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 地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)は長年にわたり京都府福知山市と協定を結び、連携を深めてきました。その福知山市が、環境省が全国から提案募集を行っている「第7回 脱炭素先行地域」に選定され、2月20日に記者発表会が行われました。的場信敬教授はLORCの立場から、本事業における地域の脱炭素化と子どもの体験格差の解消をめざす取組に学術的に寄与しています。的場教授は平成29年「福知山市再生可能エネルギー事業化検討会議」の会長も務めており、その後も環境審議会の委員としても現在まで参画しています。
 本事業では、「『脱炭素×子育て・スポーツ』のまちづくり ~地域脱炭素事業を通じた子どもの体験格差の解消~」をテーマに、地域課題解決に資する脱炭素事業を実施しています。
 「地域課題解決型複業」の展開による部活動の地域展開とそれに伴う子どもの体験機会の創出を図る点や市民出資型太陽光発電設備や角度可変型営農型太陽光発電設備の導入するなど、地域共生型再エネを推進するモデルを構築する点が評価されました。

 龍谷大学政策学部は、地域と協働しながら再エネ導入や合意形成モデルの構築に専門的知見を提供し、今後も福知山市の脱炭素まちづくりを支えていきます。



近年、次世代シークエンサーを用いた解析技術の進展により、腸内細菌叢の構成が健康状態に大きく影響することが明らかとなり、腸内環境を整えるための食習慣の重要性が明確になってきています。
今回の研究会では、小児の健康促進に貢献する取り組み、ビジネス創出につながることを期待して、「乳幼児の健康に重要なビフィズス菌とヒトの密接な共生系の紹介」、「周産期から乳幼児期、学童期に至る小児期の食習慣と腸内細菌叢、健康との関連について解説」を行いました。
また、今回の研究会は、公益財団法人りそな中小企業振興財団様にお世話になり、「りそな中小企業振興財団技術懇親会」としても実施しました。

【開催日時】2026年3月2日(月)15:00~17:30
【開催場所】龍谷大学瀬田キャンパスRECホール(対面+オンラインのハイブリッド)
【参  加  費】無 料
【主  催】龍谷大学 龍谷エクステンションセンター(REC)

<プログラム>

講演1「乳児期にて特異的に見られる腸内細菌とヒトの共生」(15:05~15:45)
   龍谷大学 農学部生命科学科 准教授 阪中 幹祥

一般に、母乳栄養児の腸内では、ビフィズス菌が優勢な腸内細菌叢が形成され、宿主である人に対して保健効果をもたらしていることが知られており、「ビフィズス菌優勢な細菌叢形成と本菌がもたらす保健効果発揮」には、母乳に含まれる特定の成分が鍵を握ることを見出してきた研究結果を交えながら、母乳成分を介したビフィズス菌とヒトの密接な共生系について紹介しました。


講演の様子


講演2「周産期から学童期にかけての食習慣・腸内細菌と小児の健康」
  (15:50~16:30)
   龍谷大学 農学部食品栄養学科 教授 楠 隆

周産期から乳幼児期、学童期に至る小児期の食習慣と腸内細菌叢、健康との関連についての概説とともに、学童期の野菜摂取とアレルギー症状との関連を明らかにする縦断研究の概要、途中経過を紹介。「食-腸内細菌-健康」の相互関係についての考察を講演しました。


講演の様子


講演終了後、対面参加者と講師を交えての軽食交流会を実施。様々な意見交換が行われました。




 政策学部では、ヨーロッパの都市において現地大学と連携して国際CBLプログラムを2022年度より開講しています。2025年度は、イタリア・トリノ市において、トリノ工科大学と連携し、グリーン・トランジション政策について学んでいます。2026年3月1日~6日の現地プログラムについて、参加学生の報告を発信しています。

3月2日(月)
 午前中は、トリノ工科大学を訪れ、学部長やJAPAN HUBの代表に挨拶をいただき、このプログラムのトリノ工科大学での位置づけと、これから5日間のプログラムの説明がありました。その後、トリノ工科大学が所有するヴァレンティーノ城を案内していただきました。午後からはトラムで移動し、ヨーロッパ最大の市場であるポルタ・パラッツォ(porta palazzo)を訪れました。この市場のフードコートで昼食をとったあと、現地の方から市場で行っているフードロスに対する取り組みや、トリノの食料を保管方法の歴史についての説明をしていただきました。その後Urban Labを訪問し、トリノで行っている交通に対する政策についての講義を受けました。

