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1.寺川先生ってどんな人?

Q1.寺川先生はなぜ憲法学について研究しようと思ったのですか?


当時からつぶしが効くと言われていた法学部で勉強しようと高校生の時に考えて、バブルの時代だったので、就職活動でも受けたところからは全部内定をもらえました。ただ、そのことが自分の中でも不思議でゼミの先生に相談したんですよ。そこで将来のことを相談するようになって、その時の先生の一言一言が心に残ってすごく感銘を受けまして、いつの間にか『この人みたいになりたいな』って思うようになりました。そしてたまたまその先生が憲法学の研究をしている先生だったんですよ(笑)。

Q2.寺川先生が思う、「学生の時にしておいたほうがいいこと」は何ですか?

いつもいろんな学生に『大人と話をするように』という事を言っています。アルバイト先の大人の人でもいいんですけど、ご家族や大学の教員や事務職員の方などなるべく身近な人が好ましいです。だからこそ、ゼミは大事にしてほしいです。大人である教員と一番話す機会だからです。僕がゼミの先生に相談に乗ってもらったのは初めて大学で大人と話をした経験でしたしね。

Q3.最近のマイブームは何かありますか?

今は、古都散策をしています。京都の気に入った庭とかを時々見に行ったりしています。ちょっと覗いて心を落ち着かせてから、講義に臨むこともあります。

Q4.カラオケが苦手とおっしゃっていましたが、もしカラオケに行ったとしたらどんな歌を歌いますか?

カラオケ苦手やね(苦笑)。だから最近はカラオケに行っても歌は歌いません。拍手するだけです。

Q5.寺川先生が授業を行う際、気にかけているポイントなどはありますか?

90分の授業の中で山あり谷ありを作らないといけなくて、半期の15回の授業でも大きい山あり谷ありを作らないといけないですから、大学の授業って難しいんですよ。15回ずっとハイテンションだと大変でしょ(笑)。だから、その点を心掛けています。それと、感覚的なことだけど、今話している内容は、その5秒前に考えているというイメージで話しています。だから、授業前にあまり前もって話す内容を考えるという事はしないですね。あとは自分の世界に入ることですね(笑)。


2.寺川ゼミってどんなゼミ?

Q1.寺川ゼミでは、具体的にどのような活動をされていますか?


私のゼミでは、とにかく本を読みます。テーマは決まっています。現在は、日本国憲法の施行からちょうど70年という節目の年なので、憲法の辿ってきた歴史について判例を用いながら、じっくり振り返っています。やっていることは、一生懸命本を読み、レジュメを作り、報告し、質問するということを繰り返す、伝統的な勉強法です。

Q2.寺川先生は、『ゼミ』をどのようなものと考えていますか?

『ゼミ』とは、大人と話すことのできる数少ない機会です。そして、ゼミにいる大人とは、大学にいる4年間の中でしか出会うことのできない教員という『特殊な人種』です。彼・彼女らは、社会にいる大人とはちがい、様々な動機付けをしてくれます。なので、ゼミは一風変わった人から、一風変わったことが聞ける良い機会になると思います。

Q3.寺川先生の考える、理想の『ゼミ』とはどのようなものですか?

世間からはずれていてもいいから、小さくまとまらずに、自分のやりたいことをフルスイングするゼミです。先生のバイタリティーあふれる姿を学生が見れば、それにあこがれて学生が集まる。そういうゼミってすごく生き生きしていると思います。
Q4.寺川ゼミにはどのような学生に来てほしいですか?
僕の意見を否定してくれる学生に来てほしいです。僕のことを好きな学生というよりは、むしろ僕のことが嫌いな学生に来てほしい、そしてどんどん僕に挑戦しに来てほしいですね。

Q5.最後に学生に向けて何かメッセージがあればお願いします。

大人のいうことを信じるなということです。大人からものを言われたら、まずは疑ってかかる、それが第一です。そして、何かおかしいと思ったら、原点に立ち返ってほしい。従順ではあってほしくないですね。



3.インタビューを終えて

不思議な先生。これが、インタビューを終えた私の最初の気持ちでした。寺川先生の「大人のいうことを信じるな」という言葉は、「寺川先生自身の言うことさえ疑え」ということです。ここからもわかるように、先生の言葉一つ一つが新しくて「不思議な人」だと思う一方、先生のそのような部分に惹かれていく自分がいました。これが寺川先生の人気の秘密なのかもしれませんね。次回もお楽しみに。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
古 太恵人(法学部3年生)
野間 元綺(法学部3年生)


1.石塚先生ってどんな人?

