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【ポイント】
● 龍谷大学は、2020年3月23日に京都府と「犯罪のない安心・安全なまちづくりに関する協定」を締結し、2020年度より事業を開始。
● 2020年度には、犯罪学研究センターの学術的知見をもとに、犯罪や非行をした人たちの実情や立ち直り支援の活動を伝えるハンドブックを発行。
● 2021年度から、オール京都で再犯防止を推進するための新たな基盤づくりを目標に、ATA-netが考案した討議スキーム課題共有型“えんたくを活用した研修の3回目を開催。今回は、ハンドブックで取り上げた高齢犯罪について共に検討。

2016年の『再犯防止推進法』制定によって、地方自治体においても再犯防止事業に関する法令の整備および事業計画の策定が求められたことから、犯罪学者の協力が求められる機会が増えています。犯罪学研究センターにも複数の自治体から要請があり、研究メンバーが専門家として関与し、研究から得たエビデンス等の社会実装に努めています。
これらの活動を踏まえ、2019年度に京都府と「犯罪のない安心・安全なまちづくりに関する協定」*1を締結し、2020年度には石塚伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長・ATA-net研究センター長)が監修者となり『 “つまずき”からの“立ち直り”を支援するためのハンドブック』を発行しました。
2021年度から「京都府再犯防止の推進に関する研修会」と題し、このハンドブックで取り扱った内容やハンドブックから着想を得て、研修会を開催してきました。今回は、3回目の研修会となりました。
【>>関連News】
・第1回研修会 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-9350.html
・第2回研修会 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-10180.html


2022年10月19日(水)、龍谷大学深草キャンパス至心館1階、矯正・保護総合センター内のフリースペースにて、ハンドブックで取り上げた事例をモデルに「犯罪を行った高齢者の居場所と出番」について課題共有を行いました。府庁内および京都府下の自治体の関係部局担当者をはじめ、矯正施設職員、保護観察官、保護司を含むボランティアなど、受刑者の社会復帰に携わる多様な関係者を含む約40名が参加しました。組織上の立場だけではなく、個人の知見を元にご発言いただき、理解を深めることを目的としました。

研修の司会は、山口裕貴氏(ATA-net研究センター・嘱託研究員)が担当し、ATA-netの研究活動で培ってきた討議スキーム・課題共有型円卓会議“えんたく”*2を用いて実施しました。ここで共有された話題は、ファシリテーショングラフィックとして暮井真絵子氏(本学法学部・非常勤講師)がインターネットを利用してメモ共有サイトにまとめました。


山口裕貴氏(ATA-net研究センター 嘱託研究員)

山口裕貴氏(ATA-net研究センター 嘱託研究員)


暮井真絵子氏(本学法学部・非常勤講師)

暮井真絵子氏(本学法学部・非常勤講師)

はじめに、暮井氏がハンドブック掲載の「窃盗を繰り返す高齢者」に関する事例を紹介し話題提供を行いました。次に、これまで受刑者や出所者に多方面から関与してきたステークホルダーの代表者4名(研究者、更生保護施設長、刑事施設職員、保護観察官)がそれぞれの経験から得られた知見やエピソードを紹介しました。そこでは、刑罰や刑事施設運営のコストなどの受刑者や出所者全般に共通する課題から、特に高齢者、女性に特有の課題まで多岐にわたり課題が共有されました。


課題共有型円卓会議“えんたく”のようす

課題共有型円卓会議“えんたく”のようす


つづいて設けられたシェアタイムでは、オーディエンスを含めたフロアの参加者全員が3人1組のグループに分かれて話し合いを行い、課題を共有しました。ここで話し合われた課題は、グループごとにメモ共有サイトに書き込み、フロア全体でその内容を共有しました。各グループでは、「寂しさや孤独」、「地域住民との繋がりの欠如」、「軽微な犯罪を繰り返す高齢者へ科す刑罰の意義」、「支援の限界」などが話題に挙がったことがわかりました。ここでも、社会復帰支援に関する総論的な課題から、高齢者、女性高齢者への各論的な支援の在り方等、幅広く話し合われました。
会の後半では、ステークホルダーの代表者4名がそれぞれコメントを行い、約3時間におよぶ“えんたく”が終了しました。


シェアタイムで挙がったキーワード

シェアタイムで挙がったキーワード


シェアタイムの様子

シェアタイムの様子

“えんたく”終了後には、石塚伸一教授(本学法学部・ATA-net研究センター長)が今回の研修会を振り返り、次のように述べました。
「再犯防止には、『支援をしたい人』と『支援を受けたい人や受けなければいけない人』がいる。しかし、それがうまくマッチングしない場合がある。切れ目のない支援が必要ではあるが、必ずしも“繋ぐ=シームレス”である必要はない。出所後に新しい人生を生きていく人たちの支援ができるように『編み目のような連携』を行うことが重要である。


