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 5月16日(金)、沼田奨学金研究奨学金授与式を執り行いました。沼田奨学金とは、精密測定機器総合メーカー㈱ミツトヨの経営者であった故沼田恵範氏より、寄贈を受けた㈱ミツトヨの株式の果実(配当)によって、1992年度より運用されている奨学金です。

 本奨学金は、仏教学術振興に資するための研究・調査に携わる外国人(研究奨学金)や、仏教を専門的に学んでいる成績優秀な留学生(学業奨学金)を支援するために設立されています。

 この度の授与式では、魏  藝(ギ ゲイ)氏、Rowe Mark(ロウ マーク)氏、李学竹 (リ ガクチク)氏の3名が受賞されました。受給研究者からは、研究の内容が紹介されました。安藤学長からは、沼田恵範氏の思いを継ぎ、仏教の学術振興や海外伝道に貢献することとともに、仏教研究での更なる学術交流への期待が祝辞として述べられました。

 

〈受給者の略歴〉

・魏  藝(ギ ゲイ)氏

 龍谷大学 世界仏教文化研究センター 嘱託研究員

 研究テーマ 安澄撰『中論疏記』に引用される中国古書の研究

 受入教員  能仁 正顕 教授(文学部)

 

・Rowe Mark(ロウ マーク)氏

 McMaster University(マクマスター大学) 准教授

 研究テーマ Female Buddhist Priests in Japan

 受入教員  那須 英勝 教授(文学部)

 

・李 学竹 (リ ガクチク)氏

 中国蔵学研究中心 研究員

 研究テーマ   Abhidharmasamuccayaの校訂

 受入教員  早島 慧 准教授(国際学部)






 社会学部の「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―」)」(担当教員:猪瀬優理教授、古莊匡義准教授)は、お寺の社会活動に参加しながら、地域におけるお寺の役割と可能性を考えるプロジェクトです。

 例年、前期には教員の企画でいくつかのお寺に行き、お寺の活動を実地で学ぶ実習を行っています。その一環として、5/17(土)に浄土真宗本願寺派の本山、本願寺の門前町にある一念寺を訪問し、谷治暁雲さん(一念寺 住職)よりさまざまなお話を伺いました。


一念寺


ご住職 谷治暁雲さん

 一念寺では、さまざまな活動が展開されています。ご住職は本学社会学部で福祉を学ばれた方でもあり、子ども食堂や地域の小学生の放課後サポートなど、地域福祉には特に力を入れておられます。印象的だったのは、お寺で活動のすべてを運営するのではなく、子ども食堂を実施する外部の組織の方々が運営したり、地域のお寺で協力したりと、外部のさまざまな人々や組織を受け入れながら、一念寺が地域のハブとなって継続的な活動を維持することを心がけておられることでした。

 また、ご住職は本願寺門前町の活性化のために尽力されています。西本願寺や門前町にとっては「敵」であった「新撰組」をコンテンツとしてまちおこしを企画されたり、門前町の方々とゆるキャラ「おりんちゃん」を作り上げて活動されたりと、さまざまな活動に参画されています。門前町地域の商店だけでなく、行政や議員さんとも連携しながら、地域をつなぎ、地域に開かれた公共的な場としてのお寺を目指されています。ご住職のお話からは、地域の人々との広く深いつながりから、さまざまな活動のアイデアがあふれ出してきました。一念寺の活動の多様さにも納得のお話でした。

 お話を伺った後に、ご住職には実習生からの質問にも丁寧にお答えいただきました。少子高齢化が進む現在、地域でお寺ができることは何か、という質問に対し、地域のなかにあるお寺は、宗教の型にはまらずに、さまざまな人が出入りする開かれた公共的な場となるべきだと強調されました。そして、地域のなかで暮していると当たり前だと感じていたことが、実は地域以外の人にとっては「コンテンツ」になることがあり、そのような「コンテンツ」を地域の外にいる人を交えながら見つけることが地域活性化につながる、と教えていただきました。

 実習を通して、門前町という町のあり方や、開かれたお寺の活動について体験的に学べただけでなく、お寺の可能性や地域との関わり方を考えるための視点を広げることができました。