Q1.学生時代はどの様な学生でしたか?


ゼミは行政法のゼミに所属していました。身近なことを学んでおもしろいなあと思ったことを覚えています。
あと、サークルには入っていなかったですね。あとは皆さんと同じように、同じクラスだった人と一緒に授業を取ったりしていましたね。

Q2.教員になったきっかけは?

法学部でしたので、公務員になるために公務員試験とかを受ける人もいましたけど、私はもう少し勉強したいと思ったからですかね、学部生が終わるころに。で、そのままずっと何年か勉強していたらこうなったって感じです。(笑)

Q3.先生の論文にはドイツに関することが多く出てきますがドイツ留学などしていらしたのですか?

長い留学はしてないですね。短期間で一ヶ月弱ぐらいのごく短い期間ですね。その期間は冬で、ドイツの冬って日本より寒いんですよ。向こうに友達もいないのでずっと勉強してましたね(笑)

Q4.勉強以外でどこか行ったとかはありましたか?

どこにも行ってないですよ。(笑)あ、でも土日が休みだったので電車に乗って、ドイツのいくつかの町を見に行ったのを覚えていますね。

Q5.趣味はおありですか?

あまりないですね。まあ、休日に平日とは違ったことや、仕事とは違ったことがやれるとリラックスはできますね。研究は行き詰ることがありますが、買い物なんかは買えばできますので(笑)。そんな感じで趣味というか気晴らしをしています。

Q6.先生は行政法を専門とされていますが、なぜ行政法を研究しようと思われたのですか?

それなりに身近な話が色々出てくるんです。例えば、訴訟であったり訴訟にならない話であったり・・・行政って役所で行われている仕事であって、役所とかかわりながら普段生活しているので、法律を研究し、授業でやることよりさらに深く学ぶと、とても身近な法分野で面白いと思ったからですかね。



2.石塚ゼミってどんなゼミ?

Q1.石塚ゼミでは、主にゼミ生による報告や事例の解説を行っていると伺ったのですが、現在はどのような活動をされていますか?


「現在も主に報告や事例の解説を進めています。石塚ゼミならではの活動と言うと難しいのですが、運営の方針を学生の皆さんにお任せしていて、各回生によってどんな学生が集まってくるかというのも異なりますので、進める内容や進め方には違いがありますね。例えば今の3年生のゼミでは、公務員試験を目指す学生や行政書士の試験を受けたいというような特に勉強熱心な学生が多く、レベルの高いところまで学んでいたり、より多くの報告を行うという形で活動しています。報告を行うにあたっては、2回生から3回生の前期まではペアを組んで報告してもらい、3回生の後期になってくると個人で勉強したいと思うことに取り組んだ方がいいと思うので、個人での報告が中心になってきますね。」

Q2.先生は「ゼミ」をどのようなものと考えていますか?

「他のゼミではどうなのかは分からないんですけれど、例えば行政法の講義の中ではあまり触れられなかったり、教科書には少ししか載っていないけれど実際の社会では大事な法律などについて、ゼミでは詳しく触れていけるようにしたいなと思っています。また、大学では、行政法について、民法や刑法で学ぶような各論の講義を行っていないことが多いのですが、各論の部分を分からないと実際には理解しにくいことも多くあるので、ゼミでは龍大の講義のカリキュラムには入っていない各論の部分にも触れていきたいと思っています。」

Q3.ゼミを通して、学生にどんな力を身に付けてほしいですか?

「法学部の中での法学のゼミで活動する者として、他の学部の人たちには出来ないことを出来るようになってもらいたいです。例えば、自分で裁判の判決文を読めること、その長い文の中でどこが大切か見極めることが出来るようになってほしいです。それから、これは法学部の学生に限らず、学生の間に、報告の準備や実際に報告をすることを通して、資料を作ったり、人前で話したり、話す内容をきちんと相手に理解してもらえるように工夫して伝えることを身に付けてほしいなと思います。どんなゼミで活動していても、将来役立つ力になると思うので、きちんとものを調べて報告へ繋げられるようになることが大事だと思います。」

Q4.石塚ゼミにはどんな学生が集まっていますか?また、どんな学生に来てほしいと考えていますか?