石塚伸一教授(本学法学部・ATA-net研究センター長)

石塚伸一教授(本学法学部・ATA-net研究センター長)

特に高齢の出所者は、スマートフォンを持ったとしても、連絡できる相手がほとんどいなかったりする。そうなれば、より孤独、孤立を感じるであろう。社会生活のツールとして使い方を教えるだけでなく、例えば、SNSで繋がって、出所者に日常生活を投稿してもらったり、それに支援者側がリアクションをするのはどうだろうか。ポストコロナのなかで、新しいコミュニケーションの在り方を模索することも必要であろう。」と提案し、今回の“えんたく”を締めくくりました。

研修会終了後には参加者の皆様に、会場である矯正・保護総合センター内の模擬刑事司法システム実験スペース(法廷)や接見室、審判廷、取調室を見学していただきました。

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補注:
*1 犯罪のない安心・安全なまちづくりに関する協定

2016年12月に成立、施行された「再犯の防止等の推進に関する法律(再犯防止推進法)」においては、再犯の防止等に関する施策を実施等する責務が、国だけでなく地方公共団体にもあること(第4条)が明記されるとともに、都道府県及び市町村に対して、国の再犯防止推進計画を勘案し、地方再犯防止推進計画を策定する努力義務(第8条第1項)が課されました。この法律は、犯罪や非行をした人たちの社会復帰を支援するための初めての法律です。京都府では、2020年3月23日に龍谷大学と協定を締結し、庁内のすべての関連部局が連携し、再犯防止施策を推進していくこととしています。
参照:京都府HP https://www.pref.kyoto.jp/anshin/news/kyotei.html

*2 課題共有型円卓会議“えんたく”
アディクション(嗜癖・嗜虐行動)からの回復には、当事者の主体性を尊重し、その当事者の回復を支えうるさまざまな状況にある人々が集まり、課題を共有し、解決に繋げるための、ゆるやかなネットワークを構築していく話し合いの場が必要です。石塚教授が代表をつとめる研究プロジェクト「ATA-net(Addiction Trans-Advocacy network)」では、この「課題共有型(課題解決指向型)円卓会議」を“えんたく“”と名づけ、さまざまなアディクションからの回復支援に役立てることをめざしています。
地域円卓会議と呼ばれる討議スキームは、その目的によって、問題解決型と課題共有型に分かれます。また、参加主体によって、当事者(Addicts)中心のAタイプ、当事者と関係者が参加するBタイプ(Bonds)、そして、協働者も加わったCタイプ(Collaborators)の3つに区分され、、今回は府庁内および京都府下の自治体の関係部局担当者をはじめ、矯正施設職員、保護観察官、保護司を含むボランティアなど、受刑者の社会復帰に携わる多様な関係者を交えて、課題共有型・Cタイプ(Collaborators)の“えんたく”を行いました。


環境生態工学課程の3年次生5名が、R-Gap(※1)期間にプロジェクトリサーチ(※2)として取り組んだ活動のひとつで、国立大学では義務付けられている環境報告書を作成・共有することで、龍谷大学の構成員全体にSDGsマインドが広がると考え、学生らが奥田哲士教授、横田岳人准教授のアドバイスのもと企画・実行したものです。
学生達からは、本学の社会貢献活動として実施する龍谷ソーラーパークや地球温暖化対策等、環境・エネルギーへの取り組みを歓迎する発言があった一方で、エコスタッフ等の大学の取り組みを見える化する必要性を訴えるなど、調査・研究の成果を学長と共有する良い機会となりました。
また、入澤学長から、環境省との協定やカーボンニュートラル宣言の発出等、本学の取組についての話がなされ、学生達は熱心に耳を傾けていました。
さらに、瀬田キャンパスだけでなく、深草や大宮などの他キャンパスや他学部にも広げていくよう、学生達の今後の活動に期待が寄せられました。

※1 先端理工学部では、3年次の第2クォーターと夏期休業を合わせた約3カ月(6月中旬~9月中旬)を主体的に活動できる期間「R-Gap(Ryukoku Gap quarter)」と位置づけ、大学の授業以外の様々な活動を自由におこなうことを可能にしています。
R-Gapについては こちら

