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龍谷大学矯正・保護課程では、毎年度浄土真宗本願寺派からの助成を受け、1978年から実務家向け雑誌『矯正講座』を発行しています。
今年度は2023年3月18日に第42号【成文堂:1,500円+税】を発行しました。
興味・関心のある方や購入ご希望の方は、お近くの書店でご注文、またはお買い求めください。

『矯正講座第42号』の内容>


 2023年3月10日(金)、Zoomによるオンライン上にて、2022年度龍谷大学発酵醸造微生物リソース研究センターシンポジウム「環境微生物学の新展開」が開催されました。

 まず、田邊センター長より開催の挨拶があり、今回のシンポジウムでは、環境微生物学のこれまでの研究例と、今後さらに研究の新展開が望まれる、分子生物学的手法を用いた研究例等について発表いただくなどの説明がありました。

「フナズシ乳酸発酵における優占種について」
発表者:田邊公一・発酵醸造微生物リソース研究センター長

 滋賀県の伝統的発酵食品である鮒寿司は、塩漬けにしたフナと飯を漬け込み、漬け込む過程で乳酸発酵することが知られています。本研究では、滋賀県の複数の鮒寿司から乳酸発酵に関わる乳酸菌を分離し、その菌を同定しました。その結果、いずれの鮒寿司から分離された乳酸菌種もLentilactobacillus buchneriであり、さらに特定領域の遺伝子型配列を調べ、分離された鮒寿司のL. buchneriに複数の系統が存在することが示唆されました。
またL. buchneriは、漬け始めて3週間目以降に、発酵途中の鮒寿司の中から検出され、2ヶ月目に優占種となることが明らかになりました。そこで鮒寿司の発酵過程でL. buchneriが優占種になるモデルを調べるため、鮒寿司に含まれる乳酸、酢酸、NaClに対するストレス耐性を調べた結果、乳酸に耐性を示しました。さらにL. buchneri自身は、ほかの細菌類の増殖を抑制する物質を産生しないことも確認され、ほかの乳酸菌が作った乳酸への耐性によって、L. buchneriが鮒寿司の発酵過程の終盤に優占種になるという可能性が示唆されました。

「緑肥圃場で線虫群のふるまいを捉える試み」
発表者:浅水恵理香・龍谷大学農学部植物生命科学科教授

 緑肥とは、生の植物を土壌にすき込むことで微生物による分解を促し、肥料として利用するものです。またその植物の代謝物を生物燻蒸剤として利用することもあります。一方、線虫は地球上のあらゆる場所に分布し、その中でもネコブセンチュウなどの植物寄生種が、農作物に甚大な被害をもたらしています。近年、この緑肥植物の有機物補給によって、有害線虫や病原菌が抑制され、土壌環境健全化が促進される知見が報告されるようになりました。
 そこで私たちは、緑肥の施用によって土壌中の食物網はどのように変化するのか、またその結果、有害線虫が減るのはなぜかという問いを持ちました。現在、龍谷大学牧圃場にて緑肥施用とナス科植物の栽培を行い、土壌の化学的組成や細菌叢、線虫叢の変化を調査しています。その圃場試験の過程で、細菌叢や線虫叢の量および、遺伝子解析を用いた細菌叢の種組成を調べることで、それらが土壌健全化の指標となりうる可能性が示唆されました。

「環境DNAから探る菌類多様性」
発表者:松岡俊将・京都大学フィールド科学教育研究センター助教

 自然界における菌類の多様性や生息域の空間的パターンの詳細は、ほとんど知られていません。その理由として、野外では菌類を肉眼で認識することが難しいことと、生息場所の多様性が高いことがあげられます。しかし2000年代に入り、DNA解析、特に超並列シーケンサーを利用したDNAメタバーコーディングが、菌類の多様性解析に広く利用されるようになりました。そこでこの手法を用いて、樹木の共生菌類である外生菌根菌を対象として、菌類の多様性のパターンや要因を明らかにする研究を行いました。
 しかし、樹木の菌根からサンプリングするような、個別に基質を調査するアプローチでは、大きな調査や解析コストが必要になります。こうした問題への新たな取り組みとして、水中の環境DNAに着目した研究アプローチが注目されています。そこで、京都市梅小路にある都市型緑化公園内のビオトープ「いのちの森」にて、公園内に流れる小川の、水中の環境DNAを調べると、河川が周囲の森林に生息する菌類DNAを集める「トラップ」として機能している可能性があることが示されました。今後、このようなDNAメタバーコーディングを用いた環境DNAの研究は、さらなる菌類の多様性と生態系調査を可能にするものと期待されます。



政策学部では、フィンランド・ラハティ市にあるLAB応用科学大学で国際CBLプログラムを開講しています。2023年3月18日~28日の現地プログラムについて、参加学生の日々の報告を発信しています。いよいよ研修も大詰めを迎えています。