「法学部の学生は、全体的に真面目な学生が多いと思いますが、その中でも特に真面目な学生が集まっていると感じます。「真面目」というのは、例えば「自分は公務員になりたい」や「民間の企業に勤めたい」など目指すものはみんな様々だと思いますが、自分のやりたいことに向かって真面目に取り組むという意味での「真面目さ」です。自分の将来との関係で今何をしたいか、そのためにはゼミの時間をどういう風に使うかを考えられる人が多いです。また、それぞれが違った進路を希望する者どうし、自分とは違う分野に興味を持つ相手にも、互いに尊重しあって「真面目」でいられることも大事だと思います。そういう意味を含めて、真面目な学生に来てもらいたいですね。」

Q5.最後に学生に向けてメッセージなどがあればお願いします。

「普段の生活の中でどういう生活をするにしても、社会の中でどんな仕事をするにしてもルールというものは付き物です。そんな中で、法律や政治という、社会のルールや公の事柄について勉強をしている法学部の学生、あるいはそういったことを勉強したいと考えている高校生の皆さんがルールを学ぶということは、人と人とのかかわり方について勉強することでもあるので非常に重要なことだと思います。しかし、この先何年、何十年と生きていく中で法律の改正などに伴って、社会の仕組みなど色々なことが変わっていくと思います。そうなったときのために、ルールや公の事柄の基礎にある考え方を法学部で今しっかりと勉強しておけば、色々な変化への対応力が身に付くと思いますし、その対応力を身に付けられることが法学部で勉強するにあたって意味のあることだと考えています。」



3.インタビューを終えて

寡黙な印象を持っていましたが、インタビューでは普段なかなか聞けない小さな質問なども含めて、たくさんの質問に答えていただきました。インタビューでは、先生が考える「真面目」の意味についてのお話もありましたが、石塚ゼミに「真面目」な学生が集まるのは、まず先生が学生に対して「真面目」に接する方であるからだという風に感じました。 次回の更新をお楽しみに。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
石田 聡子(法学部3年)
永井 玲大(法学部3年)


1.今川先生ってどんな人?

Q1.コーヒーがお好きなのですか?(コーヒーを豆から挽いていただきました!)


「こだわりがあるわけでなく、飲むならおいしいものを飲みたいと思うからっていうだけですよ。」

Q2.今川先生はどのような学生時代を過ごされましたか?

「高校2年の夏くらいから某芸大だけを目指していてました。200点満点中180点をもらえるくらいデッサンがよかったんですよ。でも油絵の方がだめでね。何回か受けても駄目だったのを見かねて、親が4年制の大学に願書出してたまたま日が空いていたから受けに行って、受かったから仕方なくそこに行ったんですよ。そこでずっと仮面浪人をしてましたね。大学3年の時までその某芸大を受け続けてました(笑)。」

Q3.絵は今も描かれているんですか?

「今は全然やってないなあ。昔プリントゴッコで絵を描いたくらいかな。あと、ゼミ論集を作るときの表紙に少し絵を描いてますね。」

Q4. 他になにか趣味はありますか?

「趣味というか、体が重力に従順にならないように少し体を鍛えています。大学に来ないときはジョギングをしたりしてますね。なるべく階段を使うようにしたり、1日1万歩を目標にしています。ちょっと行き詰った時に短時間トレーニングをしたりしていますね。あとは、靴磨きが趣味です。意外と面白いですよ。」


2.今川ゼミってどんなゼミ?

Q1.今川先生は「ゼミ」をどのようなものと考えていますか?


「活動としてはあまり抽象的なことはしたくなくて、演習Ⅰの前半はビジネス法務検定3級の勉強をして、後半はゼミ論集の作成に取り掛かり、演習Ⅱの前半でビジネス法務検定2級の勉強をして、後半は卒論の作成に取り組みます。あとは民間企業などにゼミ独自のインターンシップに行ったりしてます。講義感覚では伝わらない学生の考えなどと身近に触れられる機会だと思っています。」

Q2.今川ゼミにはどんな学生が集まっていますか?また、どんな学生に来てほしいと考えてますか?

「ゼミが始まってすぐに資格試験の勉強が始まるので、コミュニケーションをとる機会が少なかったのですが、ゼミの後半になってくると報告をしたり、バーベキューに行ったりしたので、学生が考えていることを知ることができたり、コミュニケーションをとることができます。今集まっている学生は、女子の方が活発な気がしますね。また、ゼミ生とは深く関わりたいのでなるべく少人数のゼミを期待しています。発言率が低い人、消極的な人、大歓迎です。求めている理想像はありませんから。」

Q3.ゼミで身に着けてほしい能力は何ですか?