※2 主体性や課題解決能力を養うことを目的に、自発的な発想で調査・研究活動をおこなう実験・実習科目です。
プロジェクトリサーチについては こちら


環境報告書の作成に取り組んだ(左から)Y200627 柳 佑季さん、Y200620 森川 竣介さん、Y200607 藤田 健太朗さん、当日出席できなかったが、Y200605 藤井 大暉さん、Y200584 豊岡 幹哉さん含めた5名で取り組んだ


代表の柳 佑季さん


2022年11月8日(火)2講時、「花き野菜園芸学Ⅱ」にて、京都大学准教授 田中義行氏をお招きし、「トウガラシの辛味に関する成分育種学研究」と題し、ご講演いただきました。
トウガラシ(ナス科Capsicum属)果実の辛味成分はカプサイシノイドと総称され、その含量の違いで辛味の強弱が決まります。また1990年代には、カプサイシノイドと化学構造が類似した低辛味成分も発見されています。これらカプサイシノイド類には、体熱産生作用や脂肪代謝促進など有用な生理作用があることが知られており、その含量を制御できれば、トウガラシの利用性や付加価値を高めることにつながります。
本講義では、トウガラシ類と辛味成分に関する概説および最近の成分育種研究についてご紹介いただきました。
田中氏のご講演を聞いて、多くの学生がトウガラシの魅力や研究の面白さにも気付いてくれたように思います。




 2022年10月29日(土)、龍谷大学の卒業生が母校に集うホームカミングデーに合わせて、卒業生向け特別講座「アグリカフェ」を実施しました。
同イベントは、農学部と龍谷大学校友会(卒業生組織)がコラボして実現。 当日は、学部や卒業年の壁を越えて、またお子さまも一緒に来ていただき、約40名の卒業生が参加。「マメが世界を変える?!~人の健康と地球環境を支えるマメのパワーに迫る~」をテーマに、資源生物科学科の大門弘幸学部長/教授と食品栄養学科の西澤果穂講師が、それぞれの研究分野から最新の研究成果などをわかりやすく解説しました。

 西澤講師からは、動物性食品の摂取量が増加する現代人において、植物性食品を摂取することの重要性が見直されていることが説明され、豆の中でも雑豆(ナタマメ、インゲンマメ・エンドウマメなど)に注目して、その加工方法、加工による特性についての最新の研究内容が報告され、新たな食品としての可能性について学びました。
大門教授からは、世界のマメ科植物はおよそ 650属、1万8千種にも及び人類が穀類に次いで最も古くから食用栽培した植物であることや、窒素肥料があまり要らない植物で、根粒菌による空中窒素固定により土壌の肥沃土を維持・向上させることのできる地球環境を支えるパワーを持った植物であると説明されました。

 アグリカフェの中では、親鸞聖人も好んだと言われる小豆粥の試食がありました。この小豆粥は、滋賀県の料亭で「日本料理 新月」様(若女将が農学研究科修了生でもある)と連携して開発され、大納言という大きな小豆と農学部の牧農場で学生が収穫した龍谷米を使用しています。また、小豆粥の他に西澤講師から説明されたナタマメを使ったナタマメ茶なども提供され、参加者は講義の内容に合わせた豆の試食を交えながら、身近なマメの持つパワーについて楽しく学ぶ機会となりました。
農学部卒業生以外の参加者にとっては、卒業後に設立された新しい学部の学びに触れて、今の龍谷大学を知る機会となりました。

 農学部では、今後も、「食」や「農」に関する内容を実験や体験を通して、中・高生を始めとして、卒業生や地域の方にも広く開放する取り組みを行ってまいります。

参加者の声:
・食事と健康を意識するようになり、卒業した大学でこのようなことが学べる農学部が設立されていたと知り大変うれしく思いました。身近なマメをテーマにマメの持つパワーについて、楽しく学ぶことが出来ました。(1997.社会学部卒)

・かつてはテニスコートだったこの場所に農学部が出来ており、また実際にアグリカフェに参加して、最先端の設備環境のなかで研究が行われていることを知り、大変感慨深かったです。(2006.国際文化学部卒)

・初めて瀬田に来ました。学園祭も行われており、学生の活き活きした姿を見て、コロナ禍の閉塞感が少し晴れたような気がしました。このように卒業生にも学びの機会を提供していただけることは大変ありがたかった。また、このような機会があれば参加したい。(2017年、文学部卒)

※アグリカフェは造語です。カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う「サイエンスカフェ」に倣っています。
※料亭「石山 新月」様と連携して開発された「小豆粥」の販売情報についてはこちらから




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