【参加学生からの報告】
 8時、ホテルのロビーに集合し、トラムでトリノ工科大学に向かいました。
 9時、トリノ工科大学の先生方と合流し、挨拶をした後、トリノ工科大学について説明を聞きました。また、私たち学生から①京都市について②龍谷大学・政策学部について③脱炭素について発表を行い、意見交換を行いました。トリノ工科大学の先生がたからは、PBLについてや、京都市はいつも混雑状態なのか、また、どこの国からくる人が多いのかなどといった質問や、フィールドワークを行う頻度、京都の政策に関しては、京都プロトコルと繋がっているのか、といった質問がありました。
 10時半、トリノ工科大学内にあるカフェでコーヒー休憩を行いました。 11時、トリノ工科大学が所有する世界遺産、ヴァレンティーノ城(castello del Valentino)の中を案内していただきました。壁や天井にある画について説明を聞きました。狩猟の部屋では、シカやイノシシのデザインがなされ、別の部屋では1700年から1800年の間の勝利した戦いの画と祖国のために参戦し亡くなった学生の名前が書かれたボードがありました。
 12時半、トラムでヨーロッパ最大のマーケットであり、トリノの街の顔になっているポルタ・パラッツォに移動しフードコートで昼食を取った後、現地の方に市場で行っているフードロスへの取り組みについて説明をしていただきました。この市場では、傷んだ商品や売れ残り食品を市場やスーパーから集め、整理券を持った人々に無償で提供する取り組みや、それらの食材を使ってパスタやライスなどと一緒に調理し提供する取り組みをしているそうです。他の市場から食材を譲っていただき行う活動であるため、他の市場が閉まる時間に活動を開始し、午後2時半頃から配布、3時半頃からは清掃やごみの分別も行っていました。1日30人ほどのスタッフが活動しており、社会的意義が加わることで人々の評価が変わり、食品ロス削減と生活支援という社会的・経済的効果を持つ取り組みとなっています。
 その後、食料の保存方法の歴史について教えていただきました。缶詰が開発される前は、大きなアイスハウスに氷をたくさん入れ、冷凍庫のような状態にし、食材を保存していたとのことでした。
 15時半、徒歩でトリノの都市イノベーションの拠点であるトリノアーバンラボ(TORINO URBAN LAB)に移動し、トリノの歴史と政策について説明していただきました。トリノアーバンラボは市民にトリノの変革や取り組みの実施状況を知らせる役割を担い、都市空間を活用した実験の場となっています。歴史、政策については「Planning」や「vulnerability」といったポイントを中心にこれまでの取り組みについて学びました。工場跡地は土壌が汚染されており、その汚染を取り除くには膨大なコストがかかってしまうため、土壌を壊してしまうそうです。また、二年後にはトリノ工科大学の横に図書館ができる予定であり、ヴァレンティーノ城の前の道を浸透性のあるコンクリートに変えていくといったお話も聞きました。
 17時半、ホテルに戻りがてらアーバンラボで説明していただいた内容に関する建物などを見ながら移動しました。19時からトリノ工科大学の先生方とピザやティラミスを食べながらお話し、今日の活動は終了です。


トリノ工科大学の教室にて


ポルタ・パラッツォにて
食材の回収を体験している様子。
指定された赤いベストを着用。


アイスハウスにて見学している様子

<1日を振り返って>
 今日は、トリノ工科大学の先生方に京都市や龍谷大学についての発表をするという予定だったこともあり、とても不安な気持ちで始まった朝でしたが、どの先生方も笑顔で迎え入れてくださり、リラックスして発表することができました。脱炭素についての発表のあと、京都プロトコルについての話題が出ましたが、英語でのやり取りは難しく聞くのが精一杯でした。大学内には野生のリスがいて、トリノにはよく生息しているようですが、日本ではない出来事なのでとても新鮮でした。
 その後、トリノ工科大学の中にあるヴァレンティーノ城の案内をしていただいた際、ユネスコの世界遺産であると聞きとても驚きました。建物の中には教室やオフィスが入っていて、世界遺産と大学が混在している様子がとても魅力的でした。二階の一般公開は月に一度程とのことでしたが、今回は特別に見学させていただき、とても貴重な経験をすることができました。
 ポルタ・パラッツォでは取り組みの一環である食材の回収を体験させていただきました。売り物にならない食材を無償で配分し、近隣住民に引き取られていく様子や実際に働いている様子を近くで見ることで、活動の裏側や流れを知ることができ、良い経験になりました。本来であれば廃棄になってしまう食材を集めて配分するといった活動を行政が労働として確立させている点に、食品ロスの削減と社会的な支援といった目的に加え雇用にもつながり良い取り組みであるなと感じました。トリノでは街の至る所にごみ箱が設置されており、ごみをすぐに捨てることができました。しかし、日本ではほとんど見られない光景であったため、便利な反面、回収や維持は困難ではないのか、誰がどのように行っているのか、など疑問に感じました。
 アーバンラボではトリノ大聖堂についてのモビリティ改革について説明もあり、自動車が通る道路が狭くなることで歩行者空間が広がり人々が安心して過ごすことのできる巨大広場となっているとの説明があり、実際に訪問してみると、トリノ大聖堂周辺はどこも大きく開けていて、大聖堂の迫力をより一層感じさせる要因になっているように感じました。