「勉強についてはもちろんビジネス法務検定2級、3級に合格してほしいということですね。就活にも役に立つと思うので。あとは、就活に役に立つようなゼミであることを一番念頭に置いているので、インターンシップに行くときに挨拶やお礼などの最低限のマナーを守れるようになることですね。そして実務を学ぶというところから意識してほしいのは、相手のニーズを知るという事と、相手の良さを見つけるというところですね。これが意外と難しいものなんですよ。」



3.インタビューをしてみて

とても気さくに接していただき、時間が過ぎるのがあっという間でした。就活の話や趣味の話などいろんなお話をしていただき、インタビュー以外のことでもとてもためになることが多かったです。普段から運動をされている今川先生は、移動でも階段を使われているとのことなので、僕もインタビューのあとは階段で一階まで降りてみました(笑)。 では、次回の更新もお楽しみに。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
古 太恵人(法学部2年)


本学との高大連携協定校である近隣の京都市立京都奏和高校(京都市伏見区)で6月21日、「龍大スポーツアワー」と銘打ったイベント企画を実施しました。

京都奏和高校とはこれまでバスケットボール部やバトミントン部が単発的に大学生と高校生とのスポーツ交流を行ってきましたが、さらにスポーツの楽しさ、人と交流することの楽しさを定期的に感じられるよう、同校独自の「奏和タイム」に「龍大スポーツアワー」として企画。その第一弾としてバスケットボール部が名乗りを上げてくれました。

当日のプログラムは学生コーチが考案。部員たちは以前に大学の体育館で交流会に参加した生徒との再会に「久しぶり」と笑顔で迎えていました。今回の交流会では、同校のバスケット部員を含む17名の生徒が参加。初参加の生徒も始めは硬かったものの、ボールを使ったゲームやドリブルリレーなどをするうちに打ち解け、最後はシュートゲームで大学生・高校生ともに大いに盛り上がりました。

高大連携推進室では、学生部と協働し、同校の「生徒同士、そして様々な人と出会い、高校生活を楽しめるしかけをデザイン」する活動に協力できるよう、高大連携を進めていきます。








1.渡辺先生ってどんな人?

Q1.渡辺先生は政治学を専門にされていますが、なぜ政治について研究しようと思ったのですか?

「最初は法律の勉強をするつもりで法学部に入ったのですが、アルバイトをしながら山登りや旅行をしていて、ひと月ほどネパールに行ったことが一つのきっかけになりました。当時のネパールでは、日本で学生がアルバイトをして稼ぐ程度でも現地のお金持ちの人と同じような暮らしができてしまうほど、生活水準に格差があり、最初は喜んでいたのですが、数日いたら、「これってどうなんだろう」と思うようになりました。そういう世界各国の状況とか、日本の社会問題を見たり聞いたりしているうちに、その基にある「理不尽さ」や「不公正さ」はどこからくるのだろうという疑問が湧き、政治学に興味をもちました。それと、大学のゼミのグループ発表で北欧の社会保障のことを勉強したのも、その後の研究テーマを選ぶきっかけになりましたね。」

Q2.先ほどお話にも出たのですが、山登りや旅行がお好きなんですか?

「見かけによらず、と言われるかもしれませんが、外に出るのは好きです。旅行や山登りもそうですし、一番の楽しみは魚釣りです。」

Q3.渡辺先生はどのような学生でしたか?またどのような学生時代を送られていましたか?

「基本的には部活中心でした。「ワンダーフォーゲル部」という、自然の中に入って歩き回るタイプの山登りの部に所属していて、アルバイトをして費用をためては山に行く、という生活でした。ただ、一方で、何か自分の視野を広げるような活動もしたいということで、ある先生に顧問をお願いし、友達や先輩と本を読む会をつくっていました。
また、山登りなどであちこちに出かけ、いろんなものを見てやろうという積極性はあったと思いますし、国内各地や他の国についても知りたいという気持ちがあったので、好奇心が旺盛な学生だったとは思います。
アルバイトもたくさんしました。家庭教師や塾講師のほうが効率はいいのですが、大学の4年間は、ものを売る仕事や、引っ越しの作業とか、自分の向き不向きを確認するためにも、いろんなアルバイトをしました。社会勉強にもなりましたしね。」

Q4.最近のマイブームは何かありますか?

