すべての人々がきれいな水を利用できるようにすることは、私たちが暮らしたいと望む世界に欠かせない要素で、地球上にはそれを達成するために十分な淡水があります。しかし、劣悪な経済情勢やインフラの不備により、数百万人が不適切な給水、衛生施設、衛生状態に関連する病気で命を落としています。
水不足や水質の悪化、不適切な衛生施設は、全世界の貧困家庭における食料の安定確保や生活手段の選択、教育機会に悪影響を及ぼしています。現時点で、淡水資源へのアクセス縮小のリスクを抱えて暮らす人々は、20億人を超えており、2050年までに少なくとも4人に1人が、慢性的または反復的な水不足状態にある国に暮らすことになると見られます。特に世界の最貧国の一部を襲っている干ばつは、飢餓と栄養不良を悪化させています。幸いなことに、過去10年間には、飲料水源と衛生施設に関する大きな前進が見られており、現在では世界人口の90%を超える人々が、改良飲料水源を利用できるようになっています。
衛生施設と飲料水へのアクセスを改善するためには、サハラ以南アフリカ、中央アジア、南アジア、東アジア、東南アジアの開発途上数カ国のローカル・レベルで、陸水生態系と衛生施設の管理に対する投資を増額する必要があります。
https://www.unic.or.jp/files/Goal_06.pdf

本SDGに関連する主な取組実績は以下のとおりです。
2024年7月、龍谷大学のRECイノベーションカレッジでは、公害防止管理者(水質関係)資格試験の 受験対策講座 を開催しました。講座は7月2日、4日、11日、18日の4日間、対面とオンラインのハイブリッド形式で実施。水質・汚水処理など幅広い科目を扱い、水質1種~4種の受験者にも対応しました。この取り組みは、産業活動と環境保全の調和を図る教育支援です。
龍谷大学では、自由に利用いただけるマイボトル仕様のウォーターサーバーをキャンパス各地に設置しています。このウォーターサーバーは本学の学生が立ち上げたプロジェクトを契機として全キャンパスに導入されました。飲料水の提供とともに、ペットボトル等の使い捨てプラスチックゴミの削減を図ります。
2024年9月14日・9月28日・10月12日の3回、龍谷大学と滋賀県の提携による 「びわ湖の日 公開講座」 が開催しました。第1回は“姉川クラゲの飼育”、第2回は“古地図に描かれた近江の村”、第3回は“水中ロボット”をテーマに、研究者や博物館学芸員らが講義を行います。滋賀・びわ湖の水環境再生と持続可能な社会づくりを参加者と共に考える講座です。
全国で川や湖沼の生態系が失われ、漁業協同組合の経営が資源減少や費用高騰で悪化しています。この問題に対し、先端理工学部の山中裕樹准教授は「環境DNA分析」を活用し、生態系の把握と保全を進めています。この技術を活用し「オンライン漁協アプリ」を運営する株式会社フィッシュパスと簡便な調査アプリを共同開発することで、持続可能な自然保護活動を支援しています。