
すべての人々がきれいな水を利用できるようにすることは、私たちが暮らしたいと望む世界に欠かせない要素で、地球上にはそれを達成するために十分な淡水があります。しかし、劣悪な経済情勢やインフラの不備により、数百万人が不適切な給水、衛生施設、衛生状態に関連する病気で命を落としています。
水不足や水質の悪化、不適切な衛生施設は、全世界の貧困家庭における食料の安定確保や生活手段の選択、教育機会に悪影響を及ぼしています。現時点で、淡水資源へのアクセス縮小のリスクを抱えて暮らす人々は、20億人を超えており、2050年までに少なくとも4人に1人が、慢性的または反復的な水不足状態にある国に暮らすことになると見られます。特に世界の最貧国の一部を襲っている干ばつは、飢餓と栄養不良を悪化させています。幸いなことに、過去10年間には、飲料水源と衛生施設に関する大きな前進が見られており、現在では世界人口の90%を超える人々が、改良飲料水源を利用できるようになっています。
衛生施設と飲料水へのアクセスを改善するためには、サハラ以南アフリカ、中央アジア、南アジア、東アジア、東南アジアの開発途上数カ国のローカル・レベルで、陸水生態系と衛生施設の管理に対する投資を増額する必要があります。
https://www.unic.or.jp/files/Goal_06.pdf
本SDGに関連する主な取組実績は以下のとおりです。
2023年5月から龍谷大学と、生理用ナプキンの無料化を実現するサービス「OiTr」を提供するオイテル株式会社、京都市の3者で連携し、京都市立学校への「OiTr」の試行設置及び児童生徒への保健指導における活用等を実施している。 生理用ナプキンを配付するとともに、「OiTr」付属のデジタルサイネージにて月経等に関する知識や情報の周知啓発につながるような教育的コンテンツを配信し、児童生徒が月経等について一人で抱え込まずに相談しやすい環境づくりを図っています。
全国で川や湖沼の生態系が失われ、漁業協同組合の経営が資源減少や費用高騰で悪化しています。この問題に対し、先端理工学部の山中裕樹准教授は「環境DNA分析」を活用し、生態系の把握と保全を進めています。この技術を活用し「オンライン漁協アプリ」を運営する株式会社フィッシュパスと簡便な調査アプリを共同開発することで、持続可能な自然保護活動を支援しています。
2025年4月に社会学部が深草キャンパスに移転することに伴い、大規模な施設整備を行っている。「深草を森にする」をコンセプトに、緑豊かな建築デザインとし、多様な人が集い交流するキャンパスとして整備を進めている。各新棟には、ジェンダー問題に関心が高い学生と教職員が連携して「オールジェンダートイレ(仮称)」の整備を予定している。