「仕事以外では、魚釣りのことを考えている時間が多いと思います。10年くらい鮎だけを追いかけていた時期もありましたが、いまは海に行くことが多いです。魚釣りという趣味は、魚の種類と釣り方を変えれば、ほとんど無限に楽しめます。料理して食べるのも好きなので、そのために釣りに行くこともあります。例えば、オイルサーディンを作るためにイワシを取りに行くとか。最高の状態で持ち帰るために、釣ったらすぐ塩分を調整した氷水にいれます(笑)。
あとは、時間があれば、映画も見ますね。ゼミの教材に使ったりもします。」

Q5.どのような映画を観られるのですか?

「どちらかというと、いわゆるミニシアター系でマイナーなものを観ています。小さい映画館の情報をわりとよくチェックしていて、外国映画も含めて、ドキュメンタリーや、スポーツや音楽関連の伝記映画とかも観ます。最近だと、ジャニス・ジョプリンという歌手の記録映画がよかったですね。」



2.渡辺ゼミってどんなゼミ?

Q1.渡辺ゼミでは、本の要約や書評を行っていると聞いたのですが、現在は具体的にどのような活動をおこなっていますか?


まず、ゼミは「練習の場」で、みんながそれぞれに自分の力を磨くところだと思っています。ただ、一人ではできないこともあり、例えば今の2回生のゼミでは、いずれ自分たちでテーマを見つけてグループ報告や個人研究に進んでもらう前提で、最初の半年は、社会科学のものの見方や考え方を共有するために「読んで、考えて、書く」という基礎づくりに取り組みました。短めの文章をしっかりと読み、それについてきちんと書くことができるようになってほしいと思いながら、テキストを選び、提出された課題についてはすべて添削しています。
これまでのゼミ生の研究テーマは、僕の専門との関係もあって、政治学の中でも、選挙や政党など民主政治の基本的な枠組みに関することや、教育・福祉・労働など生活関連の政策に関わるものが多くなっていますが、できるだけ参加者の興味・関心を尊重するようにはしています。
その他にも、上回生を含めて、半年に1回くらいのペースで映画を題材にして考える授業を行っていますし、今はまだ実現できていませんが、講師を呼んだり、自分たちが外へ出かけていったりということもしてみたいですね。」

Q2.渡辺ゼミにはどんな学生がいますか?

「僕はまだ龍谷大学へきて4年目で、1年目、2年目は人があまり集まらなかったのですが、3年目、4年目になるとゼミ生も増えてきて、今は3回生が10人、2回生が16人います。慎重な人から大胆な人、全体の調和を重視する人もいれば個人の意見を強く主張する人もいるし、本当に色んなタイプの人がいますね。」

Q3.渡辺ゼミで身につけてほしいことは何ですか?

「読んだり聞いたりしたことについて、論理的に考え、それを言葉や文章にして相手にしっかり伝えることができる、という力を身につけてほしいですね。法学部で社会科学を学び、社会へ出ていく人たちは、役所や企業などどこで働くにしても、言われたことだけをこなすのではなく、その組織や部署をどう動かしていくか、ということも考えなければならない立場になります。そのときに、状況を正しく判断したり、他の人と協力して解決策を考えたりする、といった力が必要になります。ですから、政治学に関する知識はもちろんですが、卒業した後のことも重視して、自ら考える力を身につけてもらうことが目標ですね。」

Q4.最後に学生に向けて一言お願いします。

「文学や心理学などの人文科学が人の心の動きを見るのに対し、法律学や政治学といった社会科学は人が集まった社会の動きを見る、と対比されることがありますが、実際には社会科学を学ぶにあたっても「他者への想像力」が不可欠です。学生のみなさんの中には、自身の立場や感覚だけで善悪などを判断しようとする人が多いのですが、自分とは立場を異にする人がいるということをふまえて、その人たちの境遇への想像力をはたらかせてほしいし、そういう人たちの存在を知る努力をしてほしいと思います。」


3.インタビューを終えて

物静かで知的な印象の先生でしたが、アウトドアが好きな一面もあったり、また、学生一人一人をよく見てくれている先生なのだと感じました。初めて研究室にお邪魔して緊張しましたが、和やかな雰囲気でインタビューをすることができました。いずれまた、他の政治系ゼミの先生にもお話をうかがうことになりますので、ご期待ください。
次回の更新をお楽しみに。


【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
古 太恵人(法学部2年)
石田 聡子(法学部2年)


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