言葉。「生理」ではなく、「アレ」と呼ぶのに理由はあるでしょうか。

職場の上司や同僚だけでなく、家族や友人にも「生理(月経)」のことを「アレ」と呼び、“語りづらい”“触れてはいけない”という意識が根深くあることがうかがえます。そんなタブー視をされた「アレ(=生理)」に男性映画監督が迫ります。このドキュメンタリー映画では、生理期間も忙しく働く女性や、アスリート、セックスワーカーなど多種多様な職業の幅広い年齢層にインタビューをし、「生理」をめぐる様々な意見が盛り込まれています。

・講師:映画監督 朴 基浩(ぱく きほ)氏

在日朝鮮・韓国人3世。立命館アジア太平洋大学(APU)卒業後、NPO法人D×P(現:認定NPO法人D×P)を設立。2015年、同団体の共同代表を退任後、映像制作活動を始める。監督・脚本を務めたCMが宣伝会議主催「第1回ものがたりアワード」にてグランプリを受賞、女性の生理についてのドキュメンタリー映画「LOOKING  FOR THAT -アレを探して-」が国内映画祭入賞、その他メディア各種に取り上げられる。映像制作の傍ら、BBCやAl Jazeera などの海外メディアのコーディネーターなども務める。現在は、男性の包茎についてのドキュメンタリー映画を制作中。尊敬する人は、大杉栄とアンリ・ベルグソン。


▼ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンター 




朴 基浩(ぱく きほ)監督 


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チラシ


 企業と連携して行う今回のプロジェクトは、企業様からお題をいただき、そのお題に対して学生ならではの「斬新なアイディア」を出し、新たな価値創造を目指すプロジェクトです。実際に企業の方のお話を伺えることや自らが考えた案を企業に提案できる機会は大学生活の中でもごくわずかです。これまでに学生のアイディアから特許や実用新案を申請したものもあります。このチャンスを逃さず、自身の成長につなげてみてはいかがでしょうか。

講演会の案内
日時:2023年5月19日(金) 12:40~13:20
場所:9号館2階大会議
申し込み方法:【ポータルサイト】アンケートから申し込んでください。
〆切:5月17日(水)

以下、プロジェクトの紹介文です。
日本における伝統的な食材である「こうや豆腐」。新しい発見や加工技術の進化により、伝統的食材でありながら現代の健康食としても注目されています。本プロジェクトでは、食べ馴染みのあるこうや豆腐の「新しいカタチ」を考えます。
こうや豆腐を使用した調理法や、これまでにない加工法を考えたり、海外への販売戦略など、自由な発想でアイデアを形にしてみませんか?
当日は、プロジェクトへの参加方法についての説明のほか、こうや豆腐のシェアNo1を誇る旭松食品(株)の事業概要や、こうや豆腐に関する最新の研究報告など、お話を伺います。



5月21日におこなわれる創立記念・降誕会法要のお待ち受けとして、伝道部による朝法話が深草学舎顕真館でおこなわれます。さわやかな5月の朝、少し早起きして朝の勤行&伝道部法話をご聴聞・ご視聴ください。(オンライン配信あり)
勤行に引き続いて法話となります。

■5月15日(月)~19日(金) 8:40~9:10(朝の勤行に引き続き)
 伝道部朝法話
 15日(月):「だれでも、どんな私でも」 中川拓紀さん
 16日(火):「1+1(いちたすいち)」 岩田眞隆さん
 17日(水):「光輝」 玉木興慈さん(文学部長・教授、伝道部長)
 18日(木):「親孝行」 七里弥名さん
 19日(金):「自分をみつめて」 長岡智月さん

龍谷大学宗教部チャンネルで配信します。
https://www.youtube.com/c/ryukokushukyobu

※過去の伝道部法話はアーカイブでご覧いただけます。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-9914.html#8


2023年5月13日(土)13:30から,前滋賀県知事の嘉田由紀子参議院議員がコーディネートされている「大戸川ダムと琵琶湖,淀川の治水を考える会」主催のシンポジウム「淀川水系治水における大戸川ダムと琵琶湖の役割の検証」が開催されます.里山学研究センターは共催で,講演者として中川晃成副センター長と滋賀県立大学名誉教授の秋山道雄客員研究員が登壇します. Zoomによるオンライン開催となります.
多くの皆様のご参加,お待ちしております.


【タイトル】 淀川水系治水における大戸川ダムと琵琶湖の役割の検証

【日時】   2023年5月13日(土) 13:30~16:45

【会場】   Zoom (要事前申し込み)

【プログラム】

嘉田由紀子(参議院議員)
「知事として直面した大戸川ダム問題のこれまでとこれから」                                                                                                     

中川晃成(龍谷大学里山学研究センター副センター長)
「上下流対立とは何か―琵琶湖の水位変動と洗堰全閉問題―」   

秋山道雄(滋賀県立大学名誉教授)
「中川報告へのコメント」

大戸川ダム見学会報告

今本博健 (京都大学名誉教授)
「淀川水系河川整備計画に疑義あり」

全体討論                        (敬称略)

【申し込み方法】
以下のメールアドレスに、件名を「参加申し込み」として、本文に氏名と所属、返信用のメールアドレスを記入してお送りください。後ほどZoom会議室へのリンクをメールでお送りします。
申し込み先:furuya.katsunobu@gmail.com (嘉田由紀子滋賀事務所 古谷桂信)

主催:大戸川ダムと琵琶湖,淀川の治水を考える会
共催:森のある大学 龍谷大学里山学研究センター



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