【執筆者】
内田 桃(政策学部2年生)・伊坂 琴音(政策学部2年生)


 2026年2月26日〜3月5日、南投県魚池郷大雁村・竹山富州社区と連携大学である台湾国立政治大学社会科学院との国際交流プログラムに、受講生16名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、石原凌河准教授が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。

3月1日(日)

 竹山鎮富州社区でのフィールドワークとして、まず1999年に発生した台湾集集地震の断層が保存されている「草籠埔断層保存園区」を訪問し、地震の脅威について学びました。そして、福徳正神を祀るお宮であり、金運上昇のパワースポットとして有名な「竹山紫南宮」を訪問しました。その後は、「富州社区発展協会」を訪問し、富州地区の概要と社区運営(まちづくり)の取り組みについて学ぶとともに、地元の伝統工芸品である竹灯籠を地元の方々とともに制作しました。その後は富州社区内の果樹園やコミュニティガーデンを発展協会の方々に案内してもらい、地元の農作物の豊かさを実感しました。富州社区を後にし、台湾で湾で最も大きな湖として知られる観光名所である日月潭を訪れ、日月潭の湖畔を自由に散策しました。

以下、受講生の報告です。

〈午前〉
 はじめに、車籠埔断層保存園区に見学に行きました。そこでは、1999年に921地震で地表に現れた車籠埔断層を見学することができます。高度なプロジェクションマッピングと日本語での丁寧な解説があり、非常に理解しやすかったです。また、このように災害による被害の痕跡を保存し、災害研究の発展に生かしていくことの大切さを実感しました。
 つぎに、竹山紫南宮を訪れました。竹山紫南宮は年間約3億円の収入があり、そのうち約1億円を小中学校へ寄付していると説明を受けました。特に印象的だったのは、600元を参拝者に貸し出す制度です。返済期限は定められておらず、多く返済した場合の差額は寄付となります。祭りの際には全国から多くの参拝客が訪れ、地元ボランティアが無料で料理を振る舞うなど、宗教と地域福祉が結びついた独自の運営が行われています。


車籠埔断層保存園区での断層の説明の様子


竹山紫南宮の出店が立ち並ぶ参道の様子

〈午後〉
 午後からは、富州社区のコミュニティセンターを訪問しました。そこでは、富州社区長の陳さんから、地区についての説明を受けました。富州社区は人口596人のうち約31%が高齢者である農村地域です。行っている活動として、主に持続可能な社会の実現に向けて、低炭素農業や地産地消型の食生活を実践しています。2024年には、金質卓越賞という栄誉ある賞を受賞したそうです。また、福祉車両による病院送迎や、高齢者への訪問支援、コミュニティセンターでの授業など、地域包括的な支援体制も整えられていました。そして、地域のボランティアの方々が活動し、また政府からの多額の補助金により専門家を雇うことができるという点が日本とは違い非常に印象的でした。
 説明を受けた後は、コミュニティセンターで地域伝統工房体験を行い、竹のランプを作りました。地域のボランティアの方々のサポートもあり、とてもおしゃれなランプを無事全員完成させることができました。
 また、この地域は果樹栽培が盛んな地域であり、みかんやバナナ、グアバ、ドラゴンフルーツなどが代表的な農作物です。ガイドをしてもらいながらそれらの農園を見学し、地域の身近なところまで知ることができました。
 再び移動し、観光名所である日月潭に向かいました。1時間ほど自由散策を行い、美しい港の風景やお茶などを堪能しました。 


富州発展協会での竹灯籠づくり体験の様子


日月潭の湖畔の様子

(政策学部 2回生 小郷修也・下村昂大)

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