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 経営学部では、1年次の後期(2セメ)・2年次の前期(3セメ)に「基礎演習」を開講しています。学生が興味あるテーマでクラスを選択し1年間、一緒に学ぶというものです。「『京都の産業と企業から学ぶ』経営学」をテーマにしている細川ゼミでは、積極的に企業訪問を行うことにしています。
 その最初の訪問先として、12月11日にHILLTOP株式会社を訪問させていただきました。訪問に先立って、HILLTOP株式会社相談役(前代表取締役副社長)の山本昌作氏が執筆された『ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所』ダイヤモンド社、2018年を学習しました。
 同書では、典型的な下請け中小企業であったのが、「HILLTOP SYSTEM」を確立し、「脱・下請け」「脱・鉄工所」を達成した様子が生き生きと記されています。昌作氏は、ご兄弟(兄の正範氏、弟の昌治)と一緒にこのような企業発展をけん引してこられた方です。現在も各地で講演等をされて、HILLTOP社のことを語っておられます。
 訪問当日は、山本昌作氏自身からのレクチャーや社内の見学を通じて、ご著書を通じて学んだ内容を体感させていただきました。以下に学生たちの感想を紹介します。


   山本さんは、実際にお話を聞いても、本で読んだ通りの方だと思いました。会社の利益や効率よりも、人が楽しく仕事が出来るか、モチベーションが上がるかをとても大切にされている方だと感じました。

   食堂や工場は、鉄工所とは思えないほどとてもカラフルできれいでした。オフィスも部署の垣根がなかったり、すぐに向き合って会議が出来るような形になっていたり、様々な工夫があると思いました。

   今回の訪問を通してやりがいや成長を感じられるところで働くのが大切だと学びました。

   訪問前に取り組んだ本の内容を実際に見て、話を聞いて更に理解が深まりました。会社でパートさんの人数が多いところに驚きました。楽しそうに仕事をしていて会社のイメージが少し変わりました。

   今回HILLTOPへ訪問して、山本昌作相談役のお話を伺い、社内見学を踏まえて、同社は人、社員をとても大切にしているということを実感することができました。福利厚生はもちろんのこと、たとえ赤字になったとしても新しいことにトライさせ、社員の成長を促している経営方針に感銘を受けました。社員の成長を重視し、社員が働きやすいように経営しているHILLTOPのような企業に就職したいと強く感じました。


 細川ゼミでは、引き続き京都企業を訪問させていただきながら、経営学の学びを深めていきたいと考えています。今回の訪問に際しては、HILLTOP株式会社の細嶋彩子氏(イノベーション推進本部 DX推進部)に大変お世話になりました。記して御礼申し上げます。  
                          (文責:細川孝)


講演される山本昌作氏


広々とした食堂でお話を聞く学生たち


ほとんど人がいない工場の様子


 2024年12月8日、政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクト(担当:石倉研准教授)の2024年度第6回フィールドワークが実施され、「企業連携班」の学生4名が参加しました。

 今回のフィールドワークの目的は、以前から計画していたたまねぎ型のランプシェード制作を進めることでした。10月に行われた前回のフィールドワークでは、竹をくり抜いたり輪切りにしたりしてランプシェードの骨組みを作りましたが、その加工の難しさに直面しました。

 前回の反省を踏まえ、今回は竹ひごを編むことでたまねぎ型の構造を作る方法を採用しました。まず、竹細工の先生から竹編みの技法について指導を受け、「六つ目編み」と呼ばれる六角形の編み目を作る技術に挑戦しました。この編み方はなかなか難しく、特に編み方の法則性を理解するのに時間がかかりました。しかし、午前中の作業で先生と協力し、なんとかたまねぎ型の外形を一つ完成させることができました。


六つ目編みのレクチャーを受ける


六つ目編み


 午後は、午前中に制作したたまねぎ型の外形に、前回のフィールドワークで漉いた和紙を貼り付けるチームと、新たに2つ目のたまねぎ型ランプシェードを製作するチームに分かれて作業を進めました。和紙を貼るチームは、たまねぎの形を損なわないよう細かく切りながら、何度も調整して丁寧に貼っていきました。六つ目編みを担当するチームは、途中かざぐるまの製作で練習しつつ、最終的には一人でもかなりの段階まで作成できるようになりました。
 あっという間に作業時間のリミットが来ましたが、なんとか形にすることでできてホッとしました。