お話を伺う受講生たち

 本プロジェクトでは、後期に受講生それぞれの興味関心に合わせてグループをつくり、お寺の新たな可能性を見出すべく、さまざまなお寺とともに企画を実施したり、探究活動を深めていきます。今回の実習での学びを生かして、今年度の受講生がどのような活動を展開してくれるのか、楽しみです。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】​をご覧ください。


このたび、矯正・保護総合センター長の浜井浩一(本学法学部教授)がインターネットニュース番組「ビデオニュース」(「拘禁刑の導入で刑務所は真の更生の場に変われるか」)に出演しました。
その模様は以下のところで公開されています。是非ご覧ください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/68f9a855f0ff7e6398a592bf2bc3d442acd8d135


2年生の夏と秋に控えている教育実習・保育実習の事前指導として、田中知子先生、野澤良恵先生に保育実技をご指導いただきました。田中先生には歌唱指導、野澤先生には集団遊びの具体的な指導法を3歳児、4歳児、5歳児として活動参加する体験を通して学びました。楽しい遊びの背景にある保育のねらい、保育者の意図、計画を理解し、部分実習、全日実習を想定して保育指導案を立案できるようになるなど、保育実践に必要な力を獲得する機会となりました。
今年の夏と秋の教育実習・保育実習で、本学での学びを存分に発揮できることを期待しています。







 社会学部の「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―」)」(担当教員:猪瀬優理教授、古莊匡義准教授)では、お寺の社会活動に参加しながら、地域におけるお寺の役割と可能性を考えます。

 5/17(土)には、斎藤英明さん※(浄土真宗本願寺派 教化部 部長)に、現代社会において浄土真宗本願寺派の置かれている状況、および、さまざまな世代の人びとや地域住民とのつながりづくりに関する取り組みを中心に、「ご縁づくり」に対する本願寺派の考え方や教化部の具体的な取り組みについてご講演いただきました。


斎藤英明さん
※本来の『さい』の字は『斉』の異体字(旁が『了』のもの)です。

 ご講演のなかで印象深かったのは、かつて戦時中、宗祖の教えに背き、仏法の名において戦争に協力していった過去の事実があればこそ、また、部落差別をはじめとした差別の現実に加担した事実があればこそ、いのちの尊厳を脅かす問題に対して学び、取りくむ姿勢にあるということと、旧オウム真理教に入信していた将来有望なはずであった若者が発した「お寺は風景でしかなかった」という言葉に対して大変衝撃を受け、そうした若者が二度と出てこないように、地域で必要とされるお寺でありたいという斎藤さんの想いでした。

 また、近年では独身の門徒さんに出会いの場を提供する婚活イベントを開催されるなどといった「ご縁づくり」もされていることを教えていただき、驚きました。





 講演後は、畑中阿難さん(浄土真宗本願寺派 教化部 事務職員)に、国宝の御影堂(ごえいどう)と阿弥陀堂(あみだどう)、普段は一般公開されていない書院と飛雲閣を特別にご案内いただきました。


畑中阿難さん


広い境内を移動中…

 阿弥陀堂の廊下では、長年にわたってできた亀裂や穴を修復する際に大工さんの遊び心でひょうたんや鹿などといった可愛い埋木が施されていることを教えていただいたり、書院では、僧侶が書物を読む東狭屋(ひがしさや)の間の天井に描かれている「八方睨みの猫」がネズミから書物を守っているということを教えてくださったりと、それぞれに一目では見落としてしまいそうな面白いポイントをたくさん教えていただきながら拝観することが出来、楽しくも貴重なひと時を過ごさせていただきました。

 (本願寺では、「お西さんを知ろう!」と題した境内ツアーが開催されており、“お西のお坊さん”がガイドを務めてくださり、それぞれの視点で本願寺の境内を案内してくださるそうです。ガイドする方によって紹介の仕方もさまざまですので、拝観する際にはぜひ参加してみてください。)


埋木を探しています…


鹿と紅葉を見つけました!

 本プロジェクトでは、いくつかの寺院を訪問させていただいたのち、受講生たち自身が地域におけるお寺の役割と可能性を探り、課題解決に向けてさまざまなアプローチをおこないます。今年度の受講生たちがどのようなアプローチを見出すのか楽しみにしたいと思います。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】​をご覧ください。


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