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7月2日(水)放送のNHK「歴史探偵」は「江戸グルメ」をテーマに放送されます。

 

先端理工学部・丸山敦教授が大宮図書館の古典籍を使用し研究している「版本に漉き込まれた毛髪の同位体分析」。今回の歴史探偵では、この研究技術により江戸時代の食の傾向について解説されます。
是非ご視聴ください。

放送日時:7月2日(水)22時00分~22時45分
放送局:NHK総合
番組URL:https://www.nhk.jp/p/rekishi-tantei/ts/VR22V15XWL/episode/te/72NPKYWL1V/


本研究の成果については、以下をご参照ください。
※タイトルの学部名・職位は配信当時の内容です。
 

本学理工学部 丸山敦 准教授らが古書籍に埋め込まれている毛髪の同位体分析により江戸時代の庶民の食生活を復元することに成功 | ニュース | 龍谷大学 You, Unlimited


古典籍に漉き込まれた髪


龍谷大学 先端理工学部 丸山敦教授


みんなの仏教SDGs WEBマガジン「ReTACTION」(リタクション)の新着記事案内

 

龍谷大学の瀬田キャンパスに隣接し、38ヘクタールという広大な土地に広がる「龍谷の森」。学生向けのフィールドワーク実習の場として利用するとともに、地域住民と連携した取り組みも行ってきたことなどにより、生物多様性が保全されている点が評価され、2024年に関西の私立大学で初めて環境省の「自然共生サイト」に認定されました。
「龍谷の森」の現在地、そしてめざすべき未来について、サステナビリティ推進室ディレクターの村井啓朗さんにお話を伺いました。

 

↓是非ご一読ください↓

ネイチャーポジティブ宣言の具現化もスタート 全学的視点で「龍谷の森」の新たな価値を創造 | ReTACTION(リタクション)| みんなの仏教SDGsウェブマガジン


 この度、濱中新吾教授(本学法学部)、松尾昌樹教授(宇都宮大学国際学部)の共著論文が国際学術誌「Third World Quarterly」に掲載されました。同誌は、国際研究の分野で先駆的な研究を紹介し、特にグローバルサウスに影響を与える問題や政策、開発に関する議論を分析しています。

 今回発表した共著論文は、君主制が続くサウジアラビアの移民政策について比較政治学の手法を用いて分析し、中東地域の研究に新たな視座をもたらすものです。

ポイント
・サウジアラビアは1932年の建国以来サウド家による一族支配が続いている。これまで、君主制という時代錯誤な政治体制は石油の富を再分配することで持続していると説明されてきた。これをレンティア国家仮説といい、比較政治学の通説のひとつになっている。
・この論文はレンティア国家仮説を補完する「移民エスノクラシー説」を唱えている。サウジアラビアの労働市場は国民と移民の二重構造であり、国民の待遇・報酬は移民と比較して著しく高い。この格差を生み出す特権が君主制の正統性を生み出している。
・「移民エスノクラシー説」の証拠はオンライン・サーベイ実験という比較政治学の最新手法によって得られた。

これまでの研究で分かっていたこと
 サウジアラビアのような中東の産油国では権威主義体制、つまり民主主義が欠如した政治体制が今日まで持続している。これは政府が石油の富を国民に再配分することにより、国民からの忠誠心を「買う」ことで成り立っていると考えられてきた。これをレンティア国家仮説という。しかし産油国の国民が自らの支持と政府から再配分を交換している体系的な証拠は得られていない。また中東産油国の労働市場が二重構造になっている「移民エスノクラシー」は本論の著者である松尾昌樹教授によって解明されているが、国民に特権的な職業ステータスを与えることが支持の源泉であるという証拠も得られていなかった。

この研究で明らかになったこと
 本研究ではサウジ国民700人に対してオンライン・サーベイによるリスト実験を行い、サウジアラビアの実質的なトップであるムハンマド・ビン・サルマーン皇太子兼首相の支持率を測定した。サウジアラビアのような権威主義体制では言論の自由が存在しないため、通常の世論調査で皇太子兼首相の正確な支持率を得ることはできない。そこでサンプルを統制群と処置群に分割し、統制群には諮問議会、イスラーム法学の最高位者、アメリカ政府を、処置群にはこの三者に加えて首相を含め、サウジ政府が従うべき対象の数を答えさせた。二群の平均値の差から、皇太子兼首相の支持率は66%であると判明した。
 労働市場において移民エスノクラシーを特徴付ける二重労働市場によって特権的ポストに就いたサウジ人(受益者)と親族のコネクションで特権的ポストに就業したサウジ人、いずれの恩恵も受けられなかったサウジ人では皇太子兼首相に対する支持態度は異なると考えられる。そこで移民エスノクラシーの受益者と親族コネクション就業者、恩恵のない者の三者で比較すると、移民エスノクラシー受益者と親族コネクション就業者の間で統計的に有意な差が認められた。
またコンジョイント実験を通じて、移民労働者に対する政府の諸政策に対して、移民エスノクラシーの受益者と親族コネクションによる就業者には選好の違いが検出された。受益者は二重労働市場の維持を目的とした政策を好むが、親族コネクション就業者は二重労働市場を維持する政策に対して無頓着であった。そして恩恵のないサウジ人は移民の数を制限する政策だけを選好した。

この研究の革新性
 君主制のような権威主義体制が持続すること、つまり体制が正統性を得られる原因については理論的な考察と国家・時間単位のマクロデータ分析が先行しており、個人単位のミクロな実験データによる実証分析は近年になってようやく発達してきた。本研究はさまざまな政治情報が秘匿されてきたサウジアラビアにおいて、皇太子兼首相の支持が移民エスノクラシーによる受益者においてより高いことが初めて示され、ひいては労働市場を通じて得た特権を持つ国民が君主制に正統性を与えるという体系的な証拠となった。

論文掲載情報
 雑誌名: Third World Quarterly(Taylor & Francis発行)
 タイトル:
 How immigration policies sustain authoritarian regime in Saudi Arabia
 著者:松尾 昌樹(宇都宮大学)、濱中 新吾(龍谷大学)
 DOI:https://doi.org/10.1080/01436597.2025.2517759
 オンライン掲載日:2025年6月26日

研究資金:
 ・科研費・基盤研究(A)「中東諸国民の政策選好と統治の正統性」(研究代表者 濱中新吾)22H00055
 ・科研費・基盤研究(A)「アジア移民ハイウェイ:短期滞在型受入制度下における移民の選択」(研究代表者 松尾昌樹)20H00042


※カバー画像は、サウジアラビアの首都・リヤド市街地のイメージ


本学では、学部2~4年次生で、学業成績・人物が特に優秀な学生を対象とした本学独自の給付奨学金である「アカデミック・スカラシップ奨学金」があります。
2025年度採用となった2年次生を対象とした表彰状授与式が深草学舎和顔館アクティビティホールにて、3年次生を対象とした表彰状授与式が大宮学舎本館にて実施されました。

今年度は、心理学部2年生の6名、3年生の7名が採用されました。
各授与式では、1人ずつ表彰状の授与が行われた後、吉川学部長から祝辞が述べられました。
また、廣橋学生生活主任、髙林学生生活副主任にもご同席いただきました。

奨学生の皆さんは本奨学金の趣旨を理解し、今後一層学業に励み他の模範となられることを期待します。


深草キャンパスでの授与式



大宮キャンパスでの授与式


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