和紙を切り貼りするようす


かざぐるまの制作のようす


完成したランプシェード


 2024年12月16日(月)、農学部&短期大学部×大塚食品株式会社「マンナンヒカリの新しい魅力開発プロジェクト」最終報告会を開催しました。
 本プロジェクトは、農学部・農学研究科の有志に加え、短期大学部の学生も参画し、82名(18チーム)が「マンナンヒカリ」の新しい魅力を引き出すアイデアを出し、製品開発に取り組む活動です。マンナンヒカリはお米に混ぜて炊くだけで糖質・カロリーコントロールができる大塚食品が販売する米粒状加工食品で、2024年5月から約半年間かけて報告会の準備をしました。
 最終報告会では、若者や、健康への意識の高い層、老齢者、子ども、妊婦などを対象として、新たな調理方法や、商品化に向けたアイデア、化粧品への展開など、学生ならではの自由で斬新なアイデアをポスターセッション形式で発表しました。

 審査は、大塚食品株式会社からは琵琶湖研究所 所長補佐 木原大成氏をはじめとした4名と、龍谷大学からは入澤崇学長をはじめとした5名が、独創性や表現力、実用性、問題発見などの観点で行い、優秀なチームを表彰しました。

 学生たちからは、「マンナンヒカリ」に新たなイメージ吹き込むようなアイデアがたくさん発表され、大塚食品株式会社の方々からも、驚きの声があがっていました。商品化を想定し販売戦略まで徹底して考え抜いた「消費者に選ばれ満足してもらえる肉まん(満)」のアイデアや、学生自身による実験結果を踏まえた外郎への展開、マンナンヒカリの吸水性を活かしたマンナンスクラブの開発と、他にも紹介しきれないのが残念なくらい、どのチームもそれぞれのアイデアが光る印象に残るものでした。学生たちの熱のこもったプレゼンテーションに、会場は大変な熱気に包まれていました。


【表彰結果】
 1.大塚食品賞(総合点・企業様の点数が最も高かったチーム)
   チーム名:THREE OK RICE
   企画内容:スキマ時間に肉満ライフ

 2.学長賞(総合点2位のチーム)
   チーム名:マンナン外郎チーム
   企画内容:食物繊維を摂れる健康的な外郎の開発

 3. 琵琶湖研究所賞(企業様の点数が2位で、総合点3位のチーム)
   チーム名:センスの塊
   企画内容:30代から40代女性や、嚥下障害のある方をターゲットにした健康的に食べるマンナン甘酒

 4.龍谷エクステンションセンター長賞(総合点同点3位のチーム)
   チーム名:ASMR
   企画内容:食品を使用した食べられるカトラリーの開発と、スイーツ・料理とのコラボレーション

 5.瀬田教学部長賞(総合点4位のチーム)
   チーム名:ともしび
   企画内容:マンナンを使った冷凍弁当

 6.農学研究科長賞(総合点5位のチーム)
   チーム名:#team NRD
   企画内容:米とこんにゃくの良いところを生かした美容商品を作ろう

 7.農学部長賞(総合点6位のチーム)
   チーム名:ヒカリ
   企画内容:20〜30代に向けた即席スープリゾット


   表彰の後は、本プロジェクトにご尽力いただきました、大塚食品株式会社 木原大成氏、平間己敬氏、伊藤紫麻氏、久木崇広氏と、本学学長 入澤崇 先生にご講評をいただきました。
 大塚食品の方からは「中間報告会を経て、最終報告会でアイデアの完成度が格段にあがり、驚いています。マンナンヒカリをアイデアに沿うよう加工することだけでも大変な苦労だったと思いますが、それだけにとどまらず、ターゲットを定めて販売戦略も含めて丁寧に考えをまとめている様子が分かり、感動しました。皆さんの斬新な発想に大変な刺激を受けました。」とコメントされました。
 また、入澤学長からは、「完成品に至るまでの苦労の中、若者、老齢者、子ども、妊婦、様々な人たちのためにどうすることが良いのか、対象者に寄り添ったアイデアにあふれていて、どのチームも素晴らしい出来栄えだった。製品開発プロジェクトのこの経験に自信をもって社会で活躍して欲しい。」と、取り組んだ学生をたたえました。

