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 社会学部の「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―」)」(担当教員:猪瀬優理教授)では、お寺の社会活動に参加しながら、地域におけるお寺の役割と可能性を考えます。

 本プロジェクトでは、後期に学生企画を実施することを目標としており、その会場として、ここ2年ほど、清浄華院(しょうじょうけいん)で開催されているイベント「LOTUS WEEKEND(ロータスウィークエンド)」の一角をお借りしています。

 5/29(金)には、清浄華院から兼岩和広さん(浄土宗大本山 清浄華院 執事)をお招きして、「LOTUS WEEKEND」の成り立ちや2026年度の目指すところなどをお話しいただきました。その様子は【こちら】からご覧いただけます。

 6/12(金)には、イメージがまだぼんやりしている受講生たちの学生企画案を鮮明にするため、「LOTUS WEEKEND 2026」に共同プロデューサー兼総合MC兼演者として関わられる佐合井マリ子さん(シンガーソングライター)をお招きしてご指導いただきました。


佐合井マリ子さん

 「LOTUS WEEKEND 2026」のテーマは、「秋の清浄華院 弥陀の光が家族をつつむ」です。
 佐合井さんからは、事前にこのテーマに合わせた学生企画として「誰かを想う気持ちを光に灯しませんか」という参加型の企画を提案していただいていました。「フォトスポット」になるような企画になれば、という提案もありました。
 学生たちには、この企画のためにお寺の一画を貸していただけることになっています。
 そこで、学生たちはこれらの提案を受けて学生企画として、実現可能性を考慮しながら、お持ちかえりいただく「光」および「暗室」の具体的な方向について、これまでの授業の中で検討してきました。
 具体的には、「阿弥陀様の光を家に灯す」をコンセプトに、「光」を発するオブジェなどを来場者に製作してもらい、それを持ち帰ってもらうという方向性は決まり、具体的に何を制作するかのアイディアを出し合ってきました。暗室の作り方については現場が分からないため、今後の課題となっていました。 

 佐合井さんとの打ち合わせの機会をいただき、お寺の状況や佐合井さんの思いをうかがうとともに、学生たちが考えていた具体的な提案を紹介し、佐合井さんと意見を交換できました。その結果、「まずは試作をしよう」「現場を見よう」という結論に至ったのは、大きな進展でした。
 佐合井さんからは、具体的にどの案に決めるかは「単に作業工程の簡単さなどで選ぶのではなく、その制作の過程をも思い出として持って帰っていただけるようなストーリー性のあるものを選んではどうか。」という素敵なアドバイスもいただきました。




 本プロジェクトでは、今までいくつかの寺院の地域活動を知って、お寺の想いやイベントの企画立案、運営サイドの視点などを学んできました。それらの学びを発揮できるような学生企画が実現することを楽しみにしたいと思います。
 後期に実施する「LOTUS WEEKEND 2026」の企画においては、これまで学んできたお寺の方々の思いや実践の工夫を踏まえて、ただイベントを行うのではなく、参加者の心に残るような企画を立案することが、清浄華院のみなさんからも期待されています。
 これらを材料に、最終的にどのような学生企画が誕生するのか、楽しみにしたいと思います。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


 現代福祉領域の学生が、くれおカレッジを訪問し交流活動を行いました。龍谷大学社会学部とくれおカレッジとの交流は長年続いており、今年度第二陣としての訪問となりました。


 当日は、まず職員の方から、くれおカレッジの理念や取り組みについて説明を受けました。


 その後、カレッジの学生の皆さんから日々の活動について紹介していただき、交流の時間を持ちました。グループに分かれてゲームやレクリエーションを楽しみながら会話を重ね、会場には終始多くの笑顔があふれていました。
 
 参加した本学の学生の多くは、訪問前に「障がいのある方との関わり方を間違えないようにしたい」「失礼のないように接したい」といった緊張や不安を抱いていました。しかし、実際に交流を始めると自然に会話が弾み、「まちで出会う大学生と変わらない」「一人ひとりが自分の考えや思いを持ちながら生活していることを実感した」と振り返っていました。
 
 また、学生からは「障がいを持つ人を『できない存在』として捉えるのではなく、一人ひとりの個性として理解することの大切さを学んだ」「障がいによる困難を本人だけの問題と考えるのではなく、社会全体で支えていく視点が必要だと感じた」といった声も聞かれました。さらに、「大学生活とくれおカレッジでの学びには共通する部分が多く、将来に向けて自分らしい生き方を考える時間であることに気づいた」という感想もありました。
 
 交流の中では、くれおカレッジの学生の皆さんが互いに支え合いながら活動に取り組む姿も見られ、相手の話に真剣に耳を傾ける様子から、学生たちはコミュニケーションの大切さについても多くの学びを得たようです。
 
 今回の訪問を通して、学生たちは障がいの有無という枠組みを超え、一人ひとりを尊重し合うことの大切さや、ともに学び、ともに楽しむことの価値を実感しました。後期には、くれおカレッジの皆さんを本学にお迎えする予定です。今回の交流を通して生まれたつながりが今後も続いていくことを願っています。温かく迎え入れてくださり、多くの学びと気づきを与えてくださったくれおカレッジの皆さまに心より感謝申し上げます。今回の交流は、現代福祉領域の学生にとって、共生社会について考えを深める貴重な機会となりました。


社会学部の初年次教育である「基礎ゼミA」にて、
6月18日に伏見稲荷大社でのフィールドワークを実施しました。

この実習は、「稲荷大社のフィールドワークを通して、社会学的な気づきや問いを発見すること」という課題のもと、「社会学の目」を用いて、身近で見慣れた観光地を捉え直すことを目的として実施しました。




現地では、千本鳥居をはじめとする境内の散策や周辺地域への観察を行いました。
事後課題の振り返りでは、鳥居の奉納者名から宗教と経済活動の結びつきを考察する意見や、SNSが観光行動に与える影響、服装に見る多文化交差と社会規範の変化を指摘する声など、社会学的な視点に基づいた気づきが報告されました。
また、観光客の増加に伴う周辺道路の混雑、ポイ捨てなどの環境問題、オーバーツーリズム問題などに着目し、地域社会の活性化と課題の共存に向けた解決策を考察する学生もみられました。

自由度が高い分、「何を見たらよいか」「何をテーマとしたらよいか」と、学生たちは頭を悩ましながらのフィールドワークでしたが、大学のすぐ近くにある普段見慣れた地域の風景から、グローバル化や地域社会の変容といったマクロな社会現象を読み解く、実りある実践的な学びの機会となりました。


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