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2025年度第2学期(後期)の履修登録について、添付ファイルのとおりお知らせいたします。
履修登録については、各学部教務課から随時ポータルサイトを通じて情報発信されます。適宜ご確認いただきますよう、お願いいたします。


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7月16日(水)の4.5講時に、2025年度法政アクティブリサーチ合同報告会を実施しました。寺川クラス、松尾クラス、山田クラスがそれぞれの1年間の研究成果を発表しました。

どのクラスも様々な社会問題等に対して疑問や課題を定義しながら自分たちの見解や持論を述べ、1年間本科目を通じて学んだことを集大成として発表することができました。
また、学生間で活発な質疑応答も行われ新たな気付きや共感なども多くあり、大変充実した合同報告会となりました。

発表後は緊張から解き放たれたようにホッとした様子を見せる学生もいました。
それだけ一生懸命に取り組んだ証ともいえます。

法政アクティブリサーチは、法学部2.3年生が対象のアクティブラーニング科目です。
学生自身が主体となって、法制度や政治・行政の実態に関する積極的な学修、調査研究を行い、クラスごとにテーマを設定し、専門的な文献の読解やディスカッション、学術的・文化的な施設の利用・訪問、政府機関や地方自治体、NPOおよび民間企業その他法人でのヒアリング調査等の方法により、テーマに応じた調査研究を教員の指導のもと進めてきました。


<寺川クラス>
はじめに
第1章 平和スタディツアーの企画
第2章 行き先を広島に決定したことの理由と経緯
 Ⅰ 予算面
 Ⅱ 本川小学校を調査対象として訪問先に決定した理由
第3章 平和スタディツアーへ
 Ⅰ 旅程の検討
 Ⅱ エクスカーション
 Ⅲ 本川小学校へ
 Ⅳ 本川小学校から原爆ドームを経由して袋町小学校へ
 Ⅴ 袋町小学校へ
おわりに
               
<松尾クラス>
第一部 被災者に寄り添う――自助への依存のなか、行政に求められることは何か
 第一章 将来の災害に備えた防災意識の向上
 第二章 災害発生時における障がい者支援
第二部 女性の貧困を考える
 第一章 龍谷大学の行う「生理の貧困」に対する取り組み
 第二章 オイテル株式会社―安心できる社会を実現するために
 第三章 高槻市の居場所づくり支援の取組み
 第四章 JOY の取り組み社会的弱者に寄り添うこと を考える         

<山田クラス>
 問いで探る 多文化共生の改革
 第一章 日本人が多文化共生を理解するには?
 第二章 多文化共存社会カタールから日本が学ぶべきことは?
 第三章 東九条モデルを広めるためには?
 第四章 多重の壁を抱える外国人を取り残さないためには?
 第五章 外国人の「声」が届く社会を築くには?
 第六章 留学生が安心して働く社会を実現するには?
 第七章 多文化共生キャンパスにするには?






 政策学部、国際学部、社会学部、文学部及び政策学研究科の留学生と日本人の学生から構成する24名は、政策学部の金紅実准教授の引率の下、2025年6月28日に滋賀県野洲市須原地区を訪問し、地域が取り組んでいる魚のゆりかご水田プロジェクトを体験しました。地元では無農薬水田における除草作業を体験し、行政担当者と「せせらぎの郷」地域住民団体による地元講義を受けました。琵琶湖の湖漁のゆりかごとして役割を果たす伝統農業のありがたさや、「食」「農」「自然環境」について考える良いきっかけになりました。

 滋賀県野洲市須原地区は、豊かな自然と琵琶湖に囲まれた美しい里山の風景が広がる地域です。私たちはこの地で、水田を中心とした持続可能な農のかたちについて学びました。この地域では、約10年前から魚のゆりかご水田プロジェクトを実施し、化学肥料や農薬を使わずに米を育てる無農薬栽培が行われており、生きものと人が共に生きる水田づくりを実践しています。「せせらぎの郷」の住民代表のお話を伺う中で印象的だったのが、水路に、魚返しと呼ばれる「魚道」仕掛けが工夫されていたことでした。通常、水田の用水路には魚が田んぼに入り込まないような構造が施されますが、須原地区ではあえて魚が遡上できるよう、段差や返しの形を工夫しているのです。これは、魚も田んぼの生態系の一員として共に育つことを大切にしているからです。

 日本最大にして、数百万年の歴史をもつ古代湖・琵琶湖。その水は農業と漁業を支えるだけでなく、人々の文化や暮らし、そして心の豊かさにも深く関わってきました。農業の用水と漁業の資源が衝突することなく共存できているのは、流域の人々が水の恵みを分かち合い、細やかな管理と知恵を積み重ねてきたからです。こうした仕組みは、内水面漁業の模範としても注目されています。今、琵琶湖が直面する環境問題に対しても、この地域固有の知恵と経験が、持続可能な未来へのヒントを与えてくれます。
 
 私たちも実際に田んぼに入り、手作業で雑草の除去を行いました。ぬかるんだ泥の中での作業は想像以上に大変で、日頃何気なく口にしているお米が、こうした手間と時間の積み重ねの中で作られていることを身をもって実感しました。


 作業の後には、地元の方が用意してくださったお弁当を囲みました。鮎の煮付けや地元野菜を使ったお惣菜など、すべてこの土地の恵みで作られた料理は、どれも素材の味が引き立ち、身体に染み渡るような優しさがありました。ただ農作業を体験するだけでなく、地域の自然の循環の中で「食べる」という行為があることを深く理解する時間となりました。
 最後のワークショップの時間では、「食」「農」「環境」班に分かれ、各班のテーマに沿って、一日を通して学んだことをキーワードに挙げ、結論として、食べることで農が守られ、農が守られるとその地域の環境が守られ、環境が守られると私たちの食べるものが安全に守られるということがわかりました。



 効率や大量生産を追い求めるだけではない、持続可能な農のあり方がここにはありました。地元の方々と直接お話ししながら作業できたことで、より詳しく、たくさんのことを知ることができ、体験することで体で学びを得ることができたと思います。この経験は、私たち自身の暮らしを見つめ直すきっかけにもなりました。美しいせせらぎの流れる水田の中で感じた学びを、これからの自分の行動や視点に活かしていきたいと思います。



昨年は、大河ドラマ「光る君へ」(NHK)の放送に伴って、注目を集めた紫式部と大津市。紫式部や源氏物語とゆかりの深い大津のまちとの関わりについて、同志社大学文学部教授の岩坪健氏にご講演いただきます。ぜひご参加ください。

講師:同志社大学文学部教授 岩坪 健 氏
1957年京都市生まれ。
1981年京都大学文学部国語学国文学科卒。
1991年「源氏物語古注釈の研究-中世源氏学の流れ-」で文学博士。
現在、同志社大学宮廷文化研究センター所長。

お申込みはこちらから
https://ryukokuotsu2025-2.peatix.com
(8/1(金)10時から申込受付開始)



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大津市提携公開講座 2025年度第2回 チラシデータ


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