 学生たちからは、「どうやってマンナンヒカリの特徴を無くさずに活かして製品開発をするかということを考えることが難しくて楽しかった。」「元からある製品の汎用性を高める難しさを知ることができた」「チームで協力しながら、日々開発に力を注ぎチームとしての一体感が高められた」「他の班のアイデアを見て自分たちでは思いつかなかった可能性に気付き、学びに繋がった」など、互いに刺激を受ける姿をみることができました。

 本プロジェクトに参加した学生たちは、頭の中で巡っていたアイデアが「かたち」になり、それを自分たちの言葉で提案するわくわく感や楽しさを感じてもらうことができたと思います。アイデアに対し、時には厳しいコメントがあったかもしれませんが、商品開発の現場の声を聞かせてもらうことで、自身の学びがどのように社会とつながっているのかや自身の将来を考えるきっかけになったに違いありません。
 「なにかに挑戦したい!」、「新しいことに取り組んでみたい!」という思いを持っている学生の芽を育てていくひとつの取り組みです。思っていた以上に大変だったこともあると思いますが、少しでも学生たちの学びに繋がっていれば幸いです。

■参考
 このような企業と連携した製品開発プロジェクトは2016年度から始まり、今年で8回目となります。過年度のプロジェクトでは、特許や実用新案を申請したものや、商品化に向けて進んでいるアイデアもあり、社会実装教育として成果が出ています。
 プロジェクトを通して、学生にものづくりの楽しさや試行錯誤してわくわくする気持ち等を感じてもらい、今後のキャリアや興味の幅を広げることを目的として実施しています。また、学生のアイデアが多様な課題を解決に導き、社会に貢献できることを期待しています。

  2016年度:ハウス食品
​   2017~2018年度:(株)ローソン
  2019年度:伊那食品工業(株)
  2020年度:(株)すき家((株)ゼンショーホールディングス)
  2021年度:(株)マルコメ
  2022年度:不二製油(株)
  2023年度:旭松食品(株)

会場の様子1


会場の様子2


会場の様子3


会場の様子4


学長賞受賞の表彰の様子


大塚食品賞の表彰の様子


 政策学部的場ゼミナールでは、大阪府能勢町吉野地区で子どもたちに楽しみながら学べる機会の提供をさせていただきたいと考え、 12 月 14 日(土)リサイクルゲームを開催しました。

 的場ゼミでは 2024 年度から能勢町に研究・実践活動の拠点を移し、10 月には「おおさかのてっぺんフェスティバル」という地域のイベントにも出店してきました。今回のイベントはその第二弾として、地域の子どもたちに持続可能性の大切さを知ってもらいながら地域への愛着を高めてもらう思い出づくりの機会として企画しました。

 当日までどのくらいの子どもたちが来てくれるのか分からない状態でしたが、小さい子は 1 歳から小学 3 年生までの子どもたち総勢10名が参加してくれました。はじめはみんな慣れない大学生の前で緊張していましたが、アイスブレイクを通じながら徐々に距離を縮めてきました。

 リサイクルゲームでは、ただ単にゴミ分別のゲームを行うだけではなく、その後になぜそれらが大切なのかを知ってもらうために、紙芝居を行い楽しみながら学んでもらう工夫を凝らしました。私たち自身も再度ゴミの分別やリサイクルの大切さを考え直す機会となりました。

 今後は、まだ伺うことの出来ていない地域にも足を運び、ゼミ活動と地域社会の繋がりを深めながら、能勢町の魅力を外部の視点から町内外へ伝えていくことを当面の目的として、これからも活動していきたいと考えています。


占野 友梨佳
政策学部的場ゼミナール3回生






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