3月23日(木)
午前中は、フィンランドの食糧事情についての講義を受けた後、明日の発表に備えてグループワークをしました。今回のプログラムでは、4人×8グループで進めています。5グループは、政策学部生1名+大学院生3名、3グループが政策学部生2名+大学院生2名です。院生の方々がとても親切でやさしく教えていただきながらグループワークを進めています。参加学生にとっては、ラハティやフィンランドの政策や取り組みについて学ぶだけでなく、様々な国の人々とコミュニケーションすることで、新たな気づきを得ることが多いようです。午後は、Teerenpeli Breweryを訪問し、同じ工場でビールとウイスキーを醸造されている様子を見学しました。その後、オーガニックファームを訪問し、そちらで生産されている野菜を使ったフィンランド料理のディナーをいただきました。

【参加学生からの報告】
今日は初日以来のグループワークをしました。グループワークでは、最終日のプレゼンテーションに向けて、それぞれ話し合いました。内容は、留学生の方と英語で今までの講義で経験したことや印象に残ったことについてなどでした。専門用語などもあり、難しいところも沢山ありましたが、言いたいことが伝わって嬉しかったです。
夕食では、「Koiskala manor house」に行き、フィンランド料理を沢山食べることが出来、どれもとても美味しかったです。
明日は最終日なので、悔いが残らないように多くの人と英語でコミュニケーションを取りたいです。




あっという間に木曜日です。明日の最終日の発表のために、グループワークを始めました。
MUrCSの学生は仕事経験があり、専門知識が豊富で、最初は自分が理解できるかどうか、ペースについていけるかどうか心配になりましたが、彼らは辛抱強く優しい英語を使って、自分たちの考え方を説明してくれました。想像以上うまくできました。
このグループワークを通して、コミュニケーションで一番大切なことは、自分の考えを表現することだと気づきました。私は英語が苦手で、簡単な単語や文章を使いますが、自分が表現しようと努力すれば、相手は必ず自分の考えを理解してくれるはずです。「Don't worry make mistakes, just speaking ! 」



【執筆者】
柏木文乃(政策学部3回生)
胡 可欣(政策学部2回生)


 2023年3月16日(木) 、2021年4月に入学した学生のみなさんが巣立ちの日を迎えました。
卒業式の後、こども教育学科で集合し、実習指導室・教員が心を込めて作成した卒業のお祝い動画の鑑賞、各種授賞式がありました。
たくさんの思い出の写真、先生方からのメッセージに心があたたまりました。
コロナ禍での学生生活を力いっぱい頑張ってきた学生たちは、たくましく成長し、立派に巣立っていきました。
ご卒業、本当におめでとうございます!
春からそれぞれの新天地で益々ご活躍されますよう念じております。



 龍谷大学 Ryukoku Extension Center(REC)は2022年、経済産業省が「大学等を中心とした地域イノベーション拠点の中で、企業ネットワークのハブとして活躍している産学連携拠点を評価・選抜することにより、信用力を高めるとともに支援を集中させ、トップ層の引き上げを促す」ことを目的に実施している「地域オープンイノベーション拠点選抜制度」で地域貢献型に選抜されました。またRECの取り組みについては、「地域に根差した活動により、地域に貢献するハブ拠点として評価できる」として期待をいただいています。

 今回その取り組みの一環として、RECがウェブメディア「FINDERS」にて掲載・紹介されることとなりました。このウェブメディアへの掲載は、産学連携や大学に関心のある人たちにウェブメディアを通してJ イノベ制度について知ってもらい、先進的な拠点の活動を紹介すること。掲載を通して 新たな連携、技術相談、共同研究、寄付等の外部資金獲得につなげていくことなどを目的に、産学融合拠点創出事業事務局による取材協力の下、実現しました。取材では、RECセンター長/先端理工学部電子情報通信課程 木村睦 教授から、これまでのRECの実績や今後の展望などについて語られました。

 「FINDERS」の掲載記事はこちらから。ぜひ、ご覧ください。
  関西圏で産学連携30年の実績。地域企業DX化の心強い味方 龍谷大学(REC)


【地域オープンイノベーション拠点選抜制度】
 大学等を中心とした地域イノベーション拠点の中で、企業ネットワークのハブとして活躍している産学連携拠点を評価・選抜することにより、それら拠点に支援を集中させ、トップ層の引き上げを促すことを目的とする経済産業省の事業です。
 海外及び国内グローバル企業等との産学連携活動を積極的に行い更なる海外展開を目指している拠点の「国際展開型」と、地域の課題解決や地域経済の振興等を目指し地域の企業との産学連携活動を積極的に行っている拠点の「地域貢献型」の2類型があります。
※採択された拠点は、経済産業省を通じた「国内外への広報、拠点間の連携支援」「経済産業省予算事業との連携強化」「積極的な取組事例紹介」を受けることができます。

【関連サイト】
経済産業省
 https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/top-page.html
地域オープンイノベーション選抜拠点選抜制度(J-Innovation HUB)
 https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/j_innovation.html
 https://www.meti.go.jp/press/2022/10/20221003007/20221003007.html
Ryukoku Extension Center(REC)
 https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/iag/
大学ホームページのニュースはこちら
 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-11304.html


木村睦 RECセンター長


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